映画の感想については基本的にネタバレ全開で書いておりますので要注意です。あと、映画の見方がやや偏っているとは思うので、点数もそんなに気にしないでくださいね。
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2014年11月22日

紙の月(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
※今回の記事は、映画とは関係のない文章が大量に書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、吉田大八監督や宮沢りえさん、小林聡美さんが好きな方や、下ネタが苦手な人は不快になる恐れがあるので、読まないで!
※この映画について、詳しい感想を読みたい方は、カゲヒナタさんのブログを読むと良いですぞ。
※今回の記事に関しては、原作小説「羊たちの沈黙」のネタバレにも触れているので、気を付けて!


<「なぜ僕はこの映画を観たくなかったのか!?」という前書き>

ハッキリ言って、まったく観る予定はなかったんです。一応、話題作はそれなりにチェックすることもありますけれども、僕が好きなのは格闘アクション系の映画でして(「導火線 FLASH POINT」とか)。実際に観たら面白いのかもしれませんが、人生は使える時間が限られていることもあり、興味がないものをわざわざ観に行く気はナッシングなワケですよ(既視感の強い文章)。

僕的に100点の映画である「導火線 FLASH POINT」の予告編を貼っておきますね↓(既視感の強い動画



というか、あの名作「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督作だから(それ以外の作品も好きだし)、一応、「観たい映画の覚え書き」では△を付けましたけど、ごめんなさい、今回の新作 「紙の月」に関してはマジで足を運ぶ気が起きなくて。吉永小百合さんに申し訳なくなって、つい「ふしぎな岬の物語」を観たりもしましたが、この約2カ月間、「サスペクト 哀しき容疑者」やら「イコライザー」やら「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」やら「サボタージュ」やら「泣く男」やら「ヘラクレス」やら、僕好みのアクション映画が公開されまくってテンションがガン上がりであり、今週末には待望の「ザ・レイド GOKUDO」が公開されるという今! ごめんなさい、「平凡な主婦がお金を横領しちゃった (ノ∀`し テヘ」なんて作品、まったく観たいと思わないのが人情じゃないですか(苦笑)。

「ザ・レイド GOKUDO」の100点の予告編を貼っておきますね↓ 作った人は天才!



例えば「導火線 FLASH POINT」の話。コリン・チョウ率いる悪党軍団がとにかく憎らしくて、観ていてストレスが溜まる…ストレスが溜まるのですけれども! その後にドニー・イェン兄貴がぶちのめしてくれることがわかっているからこそ、耐えられる。そして、実際、観客の願いに応えるかのように後半でドニー兄貴が暴力装置と化してくれるから留飲が一気に下がるワケですよ。

なんとなくテストステロンがムンムンなドニー兄貴を貼っておきますね。
ザ・半裸!

ただ、「紙の月」は違うじゃないですか。宮沢りえさんが更衣室で大島優子さん相手にアグレッシブな膝蹴りをかましてロッカーを破壊したりしないんでしょ? なんか「アタシ、このままでいいのかな…(´・ω・`し」みたいに漠然と日常に不満を感じていた普通の主婦が「平凡なハッピーじゃ物足りない!ヘ(゚∀゚*し レッツ、セックス!」ドンパッチライクに弾けた結果、捕まるだけの話でしょ?(乱暴な文章)

ちなみに公開前、新宿ピカデリーの1階ロビーにはバスタブが展示されてまして…。
バスタブが?

中にはお札っぽいチラシが大量に入っていたのでした。
本当の金じゃないのかよ

なんて言うんですかね、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」みたいにバカっぽく突き抜けたピカレスクロマンならまだしも、「ちょっと魔が差した主婦の転落人生絵巻」なんて、痛々しくて観ていられない感もあるワケですよ(少し「夢売るふたり」を思い出す感じ)。もうね、吉田大八監督には申し訳ないけど、「だったら7回目の『エクスペンダブルズ3』を観ますよ」ぐらいの心境だったんですが、しかし! 僕がそれなりに愛してるラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(略称:タマフル)」の人気コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になってしまったというね…。

正直、スゲー迷った。今、重かったり、辛気くさかったりする話が何よりも観たくない気分なのに、宇多丸師匠は「テメェも観ろ!m9▼Д▼) ビシッ」と言ってくる(※別に言ってません)。非常に悩んだ挙げ句、「まぁ、吉田大八監督はタマフルリスナーだし、仕方ないか」と、観ることを決意。先日、新宿ピカデリーに足を運んできました。

劇場の外には監督&出演者のサイン入りポスターが飾ってあったりして。
ポスターにサインが!

女性限定のサービスキャンペーンも実施中。
ヨコドリクーポンだって

会員になってみたら、誕生月に割引クーポンが届いてビックリ。1100円で鑑賞いたしました (`∀´) オホホホホホ
1100円鑑賞クーポン!

















紙の月

紙の月

2014/日本 上映時間126分
監督:吉田大八
脚本:早船歌江子
原作:角田光代
プロデューサー:池田史嗣、石田聡子、明石直弓
撮影:シグママコト
美術:安宅紀史
音楽:Little moa、小野雄紀、山口龍夫
音楽プロデューサー:緑川徹
主題曲/主題歌:ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
録音:加来昭彦
整音:矢野正人
照明:西尾慶太
編集:佐藤崇
衣裳デザイン:小川久美子
助監督:甲斐聖太郎
出演:宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、佐々木勝彦、天光眞弓、中原ひとみ、平祐奈、小林聡美、石橋蓮司
パンフレット:★★★★★(720円/デザインは良いし、インタビューとコラムが超充実!)
(あらすじ)
1994年。梅澤梨花(宮沢りえ)は、子どもには恵まれなかったものの夫(田辺誠一)と穏やかな日々を送っている。契約社員として勤務する「わかば銀行」でも、丁寧な仕事ぶりで上司の井上(近藤芳正)からも高評価。支店では、厳格なベテラン事務員の隅より子(小林聡美)や、まだ若くちゃっかり者の窓口係・相川恵子(大島優子)ら、様々な女性たちが梨花と共に働いている。だが一見、何不自由のない生活を送っている梨花であったが、自分への関心が薄く鈍感なところのある夫との間には空虚感が漂い始めていた。ある夜、梨花の顧客で裕福な独居老人の平林(石橋蓮司)の家で一度顔を合わせたことのある孫の光太(池松壮亮)と再会した梨花は、何かに導かれるように大学生の彼との逢瀬を重ねるようになる。そんな中、外回りの帰り道にふと立ち寄ったショッピングセンターの化粧品売り場。支払い時にカードもなく、現金が足りないことに気づいた梨花が手を付けたのは、顧客からの預かり金の内の1万円だった。銀行に戻る前にすぐに自分の銀行口座から1万円を引き出して袋に戻したが、これが全ての始まりであった。学費のために借金をしているという光太に梨花は「顧客からの定期の申し込みがキャンセルになった」と200万を渡す。さらに顧客から預かった300万を自分の通帳に入れ、自宅で定期預金証書や支店印のコピーを偽造する……。やがて横領する額は日増しにエスカレートしていくのだった、上海に赴任するという夫には同行せず、梨花は光太と一緒に高級ホテルやマンションで贅沢な時間を過ごすが、光太の行動にも変化が現れ、ある日、光太が大学を辞めたことを告げられる。そんな折、隅が、銀行内で不自然な書類の不備が続いていることを不審に感じ始めていた……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




