家康「瀬名奪還（第6回）」
今川の人質になっていた家臣の妻子らは、
駿府に留めおかれたままになっている。
松平元康（のち家康）は生き残るために、
織田方につくことに決め、自ら信長の居
城の清州城に赴き、同盟を結ぶ。
岡崎城の家康は鵜殿長照の三河の西郡城
に攻め入った。このときに鵜殿長照の子
・氏長と氏次はじめその家族らを人質に
した。
家康は今川氏真と人質交換の交渉をし、
今川氏真は、これに応じなければならな
かった。というのは三河西郡城の鵜殿長
照の正室は今川義元の妹で、今川氏真も
見殺しにはできなかった。
こうして家康は人質になった瀬名はじめ
家族、縁者を取り戻す。
このとき、「家康どうする第６回・続
瀬名奪還作戦」で活躍することになる、
服部半蔵、大久保正信のふたりが、こ
れ以後も「家康どうする？」場面で登
場してくる。
＜服部半蔵と家康＞
服部半蔵は徳川十六将のひとりで、鬼半
蔵と異名され、天文12年生まれで、家康
より1歳上。服部は伊賀からきた。
半蔵の父・服部守保長は家康の祖父・松
平清康に仕えた。かつて京の足利将軍・
側近で京侍で、将軍から録はもらってい
ない幕臣で、窮乏のあまりに松平氏をた
より三河に流れて来る。
服部保長の子・半蔵は戦場の進退が巧み
で槍も強く、家康が少年の頃から参加し
たすべての合戦に従軍し功をたて、服部
家は徳川譜代大名となる。
かつて織田信長の伊賀攻撃のとき、多数
の伊賀者が家康をたより、その亡命者・
伊賀者を家康は服部半蔵に預けた。
ー本多正信と家康ー
本多正信は家康より４歳上、もともとは
鷹匠あがり。三河では単純な武辺者が多
いなか、本多正信は、謀略・策士で、家
康は年を重ねるごとに、本多政信を珍重
し、家来というより賓友（ひんゆう）を
もって遇した。政信こと従五位下佐渡守、
２万２千石を賜る。
＜家康と本多正信＞
清州同盟を信長と結んだあと、三河で一
向宗と呼ばれた浄土真宗派の門徒による
一揆が起こった。一揆には東条城主吉良
義昭や上野城主酒井忠尚ら家康と対立す
る領主層も支援していた。
しかも、本多正信や松平家次らのように
門徒となっていた家臣が一揆側に立って
戦うなどがあり、家康は窮地に追い込ま
れる。
一揆側は、連帯して戦う術がなく、しだい
に家康が反攻に転じ、翌年永禄7年2月には
三河一向一揆を鎮定する。
これにより吉良義昭は上方に逃亡し、酒井
忠尚は、今川氏真を頼って駿河に出奔した。
家康は門徒であった本多正信や松平家次ら
をどうするかと迫られる。
このとき家康は本多正信や松平家次の帰参
を許した。
家康自身も浄土宗に帰依していたから一揆
について事情を理解していたが、国内の本
願寺派の寺院・道場はすべて破却している。
ー家康（三河平定）ー
家康が三河一向一揆を鎮定したあと、今川
方であった二蓮木城主戸田重貞、牛久保城
主牧野成定といった東三河の諸将が帰順し
た。さらには、今川方につく吉田城主大原
資良（小原鎮実）や田原城主朝比奈元智を
攻め入り、城を奪った。こうして家康は、
三河一揆の鎮定後、わずか4ヶ月で三河を
平定することになる。
（家康と岡崎城）
竹千代は岡崎城で誕生。幼いときから少年
期に至るまで、（5歳ー 7歳）のときに織
田方の人質、ついで、（7歳ー１8歳）のと
きには今川方の人質となる。13歳で元服、
竹千代から松平次郎三郎元信と改名する。
15歳のときに、今川義元の姪、関口氏純の
娘・瀬名（後の築山殿）と結婚。
桶狭間の戦いで、今川義元が敗死したとき、
家康（18歳）は、今川家から離れ、岡崎城
にはいる。家康は、２８歳のとき、元亀元
（1570）年に長男信康（11歳）に岡崎城
を譲り、浜松城に居城を移すが、家康は、
この岡崎城を拠点に徳川家の礎を築く。
岡崎城の家康の遺訓「人の一生は…」
岡崎城（愛知県岡崎市）
どうする家康（メモ）
松平元康 ：松本 潤
瀬名（築山殿） ：有村架純
瀬名の父・関口氏純：渡部篤郎
瀬名の母・巴 ：真矢ミキ
今川氏真 ：溝端淳平
鵜殿長照 ：野間口 徹
田鶴（長照の妹） ：関水渚
織田信長 ：岡田准一
お市（信長の妹） ：北川景子
柴田勝家 ：吉原光夫
木下藤吉郎 ：ムロツヨシ
武田謙信 ：阿部 寛
石川数馬 :松重 豊
酒井忠次 ：大森南朋
大久保忠勝（平八郎） ：山田祐樹
鳥居忠吉 ：イッセー尾形
大久保 忠世 ：小手伸也
服部半蔵 ：山田孝之
本多正信 ：松山ケンイチ
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