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沈黙の復讐(ネタバレ)

沈黙の復讐

三角絞めでつかまえて-沈黙の復讐

原題:BORN TO RAISE HELL
2010/アメリカ 上映時間96分
監督:ラウロ・チャートランド
脚本・製作:スティーヴン・セガール
出演:スティーヴン・セガール、ダン・バダラウ、ダーレン・シャラヴィ、D・ニール・マーク
(あらすじ)
国際麻薬捜査部隊のボビー(スティーヴン・セガール)は、同じ隊のアクセル(ダーレン・シャラヴィ)と共に、バルカン半島諸国で不正取引されている銃と麻薬の特別捜査班に配属される。やがて任務中にチームの一員がギャングの抗争に巻き込まれて命を落としてしまい、怒りに打ち震えるボビーは壮絶な復讐(ふくしゅう)を開始する。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事には映画の感想とはあまり関係ない文章が続くので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

本当はね、ウェズリー・スナイプス主演の「ゲーム・オブ・デス」を観るつもりだったんですよ。別に「スナイプスの映画は全部観る!」ってほどのファンじゃないけど、嫌いじゃない俳優だし、最近観た「クロッシング」ではイイ感じだったし、共演が僕の大好きなゾーイ・ベルとゲイリー・ダニエルズとなれば、それなりに愉快なアクションに仕上がってそうじゃないですか。しかもタイトルはブルース・リーの「死亡遊戯」を連想させるし、スナイプスも収監されることになって可哀想だし…(そして、現在は収監されてしまったそうな)。で、上映館の銀座シネパトスは割引サービスがあまりないから、本当は12月1日…映画の日に観に行く予定だったんですよ。


「ゲーム・オブ・デス」の予告編↓




ところが! 思いのほか、仕事が忙しすぎて、1日はまったく動けなくて…。仕方ないので、なるべく避けたかったけど、金券ショップで前売り券を購入。ずっと行く機会をうかがっていて、今週の月曜日、やっとそのチャンスが来ましてね。新橋で打ち合わせした後、銀座シネパトスに直行しようと思い、時間を調べたら…。なんと「ゲーム・オブ・デス」先週金曜日に終了。代わりにスティーブン・セガール主演の「沈黙の復讐」が始まっちゃってるじゃありませんか!

いや、マジでふざけんな! …と思いつつも、これは分かりきってたことでして。"決して2本立てじゃないくせに2本立て風の公式サイト”を見れば一目瞭然。こんな感じのB級アクション映画を銀座シネパトスで公開する際は、上映期間が2週間なのは当たり前の話でして、11月27日に封切られた「ゲーム・オブ・デス」はそりゃ終わっちゃうワケですよ…。

でも、前売り券を買ってしまったので、セガールの主演作を渋々観に行くことに。さすがセガール映画が大好きな銀座シネパトスだけあって、なんかいろいろ展示されてて、愉快な感じではありました。


1枚で2本観られる! ということではなく、“どちらかが楽しめる”前売りチケット。これさえ買わなければ…。
三角絞めでつかまえて-前売りチケット…

ロビーにはセガールの巨大な立看板が!
三角絞めでつかまえて-セガールの立看板

あらあら、ここから顔を出して写真を撮るお茶目さんはいるのかしら?
三角絞めでつかまえて-顔出しがありますな

旧作のパンフレットや何やらも絶賛販売中。
三角絞めでつかまえて-DVDとパンフレット

ハードコアチョコレート製のTシャツも売られてました。
三角絞めでつかまえて-コアチョコセガールTシャツ

こっちには「ゲーム・オブ・デス」のTシャツが! 気に入ったのでXLを買ってみたけど、着れるかなぁ…。
三角絞めでつかまえて-スナイプスTシャツ


ここで少し僕の“セガール観”を語っておきたいのですが…長くなってしまうので、それは今度触れるとして、現段階では「好きだったけど、今は距離を置いている」とだけ書いておきましょう(無闇に勿体ぶった書き方)。だから、1ミリも期待してなかったんですが…ちくしょう、面白かったYO!

