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ロビン・フッド(ネタバレ)

ロビン・フッド

三角絞めでつかまえて-ロビン・フッド・リドリー版

原題:Robin Hood
2010/アメリカ 上映時間140分
製作・監督:リドリー・スコット
製作:ブライアン・グレイザー、リドリー・スコット、ラッセル・クロウ
出演:ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ウィリアム・ハート、マーク・ストロング、マーク・アディ、ダニー・ヒューストン、アイリーン・アトキンス、マックス・フォン・シドー
(あらすじ)
12世紀末、十字軍の兵士としてフランスで戦っていたロビン(ラッセル・クロウ)は、帰国途上で英国の騎士ロクスリーの暗殺に遭遇する。「家宝の剣を故郷に持ち帰って欲しい」というロクスリーの遺言を受け、彼の父親が領主を務めるノッティンガムを訪れたロビンだったが、やがて英国侵略を目論むフランスの陰謀に巻き込まれていく。(以上、エイガ・ドット・コムより)

予告編はこんな感じ↓




40点


みなさんはロビン・フッドって知ってます? 「自分の子どもの頭の上に乗せられたリンゴを矢で射抜いた人でしょ?」って、それはウィリアム・テルのエピソードなので要注意! いや、僕自身も過去にケビン・コスナー版の「ロビン・フッド」は観ているんですけど、内容をまったく覚えてなくて。イギリスでは大人気っぽいけど、「森に住む義賊」「弓矢が上手い」程度の漠然としたイメージしかないんですよね…。日本で置き換えると石川五右衛門的な感じなんでしょうか。 

これは僕の勝手な想像なんですが、日本人はそんなにロビン・フッドというキャラクターに興味がないと思うんですよ。だから、いくらリドリー・スコット監督×ラッセル・クロウという看板があったにせよ、この「ロビン・フッド」の日本公開に関しては結構リスキーな気がしてたんですが…。逆に「わざわざ日本公開するんだから、かなり面白いのかも!?」と思って事前に前売り券を購入。忘年会の帰りに新宿バルト9にて観てきました。なんか微妙な感じでしたよ。

ロビン・フッドって、そんなに詳しくない僕ですら“森の中で戦うイメージ”があるんですが、この映画は前日譚というか、「彼はいかにロビン・フッドになったか?」って話なんですね。だから、最初に出てきた時は傭兵ということで冒頭の城攻めに参加したり、クライマックスはイギリス軍の一員としてノルマンディー上陸作戦風のバトルを指揮したりして、それはそれで少し燃えたりもしたんですが、よく考えると「わざわざロビン・フッドにする必要なくね?」と思ってしまう作りというか。

最後、みんなでフランス軍を撃退した後、ジョン王が城に集まった配下&民衆の前で「ロビン・フッドはならず者だ~」みたいなことを言って、森で暮らすロビン・フッドと愉快な仲間たちの姿が映って終了してましたけど、「『ロビン・フッド』ってタイトルの映画だから加えました」的な感じしかしなかったというか。すみません、僕は蛇足にしか見えなかったです。そもそも「羊が獅子になる」的な言葉が映画全体のキーワードになってましたけど、ラッセル・クロウ自体がすでに獅子っぽいので、全然しっくり来なかったし。

「ゴア描写がない!」って不満は当然あるんですけど(「グラディエーター」は良かったのに…)、それ以前の問題で、全体的に描写が足りてないからキャラクターの感情の動きが性急な感じなんですよね。例えば、フランスのスパイだったゴドフリー(マーク・ストロング)の裏切りが発覚するくだりとか、「そんなんでいいの!?」ってビックリしましたよ(ジョン王と王妃の心理がスゲーわかりにくい)。

いや、モロに「プライベート・ライアン」チックなクライマックスの海岸線での戦いはそこそこ面白かったですよ。ただ、「プライベート・ライアン」と脳内で比べちゃったりするので、逆に迫力不足に感じたりもして。戦場のリアリティもイマイチな感じがしたし…。それに、唐突にヒロインのマリアン(ケイト・ブランシェット)といつの間にか仲間になった森の孤児たちとなぜか神父まで戦闘に参加してきた時は、ごめんなさい、心から呆れちゃいました。