85点


スゲー好きな映画でしたねぇ…(しみじみ)。乗れる人と乗れない人が非常に分かれるような気がするので、無闇にはオススメできないのですが、ううむ、当ブログを定期的に読んでいるような方だったら、こんなブログのネタバレ全開の駄文を読む前に、ぜひ「騙された」と思って観ていただいて。もし本当に「騙された!ヽ(`Д´)ノ」と激怒した場合は、その怒りのパワーを筋トレにでも活かしていただければ幸いです。


なんとなく「ロッキー3」の名シーンを貼っておきますね↓




無駄な前置きに文字数をかなり消費してしまったので(苦笑)、感想は短めに書きますよ。まず、本当に役者さんたちが素晴らしい。特に主人公の梨花を演じた宮沢りえさんに関しては、ごめんなさい、「Santa Fe」とか、三井のリハウスのCMとか、ふんどしカレンダーとか、「ドリームラッシュ」とか、「Santa Fe」とか、「すったもんだがありました」とか、りえママとか、「とんねるずの番組によく出てた」とか、「Santa Fe」ぐらいのイメージしかなかったんですよ(いろいろと非道い文章)。

映画では「ぼくらの七日間戦争」が有名なんでしょうけど、世代的には「V・マドンナ大戦争」派なので、そんなに乗れなかったし。「たそがれ清兵衛」を観た時は「あら、良い女優さんになったわね~ (´∀`)」とは思ったりしつつも、その後の活動をチェックするほどではなかったので、まったく期待していなかったんですが、この映画の彼女はスゴかった!ヽ(`Д´)ノ 場面場面によって、年相応の疲れたオバサンに見えたり、若々しく見えたり、世間知らずに見えたり、大胆に見えたりと、さまざまな表情を見せていて、「これぞ女優!m9`Д´) ビシッ」という感じ。偉そうな文章になりますが、スゲー見直しましたね。彼女がいなかったら、この映画は成り立たなかったんじゃないかと思うほどでしたよ。


いつの間にか立派な女優さんになってたんですな…(知った風な口調で)。
梅澤梨花(宮沢りえ)


職場の先輩・隅より子を演じた小林聡美さんも良かったですね~。最近は、なんとなく漂う超熟オーラに無闇な反感を覚えることが多かったんですが、その存在感には圧倒されました。寝取り大学生・光太役の池松壮亮さんもボンヤリとモテそうなオーラに嫉妬したし(大人げない文章)、同僚の相川を演じた大島優子さんも小悪魔的なムードが良かったし…。スゲー感心したのが、金持ち老人・平林役の石橋蓮司さんで、最近の邦画での出演率の高さには若干辟易していたんですが(「25 NIJYU-GO」にも「ふしぎな岬の物語」にも出てきた)、色仕掛けで迫る梨花をたしなめる場面とか、あらためて良い役者さんなんだなぁと思ったりしましたよ。


後述しますが、終盤の梨花との会話シーンは「ファングメモリ」のCM級にゾクゾクしましたよ。
隅より子(小林聡美)

母性本能をくすぐるタイプのイケメンとは、こういう人なのでしょうか… (´・ω・`) ウラヤマシイ
光太(池松壮亮)

たぶん大島優子さんの演技は初めて観たんですが、非常に良かったです。
相川恵子(大島優子)

石橋蓮司さん、さすがでした。この人にムカついた方は「アウトレイジ」を観ると溜飲が下がりますぞ。
独居老人・平林(石橋蓮司)


パンフを読んだら、吉田監督が『グッドフェローズ』を意識した」とおっしゃってたんですが、確かに機材を導入して横領システムを作り上げてバリバリ騙していく様子は、非道いんだけど、どことなく面白かったりもして。「これ受け取ったら、なにか変わっちゃうよ?」なんて言っていた光太が実際に増長していく流れも良かったし、職場の先輩・隅が「梨花の良心=ロー」であり、同僚の相川が「梨花の欲望=カオス」を象徴しているっぽい人物配置にも「なるほどなぁ」と。その他、僕がどれだけ理解できたかはわかりませんが(苦笑)、各々の台詞や描写にはちゃんと意味が込められていて、非常に良く出来ている映画だとは思ったのです。

ただ、ハッキリ言って、終盤までの内容はまさに予想通りだったというか。梨花が初めて犯罪に手を染める場面では「うわぁ… ('A`)」と嫌な気持ちになって、そこからは「ああん、そんなこといつまで続けるのよ…(´Д`;) ドキドキ」とずっとハラハラさせられっぱなしであり、案の定、座席で悶絶しまくり。隅に追い詰められた梨花が、焦りから金持ち老人・平林に色仕掛けで迫ってやんわりと拒絶させるくだりの気まずさとか最悪で、「良く出来た映画だけど、やっぱり観なければ良かった… ('A`) ゲンナリ」と心底思ったのですけれども!


