注:この日記は

漫画『大蛇に嫁いだ娘』のネタバレを含みます。

知りたくない方、スルーしてくださーい照れ

また文末の日記から続きます。

 

村人たちへの(ドロドロした)思いと

向き合い、

大蛇さまの村人への邪険な態度が

実は爽快だったと気づいた

ミヨさん。

大蛇さまと愛し合う事で

心晴れ晴れしてから8年経ちました

時太郎とイナ16歳、

ミヨさん34歳、

大蛇さま500歳以上。

 

(…8年すっ飛ばすって、漫画界で

流行っているのだろうか)

 

「蛇とは嫌われる宿命

一人で生まれて

一人で生きるものじゃないか」

 

巨大な毒蛇となった時太郎は

画材が散らかり絵具の飛び散る部屋で、

一人陶然と嘯(うそぶ)きます。

 

「孤独の中に生きて死ぬことは…

この姿に生まれた者の宿命

だが俺は決して悲観などしない

…何故なら…」

 

思いを一気に爆発させるように

時太郎は雄叫ぶ。

 

「毒を持つ俺様にはその道が

何より心地良い!!」

 


これまた頭でっかちでうぬぼれ屋で屁理屈捏ねのナルシストによくぞ育ってくれました。

 

時太郎のばか笑いに

大蛇さまが怒り心頭で部屋に乱入。

親子バトルが勃発。

 

大蛇さまが

部屋の散らかっているのを

咎めると時太郎は

「絵を描くのを否定するのか?」

と論点をすりかえ、

「片付けろと言ってるんだ!」

と言う大蛇様に

 

「ふん!

理解者など不要 戦い抜くまでさ

追い詰められ

抗い続けることで

俺は成長できる」

 

と歌の歌詞みたいなことを言う。

 

「意味が分からん事言うな!!」

「父さんこそ分かってない

この部屋はこれで

完成されているんだっ!」

 

ヒートアップする二人に

業を煮やして

ミヨが入ってきます。

 

「二人ともいい加減にしなさい!」

 

大蛇さまを落ち着かせ、

時太郎にはお寺へ行くんじゃなかったの、と

助け船を出します。

たちまちいなくなる時太郎。

 

最近あいつの言ってることが

分からない

とため息をつき、大蛇さまは

イナの所在を尋ねます。

 

「あの子は狩りをしてから

おばあちゃん家に行くって言ってましたよ」

 

とミヨ。

お美しくも年増の落ち着いたたたずまい。一家の頂点たる迫力を醸すミヨさん。

 

森ではイナが、

仕留めたウサギをぶらさげ満足顔。

はしょった着物から伸びる脚には

びっしり鱗が。

 

ピクッ

 

知らない匂いを、二つに割れた舌がとらえます。

草むらを凝っと見つめるイナ。

 

……来る

 

カサ、という物音とともに

人影も見えないうちにイナは飛び上がる。

 

ダンッ!

 

 

鱗の四肢であるが、やっぱり美人さんは美人さんである。


イナは人影にとびかかり、

馬乗りになって倒します。

胸の上にのしかかって座り込み、

 

「…あんた 誰?」

 

イナの下敷きになっているのは

旅姿の若い男-

 

→Pixivコミック『大蛇に嫁いだ娘』

★本日現在、残念ながらこの日記に出てきたお話は公開期間終了しています。

 

※この日記は、下記の日記より続きます。

→時太郎~『大蛇に嫁いだ娘』~
 →時太郎が絵を描いた!~時太郎2:『大蛇

  に嫁いだ娘』~

 →時太郎3~『大蛇に嫁いだ娘』~

→春まつりといふのがあるらしい(『大蛇に嫁いだ娘』27話 フシアシクモ)

→時太郎が出てこない(『大蛇に嫁いだ娘』27話②フシアシクモ

→時太郎がちょっと出てくるのだ~『大蛇に嫁いだ娘』27話③

→安憬さんの少年時代~『大蛇に嫁いだ娘』28話①

→時太郎が写生に出かける~『大蛇に嫁いだ娘』28話②

→イナちゃんと安憬さん~『大蛇に嫁いだ娘』28話③

→イナちゃんと安憬さん~『大蛇に嫁いだ娘』29話①②

→時太郎プチ活躍である~『大蛇に嫁いだ娘』29話③

→時太郎、叔父渉に会いに行く~『大蛇に嫁いだ娘』30話①

→ミヨさんの澱みと夫婦の愛欲~『大蛇に嫁いだ娘』30話②③