やばい、ちょっとセガールをバカにしてました。舐めてました。話のグダグダ感とかはラングレン作品に通じるところがあるんですが、何と言ってもキャラの立ちっぷりが全然違う。話なんて「『セガール刑事』の第17話」みたいな感じであり、セガール自身の説明が基本的に不要だから、別によく出来た脚本でも何でもないけど、話がサクサク進んで非常に分かりやすい&面白い。

そして、セガールのアクション! やられる側の上手さ+気が利いた流血描写のおかげだけじゃなく、体の動きにしっかりキレがあってビックリ! なんか最近はすっかりスタントマンと編集の力に頼りっきりのイメージだったから、ちくしょう、ちょっと見直しちゃいましたよ。ラングレンにこのキレというか、メリハリがあったらなぁ…。

話を簡単に書くと、「ロシアンマフィアのボスの妻がギャングに殺される→そのギャングにセガールの部下も殺される(「オレ、もうすぐ子ども生まれるんです」という死亡フラグ付き)」→警察という立場を捨てて、2人で共闘→ロシアンマフィアは本懐を遂げ、セガールも目当ての相手とタイマン→驚くほど容赦なくブチのめすセガール→降参するフリをして銃を抜くギャング→その銃を手で素早くはらって、逆に銃口をアゴの下に押しつけて射殺!→ロシアンマフィアと「お前は男だ」「お前こそ男だ」と乳繰りあって終了」って感じでした。

話とか雑なところも多いし、演技だって部下を殺されてもまったく無念そうに見えないし、格闘アクションも編集でごまかしてるところがないワケじゃないんですけど、予想以上に痛快な映画でしたよ。ちゃんとオッパイも出てきたし(ただ、セガールの“パーカーを着たままのセックス”にはさすがに失笑)、最後の“法を越えた男同士の馴れ合い”とかも、僕の中の“雄”の部分を刺激して心地良かったし…。なんか“平松伸二先生の漫画テイスト”というか、女性をレイプして殺したりする“けだもの”たちを「ド外道がぁ~」と信じられないほどの強さで一方的に制裁するクライマックスは…ちくしょう、やっぱり非常に爽快であり、男子なら誰でも普通に楽しめる娯楽作、いや、ゴラクじゃないでしょうか(うまいことを言ったつもり)。ちなみに劇場は僕を含めてオッサンだらけだったんですが、結構埋まってました。セガール人気、恐るべし!

というワケで、B級アクションとして観るなら、誰でもそれなりには楽しめる作品ではないでしょうか。セガールはやっぱり侮れない男なんだなぁ…。




セガール主演作の中で一番好きなのはコレかなぁ。
三角絞めでつかまえて-暴走特急
暴走特急 [DVD]

自分なりにシネマハスラー課題映画の「シネマ・ランキング2010」をやってみた件

※ああっ、2本抜けてたので、急遽加えました…(12/18)

なんと今週のタマフルでは、宇多丸師匠が今年のシネマハスラーで扱った映画56本の順位を発表するということなんですが、非常に待ち遠しかったりしましてね。とりあえず僕も並べてみました↓


1 エクスペンダブルズ
2 ぼくのエリ 200歳の少女
3 第9地区
4 息もできない
5 ブルーノ
6 仮面ライダーW FOREVER A to Z 運命のガイアメモリ
7 アイアンマン2
8 ボーイズ・オン・ザ・ラン
9 十三人の刺客
10 川の底からこんにちは
11 ペルシャ猫を誰も知らない
12 ヒーローショー
13 (500)日のサマー

14 カールじいさんの空飛ぶ家(字幕版)
15 トイ・ストーリー3(3D・字幕版)
16 ヒックとドラゴン(3D・吹替版)
17 プレシャス
18 インビクタス/負けざる者たち
19 SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム
20 インセプション
21 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
22 ヌードの夜 / 愛は惜しみなく奪う
23 ハート・ロッカー
24 プリンセスと魔法のキス(字幕版)
25 アウトレイジ
26 ACACIAーアカシアー
27 ベスト・キッド
28 マチェーテ
29 デイブレイカー
30 パリより愛をこめて
31 シャーロック・ホームズ

32 時をかける少女
33 アリス・イン・ワンダーランド(3D・字幕版)
34 シングルマン
35 私の優しくない先輩
36 武士道シックスティーン
37 悪人
38 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦
39 ONE PIECE film STRONG WORLD
40 パレード
41 THE LAST MESSAGE 海猿 3D
42 書道ガールズ
43 SPACE BATTLESHIP ヤマト
44 宇宙戦艦ヤマト 復活篇
45 レイトン教授と永遠の歌姫
46 パラノーマル・アクティビティ
47 ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
48 ゴースト もういちど抱きしめたい
49 BECK
50 ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1
51 さらば愛しの大統領
52 矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~
53 シュアリー・サムデイ
54 トイレット
55 食堂かたつむり
56 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!