なんとなく自信満々なシコルスキー画像を貼っておきますよ(「バキ」17巻より)。
三角絞めでつかまえて-予想通りだ


クライマックス、犯行が発覚した後の梨花vs隅が超良くて。ずっと「不倫はするわ、横領はするわ、どうしようもねー女だな ( ゚д゚)、ペッ」と軽蔑しながら観ていたハズだったのに、「梨花の良心」の象徴的な存在かと思っていた隅が“彼女の行動への憧れ”を口にした瞬間、「実はアタシも少し羨ましかった!ヽ(TДT)ノ マネー!」と僕自身も“己の本音”に気付かされたのです。台詞の応酬が長すぎる感もあるんですが、この時の隅は「桐島、部活やめるってよ」で東出昌大さんが演じた宏樹を連想いたしました。

ブログの中では無頼を気取りながらも、正直、日常から逸脱することのない、つまらない人生を送っている男ですよ。セックスレスだなんだと嘆きながらも不倫に踏み出すこともできなければ(相手もいないしね!)、「捕まったらイヤだから…(´・ω・`)」と違法行為に手を染めたこともない。「お金なんかそんなにいらないよ」なんてうそぶきつつ、確かに「高級ホテルのスイートルームに泊まりたい」的な欲求はゼロとしても、例えば“「エクスペンダブルズ3」の限定コラボモデル”がほしくないと言えばウソになるじゃないですか。

そんな僕にとって、自分の横領を「道場通いの10倍はスリリングだったぜ!川`∀´)」と言い放ち(誇張表現あり)、部屋のガラスを椅子で破壊し、ハイヒールなのに2階からいつのまにかスムースに着地→逃走するというくノ一のような梨花の姿はね(色仕掛けもしてたし)、清々しく見えてしまってーー。まぁ、チリ人妻アニータ事件とか、リアルに考えると「2人とも死ねよ ( ゚д゚)、ペッ」としか思えないのは確かなんですけど、逸脱できない隅の気持ちがスゲー染みたというか、あらためて身の程を知った次第。


偉そうに豪語する神心会の加藤清澄の画像を貼っておきますね。
10倍はスリリングだったぜ

梨花がダッシュする場面、「テルマ&ルイーズ」のラストに通ずる爽快感がありましたよ。
明日へダッシュ!

なんとなく勝手に作ったコラを貼っておきますね。
横領とはそういうものだ


ただ、微妙に感じたのが“その先”の展開。梨花が逃亡先のタイで「昔、施した男」に偶然会いまして。彼にリンゴをもらってから、雑踏に姿を消して終わるんですよ(ちょっと「羊たちの沈黙」のラストっぽい)。原作小説の後書きによると、吉田監督は当初、「梨花が武装警察を突破して~」みたいな構想を考えていたそうなので、どうしてもタイに逃亡した梨花を描きたかったんだろうし、パンフでも大澤真幸さんが考察されていた「施しとは何か?」的な問いかけも良いとは思うんですが…。その直前の梨花のダッシュが素晴らしかっただけに、ごめんなさい、あれが現実だろうと梨花の脳内のことだろうと、僕は蛇足に感じちゃいました。


公式動画があったので、the Velvet Underground & Nicoの「Femme Fatale」を貼っておきますね↓




ちなみに映画を見終わった後、スゲー気になってしまったので、原作小説を読んでみたら、これまた面白かったんですけど、構成が全然違うのでビックリ。隅とか相川とか出てこないし、梨花以外の人たちのエピソードが多く描かれているし、終盤の展開も違っていて(犯行が発覚する場面は描かれないし、逃亡先のタイで捕まるっぽい)。よくこんな風に脚色したもんだと。脚本を書いた早船歌江子さん、実に良い仕事をしたのではないでしょうか。


原作では、この夫が結構クズだったり。
夫(田辺誠一)


その他、「セックス中に乳首を隠すくらいなら、濡れ場を入れるな!」と思ったりもしたんですが、そこは「Santa Fe」で補完するとして(クズの文章)。僕は「逸脱」や「お金」について非常に考えさせられて面白かったです。安っぽい先入観にとらわれて「観ず嫌い」だった自分を恥じたというか、“出来る監督”の映画はチェックしないとダメだと反省しましたよ。正直、不倫&横領シーンはイヤな気持ちになるので、万人にオススメできる気はしないんですけど、興味がある人は劇場に行ってみて!


なんとなく僕の気持ちを代弁する天内悠の画像を貼っておきますね。
僕が間違ってました


おしまい (´・ω・`) マネー




角田光代先生による原作小説。これはこれでスゲー面白かったです。



映画のサントラでございます。



原田知世さん主演のテレビドラマ版。ちょっと興味があります。



映画のシナリオが掲載されているっぽい。



吉田監督作で一番好きなのはやっぱりこれですな。インスタントビデオもあります。



連想した西川美和監督作。こっちはあまり乗れなかったんだよなぁ。



宮沢りえさん×篠山紀信さんによる写真集。当時、一家に一冊、常備されていたという…(勝手なデマ)。







2014年11月21日

シークレット・ミッション(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
シークレット・ミッション

シークレット・ミッション

原題:은밀하게 위대하게/Secretly, Greatly
2013/韓国 上映時間124分
監督:チャン・チョルス
脚本:ユン・ホンギ、キム・パンヒョン
原作:チェ・ジョンフン
製作:キム・バンウォン、ホン・ジェジュン
共同製作:ヤン・グヌァン
撮影:チェ・サンホ
美術:キム・ジョンウ
音楽:チャン・ヨンギュ
照明:イ・ガンビン
出演:キム・スヒョン、パク・ギウン、イ・ヒョヌ、コ・チャンソク、キム・ソンギュン、ソン・ヒョンジュ、チャン・グァン、パク・ヘスク
パンフレット:★★(800円/コラムは良かったけど1本だけというのは費用対効果的に微妙…)
(あらすじ)
北朝鮮のエリート工作員リュファン(キム・スヒョン)は、韓国の田舎町に潜入するよう命令される。リュファンは指定通りバカな青年を演じながら作戦実行命令を待ち続けた。2年後、北朝鮮でリュファンのライバルだったヘラン(パク・ギウン)がロックミュージシャンとなるよう命令を受け、さらに最年少スパイのヘジン(イ・ヒョヌ)が高校生に扮して同じ町にやってきた。二人に韓国のしきたりを教え世話をするリュファン。彼らは次第に町の住人たちとも馴染み親しくなっていったが、ある日、上から予期せぬ指令が下る……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、「レッド・ファミリー」のネタバレにも触れているので、気を付けて!

