映画の感想については基本的にネタバレ全開で書いておりますので要注意です。あと、映画の見方がやや偏っているとは思うので、点数もそんなに気にしないでくださいね。
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2014年10月21日

先週の備忘録(2014/10/14~10/20)

テーマ:備忘録(2014)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


木曜日、久しぶりの試写会→「イコライザー」は超好みのタイプだった!ヽ(`Д´)ノ
金曜日、大事な仕事の打ち合わせ。ちょっと頑張ろうと思った
土日、できるだけ家族と過ごしました
好きな番組が野球中継の影響を受けるのって、仕方ないけど腹が立つ
「沈黙のSHINGEKI/進撃」は詐欺



最近、やっとドラマ版「アオイホノオ」再放送で見てましてね。原作ファンとしては言いたいところがないワケではないんですが(面倒くさい文章)、キャスト陣がとにかく魅力的でね…(しみじみ)。「戦慄迷宮3D」の時は「この人はどうするんだろう… (´・ω・`)」と不安を覚えた柳楽優弥さんが見事にハマッているのはもちろんのこと、僕的にはとんこ役の山本美月さんがストライク。ちょっと検索してみたら、「桐島、部活やめるってよ」の飯田梨紗役でビックリしました。福田雄一監督の漫画っぽい演出も功を奏していて、今さらながら毎週が楽しみだったりします。Blu-ray、買っちゃおうかしらん (´∀`) カネナイケド


ウルフルズのテーマ曲もピッタリで、スゲー好きです。




というか、今、ああいう青春モノを見ると、自分の若いころを重ねるだけでなく、むしろ親目線になったりもして。例えば美大の学費とかスゲー高いだろうし、月々の仕送りだって大変だろうし…。僕も一応は学資保険に入ったりしてるし、娘専用の通帳に貯金もしているけど、今後、収入が大幅に上がることはない…というか、むしろ「大幅カット!(o^-')b Just cut! ソウ」の方があり得るだけに、もっとお金を貯めないとなぁ。ううむ、誰か5億円ぐらい無償でくれないかしらん(でも、「運命のボタン」みたいな騙しはナシだからね!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!)。


なんとなく名曲「The Cut」を貼っておきますね↓




ということでね、やっぱり映画を観る本数を減らすのは当然として、最近はなるべく試写会に応募しようと心掛けてまして。いろいろと送っていたら、先週は「イコライザー」を観ることが出来て超ラッキー。なんと僕が「脚本協力したっけ?(゚Д゚)」と記憶を探るほど好みの展開が連発されており、思わずこんなレビューを投稿するほどだったのです (〃∇〃) エヘヘ しかも、うれしいことに今週も当たっていて、火曜日と水曜日に「エクスペンダブルズ3」の試写を観に行けるというね… (ノД`) シアワセ まぁ、仕事は相変わらずバタバタしていますが、頑張りますよ。


試写状でございます。
試写状


一応、「エクスペンダブルズ3」の特別映像を貼っておきますね↓




以上、先週はこんな感じでした。ではでは~。







2014年10月20日

沈黙のSHINGEKI/進撃(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
沈黙のSHINGEKI/進撃

沈黙のSHINGEKI/進撃

原題:Gutshot Straight
2014/アメリカ 上映時間90分
監督:ジャスティン・スティール
脚本:ジェリー・ラップ
撮影:ティアゴ・メスキッタ
美術:フェルナンド・バルデス
音楽:キース・ワグナー
出演:ジョージ・イーズ、スティーヴン・ラング、スティーヴン・セガール、ヴィニー・ジョーンズ、アナリン・マッコード、テッド・レヴィン
パンフレット:なし
(あらすじ)
アメリカのラスベガス。ギャンブラーのジャック・ダニエル(ジョージ・イーズ)は、格闘技ジムの経営者であり裏稼業にも関わりがあるポーライン(スティーブン・セガール)に金を借りながら、それでもカジノ通いがやめられない。ある日、ジャックはもうけ話を持ち掛けてきた富豪のダフィー(スティーブン・ラング)を殺してしまい、ポーラインに相談するが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




2点


※今回の記事は、この映画が好きな人や下ネタ&乱暴な言葉遣いが苦手な人は不快になる怖れがあるので、読まないで!