いざ並べて始めると、感想を書いてた時とはまた違った感情が湧いてきちゃって、点数が下の作品でもなぜか上の順位に行っちゃったりして、なかなか面白い! いや~、師匠はどういう風に順位を決めていくのか、今週のタマフルが楽しみですな!

以上、タマフルの宣伝でした~。

先週の備忘録(2010/12/7~12/13)

さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


忙しいけど、何かやる気が出てきた!
タマフル出演者の公開オフ会、楽しかったよ!
「申し訳ないとフロム赤坂」の「アイドル・ヒップ」に衝撃を受ける
注文したシネマハスラー・ドッグが届きました。美味!
Kー1が… (ノД`)



更新予定の記事がズレまくっているワケですが、さっき「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の感想をアップしたので、これで今日から何とか通常ペースに戻せそうです。今週は水曜日にせのちんさんのお芝居「都合のいい女と切っ風のいい女」があって、土曜日にはもしかすると僕の人生で秋山奈々ちゃんに会うのが最後になるかもしれぬイベントがあるということで、仕事を頑張って終わらせねば!

そんなワケで、先週読んだ本は下記の通りです↓


アオイホノオ 5
三角絞めでつかまえて-アオイホノオ
アオイホノオ 5 (少年サンデーコミックススペシャル)

年内はね、いろいろあるから、ニーチェとちゃんと向き合うのは来年ということでね、敬愛する島本和彦先生の最新刊を読みました。相変わらず超面白いんですが、興味がある人は宇多丸師匠の「ペラペラ」を聴いてもらえばその魅力がよく分かると思います(丸投げ)。今回、僕的には自動車教習所の話で昔のことをいろいろ思い出しましたね。「ちゃんと教えねば!」という気持ちからなんでしょうけど、教官にはいつも怒られてばかりだったので、自動車教習所にはあまり良いイメージがなかったりします…。今は、多少は優しくなったんでしょうか。


以上、先週はこんな感じでした。ではでは。

SPACE BATTLESHIP ヤマト(ネタバレ)

SPACE BATTLESHIP ヤマト※シネマハスラーへのリンクなどを追加しました(2011/1/15)

$三角絞めでつかまえて-ヤマトですよ

2010/日本 上映時間138分
監督:山崎貴
原作:西崎義展
脚本:佐藤嗣麻子
出演:木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒形直人、西田敏行、高島礼子、堤真一、橋爪功、池内博之、マイコ、矢柴俊博、波岡一喜、三浦貴大、斎藤工、山崎努
(あらすじ)
2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し、人類の大半が死亡してしまう。5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は、はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共にイスカンダル星へ向かう。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




30点


※今回の記事は、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」や木村拓哉さんやテレビ版の「宇宙戦艦ヤマト」が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」と関係ない文章も多いので、要注意です。
※今回の記事には、残酷な画像が貼ってあります。そういうのが苦手な人は読まない方が良いかと思われます。


新宿ピカデリーで観てきました。櫻井輪子さんが愉快なイラストとともに「ヤマト風味の月9だっ!」と描かれていましたが、僕的にはむしろ「月9でやれば良かったのに…」と思いました。

いや、僕は木村拓哉さん自体は好きなんですよ。同じ年齢で誕生日も3日違いで血液型も同じということで、木村拓哉さんがトップアイドルになってからは、僕の上の姉は会うたびに「お前はキムタクと同じ年齢で血液型も星座も一緒なのに、どうしてこうもダメ人間なのかね~w」と非常に意地悪な感じでニヤニヤしながら“しつこく”“何度も”言ってきたりしてね(ちなみに僕の上の姉は、基本的に「S」というのではなく、単にイヤな人です)。でも、相手は僕が反論したらさらに口撃で叩き伏せようとする気マンマンなので、僕は気にしないように心がけていて。むしろ、そうやって引き合いに出される木村拓哉さんを逆に愛そう、彼を愛することで姉のイヤミを中和しようと思って生きてきたワケです。…冒頭から、かなりどうでも良いことを書いてますが、要は僕は木村拓哉さんのことが決して嫌いじゃないということです。

