(500)日のサマー(ネタバレ)
(500)日のサマー※シネマハスラーへのリンクなど追記しました(2/10)
原題:(500) Days of Summer
2009/アメリカ 上映時間96分
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、ズーイー・デシャネル、ジェフリー・エアンド、クロエ・グレース・モレッツ、マシュー・グレイ・ガブラー、クラーク・グレッグ、レイチェル・ボストン、ミンカ・ケリー
(あらすじ)
建築家を夢見つつもグリーティング・カード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レビット)は、社長秘書として入社してきたサマー(ズーイー・デシャネル)に一目ぼれをする。運命の恋を信じるトムは果敢にアタックし、遂に一夜を共にするのだが、サマーにとってトムは運命の人ではなく、ただの「友だち」でしかなかった。(以上、エイガ・ドット・コムより)
予告編はこんな感じ↓
84点
この映画、「キラ★キラ」で町山さんがオススメしていたので、観たいと思っていたんですよ。で、先週14日は“TOHOシネマズデイ”。「TOHOシネマズの系列なら1000円で観られる」ということで、TOHOシネマズシャンテで観てきました。実に面白かったです!
恋愛経験がある男性なら「あるある!」「分かる分かる!」という描写が満載で、特に主人公のトムがサマーと初めてベッドを共にした次の日の朝、脳内で町中の人から祝福されるミュージカルシーンは、男性ならほとんどの人が爆笑しつつも「こんな気分になったなぁ…」と過去の初体験を思い出したりすると思います。あとで冷静に振り返って、「僕は単に“恋”に恋してただけだったのかも…」なんて思うのも「そうそう!」って感じでした。ただ、僕は基本的に「キス=恋人として付き合う」とすぐに思ってしまうタイプなので、サマーみたいにサバサバした女性と付き合った時、トムのようにあしらわれたことも思い出して、かなりキツい場面も多かったです…。要は、単に笑えるだけじゃなくて、かなり身につまされるところもあるんですね。もちろん僕ももうかなりのオッサンなので、あそこまでピュアではないし、独占欲も強くありませんが、若いころってああいう感じになりがちなんだよなぁ…。
愉快すぎるミュージカルシーンを貼っておきますね↓
サマーというキャラクターも“男から見た女性”感が本当にリアルだと思いました。突き詰めると、男は女性が考えていることなんてまったく分からないんですよね(たぶん逆もそうだとは思いますが)。「朝、起きた時に『この人は違う』って思った」みたいな台詞がありましたけど、僕、あれに似たことを実際に言われたことがありますよ。サマーがトムと別れ話をしたあと、その場所で出会った男に運命を感じて結婚してしまうという展開も、なんかリアルに感じました。
結局、「サマーのことを(500)日引きずっていたけど、オータムという女性に出会って、また新しい(1)日が始まる」というオチでしたが、その名前はさすがにどうかとは思ったけど、本当に「そうだよな!」としっくりハマッたというか、僕的には最高のエンディングでしたよ。非常にどうでも良い話ですが、エンドロール中、昔の恋愛のことを振り返ったりして、ちょっとしみじみしちゃいましたね…。
構成は、時間軸をバラバラにしているのがまた良かったなぁと。仲が良かったころは笑いのネタになった行動が、彼女との距離が遠くなると何の興味も持たれなくなっていたりとか、過去同士を対比させたりして、非常に分かりやすくて楽しめました。パーティのシーンを2画面に分割して、同時に理想と現実を描いたのも面白かったですね。音楽も、まぁ、良い感じでしたよ。
役者さんもみんな非の打ちどころがないくらい素晴らしかったです。僕が一番好きだったのはクロエ・グレース・モレッツで、大人びた助言をする妹役を好演してましたね~。いかにも“アクセントとして入れたキャラクター”っぽい感じはしますが、男なら100人中99人は「あんな可愛い妹が欲しかったな~」なんて思うんじゃないでしょうか。
まぁ、「合う合わない」というのはあるので、絶対に面白いとは言い切れませんが、かなり良くできた映画だと思います。僕はDVDが出たら間違いなく買いますね。女性が観たらどう思うのかは分かりませんが、ボンクラな男の脳内は大体この映画の通りなので、何かの参考にはなる気がします。そんなワケで、興味がある人はぜひ。
※小西克哉さんとしまおまほさんの批評も聴いてみてください。あと、先日放送された「まとめてシネマハスラー」でも宇多丸師匠が批評しているので、こちらも要チェック!(時間的には後の方)
サントラ、注文しましたよ。良い感じの曲ばかりなのです。
「時間軸がバラバラ」というか「逆になっている」繋がりで。結構好きです。
原題:(500) Days of Summer
2009/アメリカ 上映時間96分
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、ズーイー・デシャネル、ジェフリー・エアンド、クロエ・グレース・モレッツ、マシュー・グレイ・ガブラー、クラーク・グレッグ、レイチェル・ボストン、ミンカ・ケリー
(あらすじ)
建築家を夢見つつもグリーティング・カード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レビット)は、社長秘書として入社してきたサマー(ズーイー・デシャネル)に一目ぼれをする。運命の恋を信じるトムは果敢にアタックし、遂に一夜を共にするのだが、サマーにとってトムは運命の人ではなく、ただの「友だち」でしかなかった。(以上、エイガ・ドット・コムより)
予告編はこんな感じ↓
84点
この映画、「キラ★キラ」で町山さんがオススメしていたので、観たいと思っていたんですよ。で、先週14日は“TOHOシネマズデイ”。「TOHOシネマズの系列なら1000円で観られる」ということで、TOHOシネマズシャンテで観てきました。実に面白かったです!