「ちくしょう… (ノω・、)」と悔しい気持ちになりましたよ。


僕の心を代弁する刃牙の画像を貼っておきますね。
ちくしょう


11月1日に待望の「エクスペンダブルズ3」の公開を控えた現在、なんとなくアクション映画が盛り上がっているムードがありまして。で、今作に関しては、ツイッターで相互フォローさせていただいている方から「観てください!」と薦められたんですが、僕自身の中でも「久しぶりにセガール映画も押さえておくか (`∀´)」的な気分が盛り上がっていたのです。

なんて言うんですかね、唐突に下ネタで例えると、僕にとってセガールは“なかなか縁が切れないセフレのよう(メレンゲに様々な材料を混ぜオーブンで焼いて作る、軽くふわふわとした料理のことじゃないヨ! (o^-')b キヲツケテ!)。一緒にいても未来が見えないし、愛情も感じられないし、このままズルズルと関係を続けても…とは思うんだけど、いざセックスをしてみると、「ああん、愛していないのに気持ちいい~ (´Д`;) ハァハァ」的な? 的な?(なんとなくウザイ文章)

まぁ、人間が「セフレがいたことのある人」と「セフレなんて存在はフィクションの産物だと思っている人」の2種類に分けられるならば、僕は残念ながら後者のタイプなんですけれども(苦笑)、要は、最近のセガールったら、体は脂肪でタプタプと肥大してアクションに対する愛情も大して感じられない上に、作品からは低予算感がプンプン漂いまくりではあるものの、ちくしょう、最終的にセガール拳で悪を一方的に制裁する場面を見せられると、それだけで留飲が超下がって満足→70点は約束されているイメージがあるんですよね。だから、「最後に悪党をぶちのめしてくれればいいや」的な低めの期待値で新宿ミラノ2に足を運んだワケですよ。


大きな看板は用意されていなかったものの…。
新宿ミラノ

大きめの新宿ミラノ2で1日3回上映という待遇はそんなに悪くないような気がしないでもない。
1日3回上映

パンフレットは作られていませんでしたが、そりゃ作りようないわな。
パンフレットの代わりにチラシが


ところが、実際に観てみたら、主役はジョージ・イーズ演じるジャック・ダニエルという二流の負け犬ギャンブラー。コイツが「金持ちの道楽に付き合わされた挙げ句、“ファム・ファタール”にも絡まれて散々な目に遭う」というお話でして。セガールは、そのジャックに金を貸した大物のポーラインという脇役だったというね…。とは言え、僕もこの手のB級アクション映画は見慣れた男。ジャン=クロード・ヴァン・ダム出演作で例えれば、「ドラゴン・アイズ」「UFO 侵略」「サバイバル・ソルジャー」などで通過済みなのでね(苦笑)、「こういうこともあるだろう ( ´_ゝ`)」と、鑑賞中はまったく動じなかったのですが、しかし!


終盤までは、このシコルスキーのように自信満々だったのに…(「バキ」17巻より)。
三角絞めでつかまえて-予想通りだ


映画が終わってみれば、結局、セガールの出番は合計約10分程度であり、セガール拳すら披露しないので「漂流教室」のミニヴァ先生ライクに口がアングリ。エンドクレジットが流れて、劇場の照明が点いたころ、ようやく事態を飲み込むと、徐々にアングリー状態になって…って、そんなに上手くないですかね ┐(´ー`)┌ シノウカナ


まったく関係ありませんが、「アングリー」と聞くと「火の玉ボーイ」を連想してしまう僕は昭和の少年サンデー読者。
火の玉ボーイ


まず、映画自体が心底どうでも良いというか、「午後ロー」の優しい視聴者でも舌打ちを連発するレベル。脚本は本当にクソで、例えば「早朝、屋敷から帰路に→夜になって財布(?)を忘れたことに気付く→仕方なく取りに戻る」展開があるんですが、「その前にタクシーに乗って金を払う描写がある→その時に気付けよ ( ゚д゚) バカ?」って思うじゃないですか。ラストも、“銃の暴発”によって悪女が死んだり、主人公が隠しといた大金をゲット→別れた妻子に渡したりするんですけど、その前段階がスゲー不自然なので(そもそもセガールが暴発する銃を渡す意味がないし、主人公が他人の屋敷のトイレに大金を隠す必然性もない)、監督の「ホラ、伏線を張ってましたよね? ( ´_ゝ`)」ヅラに超イライラしちゃうのです。

演出も残念というか、「変態金持ちのダフィを事故で殺した主人公が、弟のルイス(テッド・レビン)に探りを入れられる会話シーン」とかも台詞が大して上手くない割には「気が利いてるでしょ?」ってムードがプンプンしてムカつくし…。回想をうるさいほど入れてくるのも“この手のダメ映画”にありがちで、この程度の作品を「沈黙シリーズ中、最高にクール」とか謳うのって、正気を疑いますよ、マジで。


