映画の感想については基本的にネタバレ全開で書いていますので要注意です。あと、映画の見方が少し偏っているので、点数もそんなに気にしないでくださいね。ツイッターのアカウントは@kamiyamaz (カミヤマΔ)なので、適当にチェックしていただければ幸いです。
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2015年09月02日

バトルヒート(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
バトルヒート

バトルヒート

原題:Skin Trade
2015/アメリカ、タイ 上映時間96分
監督:エカチャイ・ウアクロンタム
製作:ドルフ・ラングレン、クレイグ・ボームガーテン、マイク・セルビー
脚本:ドルフ・ラングレン
出演:ドルフ・ラングレン、トニー・ジャー、ロン・パールマン、マイケル・J・ホワイト、ピーター・ウェラー、セリーナ・ジェイド、ケイリー=ヒロユキ・タガワ
パンフレット:★★★(600円/作ってくれただけ、ありがたいです…)
(あらすじ)
アメリカ・ニュージャージーとタイ・バンコク、2人の刑事ニック(ドルフ・ラングレン)とトニー(トニー・ジャー)は互いの存在を知らずに、遠く離れた土地で共通のマフィア組織を追っていた。ニックはマフィアのボスであるドラゴビッチ(ロン・パールマン)に家族を惨殺されたことで、刑事でありながら復讐に燃える処刑人と化す。組織に協力した外交官たちを全員抹殺したニックは、私刑実行の目的でドラゴビッチを追ってタイに潜入する。そこでニックを待ち構えていたのは、現地の凄腕刑事トニーだった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


「ドルフ・ラングレンとトニー・ジャーが共演する上にマイケル・ジェイ・ホワイト(MJW)も参戦する!」なんて聞いたら、観に行くのは義務レベルということで、前売り券を購入。7月下旬、池袋のシネマ・ロサに足を運んできました。なかなか良かったです! (o^-')b スキヨ


お客さん、10人ぐらいでしたよ… (´・ω・`)
池袋シネマロサ


「観たい映画の覚え書き」で「たぶんジャン=クロード・ヴァン・ダムが降板した代わりにドルフ・ラングレンがトニー・ジャーと共演することになったっぽい」なんて書いちゃったんですけど、パンフのインタビューによると、それはまだ公開されていないコメディ作品「A Man Will Rise」の方だったそうで(知野二郎さんのブログによると「Local Hero」というタイトルだったとか)。その映画の打ち合わせで意気投合した2人が「お互い1本ずつそれぞれの作品に出演しよう ( ´∀`)人(´∀`) ナカヨシ」ということになって、ラングレンが製作したのが今作なんですね。正直、そんな製作経緯を知ってしまうと、降板したヴァン・ダムの性格に難があるような気がして切なくなった…ということについては、今は触れないでおきましょう(知った風な口調で)。


ネットでこの画像を見つけた時は胸をときめかせたのに… (´・ω・`) ガッカリ
タイトル(150118)


簡単に話を書くと、マフィアに妻子を殺された刑事ニックが“復讐の鬼”と化して、逃げたボス・ドラゴビッチを追いかけてタイに行くも、裏切り者の同僚リード(MJW)に「刑事殺し」の濡れ衣を着せられたために、現地の刑事トニーと激しく対立→アッサリ和解→マフィアを壊滅。実は娘が生きていたことが発覚するもどこかに売り飛ばされてしまっていたので、ニックが単身で捜索の旅に出たところで映画は終了。「毎年2000~3000万人が人身売買されていて、女性の場合はほとんどが売春をさせられる」的なテロップが出てから、エンドクレジットが流れていましたよ(原題の「Skin Trade」とは「ポルノ商売」や「性のための人身売買」的な意味だとか)。


全然関係ありませんが、デュラン・デュラン「Skin Trade」を貼っておきますね↓




ラングレンの主演作で例えるなら、「パニッシャー」「妻子が殺された男の復讐モノ」要素に、「リトルトウキョー殺人課」「東洋系刑事との相棒モノ」要素を加えて、内容をハードにした感じ。まぁ、「人身売買絡み&怒れる父の暴走モノ」と考えるなら、ラングレン版「96時間」…と言っても良いかもしれません。顔が焼けただれたラングレンが復讐の鬼になって(どことなく「フランケンシュタインの怪物」っぽい)、悪党どもを積極的に殺害しながら情報を集める展開は愉快痛快であり、それだけでも近年のラングレン主演作の中では白眉の出来だと思いましたね。


壁ドンしながら悪党を尋問。容赦ないラングレンって好きさ!
ラングレンの壁ドン


アクションも予想以上に悪くなくて、ラングレンといえばモッサリした動きでお馴染みなワケですけれども。いろいろと殺陣や撮り方を工夫していて、“それなりのモノ”に見せることに成功。特に映画中盤のトニー・ジャー戦は互いの長所を上手く引き出していて、ラングレン史上ベスト3に入るタイマンに仕上がっていたというか。「なかなか頑張ってるじゃん!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と興奮するほどだったのです。


「エクスペンダブルズ」ディレクターズ・カット版のジェット・リー戦を彷彿とさせるバトル。
ラングレンvsトニー・ジャー

今回、ピッタリなスタントマンがいなかったせいで、バイクアクションもそれなりにこなしたそうな↓




そして、トニー・ジャーも素敵だった!ヽ(`Д´)ノ 率直に書くと、そりゃあ今作は2号ライダー的な存在なワケだから、「マッハ ! 」「トム・ヤム・クン!」級の素晴らしさはありませんけど、映画冒頭の“スーツ姿でのバトル”は今までにないカッコ良さ。“白人とのコンビ”繋がりとしてブルース・リーのカトーとか意識してそうな雰囲気で、実に美味でしたよ。その他、MJWとのタイマンも超贅沢でしたねぇ…(しみじみ)。