冒頭、ロビン・フッドとリトル・ジョン(ケヴィン・デュランド)の間に友情が生まれるくだりとかはグッときたんですけどね…。あと、エンドロール、アニメで十字軍遠征時にイスラム兵の首をはねたシーンとか流れてましたけど、「最後にそんな取って付けたメッセージを加えられても…」というか、「それを本編でやれば良かったのに」と思っちゃいました。

痛快時代劇と思うと痛快さが足りなくて、重厚な歴史物と考えると話がご都合的すぎるという、そんな映画じゃないでしょうか。体感時間も結構長かったし、リドリー・スコット監督×ラッセル・クロウの組み合わせが好きな人は観ても良いかもしれませんが、僕はあまりオススメできないかなぁ。




リドリー・スコット監督×ラッセル・クロウといえば、コレですよね~。最後の展開以外は大好き。
三角絞めでつかまえて-グラディエーター
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ケビン・コスナー版。観たハズなんですけど、まったく内容が思い出せない…。
三角絞めでつかまえて-ケビンコスナー版
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1938年に作られたロビン・フッド映画。なんか牧歌的な雰囲気ですな。
三角絞めでつかまえて-オリジナルロビンフッド
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ディズニーもアニメ化しております。意外と面白そう。
三角絞めでつかまえて-ディズニー版
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テレビドラマ版。「わざわざリリースされているってことは結構面白いのでは?」って思うのは早計だと思う。
三角絞めでつかまえて-テレビドラマ版
ロビン・フッド DVD-BOX レジェンドI


こんなのもありました。「ドラゴンと戦う」とか、ファンタジー色が強めっぽい。
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メル・ブルックス監督のコメディ作品。DVDにはならないんですかね。
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ブラック・スコルピオン(ネタバレ)/ありがとうドルフ・ラングレン

ブラック・スコルピオン

三角絞めでつかまえて-ブラックスコルピオン
ブラック・スコルピオン [DVD]

原題:DIRECT ACTION
2004/カナダ 上映時間97分
監督:シドニー・J・フューリー
脚本:グレッグ・メロット
出演:ドルフ・ラングレン、ポリー・シャノン、ドナルド・バーダ、ラザフォード・グレイ、コンラッド・ダン、ラリー・デイ
(あらすじ)
警察署内での汚職を証言しようとする刑事・ギャノンは、裁判の日に命を狙われる。その危機を脱した彼は警察の背後にさらに大きな影を感じ、反撃すべく調査を開始する。(以上、amazonより)

予告編はこんな感じ↓




48点


25本目の「ありがとうドルフ・ラングレン特集」はラングレン初の警察汚職告発アクション「ブラック・スコルピオン」。監督は「ドルフ・ラングレン in ディテンション」でタッグを組んだシドニー・J・フューリーということで、残念ながらいろいろと厳しい内容ではあるんですが、意外と見どころもある映画でした。

マフィアや麻薬、売春などを専門に扱うロス市警の特殊捜査班(DAU)の悪事をスーパー刑事のラングレンが大陪審で告発しようとする日のお話でして。ラングレンは午後5時までに裁判所に行かなくてはならないんですが、新人の女性刑事の面倒を見るハメになったり、証言させまいと悪の刑事たちが襲ってきたり、さらにアフガニスタン絡みの陰謀が隠されていたり、CIAと共闘することになったり、敵との戦いで親友の黒人刑事が死んだりと大忙しなんですね。最終的には、告発する予定だった奴らをみな殺しにして法廷に立ってました。その後、独身設定のラングレン(そのことを寂しく思っている様子)は、意を決して新人の女性刑事をディナーに誘い、2人がディナーを楽しむ様子をモノクロのストップモーションで流して終了…。いや、本当にどうでも良い感じなんですよ、これが。