で、この映画ですよ。一応、テレビで観てたけど、僕はオリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」にはそんなに思い入れがないので、「ココが違う!」という文句はほとんどないんですが、残念ながらセットの見た目やいろいろな設定や劇中の描写などが基本的に安っぽいというか(CG自体は頑張ってましたがセットに関しては「ドルフ・ラングレン in レトログレイド2204」を思い出しました)。いくらオリジナルが矛盾バリバリだからって、そこを大した配慮もせずに実写でやってるから、バラエティ番組の「ヤマトコント」みたいに見えちゃうワケですよ。「第三艦橋の奴と話す→即死亡→古代進が森雪(黒木メイサ)に突然キス(あれはパワハラじゃないの?)」の流れとか、笑わそうとしているのかと思いました。

そんな中、木村拓哉さんと黒木メイサさんの演技はこれまたテレビっぽくて…。せっかく映画館に来ているのに、テレビドラマを観ている気分になるというか。でも、よく考えてみれば、それこそが木村拓哉さんの持ち味というか、そんなのキャスティングの時点で予想できることですよね。仮に主演がスティーブン・セガールで、フツーの真面目な演技をして映画が終わってたら、間違いなく「テメェ、合気道の1つくらい見せろよ!」「デスラーを“セガール拳”で倒せ!」ってなるじゃないですか。だから、僕的には冒頭に書いたように、「月9でやれば良かったのに…」って思ったんですよね。そうだったら、あの2人の演技も全然納得できるし、セットやCGもむしろ「豪華!」と高評価だったのではないでしょうか。あっ、TBS絡みだから「日曜劇場でやれば…」ってことになるのかな。

いや、好きなところもあるんですよ。映画のガミラスは精神生命体だか何だかなんですが、人間体で襲ってくる時はなんと両手がブレード状になってるんですよ! 僕はもう「ツルク星人だ!」って興奮しちゃって! ちなみに“ツルク星人”とは、僕がいわゆる“ウルトラシリーズ”の中で最も愛している「ウルトラマンレオ」の第3・4話に出てくる宇宙人なんですが…恐ろしく凶悪で怖いんですよ。ちょっと画像を貼ってみますね↓


ツルク星人はこんな感じの宇宙人。ちょっと見にくいけど、両手が刃物になってるんですね。
三角絞めでつかまえて-ツルク星人

「ウルトラマンレオ」の第3・4話に登場するんですが、“奇怪宇宙人”って酷い言われよう。
三角絞めでつかまえて-タイトルカラテ

夜道を仲良く帰る親子。「恋のダイヤル6700」を口ずさんでいるのが時代を感じさせますな~。
三角絞めでつかまえて-仲良く帰る親子

そこをいきなり襲う黒い影! 不吉な斬撃音が鳴り響くと…。
三角絞めでつかまえて-いきなり襲う影!

いきなり胴体チョンパ! お父さんの上半身が闇を舞う!
三角絞めでつかまえて-父親の上半身

「お父さーん!」と上半身に駆け寄るトオルくん。断面図がグロい…。
三角絞めでつかまえて-駆け寄るとおるくん

トオル兄妹にお母さんはいない…。とりあえず“奥さんが子ども好き”という鈴木隊員が引き取ることに。
三角絞めでつかまえて-鈴木隊員の安請け合い

雨の中、家に向かう3人…。その前にまたもや立ちはだかる黒い影!
三角絞めでつかまえて-車に忍び寄る影

斬撃音とともに車のドアごと両断された鈴木隊員。衝撃で髪形がアフロ気味に。
三角絞めでつかまえて-半分になった鈴木隊員

立て続けに目の前で人間が真っ二つにされる様子を見てしまった兄妹…。あんまりだよ!
三角絞めでつかまえて-トラウマ兄妹


ツルク星人の恐ろしさがうまく伝わったかどうか分かりませんが、現在の地上波では流せないようなショック映像じゃないでしょうか(特に人体の断面図)。小さいころ、「もしコイツが襲ってきたら… (((゜д゜;)))」と考えると怖くて怖くて仕方がなかったのを覚えております。