予告編を見た時、9月に公開された元北朝鮮工作員映画「サスペクト 哀しき容疑者」のアクション要素に、1週間前に上映が始まった北朝鮮工作員映画「レッド・ファミリー」のギャップコメディ要素を加えたような印象を受けたので、非常に面白そうだなと思って。10月下旬、シネマート新宿で観てきました。「楽しかったけど… (´・ω・`)」という感じですかね。


劇場ロビーでは韓国系の本やら何やらが売られてましたよ。
韓国系の本やら何やら

“子豚”の缶バッヂが欲しくて、つい「監視者」のガチャをやったものの、当たったのはリス…。
缶バッヂは「リス」


実際に観てみると、予想した以上に“アクション要素を盛り込んだ「レッド・ファミリー」という印象。細部は違えど、前半は面白おかしく描きつつも、後半は悲劇的な結末を迎えてしまう…って感じが“モロ”でしてね。韓国で絶大な人気を誇ったウェブコミック「은밀하게 위대하게/Secretly, Greatly(密かに偉大に)」が原作なんだそうですが、“韓国に潜入して社会に溶け込んでいる北朝鮮工作員”を元にコメディを作ろうとしたら、話が似てくるんだろうなぁと。勝手なイメージですけど、この手の物語って他にも結構あるんじゃないかしらん (・ε・) ドウナノヨ


原作漫画との比較動画があったので、貼っておきますね↓




前述したように、前半は「北朝鮮の5446秘密特殊部隊の伝説的な工作員リュファン(キム・スヒョン)が韓国に潜入し、周囲の目を欺くためにバカを演じる」というコメディ展開が中心なんですが、これがスゲー愉快でして。「鼻から鼻水を垂らす」だけでなく、「半年に1回、人前で大便をする」なんて、無茶振り感の強い任務をこなしていくのです。さらに、幹部の息子でリュファンに次ぐ実力者ヘラン(パク・ギウン)もやってくるんですけど、彼にも「オーディションに合格してミュージシャンになる」という何が目的なのかサッパリな命令が出されていたりして、観客的には「北朝鮮の諜報機関ってバカなのかな… (´∀`;)」と思ったりするというね。


キム・スヒョンは鍛え抜かれた肉体も良かったんですが、このベタなバカ面演技が最高なのです。
リュファン(キム・スヒョン)

クールで頭がキレる…はずのヘランもどこか抜けている感じ。演じたパク・ギウンは今年入隊したそうな。
ヘラン(パク・ギウン)


そんなリュファンとヘランを監視するために最年少戦士ヘジン(イ・ヒョヌ)がやってくるんですが、「まだ韓国に慣れていない→邪魔な人間をすぐ殺そうとする」のがスゲー面白くて。さらに、山縣みどりさんがパンフのコラムで指摘されていましたけど、伝説的存在であるリュファンを忠犬のように慕う姿は、BL的素養のない僕ですら“何か”を感じ取ってしまうほど。このイケメン3人が仲良くイチャイチャ過ごすシーンは、非常に微笑ましかったですね。


最年少のヘジン。イ・ヒョヌ、意外とハードなアクションもこなしていましたよ。
ヘジン(イ・ヒョヌ)


で、後半になると、北朝鮮的に5446部隊が不要になったので自決命令が発動。隊員たちが次々と自決していく中、3人は命令に従えなくて。そんな彼らを始末するために部隊の教官だったテウォン(ソン・ヒョンジュ)が乗り込んで来たり、韓国国家情報院のスヒョク(キム・ソンギュン)が3人を不憫に思って救おうとしたり、冴えない中年工作員だと思っていたサング(コ・チャンソク)が実は悪い教授だったことが判明したりと、いろいろあった挙げ句、北朝鮮からの刺客は全滅&3人も死亡してしまうのでした。


テウォン教官を演じたソン・ヒョンジュ、柄本明さんに似てる…って、どうでも良いですかね。
テウォン教官(ソン・ヒョンジュ)

最近よく観るキム・ソンギュン、珍しく裏表のなさそうな人物を演じてました。
諜報員スヒョク(キム・ソンギュン)


最後は、リュファンの下宿先である雑貨屋を経営していたスニム(パク・ヘスク)が壁に飾られていた写真を動かすと、「母さん、元気でいて」というリュファンからのメッセージを発見して落涙。代わりに“映画中盤で近所の人たちと全員で撮影した写真”を飾って、映画は終わってましたけど…。ハッキリ言って、スゲー後味が悪かったですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン!


3人が死ぬと、幸せだったころの場面が流れたりしてました。平凡な人生を送ってみたかったね (´・ω・)(・ω・`)(・ω・`) ネー
仲良し3人組


「レッド・ファミリー」も同じようなオチでしたが、こっちは前半のバカバカしさが際立っていた分、後半のヘビーな展開に腹が立った感じ。100歩譲って「悲劇的な結末を際立たせるため」と考えてもさ、「人前で大便しろ」とか「ミュージシャンになれ」なんて命令はフィクションラインが合ってないと思いませんか? いわゆる“寓話”ってことなのかもしれませんがー。

あと、「落ちぶれた工作員サングが、実は『韓国に潜入した工作員は裏切る!m9`Д´) ビシッ』という説を唱えた教授だった」というドンデン返し(?)は必要があったのか。「正体を明かす→メガネをかけた」時は「そんなインテリ演出をやるの!? Σ(゚д゚;)」と驚きましたね。その他、「クライマックスのビルの屋上がセット撮影っぽかった」とか「ビルの屋上のくだりが長い」とか「北朝鮮の高官が報いを受けないのがムカつく」とか、いろいろ不満はあったのです…がしかし。


サング役のコ・チャンソクは「ハロー!? ゴースト」の幽霊役が良かったね。
諜報員サング(コ・チャンソク)


以前も書きましたけど、最近の韓国産アクション映画を100点満点で評価すると、「70点前後の満足度は約束されている印象」があったりして、今作もアクション面は文句ナシ。今どきの徒手格闘にフリーランニング、ハードめの銃撃戦や狙撃描写、カーチェイスと盛りだくさんであり、それなりに満足いたしました (´∀`) ウフフ 長編2本目のチャン・チョルス監督、非常に頑張ったのではないでしょうか。