何が酷いって、全体的に酷いというか。まず、ラングレンが危険な相手を告発する立場の割にはあまりにも無策すぎだし(新人の女性刑事が気付かなかったら死んでた)、いくら敵が警察の特殊捜査班だとしても街中でラングレンを無闇に襲いすぎだし、みんな街中で銃撃しすぎだし、登場人物たちの行動も「?」って疑問符が浮かぶことだらけだし…。大体、今回のラングレンは常にガムを噛んでいるキャラクターなんですけど、噛み終わったガムを路上とかに ( ゚д゚)、ペッ って、やたら吐き捨てるんですね。もうそれが不快で不快で…。この映画のせいで、これから道路とかにこびり付いてるガムを見るたびに「もしかしてラングレンの仕業…?」って疑心暗鬼になっちゃうじゃないかよ!ヽ(`Д´)ノ 

ガンアクションも頑張ってる風だったけど、爆発とか起きないし、ちょっとショボめだし…。あと、これは重箱の隅を突くようなモンだけど、「ブラック・スコルピオン」って邦題が作品内容とまったく関係ないのは仕方ないとは思うけど、それにしても安易じゃないの? それにDVDのジャケットと劇中のラングレンの姿が微妙に違うってのもヤッツケな感じがして、ちょっとイラッとしました。


DVDのジャケットでは短髪ですが…。
三角絞めでつかまえて-ブラックスコルピオン

本編ではちょっと長めのヘアスタイル。服装も違う。
三角絞めでつかまえて-長い髪のラングレン

実は同じ監督が撮った「ドルフ・ラングレン in ディテンション」の流用っぽい。これに気付いた時はガッカリしました…。
$三角絞めでつかまえて-ディテンション


って、不満が多い作品であるのは確かなんですが、格闘アクションを頑張ってるところだけは評価できると思ってまして。ラングレンのバックボーンである空手+セガール拳といった感じで、ちょっとモッサリ気味ではあるんですが、対ナイフ戦闘も良かったし、最近のラングレン映画の中ではかなり工夫されている格闘っぷりだったと思います。最後、「ラスボスの股間に正拳突き→アッパー→首に手刀→昏倒して死亡」という流れも悪くなかったし…。ラングレンの格闘アクションでこんなにテンションが上がったのは、「ブラック・ソルジャー」以来ですかね。ちょっとうれしかったです。


悪漢の股間に正拳!
三角絞めでつかまえて-急所に一撃!

そして、屈んだところをアッパー!
三角絞めでつかまえて-そしてアッパー

最後は首に手刀を一撃!
三角絞めでつかまえて-首に一撃!

敵は血を吐いて昏倒…。ラングレンったら、やれば出来る子だって思ってたYO!
三角絞めでつかまえて-昏倒する敵


ちなみにこの映画、近所のレンタル店ではどこにも置いてなかったので、仕方なく購入したワケですが、中にはこんなチラシが封入されてまして↓


オモテはDVDのジャケットと変わりませんが…。
三角絞めでつかまえて-チラシ

裏を見ると、エアガンのプレゼントが! 
三角絞めでつかまえて-チラシの裏


「こういうプレゼントがあるってことは、銃器マニアが喜ぶ作品なのかしら?」と思っていたら、allcinemaエアマリンさん(結構、信用できる感じの人)が面白いコメントを書かれていて「本作はガンファンにとってはある意味貴重な作品」「ギャノンとロスが交互で、悪徳警官から奪った『タボールAR21』と呼ばれる最新のブルパップ型マシンガンを使用して繰り広げる銃撃戦は、ガンファンの方なら必見」なんだそうです。それを知ってから見直しても、僕にはその価値があまり分かりませんでしたが、いろいろな見方があるもんだなぁと勉強になりました。エアマリンさん、ナイスコメント!