というワケで、両手がブレード状態のツルク星人ガミラスが登場した時は、恐怖と興奮でテンションが急上昇! 「そういえば、さっき池内博之さん演じる斉藤が地球のお母さんと交信してたけど…まさかアレが胴体両断死亡フラグか!?」と思って、「お母さんは『生きて帰っておくれ』と願ってたのに…」とちょっと涙が。「みんな逃げてー」「レオ助けてー」なんてハラハラしながら観てたら、全然そんな展開にはならなくて。終盤に大量に出てきた時も「おおっ、『スターシップ・トゥルーパーズ』ですな!」なんてドキドキしたけど、やっぱり肉体損壊描写はなくて…。まぁ、確かにR指定とかついてないけどさ、だったら両手をブレードにすんな ( ゚д゚)、ペッ

って、いつの間にか文句になっちゃってましたけど、その他に好きなところを挙げると、ロボット兵器と化したアナライザーは結構好きでしたよ。オリジナルのファンは血管がキレまくったのかもしれませんが、意表を突かれて爆笑しました。というか、「アレを量産すれば良かったのに…」って、誰もが思ったのではないでしょうか。

一応、最後の展開を書いておくと、ガミラスだかデスラーだかをほぼ全滅させて地球の近くまで来たら、地球の近くにまたガミラスだかデスラーだかが登場(なんか今年1月に観た「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」と同じような展開)。地球が消滅してしまうほど大きい核ミサイルを地球に落とそうとしたので、古代進がヤマトに1人だけ残って、自己犠牲で解決。エンドロールで森雪と子ども(古代との間に出来た感じ)が緑を取り戻した地上をウロウロして終了してました。

クライマックス、あのグワーッとカメラが寄って、艦橋の古代がアップになるシーンとかは嫌いじゃないですけど、その前の「オレが残る」「古代さんやめて」的なやりとりがバカみたいに長くて面倒くさくて。正直、それまではそこそこ楽しかったりもしたんですが、一気に萎えました。自己犠牲シーン自体は嫌いじゃない方なんですけど、僕が「インデペンデンス・デイ」とか「アルマゲドン」とかがあまり好きになれないのは、自己犠牲に至るまでがダラダラダラダラしてるからなんですよね…。だから、終盤は「アイツらがグダグダしている間にミサイルが落ちて、地球が消滅しちゃえば良いのに」「森雪をショックガンで気絶させた拍子に体内のイスカンダルが消失しちゃえば良かったのに」とか、ネガティブなことばかり考えながら観てました。

あと、何気に不満だったのが、佐渡先生。高島礼子さんが演じていましたが、僕は杉作J太郎先生がピッタリだと思っていたので、起用されなくてちょっと残念でしたね…。


佐渡先生はこんな感じですが…。
三角絞めでつかまえて-佐渡先生


杉作J太郎先生と似てないですか? キャスティングしてほしかったなぁ。
三角絞めでつかまえて-杉作J太郎先生


というワケで、ダラダラと書いてしまってワケが分からなくなってますが、途中、好きなシーンはあるんですけど、微妙な映画でした。比べるのも変だけど、僕的には「スターシップ・トゥルーパーズ」の方がオススメですが、「自己犠牲シーンならダラダラしてても大丈夫!」という人なら楽しめるかもしれません。

宇多丸師匠が「暗号シネマハスラー」として、「スポーツマン山田」について批評されているので、ワケ分からないかもしれませんが、興味がある人は聴いてみて!
※映画評論家の町山智浩さんが思い入れタップリに語っているので、みなさん聴いてみて!