アクションは全体的に観やすかったです。
徒手格闘


それと、やっぱり前半部が大好きなんですよ。手垢にまみれたコメディ描写かもしれませんが、バカ面を作ってあそこまで徹底するのって、逆に新鮮だったというか。町の人たちとの触れ合い描写も良くて、この要素だけをもっとやってほしかったほど。特に下宿先の息子との交流シーンや、実は子どもがいた女性に稼いだ金を渡す別れの場面にはグッときましたね…(しみじみ)。


主人公が町の人たちとの触れ合う様子、大好きでした。
下宿先の人たち


そして、最もハードに胸を強打されたのは下宿先のスニムとの疑似親子関係描写。最後の食事シーンは「本当は工作員だって気付いていたのかな… (´・ω・`)」って雰囲気を醸し出しつつも具体的な説明台詞を入れないのが良かったです。屋上で“給料が積み立てられていた通帳”を確認する場面、「息子の結婚資金」なんてエスカレートした記述を見ちゃったら、ちょっと斜に構えれば「気持ちワルー (`∀´) ナンダソリャ」って思ったりしなくもないのかもしれませんけれども! もうね、スゲー泣いた。少し唐突な気はしたし、屋上の場面がかなりグダグダしているのも確かなんですが、リュファンの切なすぎる慟哭もあって、涙が止まらなかったのです… (ノω・、) カアサン...


日本語歌詞版の「イムジン河」を貼っておきますね↓




ということで、「なんてもないようなことが幸せだったと思う (´・ω・`)」という着地の作品であり、常日ごろから「平凡なハッピーじゃ物足りない!(o^-')b ダイテ!」なんて思っている僕的には実に耳が痛い…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、 ペッ オチがあんまりすぎるのでもう観ないとは思いますけど、決して嫌いになれない映画でしたよ。シネマート新宿での上映は11/21(金)=今日までなので、興味がある人は劇場へ急いでぇ!ヽ(´Д`;)ノ アァン




チャン・チョルス監督の長編デビュー作。コメディ要素ゼロの地獄映画なので要注意。僕の感想はこんな感じ



なんとなく気になっている北朝鮮ゲリラが日本を侵略する小説。ただ、下巻もあるんだよなぁ…。



来年の2月にはBlu-rayが出るそうな。








2014年11月19日

ふしぎな岬の物語(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
※この映画の感想に関しては、信頼できる映画評論家の柳下毅一郎さんの批評、もしくははちごろうさんの記事を読むと良いですよ。
※今回の記事は、吉永小百合さんが好きな方は激怒する怖れがあるので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、映画とは関係のない文章がダラダラと書かれているので、そういうのが苦手な人は気を付けて!


<恐ろしくどうでも良い前置き>

ハッキリ言って、まったく観る予定はなかったんです。一応、話題作はそれなりにチェックすることもありますけれども、僕が好きなのは格闘アクション系の映画でして(「導火線 FLASH POINT」とか)。実際に観たら面白いのかもしれませんが、人生は使える時間が限られていることもあり、興味がないものをわざわざ観に行く気はナッシング。邦画の人情ドラマ(苦笑)なんて、基本的に観ない姿勢なワケですよ。

僕的に100点の映画である「導火線 FLASH POINT」の予告編を貼っておきますね↓



ということで、この「ふしぎな岬の物語」なんて当然ながらスルー確定。僕がそれなりに愛してるラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で宇多丸師匠と初代しまおまほさんが「ありがとね~ 川TДT)ノ」という吉永小百合さんの真似をしたりしてましたけど、ごめんなさい、スゲーどうでもいい。むしろ「猿の惑星:新世紀」「The animal!!(`Δ´)」「ヘラクレス」「Who are you!? m9`Д´) ビシッ」「I am Hercules! ヽ(`Д´)ノ ウォォォォ!」並に聞き飽きていて、イラッとするというか。僕的には、予告編の「こんな岬が実際にあるなんてー」というキャッチコピーが生理的に凄まじく苦手程度の感情しかなかったんですよね。

こういうコピーって本当に嫌い。「こんな岬で消されていく最強の9人」とかだったら良いのに。
こんな岬が実際にあるなんてー

そんなある日の夜、ゴールデン街の某飲み屋に行った時のこと。「『イコライザー』が最高すぎ!」とか「『レッド・ファミリー』『シークレット・ミッション』が似た設定&内容で愉快」などとクダを巻いていたら、そこのマスターがこの映画の話を始めて、「今年のワースト」だと。「監督が演出できなかったんじゃないか」なんて叩いてきたから、僕も「あんな地雷確定の映画、観に行く方が悪いですよ!(`∀´)」「予告編から面白さを感じる要素が1ミリも見つかりませんもの!(`∀´)」「金券ショップではさぞ安く売られているでしょうよ! (`∀´) 」という感じで、便乗して罵ってしまったのです。

実際、金券ショップではこんな価格で売られていました。
金券ショップでは350円

ただ、帰宅して布団に入ってみると、「犬に擲ち目に涙」なんてことわざのように、「非道いこと言っちゃったなぁ… (´・ω・`)」と。マスターはまだ“観た”から“文句を言う権利”はあるけど、映画を観ていない僕に上から目線でディスる資格があったのか。しかも、作品自体はポジティブな雰囲気に包まれていて(僕自身は苦手なムードですが)、ああいう映画を観て救われる人だっているのかもしれない。アルコールの酔いも手伝って、自分の非道い言動を思い出すたびに濡れていく枕…。脳裏に浮かんでくる吉永小百合さんに「ごめんなさい… (ノω・、)」と謝りながら眠りについたのでした(42歳の社会人の文章)。

そして翌朝、「これは観に行こう!(`・ω・´) キリッ」と。この映画をちゃんと鑑賞することで、心の中の吉永小百合さんへの謝罪としようと決意しまして。先日の誕生日の18時ごろ、シネマサンシャイン平和島に到着。夕食がまだだった&お詫びも兼ねて、フライドポテトのドリンクMセット(590円)とカツドッグ(440円)、金沢カレーパン(360円)を購入し、いそいそとシアター7に行ってみたら! なんと僕のそこそこ長い映画鑑賞史上、初の“1人鑑賞”だったというね…(しみじみ)。