ということで、基本的にはイマイチな映画ですが、ラングレンが好きな人なら格闘シーンではちょっとテンションが上がるだろうし、ガンファンの方的にも必見の作品らしいので、興味がある人は観ても良いと思いますよ~。




シドニー・J・フューリー監督作。キスで記憶を奪うスーパーマンに激怒した記憶があります。
三角絞めでつかまえて-スーパーマン4
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「都合のいい女と切っ風のいい女」を観てきたので、ちょっとだけ感想を

昨日、ウッディシアター中目黒にてせのちんさんが作・演出の舞台「都合のいい女と切っ風のいい女」を観てきたので、ネタバレにならない程度で、備忘録的な感想を少し。


到着したのが上演開始の19時! いや~、危なかった!
三角絞めでつかまえて-舞台の看板


タイトルは「都合のいい女と切っ風のいい女」ということですが、それに“面倒くさい女”と“残念な男”を加えた4人だけしか登場人物はいなくて。お芝居はずーっと同じ部屋の中で進行するので、「途中で退屈しちゃうのでは…」と思いきや! 最後まで飽きずに楽しめました。かなり面白かったです。

せのちんさんが書いたお話を観るのは初めてでしたけど、「しっかりしてるなぁ」と感心しました(ちょっと上から目線)。台詞のやりとりとか、伏線の張り方とか、ちゃんと良く出来ていて…(例えば、ある登場人物が正座する時に前のシーンが活きてきたのはちょっと感動)。いや、お芝居とか脚本に詳しい人がどう思うかは分かりませんが、何気なく小ネタを撒いてあとでしっかり回収する手際の見事さとか、簡単そうに見えて結構難しいことをサラッとやっているような、そんな印象を受けましたよ。お話し自体はコメディなんですけど、最後は泣ける感じで、内容は全然違うんですけど、なんとなく「カラフル」を思い出したり…。最後はちょっと泣いちゃったりしてね、エヘヘ。

で、とにかく僕がグッときたのは、役者さんたちの演技力でして。みなさん、本当に素晴らしかったですな! 登場人物にしか見えなかったというか、没入してお芝居が観られました。例えば、小磯勝弥さん(「あっ、『たけしくん、ハイ!』の人か!」って言われるのは飽き飽きしてるのかしら…)演じる小野寺先輩が小宮山実花さん演じる奈々美に不謹慎なことをしようとした時は、「おのれ!」と舞台に上がって力ずくで止めたくなったり(もちろん、堪えましたが)。河本千明さん演じる悦子が奈々美を傷つけた時も、「貴様!」と舞台に上がって説教したくなったり(もちろん、堪えましたが)。あと、悦子の姉の繁子を演じた南波有沙さんも実に面倒くさい感じが愉快でしたね。ただ、小野寺先輩への厳しい態度の数々は、自分の嫌な姉を思い出しちゃって、少しだけ胸が痛かったです…。

というワケで、もう一度書きますが、かなり面白かったですよ。今月の19日(日)までやっているみたいなので、時間と財布に余裕がある人はどうぞ。観に行っても損はしないと思いますぞ。

沈黙の復讐(ネタバレ)

沈黙の復讐

三角絞めでつかまえて-沈黙の復讐

原題:BORN TO RAISE HELL
2010/アメリカ 上映時間96分
監督:ラウロ・チャートランド
脚本・製作:スティーヴン・セガール
出演:スティーヴン・セガール、ダン・バダラウ、ダーレン・シャラヴィ、D・ニール・マーク
(あらすじ)
国際麻薬捜査部隊のボビー(スティーヴン・セガール)は、同じ隊のアクセル(ダーレン・シャラヴィ)と共に、バルカン半島諸国で不正取引されている銃と麻薬の特別捜査班に配属される。やがて任務中にチームの一員がギャングの抗争に巻き込まれて命を落としてしまい、怒りに打ち震えるボビーは壮絶な復讐(ふくしゅう)を開始する。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事には映画の感想とはあまり関係ない文章が続くので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