ジャーがスーツを着て戦うのって新鮮ですよね。
スーツ姿のトニー・ジャー

MJWがちょっと弱かったのが残念でしたが、2人の対戦が観られただけでも良しとしたい気持ち。
トニー・ジャーvsMJW


いや、正直な話、「ジャーの恋人の潜入捜査のグダグダ感」とか「ラングレンの刑事殺しの容疑が晴れるくだりの雑さ」とか「MJWはもっと強敵にしてほしかった…」とか「ラストバトルの位置関係の不明さ&戦闘場面のブツ切り感」とか、いろいろと文句はあるんですよ。ただ、ロン・パールマンやピーター・ウェラー、ケイリー=ヒロユキ・タガワといった僕好みの俳優が何気に出ていたのがうれしかったし、何よりも「列車内でラングレンの顔の傷跡に少女が優しく触れるラストシーン」が情緒に溢れていて泣けてしまって、かなり好きな作品になってしまった次第。


今作のロン・パールマン、超凶悪でしたぞ。
ドラゴビッチ(ロン・パールマン)


そんなワケで、過大な期待を抱いて観るとガッカリする可能性は高いと思うんですけど…。例えば、何の期待も抱かずに洗濯物を畳みながらボンヤリと「午後のロードショー」で観ていたら、意外と面白くて洗濯物を畳むのが疎かになるぐらいには良い作品ではないでしょうか(褒めてるのか貶しているのか不明な文章)。とりあえずラングレンorジャーのファンなら観ても損はしないので、劇場へ行ってみてくださいな。




エカチャイ・ウアクロンタム監督作。あのパリンヤー選手の自伝的映画だそうで。観なくては…。



昔観た時はイラッとしたのに今は愛しているラングレン主演作。僕の感想はこんな感じ。DVD、出せ!ヽ(`Д´)ノ



ラングレンのバディモノで一番好きな映画。ケイリー=ヒロユキ・タガワが出ているのは偶然か!?








2015年09月01日

先週の備忘録(2015/8/24~8/31)

テーマ:備忘録(2015)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


火曜日、仕事
水曜日、仕事→給料が出たのでいろいろと食事→「八仙飯店之人肉饅頭」鑑賞
木曜日、仕事→深夜に「ジュラシック・ワールド」鑑賞
金曜日、仕事→深夜に「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」鑑賞
土曜日、休日出勤→夜はタマフルを聴きながらランニング
日曜日、表参道で食事をしたり「さよなら、人類」を観たり
月曜日、仕事→深夜に娘関連でショックを受ける



まず、先週のタマフルのこと。22時半からランニングしながら聴いたんですけど(結局、1時間だけ走って後は徒歩でした (ノ∀`) テヘ)、「蹴られたい女最高会議」は相変わらずの神企画でしたな…(しみじみ)。アレな内容のメールを的確に分析するコンバットRECさんと、どうかしてる発言を連発する春日太一さんのタッグは最強であり、半年後ぐらいにまたやってほしいものです。それと、「ニコ動のプレミアム会員登録をすれば24時間ラジオが観られる!」ということを知ったのも大きくて、早速登録する予定でございます ( ̄ー ̄) ニヤッ


ちなみにライムスターのライブ(CLUB CITTA'とZeppTokyo)のチケットもゲットいたしました (`∀´) オホホホホホ
ライムスターのチケット2枚


仕事もそれなりに忙しかったものの、なんだかんだと映画は観られまして。ただ、超誤算だったのが、特集上映「スーパークレイジー極悪列伝」の1本として公開されていた「八仙飯店之人肉饅頭」過去に観ていたんですけど、少し記憶が薄れていて。「凄惨だけど面白かったんだよな~ (・∀・)」程度の認識でヒューマントラストシネマ渋谷に足を運んでみたら、確かに名作ではあったんですが、終盤の子どもたちが惨殺されるシーンで悶絶。予想以上の大ダメージで、急遽、表参道に立ち寄ってパンケーキを食べるほどだったというね…(遠い目)。


「人肉饅頭」、詳しい感想を残しておこうかなぁ (・ω・;) ウーン
人肉饅頭

つい17アイスを食べてしまった…というお約束。
17アイス!


あと、書いておきたいのが、月曜深夜のこと。居間でブログをカタカタと書いていたら、奥さんが起きてきて、この日、娘のマナ子(仮名/4歳)に起きたことを語ったのです。なんと彼女が通っているカサンドラ保育園(仮称)で山田先生(仮名)が幼児たちに「保育園まで歩いて来ている人ー?川`∀´)」なんて問い掛けをしたそうなんですね。で、何人かが手を挙げるワケですよ。次に「自転車で来ている人ー?川`∀´)」なんて聞けば、また何人かが手を挙げる。ところがその中で唯一手を挙げていないのがマナ子であり、先生は最後に「まさか…抱っこで来ている子はいないよね?川`∀´)」と聞いたところ! 彼女は勢いよく「はーい!ヘ(゚∀゚*し」と手を挙げたんですね。

だがしかし、先生ったら「えー、抱っこで来ているなんて赤ちゃんみたい~川`∀´)」と言い出して、周囲の幼児たちも「赤ちゃん、赤ちゃん!( ゚∀゚)o彡゚」とバカにし始めて、ナイーブなマナ子は「赤ちゃんじゃないもん!ヽ川TДT)ノ ウワァァァン」と号泣したという…。先生曰く、「マナ子ちゃんは保育園で散歩に行くと、すぐ疲れちゃうんです川`∀´)」「それは保育園に来る時、お父さんがいつも抱っこしていて、歩かせていないからじゃないですか? 川`∀´)」「これからはもっと歩かせた方が良いのでは? 川`∀´)」とのこと。奥さん的には「確かに正論だけど、そんな風に泣かせることはないよね… (´・ω・`し」と思ったそうですが、僕の中で瞬時にわき上がる殺意。


なんとなく花山薫の画像を貼っておきますね。
殺すか...


