遅かれ早かれ、あなたも私も新型コロナウイルスに感染する確率は極めて高いです。けれども、炎症を起こさなければCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症)を発症しません。今回は食事でできる抗炎症ライフをお伝えします。

 

食べ物には、炎症を起こしやすい体を作るものと、炎症を起こしにくい体を作るものがあります。これらを把握していると買い物かごに入れるものと入れないものが見えてきます。

 

炎症を加速する、食べちゃダメ食品

すぐ食べられるような加工品はどれも炎症を加速させます。例えば、インスタント麺、粉末スープ、スナック菓子、砂糖がたっぷり入ったシリアル、袋入りの甘いお菓子、冷凍のチキンナゲット、アメリカンドッグ、超日持ちするパン類など、塩分と糖分が高くて必要な栄養素が入っていない加工品を毎日食べていると全身で炎症が起こります。去年12月Nature Medicineに発表された論文で、穀類に砂糖や塩を加えて作る加工品が腸内微生物の構成を変えて腸壁に損傷を与えることがきっかけとなって、炎症の原因となる遺伝子発現が始まると伝えています。

 

ハーバード大学医学部の公衆衛生学教授、Dr. Eric Rimmによると、白い小麦粉で作ったパン、パスタ、シリアルなどは直接炎症前段階を作るそうです。そのほかの炎症を加速する食品は、甘いお菓子、ジュース、クッキー、菓子パン、バター、チーズ、アイスクリーム、ココナッツ製品、市販のサラダドレッシングやトマトソース、ハム・ソーセージ類ということです。

 

体を炎症から守る、もっと食べよう食品

一言で言うと、薄味の生鮮食品です。野菜、魚介類、チキン、肉、豆類、種子・ナッツ類、乳製品、全粒粉、雑穀などを砂糖を使わないで食べることが重要です。

 

特におすすめなのが、こちら。

 

  1. 食物繊維の豊富な食品:海藻類、豆類、おからなどのおなじみの食品は腸内環境をパワーアップ!腸壁を守り、免疫の暴走を防ぎます。
  2. 脂の多い魚:イワシ、サバ、サーモンなどに豊富に含まれる高分子オメガ3脂肪酸(EPA)は、血管だけではなく脳の炎症も抑えて認知症予防にも役立ちます。
  3. ポリフェノールの多い野菜:ごぼうのようなアクのある野菜、緑茶やコーヒーのような苦味のあるものに豊富ですが、野菜や果物全般に含まれるポリフェノールは抗炎症効果が期待できます。

 

最後に、あなたが何気なく使っている調味料やだしの素、めんつゆなどの市販品の表示をよく見てください。なんだかわからない添加物以外にも、砂糖、コーンシロップ、xx糖などの糖分や、〇〇抽出液、アミノ酸分解物などが入っていませんか?これらの積み重ねで血管や腎臓、脳にまで炎症が広がります。

 

日本には昔ながらの素晴らしい調味料、味噌、醤油、みりんがあります。旨みたっぷりの鰹節、昆布、しいたけがあります。残業や通勤がない今ならご自宅でダシ作りもかのではないでしょうか?

 

次の買い物の時にちょっと思い出していただけると嬉しいです。