本当はね、ウェズリー・スナイプス主演の「ゲーム・オブ・デス」を観るつもりだったんですよ。別に「スナイプスの映画は全部観る!」ってほどのファンじゃないけど、嫌いじゃない俳優だし、最近観た「クロッシング」ではイイ感じだったし、共演が僕の大好きなゾーイ・ベルとゲイリー・ダニエルズとなれば、それなりに愉快なアクションに仕上がってそうじゃないですか。しかもタイトルはブルース・リーの「死亡遊戯」を連想させるし、スナイプスも収監されることになって可哀想だし…(そして、現在は収監されてしまったそうな)。で、上映館の銀座シネパトスは割引サービスがあまりないから、本当は12月1日…映画の日に観に行く予定だったんですよ。


「ゲーム・オブ・デス」の予告編↓




ところが! 思いのほか、仕事が忙しすぎて、1日はまったく動けなくて…。仕方ないので、なるべく避けたかったけど、金券ショップで前売り券を購入。ずっと行く機会をうかがっていて、今週の月曜日、やっとそのチャンスが来ましてね。新橋で打ち合わせした後、銀座シネパトスに直行しようと思い、時間を調べたら…。なんと「ゲーム・オブ・デス」先週金曜日に終了。代わりにスティーブン・セガール主演の「沈黙の復讐」が始まっちゃってるじゃありませんか!

いや、マジでふざけんな! …と思いつつも、これは分かりきってたことでして。"決して2本立てじゃないくせに2本立て風の公式サイト”を見れば一目瞭然。こんな感じのB級アクション映画を銀座シネパトスで公開する際は、上映期間が2週間なのは当たり前の話でして、11月27日に封切られた「ゲーム・オブ・デス」はそりゃ終わっちゃうワケですよ…。

でも、前売り券を買ってしまったので、セガールの主演作を渋々観に行くことに。さすがセガール映画が大好きな銀座シネパトスだけあって、なんかいろいろ展示されてて、愉快な感じではありました。


1枚で2本観られる! ということではなく、“どちらかが楽しめる”前売りチケット。これさえ買わなければ…。
三角絞めでつかまえて-前売りチケット…

ロビーにはセガールの巨大な立看板が!
三角絞めでつかまえて-セガールの立看板

あらあら、ここから顔を出して写真を撮るお茶目さんはいるのかしら?
三角絞めでつかまえて-顔出しがありますな

旧作のパンフレットや何やらも絶賛販売中。
三角絞めでつかまえて-DVDとパンフレット

ハードコアチョコレート製のTシャツも売られてました。
三角絞めでつかまえて-コアチョコセガールTシャツ

こっちには「ゲーム・オブ・デス」のTシャツが! 気に入ったのでXLを買ってみたけど、着れるかなぁ…。
三角絞めでつかまえて-スナイプスTシャツ


ここで少し僕の“セガール観”を語っておきたいのですが…長くなってしまうので、それは今度触れるとして、現段階では「好きだったけど、今は距離を置いている」とだけ書いておきましょう(無闇に勿体ぶった書き方)。だから、1ミリも期待してなかったんですが…ちくしょう、面白かったYO!

やばい、ちょっとセガールをバカにしてました。舐めてました。話のグダグダ感とかはラングレン作品に通じるところがあるんですが、何と言ってもキャラの立ちっぷりが全然違う。話なんて「『セガール刑事』の第17話」みたいな感じであり、セガール自身の説明が基本的に不要だから、別によく出来た脚本でも何でもないけど、話がサクサク進んで非常に分かりやすい&面白い。

そして、セガールのアクション! やられる側の上手さ+気が利いた流血描写のおかげだけじゃなく、体の動きにしっかりキレがあってビックリ! なんか最近はすっかりスタントマンと編集の力に頼りっきりのイメージだったから、ちくしょう、ちょっと見直しちゃいましたよ。ラングレンにこのキレというか、メリハリがあったらなぁ…。

話を簡単に書くと、「ロシアンマフィアのボスの妻がギャングに殺される→そのギャングにセガールの部下も殺される(「オレ、もうすぐ子ども生まれるんです」という死亡フラグ付き)」→警察という立場を捨てて、2人で共闘→ロシアンマフィアは本懐を遂げ、セガールも目当ての相手とタイマン→驚くほど容赦なくブチのめすセガール→降参するフリをして銃を抜くギャング→その銃を手で素早くはらって、逆に銃口をアゴの下に押しつけて射殺!→ロシアンマフィアと「お前は男だ」「お前こそ男だ」と乳繰りあって終了」って感じでした。