まず、「歩かないのは自転車に乗っている子どもだって一緒だろうが」と思うし(ウチと同じ距離を自転車で通っている親子も普通にいるし、そもそも僕は乗り物)、だいたい「抱っこが良くない」というなら、毎朝顔を合わせている僕に直接言えば良いのに、テメエはなに幼児をさらし者にしてんだよってハナシ。勢いよく手を挙げて保母の罠にかかったマナ子を想像するに不憫すぎて涙が出てくるほどで、即座に脳内シミュレートした犯行を麻雀に例えるなら、「衆人環視の中での素手による殺人 2翻」「場所が保育園 2翻」な上に「元警官 2翻」とハネ満が確定であり、最悪、新聞の一面を飾る可能性もあるワケですが、仕方なし。あの女に人の痛みを教えてやる…なんて物騒な文章を書きつつも、実際のところは僕も「そろそろ潮時なのかな… (´・ω・`)」と思ってた。

実は「マナ子の今後を考えるなら、日々歩かせて、多少なりとも体力を向上させた方が良いのでは」ってずっと思ってた。ただ、彼女を抱っこする行為を何よりも愛しており、そのために最大30キロまでなら「コマンドー抱き」で10分歩ける体力を維持してきた僕からすると、麻薬のようにどうしてもやめられなかった…。やめられなかったんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン とは言え、それは親のエゴ。いくら彼女が抱っこをねだってきても、千尋の谷に突き落とすのが真の愛なのではないか。ということでね、山田先生のやり方はやはり気に食わないものの、良い機会なのでこれからは抱っこ通園をやめることにしたのでした…って、どうでもいいですかね (´∀`;) エヘヘ


まぁ、どこかに出掛けた時はまだこうやって抱っこをするつもりですが(「コマンドー」より)。
コマンドー抱き


今週は、週末に1泊2日の家族旅行があって、その翌朝には宿屋の主人に「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われる予定。それと、9月9日(水)の「タマフル&トップ5&相談は踊るオフ会」にはまだ参加できるかどうか微妙なんですが(汗)、興味のある方はぜひ行ってみてくださいな。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。







2015年08月31日

ルック・オブ・サイレンス(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
※今回の記事は、非常にふざけた文章が書かれているので、ちゃんとした感想を求めている人は読まない方が良いです。

<心底どうでも良い前書き>

「全人類が観るべきドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』の続編が作られた!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!」「今度は被害者が加害者に会いに行く!(o^-')b アイニージュ!」なんて聞いたら、そりゃあ僕も「趣味:映画鑑賞」のはしくれですから(苦笑)、当然ながら興味は湧いたワケですけれども。正直、「アクト・オブ・キリング」を観た後、そのあまりに恐ろしい内容のせいで夜も眠れないほどのダウナー状態に陥ったことを考えると、どうにも足を運ぶ気にはなれなかったのです… (´・ω・`) スミマセン

「アクト・オブ・キリング」の予告編↓ 地獄のような映画でございます。



いや、社会的な意義のある素晴らしい作品なんだろうし、例によって衝撃的なんだろうと思うんですが、確実にゲンナリするであろう映画を観に行くのってイヤじゃないですか、やっぱり。だったら「マッドマックス 怒りのデス・ロード」をまた観に行きますよって話であり、毎月アップしている「観たい映画の覚え書き」でも「一応観たい」と消極的な姿勢だったんですが…。尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されていた上に、映画駄話の会でお会いするサイモンさんやスタ・エレさん、そしてツイッターで相互フォローさせていただいている方が熱心に薦めてくれましてね。なんとなく「観ておくか… (´・ω・`) シカタナシ」と思い直して、7月下旬、渋谷のシアター・イメージフォーラムに足を運んできました。

夕方のイメージフォーラム。
イメージフォーラム

ロビーには記事の切り抜きがありましたよ。
記事の切り抜き











ルック・オブ・サイレンス

ルック・オブ・サイレンス

原題:The Look of Silence
2014/デンマーク、フィンランド、インドネシア、ノルウェー、イギリス 上映時間103分
監督・製作:ジョシュア・オッペンハイマー
製作:シーネ・ビュレ・ソーレンセン
製作総指揮:エロール・モリス、ベルナー・ヘルツォーク、アンドレ・シンガー
撮影:ラース・スクリー
編集:ニルス・ペー・アンデルセン
出演:アディ・ルクン、アミール・シアハーン、アミール・ハサン、イノン・シア、M・Y・バスラン
パンフレット:★★★(800円/コラム執筆陣が充実してて超良いパンフなのに、解説文が感情的で少しガッカリ)
(あらすじ)
虐殺された男性の弟として生まれた眼鏡技師の青年アディが、オッペンハイマー監督が撮影した加害者のインタビュー映像に強い衝撃を受け、監督と共に加害者のもとを訪問。現在も権力者として暮らしている加害者に無料の視力検査を行なうことで彼らの警戒をそらしつつ、核心をついた質問の数々を投げかける。やがて明らかになる衝撃の事実を通し、「責任なき悪」のメカニズムが浮かび上がってくる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




100点


超キツかったです… ('A`) ヤッパリ...


観終わった直後は、藤巻十三との死闘を制した姫川勉のような気分でしたよ…(「餓狼伝」第23巻より)。
終わった......