あまり興味ないんですよね…。



「SPACE BATTLESHIP ヤマト」もこのくらいハジケてくれればなぁ。











※おまけ

先ほども書きましたが、宇多丸師匠が「暗号シネマハスラー」として、「スポーツマン山田」について批評されているということで、一応、その暗号表を貼っておきますね↓


$三角絞めでつかまえて-タマフル暗号


おしまい。

奪還(ネタバレ)

奪還

三角絞めでつかまえて-奪還
奪還 [DVD]

原題:Wrong Side of Town
2009/アメリカ 上映時間85分
監督:デイヴィッド・デファルコ
製作:ジェイソン・ヒューイット
製作総指揮:カーステン・ロレンズ
出演:ロブ・ヴァンダム、デイブ・バティスタ、ジェリー・カッツ、オマリオン、ルイス・ハーサム、ランダル・リーダー
(あらすじ)
元SEAL隊員のボビーは、退役後、静かな生活を送っていた。しかし、ある時、LAギャングのボス、セルの弟とトラブルを起こしてしまい、彼の首には賞金がかけてられてしまう。街中のギャングや汚職警官から命を狙われることになったボビー。ボビーは、特殊部隊時代の相棒、ルーニーに助けを求める。ルーニーの協力を得ながらも、一人悪に立ち向かうボビー。そして、悪の手は、ボビーの家族にも伸びようとしていた。果たしてボビーは、悪を倒し、家族を守ることができるのか?!(以上、FINE FILM公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




30点


プロレスラーの主演映画は基本的には観るようにしてまして。レンタル店のアクション映画の棚でたまたま見つけて、「おおっ、バティスタが主演の映画じゃないですか!」とノリノリで借りたんですが…実際に観てみたら主演がロブ・ヴァン・ダムだったのでビックリしました。


ロブ・ヴァン・ダム(以下、「RVD」)はこんな感じのレスラー↓




バティスタはこんな感じのレスラー↓(DVDの宣伝ですな)




FINE FILMのサイトに書いてあるあらすじを読む限りは、ボビーを演じているのがバティスタだと思いそうですけど、バティスタが演じているのは途中から出てくるルーニーという役で、ボビー役はRVDなんですね。アクションシーンの見せ場はそれなりに用意されてたけど…バティスタは合計20分くらいしか出てないんじゃないかな。それなのにジャケットの前面にバティスタを推しだして、「このオヤジ無敵!」なんて、いかにもスティーヴン・セガールの映画っぽいキャッチを載せちゃったりしてさ、リリースしたFINE FILMのやり方はどうかと思いますよ! と思っていたら、米国版DVDのジャケットはこんな感じでして↓


あら、バティスタが中央に!
三角絞めでつかまえて-アメリカ版DVD2

こんなバージョンもありました。
三角絞めでつかまえて-アメリカ版


ううむ、元からこういう状態ならFINE FILMに責任はありませんな。ちなみにオマリオンという有名な感じの人もジャケットに主要人物っぽく載っていますが、たぶんほとんど活躍してないと思います(どれがその人だったか全然分からなかった)。

でも、RVDも好きなレスラーなので「まぁ、いいか」と気にしないで観たんですが、結構つまらなくて。話を簡単に書くと「引っ越ししてきた隣人に誘われてボビー夫婦がクラブ風のレストランに行く→ギャングのボスの弟・イーサン(ロス・ブリッツ)がボビーの奥さんをレイプしようとする→ボビーが助けたらイーサンは自爆して死亡→逆恨みしたギャングのボス・セス(ジェリー・カッツ)がギャングたちを使ってボビーたちを襲う→撃退→また襲われる→撃退→ボビーが昔の仲間のルーニーに助けを求める→娘がさらわれる→救出→適当な軽口を叩いて終了(「アタシも刺青入れたい」「ダメだ」的なやりとり)」って感じ。それに「汚職刑事(ルイス・ハーサム)が良心を取り戻して~」とか「ルーニーがボビーを助けるかどうか悩む」とか「イーサンが実はセスが16歳の時に生まれた息子だった!」という要素が絡んで……なんて書くと、意外と面白そうに思えるかもしれませんが、全然そんなことないので注意!

