春祭りは

今の夏祭りみたいな感じです。

紅白の幕を張った櫓の上で

叩く太鼓の音が聞こえ。

村人のみなさん楽しそう。

 

ではお願いします、と

袴紋付を着た村長の栄作さん。

これから村人数人と

山の大蛇様の住む屋敷へ。

ハツミも嫌々付き随います。

 

山奥では大蛇様一家が既に

出迎えています。

 

村長が大蛇様やミヨと

挨拶をかわすのを見て

歯ぎしりするハツミ。

加えてミヨが幸せそうにしているのが

妬ましくてならず、

ミヨが淹れたお茶を

「喉が渇いていない」

と断ってしまいます。

それでもミヨはハツミの座る傍らに

お茶をおいていきます。

 

ハツミは

いろいろな貢物を持参している

のも悔しく、

ミヨなんかに村の物を食べさせる

わけにはいかない

と内心腹立たしく思います。

 

その時-

 

「大蛇ー」

 

ハツミの脇をすり抜け、

走り出た安憬が刀を振りかざし

大蛇様に飛びかかります。

 

刃があと少しで大蛇様の首に届こうと

いう時、

大蛇様の尾が安憬の腹を

思い切り叩く。

地べたに叩き落とされた安憬に

さらに大蛇様は体を乗せて

ギシギシと踏みつけ、

 

今までも毒や火を使って自分を襲い、

「今度は無策にも奇襲か

ばかもの

お前など殺そうと思えば

すぐに殺せるのだ

あの男のように

 

と罵倒します。

子供達が見ている、と

止めに入るミヨ。

「あの男」の言葉を聞いて

ハツミはそれが自分の父だと

思い、

父は大蛇様に殺されたのだと

確信します。

気分が悪いと大蛇様は

引っ込んでしまい、

安憬は村人たちによって

連れ戻され森の中で

殴りつけられる。

余計な事をするなと怒る村人に

安憬は

 

「恐怖で支配される因習を

正すべきだ」

 

と抗議します。

安憬の抗議に

余計怒りを募らせ再び

殴りかかろうとする村人の前に

ハツミが立ちはだかり、

夫に村人たちを

村へを返すよう伝える。

 

ハツミは安憬を木に

持たせかけて座らせ

「貴方みたいな人ははじめて」

といきなりキス。

それをイナが見ています。

 

「え、だってサナエのおかあさんは…」

 

安憬はハツミを突き飛ばすと

いきなり嘔吐。

「信じられない!」

とハツミは走り去ります。

そこへ村人を帰してきた栄作が現れる。

イナ

 

えーっ ヤバいんじゃ…

 

と焦りますが

栄作は安憬を介抱してやり、

安憬は「すみません」と言って

立ち去ります。

木の陰からでてきて

栄作にこれでいいのかと尋ねるイナ。

栄作は自分が頼りないから

いけないのだと言い、

ハツミについては

いつは自分を愛してくれればよいのだ

と語ります。

生真面目そうな栄作村長。人もよさそう。

 

そんな栄作の言葉を聞きながら、

イナは去っていく安憬の後姿に

 

安憬は

そんなにお父さんが嫌いなの?

 

と心の中で問いかける…

 

ママを見上げる時ちゃん。

あともうヒトコマ、やっぱりアタマだけ出てきますラブラブ

イナちゃん、なんであんなとこに居たの?

イナちゃんてばちょっとばかしオマセさんね照れ