まず、今作の背景を雑に書いておきますよ。1965年にインドネシアで軍事クーデター未遂事件(9月30日事件)が起きると、その影響で「共産主義者狩り」が勃発。100万人規模の大量虐殺がインドネシア全土で実行されてまして(デヴィ夫人はこのころに亡命)。結果、共産主義者と認定された人の家族は生き残っても酷い差別を受けるようになり、殺人を犯した人たちは罪にも問われずに近所でノホホンと暮らしている…どころか、「オレってばこうやって殺してさぁ~ (`∀´)」と虐殺をヤンチャ自慢のネタにしているから口がアングリ。パンフに書いてあった表現を借りると、ホロコースト後もナチスが政権を握っているドイツ」のような地獄であり、そんな酷い状況が今も続いているのです。


オッペンハイマー監督が真意を隠してインタビューをするとヤンチャ自慢をする人ばかり。
加害者たちのビデオ

「私たちの虐殺を本にしてみますた (・∀・)」なんてバカも現れる始末というね。
虐殺を本にしました


で、そんな彼らの“ヤンチャ自慢癖”を逆手にとって作ったのが「アクト・オブ・キリング」だったワケですが、それと時を同じくして、虐殺で兄のラムリを無惨に殺されていた(※ちなみにお兄さんは男性器を切除されて死んでおります… ('A`) ヒデェ)中年男性アディが「加害者に直接会って話を聞きたいです ( ´_ゝ`)」なんて言いだしたから、監督もビックリ。実は監督とアディとの出会いは2003年ごろであり、それ以来、ずーっと加害者たちの自慢ビデオを見続けていたことで、どうしてもいろいろと聞いてみたくなったそうで。彼の決心は非常に固かったため、「アクト・オブ・キリング」が公開される前に命懸けのインタビューを仕掛けまくることになるんですね(撮影中、いつでも国外に逃走できるように準備していたそうな)。


「ゆきゆきて、神軍」奥崎謙三さんよりもリスキーなことを始めようとするアディ。
とんでもないことを言いだすアディ

前作で被害者家族のスルヨノが加害者たちと恐る恐る話していたことを考えると、アディの勇気は計り知れませんな… (`Δ´;) ヌゥ
可哀相なスルヨノ


さて、ここからが映画の内容ですが、眼鏡技師として働くアディは「無料の視力検査」と称して近づきまして。その間に「そういえば僕の兄を殺して自慢しているみたいですけど、どんな気持ち?(・∀・) ネェネェ」なんて質問を始めるから、検査を受けてた加害者たちは絶句ですよ。しかも、彼らのヤンチャ自慢は監督がキッチリ撮影済み→言い逃れようがないので、素直に反省したり謝罪したりする…どころか、「過去の話じゃないか」なんて言いだしたり、逆に脅してきたりするから、今度はアディが絶句してしまい、観客はもれなく「てめぇらは死ね!( ゚д゚) クソガ!」と不快になるのでした。


検眼枠を装着させて、視力検査をしている最中に…。
検眼枠

突然、こんなことを言いだすアディ。言われた人たちは反省しているのカナー?
あなたの父親に殺されました

って、反省どころか食ってかかってきた! これ絶対、家の場所教えちゃダメだよね。
家を教えろ

こんな最低なことを言う人間が実は議員だったりするから、つくづくガッカリですな ( ゚д゚) シナナイカナー
また同じことが起きるぞ

実の叔父が見張り役で加担していた上に、まったく反省していなかったりもしてましたよ。
見張りをしていただけです


まぁ、映画はそんな感じのインタビューにインドネシアの美しい風景(撮影が素晴らしい)や、アディの家族の日常描写が挟まったりして、ボンヤリと終わるんですけど(雑な説明)、なんて言うんですかね、観ている間中、超居たたまれないのです… ('A`) アディの立場になってみれば、インドネシアの学校では「共産主義者は死んでザマァだし、その家族も差別されて当然ですよ~ん♪ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」みたいな教育が子どもたちにおこなわれている現状、被差別者として何か行動したくなる気持ちは当たり前だし、そこから「今も権力を握る加害者たちに会う」こと自体が凄まじいワケで。いくら信頼関係を利用した騙し討ちだろうとも(加害者たちはオッペンハイマー監督を味方だと思ってた)、彼らを責める要素は1ミリもないと思うのです。

とは言え、加害者側の方にも若干の感情移入をしてしまったのは、過去でも現在でも「この人たちと同じことをするかもしれない」と思わされたから。過去に関しては前作と共通する部分ですが、そもそも政府が虐殺を煽動したワケだし、その流れに身を任せちゃうことがないとは言えないよなぁと。そして現在の部分では、彼らの言い逃れる姿に、日本人であるが故の戦争加害者としての立場を重ね合わせたというか(「被害者でもある」ということは置いといて)。過去に日本は酷いことをしたんだからいろいろと謝るのが当然なんだけど、親も戦争に行ってない世代なのにそのことを責められても実感はゼロじゃないですか。ただ、変に言い繕ったりする加害者家族を観ていると、その姿はやっぱり痛々しくて。上手く書けないけど、そういう意味でも気まずかったんですよね…。


最後にインタビューされた家族。白々しくて痛いものの、その気持ちは分からないでもない。
忘れて仲良くしよう


「ザ・コーヴ」のような「テメエの国のことじゃねーのに、首突っ込んでくんなよ」的な見方や、「(例え表面的でも)平和だった状況を壊すのはどうなのよ?」的な意見があって、多少は頷ける部分もあるものの、前作とこの映画がキッカケとなって多くの人々が関心を持って声を挙げ始めたのだから、この“正しさ”は仕方ないんじゃないかと。サイモンさんが指摘されていたんですが、「エンドクレジットの『ANONIM(匿名)』の数が前作より減っていた」というだけでも救いというか。僕的には、出演者やオッペンハイマー監督&スタッフたちが危険な状況を省みずに撮影したということで、とりあえず「作っただけで100点」という気持ちでございます。


前作のエンドクレジットの一部。「インドネシアはずいぶんANONIMって名前が多いんだな」って思ってました…(遠い目)。
前作のエンドクレジット


そんなワケで、作品的には前作の方が好みではあるんですけど、今作も全人類に観てほしいと思った次第。薦めてくれた方々には超感謝しております m(_ _ )m アリガタヤ ちなみに鑑賞後は予想通りのダウナー状態に陥ったのですが(苦笑)、鑑賞前に乃木坂の「ウエスト青山ガーデン」でホットケーキ2枚を食べて多幸感を上げていたことに加えて、「表参道の『NUMBER A』でメルトチェダー&スピナッチを食らう」「映画の舞台となる渋谷で『バケモノの子』を鑑賞」「RHYMESTERと土岐麻子さんのニューアルバムを購入」「行きつけのスナックで飲み」と、JOJO第三部ディオのごとく「逃走経路」をちゃんと用意していたため、事なきを得たのでした。