恋愛経験がある男性なら「あるある!」「分かる分かる!」という描写が満載で、特に主人公のトムがサマーと初めてベッドを共にした次の日の朝、脳内で町中の人から祝福されるミュージカルシーンは、男性ならほとんどの人が爆笑しつつも「こんな気分になったなぁ…」と過去の初体験を思い出したりすると思います。あとで冷静に振り返って、「僕は単に“恋”に恋してただけだったのかも…」なんて思うのも「そうそう!」って感じでした。ただ、僕は基本的に「キス=恋人として付き合う」とすぐに思ってしまうタイプなので、サマーみたいにサバサバした女性と付き合った時、トムのようにあしらわれたことも思い出して、かなりキツい場面も多かったです…。要は、単に笑えるだけじゃなくて、かなり身につまされるところもあるんですね。もちろん僕ももうかなりのオッサンなので、あそこまでピュアではないし、独占欲も強くありませんが、若いころってああいう感じになりがちなんだよなぁ…。
愉快すぎるミュージカルシーンを貼っておきますね↓
サマーというキャラクターも“男から見た女性”感が本当にリアルだと思いました。突き詰めると、男は女性が考えていることなんてまったく分からないんですよね(たぶん逆もそうだとは思いますが)。「朝、起きた時に『この人は違う』って思った」みたいな台詞がありましたけど、僕、あれに似たことを実際に言われたことがありますよ。サマーがトムと別れ話をしたあと、その場所で出会った男に運命を感じて結婚してしまうという展開も、なんかリアルに感じました。
結局、「サマーのことを(500)日引きずっていたけど、オータムという女性に出会って、また新しい(1)日が始まる」というオチでしたが、その名前はさすがにどうかとは思ったけど、本当に「そうだよな!」としっくりハマッたというか、僕的には最高のエンディングでしたよ。非常にどうでも良い話ですが、エンドロール中、昔の恋愛のことを振り返ったりして、ちょっとしみじみしちゃいましたね…。
構成は、時間軸をバラバラにしているのがまた良かったなぁと。仲が良かったころは笑いのネタになった行動が、彼女との距離が遠くなると何の興味も持たれなくなっていたりとか、過去同士を対比させたりして、非常に分かりやすくて楽しめました。パーティのシーンを2画面に分割して、同時に理想と現実を描いたのも面白かったですね。音楽も、まぁ、良い感じでしたよ。
役者さんもみんな非の打ちどころがないくらい素晴らしかったです。僕が一番好きだったのはクロエ・グレース・モレッツで、大人びた助言をする妹役を好演してましたね~。いかにも“アクセントとして入れたキャラクター”っぽい感じはしますが、男なら100人中99人は「あんな可愛い妹が欲しかったな~」なんて思うんじゃないでしょうか。
まぁ、「合う合わない」というのはあるので、絶対に面白いとは言い切れませんが、かなり良くできた映画だと思います。僕はDVDが出たら間違いなく買いますね。女性が観たらどう思うのかは分かりませんが、ボンクラな男の脳内は大体この映画の通りなので、何かの参考にはなる気がします。そんなワケで、興味がある人はぜひ。
※小西克哉さんとしまおまほさんの批評も聴いてみてください。あと、先日放送された「まとめてシネマハスラー」でも宇多丸師匠が批評しているので、こちらも要チェック!(時間的には後の方)
サントラ、注文しましたよ。良い感じの曲ばかりなのです。
「時間軸がバラバラ」というか「逆になっている」繋がりで。結構好きです。