なんとなく「ROOKIES」から登場人物たちが「くそが!」と叫んで­いるコマを集めた動画を貼っておきますね↓




で、肝心のセガールですが、出てくるのは「① 序盤、主人公に何かを頼まれて拳銃を渡す」「② 相棒のカール(ヴィニー・ジョーンズ)に愚痴る」「③ ①の場面の長いバージョン」「④ クライマックス、突然、屋敷に現れて、ルイスを射殺してくれる(撃つのは1発だけ)」という程度。実際に測ってないからわかりませんけど、出演時間は合計10分にも満たないんじゃないかしらん。ヴァン・ダム絡みでいうと、「ナルコ!」のカメオ出演が近いかなぁ。さっき初めて予告編を見たんですが、あれに毛が生えた程度の出番と思ってもらって全然OK(ちなみに総合格闘技のシーンは「セガールがジムを経営してます」というだけ)。僕もいろいろと映画を観てきましたけど、ハッキリ言って、ここまでストレートに「詐欺」だと感じたのは初めてでした。

僕だってね、ずっと知らない役者が延々と負け犬を演じているのを観ていれば、「あ、この映画でセガールが活躍する場面は少ないんだな」とは気付きますよ。ただ、せめて後半には“ある程度のアクション”を見せてくれると思ってたら、最後に唐突に登場して、大した深い理由もなく敵を1人射殺するだけ…。例えば、子どものころ、「ジャッキー・チェンの秘龍拳」「ドラゴン特攻隊」を観た時も切ない気持ちになったけどさ、これらはまだジャッキーが重要な役回りで、アクションもちゃんと見せてくれたじゃない。海外でもセガールがデカデカとジャケットに映っているから仕方ないのかもしれませんが、セガールがアクションをやらない映画なんですよ? どうしてこういう宣伝しかできないのかなと心底思う。


僕の心を代弁する天内悠の画像を貼っておきますね。
どうしてそういうやり方しかできないのですか!


というかさ、負け犬がグダグダグダグダして、何度か揉み合ったりするだけで、そもそも“アクション映画”ですらないじゃん(「人は生きているだけで“アクションしている”と言えるんじゃないかな? ( ´_ゝ`)」的な面倒くさい話は置いといて)。「進撃の巨人」にあやかったタイトルを付けるのは良いけどさ、「進撃」感ゼロの内容じゃねーかよ。宣伝担当者はこんなクソ映画だろうと、「沈黙」とかローマ字表記+漢字2文字といった“尻馬に乗った安易なタイトル”を付ければセガールファンが観に来ると思ってバカにしてるんだよね、たぶん。昔の東宝東和のギミック宣伝の時代と違って、いろいろな娯楽がある現在、こんな観客を騙すような宣伝はファンが離れるだけ…って、どうでも良いんでしょうな。

本当は奧さん&娘と過ごそうと思っていた昨日の日曜日、ママ友と予定があるというから、限られた時間の中で1本だけ映画を観ようと思って。「泣く男」とか「拳銃と目玉焼」とか「ジャージー・ボーイズ」とか3回目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」とかをグッと我慢して、1800円払ってこの映画を選んだのに、この仕打ちかと。確かに僕は芸術要素の強い映画なんてサッパリわからなくて、「半裸のマッチョが悪党をぶちのめしてイェーイ!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ」みたいな作品を何よりも好むバカですが、だからといって、その気持ちを利用されて、セガール主演作どころかアクション映画ですらないクソ映画を見せられて納得できるワケもない。基本的に映画の感想はツイッターではさえずらないようにしているものの、僕のような被害者を増やしたくなくて、思わずツイートしてしまった次第。


なんとなく僕が相談しようと思った機構の動画を貼っておきますね↓




もしかしたら何か事情があるのかもしれない。宣伝担当といえば映画好き→“人の心”があるなら同じ映画ファンを騙すような宣伝をするなんて絶対できないハズだから、「この映画をヒットさせないと、幼い子どもの手術費が… (ノω・、) スミマセン」とか、そういうことなのかもしれないし、そう思うと少し泣けてくるので1点プラス。あと、景気よくストリップバー&オッパイが出て来たので、もう1点だけ足して合計2点という評価。興味がある人はDVDで100円レンタルできるようになったら観るといいよ。




僕的にセガールのベストはこれ。Blu-ray、買おうかしら… (・ω・;) ウーン



初めてローマ字表記+漢字2文字のタイトルが付けられたセガール主演作。劇場で観た時は微妙だったっけ…(遠い目)。






2014年10月18日

猿の惑星:新世紀 ライジング(4DX版)(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
※今回の感想については、「FRAGILE」さんの記事が良い感じなので、そっちを読んで!


