(注)

この日記はネタバレを含みます。

知りたくない人、スルーしてくださーい照れ

また文末の日記から続きます。

 

 

「たくさん話しましょうね」を

たくさんしましょうね」と

聞き間違えた大蛇さま、

仰向けに倒れたミヨの着物の裾から

舌を差し入れます。

 

話があるといったのに、というミヨ、

話ならあとでいいだろうと大蛇さま。

 

ヒッ…

あッ…

 

喘ぎ始めるミヨでしたが…

 

ミヨさんもこんな形相で大蛇様の顎を蹴りあげるようになったんだなあ照れ

 

「こんなとこでありえません!!

それに雰囲気ってものがありますよね!?

そもそも私の話を聞きもしないで…!!」

 

怒るミヨに大蛇さまは

 

どうせ村人への態度の事だろ、

村などどうでもできる、

それより私はミヨと…

 

と目をギラつかせます。

わなわなと震えるミヨ。

 

「やっぱりケダモノ!!もう知りません!

今日は一人で寝てください!!」

 

「そんな…」

 

翌日も会話は無く、

ミヨは大蛇様の散歩の誘いも断ってしまいます。

寂しい気持ちをかこちながら

散歩する大蛇さま。

 

「村の心配事なんて、

私が喰えば解決するじゃないか!」

 

でもミヨさん大蛇様が人を食べるの嫌いだもんね。

悩ましい大蛇様である。

 

家で縫物をしながら、ミヨは

父親に人殺しの濡れ衣を着せられた頃の

事を思い出します。

 

ひそひそと聞こえる陰口

遊んでくれなくなった子供達、

罵倒の声、

ハツミの

「ミヨちゃんのお父さんって人殺しなの?

そうなの?」

という問い-

そして祖父が

父は無実だから隠すなと言った

額の傷-

 

-本当はずっと…

あの村が大嫌いだった

 

ミヨの脳裏には、

真犯人であるにも関わらず

何食わぬ顔をして暮らす前の村長や

娘ハツミの父を睨みつける陰気な顔、

村人の眼差し、

村の子供の蔑んだような顔が浮かびます。

 

-そして、私は大蛇様の妻になった

今では村との架け橋になることを期待

されている

そのたびに怒りと憎しみがぶり返す-

 

ミヨは昨日の大蛇様の

村人への邪険な態度に

すっきりした、ざまあみろ、

と思った事を思い出します。

 

ああ本当に どうでもいい…

 

村についてそう思い至った時、ミヨは

明るい、晴れやかな表情になり

ふっと我に返ります。

 

自分の心のよどみと、

変わっていく自分のことを、

大蛇さまに聞いてほしかった自分に

気づくミヨ。

 

それなのに大蛇さまったら…!

 

 

一方大蛇様。

帰るに帰れず

自分の無神経さに落ち込んでいます。

そこにミヨが。

 

「すまない!!」

謝ろうとするミヨをさえぎり

大蛇様が謝ります。

 

自分はただの獣だ、雰囲気も分からない

お前を喜ばせたいのに傷つけた…

 

と詫びる大蛇様に

傷ついていない、ごめんなさいと

素直に謝ります。

 

「いや!ミヨは何も悪くない!私が…!」

「いえ私が…!…」

 

ふふっとミヨが笑い、

「私は獣の大蛇様に

ずっと

惹かれてるんです

それに…

私も大蛇様に似てきたんですよ

これが昨日話したかったことです」

と言って大蛇様の顔に優しく触れます。

 

「あの…大蛇様

山のみんなみたいにここでします?」

 

赤面し、

外は嫌だって、それから雰囲気とやらも…

と言う

大蛇様の前でミヨは胸をはだけ、

髪を解いて大蛇様を見つめます。
 

それから二人は

激しく愛し合うわけですが…

異類夫婦の生々しい交合が

繰り広げられる場面は本日現在、

大変残念なことに公開期間終了してます。

何かの機会ありましたら是非どうぞ。

気持ち悪いとかそういうの無いです。

ああ二人は夫婦なんだなあ。

異類婚姻譚の、異類交合を、

異類の姿のままで

これだけリアルに

描けるのもすごい表現力だなーと

感心して読んでました照れ

 

絶頂を迎える寸前…

 

ミヨは夢を見ます。

嫌いな人達をみーんな大蛇様が

食べてくれて、

幸せにくらす夢。

 

ハッピーな気分のミヨさんは

翌日、

弟渉が送って来た時太郎とイナを

笑顔で迎えます。

もちろん、渉も子供達も笑顔。

 

家族ますます幸せでありますように…

と祈る私照れあははあせる

 

ミヨさんの心が幾分ほぐれた所で、

物語はひと区切りついたようです。

 

次話は、ここからさらに8年後。

時太郎とイナの育ち具合が

また面白く、

頭でっかちで屁理屈こねる時くん。

成長した彼の性格を

あんなふうに設定した作者って

なんて楽しい人!と思っちゃいます。

そして

ますますワイルドみを増した

イナちゃん、狩りに磨きが

かかる。

ミヨさんてば落ち着いて、

風格さえ漂わせています。

新しい物語も始まりそうで…。

 

大蛇様大困惑と言ったところで

しょうか。

大蛇一家の、

フツーの家庭みたいな

苦労とドタバタのある生活を、

ぜひ覗いてみてくださいな照れ

 

→Pixivコミック『大蛇に嫁いだ娘』