シネマサンシャイン平和島では1日3回上映されてました。
シネマサンシャイン平和島

この後に観る予定だった「パシフィック・リム」4DX版の券を見せたら50円引き→合計1340円でしたよ。
1340円













ふしぎな岬の物語

ふしぎな岬の物語

2014/日本 上映時間117分
監督・企画:成島出
企画:吉永小百合
原作:森沢明夫
脚本:加藤正人、安倍照雄
製作:石原俊爾、石井直、岡田裕介
宣伝統括:木下直哉
原作統括:見城徹
エグゼクティブプロデューサー:岩原貞雄、高田佳夫、千代勝美、遠藤真郷、吉村和文
プロデューサー:冨永理生子、川田亮、岡田有正、古川一博
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
音楽プロデューサー:津島玄一
撮影:長沼六男
照明:宮西孝明
録音:藤本賢一
美術:横山豊
装飾:湯澤幸夫
ヘアメイク:田中マリ子
衣装:鳥居ユキ、宮本茉莉
編集:大畑英亮
音楽:安川午朗
音響効果:岡瀬晶彦
ギター演奏:村治佳織
題字:和田誠
スクリプター:赤澤環
助監督:谷口正行
制作担当:関浩紀
ラインプロデューサー:石川貴博
製作統括:木次谷良助
出演:吉永小百合、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶、笹野高史、小池栄子、春風亭昇太、井浦新、吉幾三、杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山巌、因幡晃、片岡亀蔵、中原丈雄、石橋蓮司、米倉斉加年、近藤公園、矢野聖人、矢柴俊博、不破万作、モロ師岡、嶋田久作
パンフレット:★★★(720円/吉永小百合さん絡みの広告が入ってるのが新鮮)
(あらすじ)
海の向こうに富士山を望むのどかな里。花畑や学校、病院、教会が点在する中、岬の突端に里の住人たちが集う“岬カフェ”がある。漁師や農家、医師、牧師、警官……皆のお目当ては、店主の柏木悦子(吉永小百合)がいれる一杯のコーヒー。それを飲むと、皆の心は軽く元気になるのだった。そんな悦子のコーヒーは、何でも屋を営む甥の浩司(阿部寛)と共に毎朝汲んでくる小島の岩清水で作っている。45歳の浩司は、思い込みが激しくたびたび問題を起こすこともあるが、カフェの隣の掘っ立て小屋に住み、悦子を献身的に見守ってきた。ある日、“岬カフェ”の常連客で漁師の徳さんの娘・竜崎みどり(竹内結子)が数年ぶりに里に帰ってくる。だがずっと音信不通だった彼女は何かに傷ついているような様子。一方、30年来の常連客、不動産屋のタニさん(笑福亭鶴瓶)は悦子と浩司のいちばんの理解者だったが、ある事情でこの地を離れることが決まっていた……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




60点


「ありがとね~ (TДT)ノ」と思ったり。


なんとなくブラザーズ5による映画主題歌「入っておいで この里に」を貼っておきますね↓




まず、僕的に合わなかったところを書きます。本当に申し訳ないんですが、映画序盤、主人公の悦子がコーヒーを入れる際に「美味しくな~れ、美味しくな~れ 川´∀`)ノ旦」と“おまじない”をする場面を目撃した時は、「正気か!? Σ(゚д゚;)」と驚いて。「食堂かたつむり」とか「レンタネコ」的な匂いを感じて、スゲー帰りたくなりました。特に、コーヒーに向かって言う時に“添える手”には超イライラさせられたというか、映画の中に入って指をへし折ってやりたいほどだった…って、大人げないですな (´∀`;) スミマセン


こんな風に折ってやりたいほどイラッとしたのです(ジョジョ第三部より)。
三角絞めでつかまえて-スタープラチナ!


あと、この映画はオムニバス形式でしてね。「妻を亡くした夫とその娘」やら「即離婚した新婚夫婦」やら「不景気で一家心中をしようとした不憫な泥棒」やら「末期ガンの常連客と出戻り娘」やら「大阪に転勤することになった常連客」やらの話が展開されるんですけど、各エピソードの“繋ぎ”が悪い上に結構どうかと思う内容もあったりして。

例えば、「親娘」の話は、“母親を亡くした娘”を演じた子役自体にはウルウルしたものの、「虹を追いかけて店に辿り着いた」とか「『大丈夫』のおまじない」といったファンタジー要素に「ああ、こういう感じなんだ ('A`)」と引いちゃったし、「新婚夫婦」の話は1ミリも面白さがわからなかったし…。「泥棒」の話の「不器用な泥棒が、コーヒーを出してもらって改心する(もともと悪い人ではない)」くだりも超キツくて、「今どきここまで手垢にまみれた展開をやるのか! (`Δ´;) ヌゥ」と、脂汗が流れましたよ。


ちなみにモデルになったお店はこんな感じだそうです。
モデルになったお店


だがしかし! 好きなところも多かったりしましてね ( ̄ー ̄) ニヤッ 最初に挙げたいのは、阿部寛さん。「テルマエ・ロマエⅡ」はスルーしちゃいましたが(苦笑)、彼は僕の母親の知人の息子ということもあって、「孔雀王 アシュラ伝説」のころから勝手な親近感を抱いてまして(面識はまったくない)。彼が出ているだけでもうれしかったんですけど、“頭が弱くて喧嘩っ早い中年男”&悦子の甥である浩司をなかなか愉快に演じていたのです。このブログの読者で、僕と趣味が合うような方は、バッドラック・ファレ選手とプロレスをする阿部寛」「屋外で全裸になって、その肉体を手洗いしていく阿部寛」「嶋田久作にネックハンギングツリーを決める阿部寛」なんて文章を目の当たりにしたら、ちょっと興味が湧いてくるのではないでしょうか。