知らない人のために説明すると、JOJO第三部の終盤、ディオはオラオラで豪快に吹き飛ばされまして。
吹っ飛ばされるディオ

すっかり頭が広がっているので即死かと思ったら、「逃走経路」だって!? Σ(゚д゚;) ナンデスト!
勝ち誇るディオ

なんと通りにあったジョセフの血を吸って復活する作戦だったのです…って、どうでもいいですな。
ジョセフの血を吸うディオ


おしまい (・∀・) ナニコノオチ




ジョシュア・オッペンハイマー監督による衝撃の前作。僕の感想はこんな感じ



ちょっと連想したドキュメンタリー。観ておくと良いです。



前作の感想でも貼ったアイヒマンのドキュメンタリー。こっちと間(ry



一応、こういう本も貼っておきますね。オススメです。









2015年08月29日

ジュラシック・ワールド(2D・字幕版)(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
ジュラシック・ワールド(2D・字幕版)

ジュラシック・ワールド

原題:Jurassic World
2015/アメリカ 上映時間125分
監督・脚本:コリン・トレボロウ
製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、トーマス・タル
キャラクター創造:マイケル・クライトン
原案:リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー
脚本:リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー、デレク・コノリー
撮影:ジョン・シュワルツマン
美術:エドワード・バリュー
衣装:ダニエル・オーランディ
編集:ケビン・スティット
音楽:マイケル・ジアッキノ
テーマ曲:ジョン・ウィリアムズ
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ビンセント・ドノフリオ、タイ・シンプキンス、ニック・ロビンソン、ジェイク・ジョンソン、オマール・シー、B・D・ウォン、ジュディ・グリア、イルファン・カーン、ローレン・ラプカス、ブライアン・ティー、ケイティ・マクグラス、アンディ・バックリー、ジミー・ファロン
パンフレット:★★★★(720円/シリーズとの繋がりや恐竜図鑑が載ってて、偉い!)
(あらすじ)
事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。さらなる人気を獲得したい責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、飼育係オーウェン(クリス・プラット)の警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




78点


※今回の記事は、「嘆きのピエタ」のネタバレに触れているので、できればそっちを観てから読んで!

劇場で観たのは1作目だけなんですが、一応、2作目3作目も観ているので、前売り券を購入。復習としてアガサさんの「19分ぐらいでわかる『ジュラシック・パーク』のおはなし。」を読んだら非常に面白くて盛り上がってしまい、自分でもシリーズ3本を見直したりしてね。で、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったこともあって、仕事帰りにTOHOシネマズ新宿で観てきました。「良い続編!ヘ(゚∀゚*)ノ ナイス!」と思いましたよ。


本当はMX4Dで観たかったんですが、満席だったので2D鑑賞。7番スクリーン、大きくて迫力ありましたぞ。
7番スクリーン


まず、お話を雑に書いておくと、イスラ・ヌブラル島の惨劇から22年後、クローン技術で甦らせた恐竜のテーマパーク「ジュラシック・パーク」は「ジュラシック・ワールド」と名前を変えて、堂々オープン! 毎日2万人超の観光客が訪れる人気施設となっていたんですが…。さらなる売上げアップのために新種の恐竜インドミナス・レックスを生み出してみたら、非常に頭が良い上に体温が自分で調整できたり擬態できたりするということで、管理する人間側が凄まじくバカなのも功を奏して、隔離施設から脱出してしまうんですね。


白い凶悪恐竜インドミナス。ヴェロキラプトルのDNAも入っていて、凶暴かつ知能が高いのです。
インドミナス・レックス


で、インドミナスを制圧しようとした部隊が驚くほどアッサリ全滅したので、パーク内の人々を避難させようとするも、施設の管理マネージャー・クレアの甥っ子どもが施設内で行方不明になったり、プテラノドンの施設が破壊されて人々を襲ったりと大忙しでして。元軍人で飼育係のオーウェンは、凶悪だけど知能が高い肉食恐竜ヴェロキラプトル4姉妹と強いK-I-Z-U-N-A、<絆>を育んでいたので、彼女たちで構成された“チーム・ラプトル"(チーム「若草物語」でも可)を率いてインドミナス狩りに挑んでみれば、ラプトルったら人間を襲っちゃったからまいっちんぐ (ノ∀`) ンモウ!


バイクでチーム・ラプトルと疾走するオーウェン。この場面、涙が出るほどカッコイイです… ( ;∀;) イイラプトルダナー
ラプトルとバイクで!


なんだかんだあって、ほとんどの人たちがパークから無事に逃げおおせたものの、オーウェンとクレアと甥っ子たちはインドミナスに襲われてしまって、絶体絶命…かと思いきや! ここに来てオーウェンとの<絆>を取り戻したラプトルたちが一斉にインドミナスに立ち向かってくれた上に、クレアが“最後の切り札”として1作目に出てきたティラノサウルス・レックスティラノ番長を解放→レックス同士のタイマンが勃発! この瞬間、観客のテンションは一気に上昇するのです!m9`Д´) ビシッ


復活したティラノ番長。観た時は気付かなかったけど、首には1作目でラプトルに付けられた傷があるんだって (゚⊿゚) ヘー
ティラノ番長


とは言え、やっぱりティラノ番長の方が分が悪かったので、1頭だけ生き残ったラプトルのブルーが加勢しながらインドミナスを水際に追い詰めたところ! ひょっこり現れたモササウルスさんがパクリと平らげてくれましてね。ラストは、愚かな人間どもが交流を深める中、島を見渡せるヘリポートの上に乗ったティラノ番長が「オレがこのシマのてっぺんだーッ!(※モササウルスさんは除く)というムードで咆吼して、映画は終わってましたよ、確か。


観客の前でパフォーマンスを披露するモササウルスさん。「うるさいよ、お前ら」というムードでインドミナスを水中に引きずり込んでました。
モササウルスさん


今年はやたらと有名映画の続編的な作品が多いワケですが、1作目との繋がりが強い(2作目と3作目の要素は「ラプトルの知能が高い設定」くらい?)ところは「ターミネーター:新起動 ジェニシス」を連想しながらも、一番思い出したのは「ロッキー・ザ・ファイナル」モロにオマージュした場面(インドミナスが昔の施設内で咆吼するシーンとか)や登場人物の活かし方など感心するところばかりで、見直してから鑑賞して正解でしたね (o^-')b ヤッタネ!