とにかく全編ツッコミどころが多すぎるんですよ。「敵も味方も登場人物たちが野放図に人を殺しまくりすぎ」とか、「主人公が警察を頼らなすぎ」とか、「イーサンが『セスの息子だった!』設定、必要なさすぎ」とか、「汚職刑事が善人になる描写、不要だろ」とかとかとか…。なんか「有名なレスラー2人も起用したんだから、アクションさえ見せとけば話なんてどーでもいいだろ?」的な舐めた感じがプンプンするというか。セスと汚職刑事が裏切り者を殺すオープニングがそんなに悪くなかったので、ちょっと期待しちゃった分、恐ろしくイライラしましたよ…。

アクションは…まぁ、低予算感バリバリの中、それなりには頑張ってましたけど、全体的に面白くはないです。非常に素敵な映画ブログ「【SAMPLE】ビデオながら見ながら日記」さんでも触れられていましたが、ド迫力な肉体を持つバティスタがこぢんまりとサブマシンガンを持つ姿が実にショボくて、「この映画の監督はセンスないなぁ」と心から思ったりして。バイクに乗った敵が出てくるシーンとかもなんか牧歌的だったなぁ。


ドルフ・ラングレンの映画でも思うことですけど、体の大きい人に小さな銃ってなかなか合わないような。
三角絞めでつかまえて-左にいるのが主演の人


格闘アクションに関しては、ところどころ「オッ」というシーンもあるんですが…やっぱり微妙。柔術的なムーブも少しあったけど、多人数のアクションシーンで腕十字仕掛けて、案の定、他の奴にボコられたりしてました。なんだソレ。バティスタの必然性のないタイマンシーン(銃を持っていたのを捨てて、わざわざ素手で戦う)も頑張ってはいたけど…。バティスタの方が体が大きくて強そうに見えるから、彼がピンチに陥ってもハラハラするというよりは「貴様は何をモタモタしてるんだ!」的に見えちゃって全然面白くない。ナイフバトルも単にパタパタと手を動かすだけだしね(ちゃんとできないならやめようよ)。しかも、最終的には相手に逃げられちゃって、そいつは「ボスを殺害直後のRVDを襲う」という展開…。結局、「RVDと戦っているそいつの背後からバティスタが一撃して倒す」ってオチなんですけど、驚くほどカタルシスがなくて逆に感心しました。こんなダメなクライマックス、なかなか観られないような気がします。

ただ、途中、バティスタの店(トップレスバー?)の女の子がオッパイを出すというサービス精神は買えると思いました(しかも、男性を立てるタイプの女性であり、野郎どものマッチョイズムをさらに刺激!)。あと、RVDの娘がギャングに拉致されて、手下と話すシーン↓


拉致されても強気な娘。手下どもを「バカ」と挑発すると…。
三角絞めでつかまえて-バカなのね

「バカじゃないよ! 短大入ったモン!」と反論。
三角絞めでつかまえて-短大入ったモン

ところが娘が「卒業したの?」と聞くと…。
三角絞めでつかまえて-卒業は?

少しゲンナリしながら「いや…」との答え。
三角絞めでつかまえて-いや

勝ち誇る娘! 学歴社会に絶望した!
三角絞めでつかまえて-あらあら


太った手下の役名はトラブルで、演じたのはランダル・リーダーって人なんですが、このやりとりはツボに入ってなんか好きでした。ただ、映画全体は本当につまらなかったので、RVDかバティスタのファンじゃない人がチェックする必要は皆無だと思いますよ。




ロブ・ヴァン・ダムが出演してる映画。「1」はジェット・リー主演だから観たけどイマイチだったような。一応、「3」まであるっぽい。
三角絞めでつかまえて-ブラックマスク2
ブラックマスク2 [DVD]


ロブ・ヴァン・ダムの魅力が詰まってるっぽいDVD。ほしいんだけどなぁ。
$三角絞めでつかまえて-ロブヴァンダム
WWE ロブ・ヴァン・ダム ワン・オブ・カインド [DVD]


バティスタの魅力が詰まってるっぽいDVD。こっちもほしいんだよなぁ。
三角絞めでつかまえて-バティスタdvd
WWE バティスタ アイ・ウォーク・アローン [DVD]


セガールの「奪還」。この映画の方が全然面白かった…と思います。
三角絞めでつかまえて-奪還DAKKAN
奪還 DAKKAN-アルカトラズ- [DVD]


その後の主演作にまた同じような邦題を付けられているセガール。
三角絞めでつかまえて-沈黙の奪還
沈黙の奪還 [DVD]


FINE FILMのラインナップを見て気に入ったのが「海鷹」。テレビドラマのDVDだから値段が結構高いね。
三角絞めでつかまえて-海鷹
海鷹-UMITAKA- コンプリートDVD BOX