食物アレルギーは「食べることで発症する」って思っていませんか?
実は多くの食物アレルギーは「乾燥肌によって作られる」と、ハーバード大学教授であり、食物アレルギーの専門医であるKari Nadeau は著書、『The End of Food Allergy(食物アレルギーの終焉)』の中で書いています。
本来皮膚は、異物から体を守る役目があるのですが、乾燥するとその機能が低下して、アレルギーの原因となる異物の侵入を許してしまいます。
正しい保湿で赤ちゃんを守る
特に赤ちゃんの肌は乾燥しがちなので保湿が不可欠なのですが、保湿のためのオイルやローションで、肌荒れが悪化、炎症を引き起こすことがあります。
いわゆるベビーオイルによく使われる使われるミネラルオイルやパラベン、ワセリンなどの石油(原油)から作られる油脂は皮膚にとっては全くの異物です。これらのローション類を塗った肌には、本来なら皮膚に繁殖するはずのない細菌などの微生物の繁殖で炎症が悪化しやすくなります。そのため、保湿しているにもかかわらず肌のバリア機能が低下してアレルギーの原因となる粉塵の侵入が防げなくなります。
赤ちゃんを乾燥肌とアレルギーから守るために最も効果的な保湿成分はセラミドです。セラミドとは、皮膚の角質層に存在する自然な潤い成分で、細胞と細胞の間にある水分を抱え込んで逃さないよう保持する働きを持つ、バリア機能の主役です。
大人も顔だけではなく全身の保湿が不可欠です。時に手荒れを放置していると、ある日突然食物アレルギーが発症することもあります。
漁師さんや調理師さんのように、長年素手で魚を扱う人が魚を食べて発症するアニキサスアレルギー、長年猫を飼っている人が豚肉を食べて発症する獣肉アレルギーなどがその例です。
肌に十分な量のセラミドがある状態だと、肌がふっくらとして乾燥しにくく、バリア機能もしっかり働いた状態になります。さらに、セラミドが十分あると、肌がふっくらとして毛穴が目立ちにくくなるというお得な効果もついてきます。
冬は乾燥肌の季節です。乾燥肌だけでなく、アレルギー防止のためにも、ミネラルオイル、パラベン、ワセリン不使用で、セラミドを使ったローションで、保湿に励んでください。