特にB・D・ウォンが演じたヘンリー・ウー博士が素晴らしくて。パークの所有者であるマスラニCFO(イルファーン・カーン)がインドミナスをキメラだなんだと非難した時に「最初からここには“自然の恐竜”なんていないだろ (`∀´) ナニイッテンノ?」的な内容のことをサラリと回答した時はゾクッとしたというか。確かにインドミナスは恐ろしく見えるけど、よくよく考えれば他の恐竜たちだってDNAの足りない部分を他の生物で補っていたワケで。「結局、最初から悪魔の島だった」的な展開は、それこそ1作目に通じるテーマじゃないでしょうか。B・D・ウォンの“静かに狂ってそうなムード”も最高で、良い起用だなぁと思いましたよ。


1作目は普通の研究男子って雰囲気だったのに…。
1作目のヘンリー・ウー博士

今作ではすっかり目が笑ってないマッドサイエンティスト風の中年に! この22年、何があったのよ… (´Д`;)
今作のヘンリー・ウー博士


だから、僕的には、最後の「インドミナスvsティラノ番長withラプトルのブルーfeat.モササウルスさん」の戦いは、「新種vs昔ながらの恐竜たち」というよりは、他者との社会性を身に付けていない人の悲劇に見えちゃって(って、人じゃないけど)。同じように隔離されて育てられながらも、オーウェンや姉妹たちと仲良く暮らしていたラプトルのブルーはティラノ番長とも上手くコミュニケーションがとれましたが、ずっと独りぼっちで愛情を注がれることもなく閉じ込められていたインドミナスは、どうすれば良いのかわからなかったんでしょうね(オーウェンもそんな発言をしてた気がする)。そう考えるとスゲー可哀相で、モササウルスさんに殺されるのは仕方ないにせよ、その最期には涙が止まらなかったのです… (ノω・、) インドミナス...


すっかり「嘆きのピエタ」のニセ母気分でしたよ。
あいつもかわいそう


それと、恐竜たちがとにかくイカしてた!ヽ(`Д´)ノ 僕はそれほど恐竜フェチではないんですが(むしろ「キョウリュウジャー」とかの方が好き)、ティラノ番長やモササウルスさん、ラプトル4姉妹が素敵だったのはもちろんのこと、インドミナスに尾を振り回して立ち向かうアンキロサウルスの勇姿とか超グッときました。「映画秘宝 2015年 09 月号」の中で“信用できるサタニスト”高橋ヨシキさんが今作を「恐竜歌舞伎」と表現されていて、「天才め!!! (`Δ´;) ヌゥ」と唸らされたんですが、まさにその通り。タイトルが「ジュラシック・パーク」から「ジュラシック・ワールド」になったのも象徴的で、シリーズの中でも恐竜が完全に主役となった作品になったのではないでしょうか。

そして、何よりも感動したのが、オーウェンとラプトル4姉妹の<絆>。映画序盤の素手で制するシーンがクリス・プラットの肉体の説得力も相まって100点のカッコ良さだったし、チーム・ラプトルとバイクで疾走する場面の素晴らしさと言ったら! ラストに<絆>を取り戻したラプトルたちがインドミナスに立ち向かっていくくだりだって、「ああいう生き物って、そもそもボス(オーウェン)が死なない限りは別のボス(インドミナス)に従うことはないんじゃないの?」(パンフでも指摘されてた)的な疑問は置いとくとして、ちくしょう、監督の計算通りにまんまと胸を掴まれちゃいましたよ… (ノω・、) クヤシイ


これ、名場面ですよね。いち早くタイのゲイポルノがパクったのも頷ける。
ラプトルを制御!

バイクの疾走シーンも最高すぎ。愉快なGIFがあったので貼っておきますね。
ラプトルがバイクに!


その反面、ごめんなさい、人間ドラマにはピクリともしませんでした。いや、クリス・プラットは良かったし(特に体つきが素敵!)、“高慢だけどどこか愛嬌がある女性”を演じさせたらピカイチのブライス・ダラス・ハワードも可愛かったんですけど(ヒールを履いた状態で森林を疾走するのは笑った)、1作目を見直していたこともあって、非常に薄く感じちゃったんですよね…(というか、1作目はスゲー良く出来てる)。インドミナスが逃げ出すくだりとか「バカじゃないの? (゚Д゚) ナンダソリャ」としか思えなかったし、ガキどものドラマも中途半端だし、ジャイロスフィアをガキが勝手に運転できるのもどうかと思ったし、「ジュラシック・パーク」のシャツを着た職員が残ること自体は良かったけど「そういう時にどう対応するのか決まってないのかよ?」とも思ったし、気になるところは微妙に多かったです。ただ、2作目と3作目も見直していて、この2作よりはムカつく登場人物が出てこなかったので、基本的には楽しく観られた次第。

その他、適当に不満を書いておくと、もっとインドミナスが人間を食らうのかと思ってたので、「プテラノドンが襲撃しました」程度だったのはガッカリでした。甥っ子たちの子守をしていた女性が死んだこと自体は全然良いんですけど(ラストのモササウルスさんの登場の伏線でもあるし)、わざわざあの人を選ぶことはないんじゃないかなとも思ったり。人類の対恐竜装備がそれほど進化していなかったのも残念で、まぁ、「素手で倒す」のは無理だとしても、制圧用アーマーとか出て来たら良かったのに…ってのは、どうでも良いですかね。