<恐ろしいほどにどうでも良い前置き>

ここは僕の備忘録なので、まず、作品の内容とは関係のない文章を書きますね。前作はそんなに嫌いじゃなかったというか、むしろ「続編とか作られたら観に行っちゃうだろうなぁ (`∀´) ケケッ」なんて書く程度には好きだったんですが…。正直、今回の「猿の惑星:新世紀 ライジング」については全然観る気が起きなかったんです。それは予告編を散々見て辟易してたから。

この映画の予告編って、確か今年の6月ぐらいから流されてたじゃないですか。しかも、“場内が明るいうちから流れる映像”とか、予告編とは別の紹介映像みたいのもいろいろあったりと、かなりプッシュされていた印象。この数カ月、僕がメジャー系作品がかかる映画館に約30回程度行ったとするなら、それ以上の数の予告編を見せられたワケです。もうね、スゲー飽きた。

特にウンザリしたのが、ゲイリー・オールドマンの「ケダモノだ!(`Δ´) The Animal!発言。ファンの方には申し訳ありませんが、聞くたびにイライラしました。「そうか、『animal』の前に付いた『The』は『ジ』と発音するのか!Σ(゚д゚;)」というタメになる発見はあったものの(41歳の社会人の文章)、何度も何度も聞かされて本当にウザくて…。

このシーンには心底ウンザリ。
ケダモノだ!

さらに先月、娘のマナ子(仮名/3歳)と一緒に「アンパンマン」の映画を観に行った時、「劇場のロゴに猿が群がる」という映像が流れたんですが…。毎週「おさるのジョージ」を楽しく観て、テレビに猿が出てくると「アイアイだ!(´∀`し ウキー!」と喜んでいたマナ子が、そのリアルさ&不穏なムードにすっかり怯えてしまったのです。映画自体に責任はないものの、娘を怯えさせたことで好感度は一気に急降下ですよ。

ちなみに「おさるのジョージ」はこんなアニメです↓ 「じょ…じょうじ」とか言い出さないので気をつけて!



そんなワケで、「どうせ良い人間が猿との共存を目指すものの、猿たちを脅威に感じるタカ派のゲイリー・オールドマンが『ケダモノだ!』発言をして、争いが起きたりするのだろうよ」と知った風な気になっていたこともあり、「もう観なくても良いかな~」と思っていたところ! 公開されたら結構評判が良いみたいなので、クルッと手のひらを返して、シネマサンシャイン平和島4DX版を観てきました (〃∇〃) エヘヘ

この映画の後、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の4DX版を観たというね。
平和島4DX!

















猿の惑星:新世紀 ライジング(4DX版)

猿の惑星:新世紀 ライジング

原題:Dawn of the Planet of the Apes
2014/アメリカ 上映時間131分
監督:マット・リーブス
製作:ピーター・チャーニン、ディラン・クラーク、リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー
製作総指揮:トーマス・M・ハメル、マーク・ボンバック
キャラクター創造:リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー
脚本:マーク・ボンバック、リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー
撮影:マイケル・セレシン
美術:ジェームズ・チンランド
衣装:メリッサ・ブラニング
編集:ウィリアム・ホイ、スタン・サルファス
音楽:マイケル・ジアッキノ
視覚効果:ジョー・レッテリ
出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、トビー・ケベル、コディ・スミット=マクフィー、カーク・アセベド、ニック・サーストン、テリー・ノタリー、カリン・コノバル、ジュディ・グリア
パンフレット:★★★★(720円/コラムやインタビューが充実してて、結構良い出来でした)
(あらすじ)
猿のシーザー(アンディ・サーキス)が天性のリーダーシップを用いて仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年。勢力を拡大し、手話や言語を操るようになった猿たちは、森の奥深くに文明的なコロニーを築いていた。一方の人類は、わずかな生存者たちが荒廃した都市の一角で息をひそめて日々を過ごしていた。そんなある日、資源を求めた人間たちが猿たちのテリトリーを侵食したことから、一触即発の事態が発生。シーザーと、人間たちの中でも穏健派のグループを率いるマルコム(ジェイソン・クラーク)は、和解の道を模索するが、彼らの思惑をよそに、猿たちと人間たちとの対立と憎悪は日に日に増大し、やがてシーザーは生き残るための重大な決断を迫られる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