バッドラック・ファレvs阿部寛! まぁ、大したことはしないんですが、少しオトクな気分になったり。
バッドラック・ファレvs阿部寛


そして、非常に心を揺さぶられたのが吉永小百合さん! 恥ずかしながら僕は主演&出演作を全然観ていなくて、「映画女優」での放尿シーンの印象が強かったりする程度(ゲスな記憶)。まったく期待してなかったし、最初の方は“おまじない”の件もあって、むしろイライラしていたんですが、もともと“不憫なおばちゃん描写”に弱い僕ですよ。観ているうちに感情移入してきちゃいまして。あの予告編で散々観た「ありがとね~ 川TДT)ノ」の場面も、その直前の笑福亭鶴瓶さんが演じるタニさんとのディナーのシーンが良い雰囲気だったこともあって(プロポーズの場面自体は映さなかったのが良かった)、予想以上にグッときたというか。「待ってましたぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ」的に楽しめたというね。


この場面、なんかうれしかったです。
ありがとね~


さらに驚かされたのがクライマックスですよ。大切な常連客を2人失ってションボリしていた悦子の元に“妻を亡くした夫とその娘”が再登場。霊感の強い娘が悦子の死んだ夫(画家)に導かれて虹の絵を要求→彼らに絵をあげてしまうと、悦子は茫然自失となって。キッチンから出火して火が大きくなっても、ボーッとしてしまい、浩司に何とか救われるんですが…。そこから“実は長年の孤独に苛まれていた女の告白”がスタートするのです!m9`Д´) ビシッ


悦子が胸に溜め込んでいた“闇”が今、長回しで炸裂する!
長回し!


このシーン、それまでの映画の雰囲気が牧歌的でノホホンとしていた分、とにかく迫力があって。「ずっと独りぼっちだった」「寒い…寒いよぅ…」「永遠なんてどこにもないって、わかってたのに…」とかブツブツと語る吉永小百合さんがスゲー怖いのです… (´Д`;) ヒィィィ さすがは大女優と唸らされたというか、あの「美味しくな~れ」のまじないも「精神を病んでいたから?」と思えてしまうほど。何年か前のNHK紅白歌合戦原爆詩を朗読していた時も思ったんですけど、この人、意外とホラーが似合うんじゃないでしょうか。


「永遠なんてどこにもない」繋がりで、平井堅さんの「LIFE is...」を貼っておきますね↓




一応、雑に最後の展開を書いておくと、告白シーンの後、たくさんの人たちに支えられて喫茶店が即再建されて。悦子が浩司と“将来的には同店を継ぐっぽい”みどり(竹内結子)の3人で離島に水を汲みに行く時、みどりから浩司の子を妊娠したことを告げられて喜ぶ→浩司の知った風なナレーション&金子みすゞさんの詩「海の果て」の朗読が流れて、映画は終わってました。

まぁ、正直なところ、悦子を突き放したかと思いきや、スムースにやり直せるというオチは好みじゃないし(店が全焼した割にはアッサリ復活しすぎ)、「悦子が望んだにせよ、夫の霊は30年間も付きまとわないで、もっと早く解放してやれば良かったのに」と思ったし、そもそもああいう地域のコミュニティ感自体が超苦手だったりはするんです。

ただ、吉永小百合さんのアイドル映画と考えるなら、彼女の魅力が詰まっていたのは間違いないし、生まれて初めて映画館を貸し切り状態で鑑賞できたのもうれしかったし。そんな機会を与えてくれたこの映画には「ありがとね~ (TДT)ノ」という気持ちでいっぱいなのです。基本的にはオススメしませんが、気になる人は観ても良いんじゃないかしらん。




原作小説。評判は良さげ。



サントラでございます。



主題歌。こういうのもサントラに入れてくれれば良いのに…。



僕が唯一観ていた成島出監督作。思うところはありますが、面白かったです。



「吉永小百合が出演した映画ランキング」の第1位。一生観ないんだろうな…。



なんとなく大好きな“不憫なおばちゃん”映画を貼っておきますね。生きろ!ヽ(`Д´)ノ






2014年11月18日

ザ・オススメ書籍(2014年晩秋)

テーマ:
※この記事のタイトルは、本来なら「ジ・オススメ書籍」なのかもしれないけど、気にしないで!

僕がそこそこ愛しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」では、毎年、定期的に「推薦図書特集」なんて企画をやっていて、紀伊國屋書店・新宿本店と連動したフェアを開催するのも恒例行事となっているのです←ここまでテンプレ ううむ、まだ読んでない本が大量にあるというのに、スゲー面白そうなものばかり紹介するから、ちくしょう、「真相ーマイク・タイソン自伝」「DVDビジュアルブック こんなにスゴい! 銃のしくみ」「ドミトリーともきんす」「子どもを本嫌いにしない本」と、4冊も買ってしまった次第。


これが「タマフルブックフェア」だッ! この光景も珍しくなくなりましたな。
2014秋のタマフルブックフェア

早速、4冊ほど購入。実はに買った本、まだ読んでないんだぜ… (`∀´) ククク...
4冊買っちゃった


で、今回も僕なりにちょっと便乗して、適当なオススメ書籍を紹介しようと思ったんですが…。「くらげバンチ」90年代のプロレスネタマンガが始まった→だったらプロレス漫画繋がりで徳光康之先生の「最狂超プロレスファン烈伝」ジェントルメン中村先生の「プロレスメン」を紹介しようかと思いつつも、当ブログの読者ならすでに持っているだろうし。あの御方あの本なんてベストセラーすぎるし、初代しまおまほさんの新刊「マイ・リトル・世田谷」はまだ発売されていないし…。いろいろ悩んだ挙げ句、これを紹介したいと思います↓


マップス: 新・世界図絵



「現代の世界図絵!ヘ(゚∀゚*)ノ」な~んて話題になっているこの大型本(縦37.2センチx横27.8センチ )。9月ごろ、本屋でたまたま見掛けて、「これは娘の教育に良さそう!m9`Д´) ビシッ」と思って買ってみたところ、一番楽しんで読んでいるのは僕というオチだったりしてね。詳細はamazonの説明を読んでいただければありがたいんですが(苦笑)、要は世界42カ国の名物やら代表する文化やらをイラストでわかりやすく紹介した本というか。もうね、ポーランドの絵本作家夫婦による“独断と偏見でチョイスした国&項目のイラスト”とにかくキュートなのです (〃∇〃) ウフフ


例えば、先月、「WORLD BREAKFAST ALLDAY」のテーマになった「クロアチア」はこんな感じ。
クロアチアはこんな感じ

「スイス」には「ハイジ」がいるというね。イラストが本当に可愛いんだよなぁ。
スイスにはハイジが!