人間が素手で恐竜を倒す映画が観たいなぁ…(「範馬刃牙」第22巻より)。ちなみに「ダイナソー・ファイター」は全然そういう内容じゃないので注意!
ピクルvs恐竜


そんなワケで、1作目を観ていない人がどう思うのかはわかりませんが、スゲー面白い続編だと思いましたね。シリーズの好みを書くと、1>>4>>>>>>>>>3>2という感じ。細かいことを気にしなければ誰でも楽しめる娯楽作だと思うし、レックス同士のバトルは劇場の大画面で観ないと勿体ないので、気になる人は劇場に足を運んでみてくださいな。




コリン・トレボロウ監督の出世作。評判が良いので観ようかしらん。



スティーブン・スピルバーグ監督による記念すべき1作目。サミュエル・L・ジャクソンが出ててビックリ。



同監督による2作目。人間がバカすぎてイライラしました。



ジョー・ジョンストン監督にバトンタッチした3作目。サム・ニールの登板はうれしかったけど、あの夫婦は死ね。



映画のノベライズでございます。



サントラを貼っておきますね。



なかなか面白そうな3D図鑑。娘に買っても怯えるだろうな… (`Δ´;) ウーム



「ジュラシック・パーク」公開当時、日本映画界からの回答がこれだッ!m9`Д´) ビシッ



観たことを呪いたくなる駄作。タイトルとジャケットはカッコイイのになぁ。
2015年08月28日

フレンチアルプスで起きたこと(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
フレンチアルプスで起きたこと

フレンチアルプスで起きたこと

原題:Turist/FORCE MAJEURE
2014/スウェーデン、デンマーク、フランス、ノルウェー 上映時間118分
監督・脚本:リューベン・オストルンド
製作:エリック・ヘメンドルフ、マリー・シェルソン、フィリップ・ボバー
製作総指揮:ジェシカ・アスク
撮影:フレデリック・ウェンツェル
美術:ヨセフィン・オースバリ
衣装:ピア・アレボルグ
音楽:オラ・フロットゥム
出演:ヨハネス・バー・クンケ、リサ・ロブン・コングスリ、クリストファー・ヒビュー、クララ・ベッテルグレン、ビンセント・ベッテルグレン、ファンニ・メテーリウス
パンフレット:★★★★★(700円/コラムが超充実! デザインも素敵で、大好きなパンフ)
(あらすじ)
フランスのスキーリゾート地にスウェーデン人一家がバカンスにやって来る。山際のテラスで昼ご飯を食べていると、突如ごう音が鳴り響き目の前の斜面で雪崩が発生。大事には至らず家族は無事だったが、夫トマス(ヨハネス・バー・クンケ)が取った行動により頼れる理想のパパ像は崩れ去り、妻と子供たちの反感を買い家族はバラバラなってしまう。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、ガッカリするほどどうでも良い文章が多いので、私設刑務所さんのブログがオススメでございます。タバコの解釈とか、タメになりましたよ。

尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されていたり、ジェーン・スーさんも番組で触れていたりしたので、非常に気になりまして。7月下旬、ヒューマントラストシネマ渋谷に足を運んできました。「三千年以上前に通過済み!m9・∀・) ビシッ」と思ったり。


ヒュートラ渋谷、そこそこ混んでました。17アイスは食べるのをガマンしたぜ!
ヒューマントラストシネマ渋谷

なんとなく偉そうな烈海王の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第13巻より)。
3千年以上前に通過


まず、雑にお話を書いておくと、フランス屈指のリゾート地「レザルク」にバカンスに来た一家4人がスキーを楽しんだ後()、テラスで和気あいあいと食事をしていたら、人口の雪崩が発生しまして。最初は舐めていたものの()、その雪崩が意外とテラスに迫ってきたのでビビッた夫のトマスが単独で逃走)。雪崩が収まると、トマスったらヤレヤレ顔で何もなかったムードで家族と合流するも()、奥さんのエバ(リサ・ロブン・コングスリ)や子どもたちは何か釈然としなくて。夜、他の人たちと飲んだ時、とりあえず奥さんはその時のことを話題に持ち出してみると、トマスったら「何言ってんの?(゚Д゚) ハァ?」と初めて会ったような不思議顔なのです。


思いのほか大きい雪崩にダッシュで逃げるお父さん。
逃げるお父さん

その晩、その件を奥さんに指摘されると…。
彼は先に逃げたのよ

「認識がズレてるんだ」とか認めないからビックリですがな。
認識がズレてるんだ


どうやらトマスはイヤすぎる事実から目を逸らすために自ら違う記憶を植え付けているようなので()、エバが“たまたま録画していた動画”を見せると、顔面蒼白。落ち込んだり、雪山で叫んでみたり、ギャルにイケメンだと誉められたと思ったら誤解でゲンナリしたり、若者たちの乱痴気騒ぎに混ざってみたり、奥さんの前でウソ泣きをしてみたりしたものの、ラチが明かなくて。今度は本当に泣きだしてみたら、子どもたちも一緒に泣いて()、エバもヤレヤレ顔になるというね。


事実を突き付けられてゲンナリするトマス。同性のフォローも耳に入らない。
フォロー

トマスが泣けば、子どもたちも泣く! この場面のエバの「こうじゃないんだよな」感がまた愉快。
みんなで泣く!