話とか雑なところも多いし、演技だって部下を殺されてもまったく無念そうに見えないし、格闘アクションも編集でごまかしてるところがないワケじゃないんですけど、予想以上に痛快な映画でしたよ。ちゃんとオッパイも出てきたし(ただ、セガールの“パーカーを着たままのセックス”にはさすがに失笑)、最後の“法を越えた男同士の馴れ合い”とかも、僕の中の“雄”の部分を刺激して心地良かったし…。なんか“平松伸二先生の漫画テイスト”というか、女性をレイプして殺したりする“けだもの”たちを「ド外道がぁ~」と信じられないほどの強さで一方的に制裁するクライマックスは…ちくしょう、やっぱり非常に爽快であり、男子なら誰でも普通に楽しめる娯楽作、いや、ゴラクじゃないでしょうか(うまいことを言ったつもり)。ちなみに劇場は僕を含めてオッサンだらけだったんですが、結構埋まってました。セガール人気、恐るべし!

というワケで、B級アクションとして観るなら、誰でもそれなりには楽しめる作品ではないでしょうか。セガールはやっぱり侮れない男なんだなぁ…。




セガール主演作の中で一番好きなのはコレかなぁ。
三角絞めでつかまえて-暴走特急
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自分なりにシネマハスラー課題映画の「シネマ・ランキング2010」をやってみた件

※ああっ、2本抜けてたので、急遽加えました…(12/18)

なんと今週のタマフルでは、宇多丸師匠が今年のシネマハスラーで扱った映画56本の順位を発表するということなんですが、非常に待ち遠しかったりしましてね。とりあえず僕も並べてみました↓


1 エクスペンダブルズ
2 ぼくのエリ 200歳の少女
3 第9地区
4 息もできない
5 ブルーノ
6 仮面ライダーW FOREVER A to Z 運命のガイアメモリ
7 アイアンマン2
8 ボーイズ・オン・ザ・ラン
9 十三人の刺客
10 川の底からこんにちは
11 ペルシャ猫を誰も知らない
12 ヒーローショー
13 (500)日のサマー

14 カールじいさんの空飛ぶ家(字幕版)
15 トイ・ストーリー3(3D・字幕版)
16 ヒックとドラゴン(3D・吹替版)
17 プレシャス
18 インビクタス/負けざる者たち
19 SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム
20 インセプション
21 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
22 ヌードの夜 / 愛は惜しみなく奪う
23 ハート・ロッカー
24 プリンセスと魔法のキス(字幕版)
25 アウトレイジ
26 ACACIAーアカシアー
27 ベスト・キッド
28 マチェーテ
29 デイブレイカー
30 パリより愛をこめて
31 シャーロック・ホームズ

32 時をかける少女
33 アリス・イン・ワンダーランド(3D・字幕版)
34 シングルマン
35 私の優しくない先輩
36 武士道シックスティーン
37 悪人
38 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦
39 ONE PIECE film STRONG WORLD
40 パレード
41 THE LAST MESSAGE 海猿 3D
42 書道ガールズ
43 SPACE BATTLESHIP ヤマト
44 宇宙戦艦ヤマト 復活篇
45 レイトン教授と永遠の歌姫
46 パラノーマル・アクティビティ
47 ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
48 ゴースト もういちど抱きしめたい
49 BECK
50 ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1
51 さらば愛しの大統領
52 矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~
53 シュアリー・サムデイ
54 トイレット
55 食堂かたつむり
56 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!



いざ並べて始めると、感想を書いてた時とはまた違った感情が湧いてきちゃって、点数が下の作品でもなぜか上の順位に行っちゃったりして、なかなか面白い! いや~、師匠はどういう風に順位を決めていくのか、今週のタマフルが楽しみですな!

以上、タマフルの宣伝でした~。