ありがたいことに「日本」もあったりして…。
日本もあるヨ

「マンガ」が紹介されていたりするのです。「世界で人気」の説明がうれしい。
マンガ

まぁ、「忍者」があるのも想定内ですよね ┐(´ー`)┌ ベタデスナ
忍者

ただ、「女子高生」があったのはビックリ。世界的にそういうイメージなの?
女子高生


なんて言うんですかね、パッと開いたページをなんとなく眺めているだけで楽しくて。恥ずかしながら、僕はあまり“世界の文化や名物”に詳しくないので、こういう子ども向けの本がちょうどいい湯加減だったりするのです (´∀`) ホッコリ 「なんであの国はないの!? ヾ川。`Д´。)ノ」とか「なんであの国にあの項目がないんだ!(`Δ´)」といった不満がないワケではないんですが(例えば「スイス」にはレスリング「シュビンゲン」があっても、「ブラジル」「カポエイラ」だけで「ブラジリアン柔術」がないのはどうかと思った)、興味がある方はぜひ読んでみてくださいな。


というか、「ベルギー」「小便小僧」なんて性器を露出した卑猥な像を載せるぐらいなら…。
ベルギーの小便小僧はあるのに

この「ジャン=クロード・ヴァン・ダム像」を載せるべき!m9`Д´) ビシッ って、電波な文章を書いてすみませぬ。
JCVD像


おしまい (´・ω・`) スミマセヌ




2014年11月18日

先週の備忘録(2014/11/11~11/17)

テーマ:備忘録(2014)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


先週は接待の飲み&打ち合わせ三昧
たわわちゃん、頑張りましたな…
11月16日、ブログが5周年に!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォォ!
11月17日、42歳になりました ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ



先週は接待やら打ち合わせやらで飲む機会が多かったんですが、それはそれとして。木曜日は「オトコノコ映画祭2014」に行って来ました。てらさわホークさん、高橋ターヤンさん、多田遠志さんによる筋肉動画&トークの数々は非常に楽しかったです。ちなみに現場にはそーす太郎さんがいたりして、まだ若いのに肉感度の高い男だとあらためて脅威に感じました…(なんだそれ)。今週金曜日の「『ザ・レイド』祭!」でもまたお会いする予感がいたします (`Δ´;) ヌゥ


お三方のイベント、ハズレなしですな~。
筋肉と映画


なんとなく「ミュージック・ミュージック」で流れるヴィレッジ・ピープル「YMCA」を貼っておきますね↓ 映像がモロ!




さて、土日は奧さん&娘のマナ子(仮名/3歳)と過ごしたんですが、土曜日、3人で買い物に出掛けた帰り道のこと。あと5分ぐらいで我が家に着くというところで、マナ子が「うんち~ (・∀・し」と言ってきたのです。子どもはトイレをあまりガマン出来ない&ガマンしすぎて便秘になっても可哀相ということで、僕がマナ子を小脇に抱えて、近くのコンビニまでダッシュしまして。お店のトイレを借りて、何とか事なきを得たんですね。

で、手を洗わせて、ハンドドライヤーで乾かそうとした瞬間。ドライヤーの起動とともに、マナ子が見たこともないような恐怖顔で「ぎゃぁぁぁぁぁっ! (°д°;し」と絶叫しながら、即座に便器の後ろに隠れたからビックリ! しかも、「パシフィック・リム」の芦田愛菜ちゃんのように、涙を流しながらガタガタと震えているのです。奧さん曰く、マナ子はハンドドライヤーが大の苦手なんだそうで。確かに、僕が彼女と一緒にトイレに入った時は使ったことがなかったんですよね…。マナ子には可哀相なことをしましたが、今、現実の世界で“ガチで怯える人”ってなかなか見ないだけに、ちょっと新鮮でした (´∀`) ゴメンネ


こんな感じになってて、超可愛かったです… (´Д`;) ハァハァ
怯える芦田愛菜ちゃん


そして月曜日なんですが、夕方、仕事を早めに切り上げて、向かったのはシネマサンシャイン平和島。11/21(金)まで「パシフィック・リム」の4DX上映が行われているということで、自分の誕生日に観るつもりだったというね。ここまで長かったーー。名古屋に行くためのお金を作るために競輪に挑んだこともあった。「パカパカ行進曲」に投稿したこともあった。せっかく名古屋に出張してみればやっていたのが「47RONIN」だったこともあった…がしかし! とうとう1年越しの悲願が叶う時が来たのです!(`∀´) フハハハハハハ


シネマサンシャイン平和島に来たぜ! まずは「ふしぎな岬の物語」を観たんですけど、それはまた別のお話
平和島に来たぜ!

目当てはもちろんこれ! やべぇ、楽しみすぎるぅ!
パシリム4DX


というワケで、「パシリム」4DXを体感したワケですが、100点でした… ( ;∀;) イイエイガダナー 今までの4DX体験の中でもズバ抜けて素晴らしかったです。あらためて「『パシリム』は“観る”のではなく“乗る映画”だったんだな…」と実感いたしました(上手いことを書いた風なドヤ顔で)。もうね、完璧な映画体験としか言いようがなくて、強いて不満を挙げるとするなら、せっかくの4DXなのにチェルノアルファが負けたのは納得行かなかったかなぁ(非道い言いがかり)。まぁ、何はともあれ、まだ4DXで“ドリフト”されていない方は、ぜひ劇場へ!m9`Д´) ビシッ


“理想のロシア人カップル”カイダノフスキー夫妻の画像を貼っておきますね。奧さんが命令する側なのがいいヨネ (〃∇〃) ウフフ
ロシアの夫婦パイロット


今週の予定を書いておくと、水曜日は高校の友だちと飲んだり、金曜日は「『ザ・レイド』祭!」に参加したり、連休は家族と“誕生日を祝うステーキ”を食べに行ったりする予定。週明けからまったく余裕がなくなるので、今のうちに映画もいろいろ観ておかないと… (・ω・;) ウーム 以上、先週はこんな感じでした。ではでは~。






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