で、翌日に家族でまたスキーを楽しんでいると、吹雪の中、エバが見当たらなくなった→トマスが満面の笑みで無事救助。最後、空港に向かうバスに乗りこむも、運転が超不安だったため、エバがハードに抗議した結果、羨ましいが故にエバが敵意を抱いた“浮気マダム”以外は全員降車して歩くことになりまして。「やっぱり乗っていれば良かったかなぁ… (´・ω・`)」的なムードの中、映画は終わってましたよ。


エバを救助した時のトマスの笑顔を観て、なんとなく丹波蝙也斎を思い出しました(「シグルイ」第4巻より)。
丹波蝙也斎の笑み


この映画は非常に良く出来ているんですが、何よりも面白いと思ったのは、話のネタになるということ。まず、「良き父が家族を置いて逃げたらどうする?」という舞台設定が超ユニークだし、それ以外にも「奥さんが雪山でピンチに陥ったのは、夫のプライドを回復させて、それを子どもに示すための狂言?」とか「最後のバスのくだりは、母性の面倒臭さを表現した?」とか、考えさせられる場面がいろいろあるので、この作品を観た人同士で話すと盛り上がること間違いなしでしてね。この映画を知らない人相手でも内容を話すだけで興味が引けるだろうし、つくづく「良い題材だよなぁ」と感心いたしました。


カップルで観て、こんな風に話し合うのも美味ですな。
あなたも自分だけ逃げそう


さて、観た人なら誰もが語りたくなるテーマについてですが、ハッキリ言って、「今さらこんなことで悩むの? ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」という感じ。「三千年以上前に通過済み」は言い過ぎでしたが、幼いころから「気弱な大男」として「不良などに絡まれる→友人たちに前面に立たされる→やられるがままで株が下がる」というルーティンを繰り返して悔し涙を流してきた僕に言わせれば(苦笑)、この夫は「覚悟の量が足らなかった」としか思えないのです。


僕の心境を代弁するアントニオ猪狩の画像を貼っておきますね(「グラップラー刃牙完全版」第19巻より)。
三角絞めでつかまえて-アントニオ猪狩さんの言葉2


確かに「咄嗟のトラブル時に思わず逃げてしまう」というのは、本能的なものというか、細胞レベルのことだから仕方ないんですよね。一部にはそんな時でも“立ち向かえる資質”を持つ人もいるようですが、基本的には無理なワケで。ただ、例えば、武道が存在するのは、単に肉体的な強さを磨くだけではなく、咄嗟の時でも動じずに判断する胆力を身に付けるためでもあって。まぁ、だからといって格闘技を習えとは言いませんけど、愛する人がいる人間は常日ごろから護身を意識することが大事なのではないでしょうか(それがエスカレートすると「プリズナーズ」のヒュー・ジャックマンや寺門ジモンさんみたいになるのかもしれませんが…)。


ちなみに丹波文七さん(16歳)のケースでは、目の前で斎藤先輩がヤクザ者に刺殺されて…。
殺された斎藤先輩

咆吼しながら「逃げなきゃッッ」と思うものの!
逃げなきゃッッ

なんと相手に立ち向かうタイプの細胞だった! って、全然参考になりませんな (ノ∀`) スミマセン
細胞が裏切った


あらすじを振り返りながら、番号を振ったトマスの状況を自分に当てはめてみますよ。まず、に関しては、彼らが宿泊したコッパーヒル マウンテン ロッジという素敵ホテルには興味があるものの、人工雪崩を起こすような雪山には行かない(そもそも雪が苦手…という身も蓋もない文章)。そしてでは、目の前で人工雪崩が起きて子どもが怯えている時点で、高確率で僕も怯えているので抱っこしてその場から即退避。についても、子どもをすでに抱っこしているので、少なくとも近くにいた男の子は抱いて逃げていると思っております。

とは言え、それでも僕が単身で逃げることだってあるのかもしれません。でも、のように「戻った後、何ごともなかったような顔をする」のは“悪手”であり、逃げたことを即謝罪ですよ。これは咄嗟でも何でもないので、家族を本当に大切に思うならできるハズ。たぶん焼き土下座ぐらいすれば、スムースに許されるだけでなく、逆に労ってもらえる可能性すらあるのではないでしょうか。その他、に関しては、僕も大学受験のお金を浪費した記憶を改ざんしていた過去があるので、「こういうこともあるかもなぁ (・ω・;) ウーム」と思ったし、のような「子どもに慰めてもらう」という状況には何か憧れちゃうというか、今度、娘・マナ子(仮名/4歳)の前で号泣してみようかと思ったり(アウトな父)。


「賭博黙示録 カイジ」の焼き土下座画像を貼っておきますね。こんなの無理でした。
焼き土下座


要は、今どき「男性が守る云々」といっても限界があるんだから、普段から虚勢を張らず、恥をかいても素直に受け入れた方がラクということですよね。それがイヤなら、非日常的な状況でも動けるように武道でも習えって話。ふと考えてみると、「特攻野郎Aチーム」のコングは「大統領だってブン殴るほどの男」なのに「飛行機は苦手」という弱点をカミングアウトしているあたり、真のマッチョは弱さを見せることを躊躇わないのかもしれませんな…(知った風な口調で)。ちなみに僕なんて、基本的に奥さん&娘からは侮られており、「ある程度、お金を稼いでくる」「重い荷物が運べる」程度の期待値しかありませんからね(苦笑)。現在、我が家での地位は一番下であり、4歳の娘も嫌がらせをやめてくれないほど…って、これはこれで問題あるような…?


最近のマナ子は「アナと雪の女王」の影響で、僕を起こす時に「雪だるま作ろうよ~」と目をこじ開けてくるのですが…。
雪だるま作ろうよ

高確率で指が入って痛ぇ!(「餓狼伝」25巻より) でも、全然やめてくれないのです… (ノω・、) イタイ...
目に指が!


な~んて、くだらないことをダラダラダラダラと書いてきましたが、そんなに意地悪じゃないミヒャエル・ハネケ監督作って印象。テーマが面白いだけでなく、脚本だ撮影だ編集だ音の使い方だとあらゆる点がちゃんと考えられている作品なので(CGとかも結構使っているそうな)、何にせよ観て損はないんじゃないかしらん。あと、この映画のパンフはコラムが充実していて作品の理解に役立つので、オススメですぞ。




僕的にはこっちの夫婦映画の方がイヤでしたねぇ…(遠い目)。僕の感想はこんな感じ



パンフにも寄稿されていた田中俊之先生の著書。kindle版で読もうかなぁ。









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