「どうしてこんなことに… (´・ω・`)」と切なくなりましたよ。


なんとなく「前作から10年の間に人類に何が起こったか」の特別映像を貼っておきますね↓




非常に面白かったです! 褒めたいところは結構あるんですが、まず、猿のCG&パフォーマンスキャプチャーの技術に感動しました。もうね、あまりにリアルすぎて、“演技ができる猿”を起用したとしか思えないレベルなんですよ。よく役者さんが「アクションはすべて自分でやったんですよ~ (`∀´) ヘラヘラ」なんて言ってても、実は影でスタントマンたちが活躍していたりするように、いくらアンディ・サーキスがインタビューで「シーザーは私が演じた」なんて語っても、「またまたぁ~ (´∀`) ウソダァ」と信用できないほどのスゴさだったのです。


アンディ・サーキスのインタビュー。本当は本物の猿を使ったんじゃないの?(失礼すぎる文章)。




物語も予告編で知った風な気になっていたのとは少し違っていて。なんて言うんですかね、基本的に前作と同じく“根っからの悪人”はいないんですよね。猿と人間がお互いを信用できないことから、ボタンを掛け違ってしまい、憎悪が積み重なった結果、戦争になってしまうというか。観たのはこの映画の後ですが、「レッド・ファミリー」「互いに敬えばケンカせず済むのにね… (´・ω・)(・ω・`) ネー」というメッセージが非常に染みる内容でして。

例えば、人間が猿のコミュニティに近づいてきた&猿のアッシュを撃ったことにより、実験動物として人間に虐げられてきたコバが不安を覚えるのは当然だし、猿軍団の警告に怯えた人間たちが武器を準備するのも仕方なく見えるし、その武装準備を見たコバが「ほれ見たことか!m9`Д´) ビシッ」と敵意を抱くのも当たり前だし、そんな人間たちと平和の道を模索するシーザーさんに対して「人間の味方ばかりして!ヽ(`Д´)ノ」とコバが不信感を抱くのもスゲーわかるんですよね。


煮え切らないシーザーさんに抗議するコバ。やだ、その気持ちわかるー 川`∀´) ワカルー
怒るコバ!


事件のキッカケを作るクソ野郎カーヴァ(カーク・アセベド)についても、途中まではマジでムカついて。「テメェはさっさと舌を噛み切って死ね!(`Δ´) クソガ!」と無残な死を願うほどだったんですが…。いざ、ダムが再稼働した瞬間の安堵した顔を見ると、「現状に絶望して、心がささくれ立っていたのかな… (´・ω・`)」と同情できなくもなかったりもして(その直後に殺されますが)。


コイツがアッシュを撃たなければなぁ。
カーヴァ(カーク・アセベド)


そして、ゲイリー・オールドマン演じるドレイファスも、家族を亡くした痛みを抱えながらもリーダーとして必死に頑張っていただけに、コバが率いる猿軍団に街を蹂躙されたら、そりゃあ、許せないのが人情ですよ。終盤、猿軍団が集まっている高層タワーを爆破しようとするのは至極当然だし、そんな時に穏健派のマルコムが「シーザーが何とかしてくれるから~ (`∀´) ヘラヘラ」なんて言ってきたって、飲み込めるワケがない。そんなワケで、予告編で散々見てイライラしていた「ケダモノだ!ヽ(´Д`;)ノ The Animal!」発言「仕方なし!m9`Д´) ソノトオリ!」と非常に納得できたのでした。


亡くなったっぽい子どもの画像を見て涙する描写などで、人間味が描かれていただけに…。
辛い過去が!

ウンザリしていたハズが「待ってましたぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ」の名場面に早変わり。映画って不思議ね。
ケダモノだ!


で、何よりも素晴らしかったのがシーザーさん。主演のクレジットも納得のアンディ・サーキスの名演によって、若き革命家からカリスマ指導者に変貌されていて、僕の方がはるかに年上のハズなのに思わず「さん」付けをしてしまうほど貫禄タップリでして。そんなシーザーさんが「反抗する息子」「納得してくれない部下(というかコバ)」「人間と共存する道の模索」「造反した部下(というかコバ)」など様々な問題に直面して、苦悩しながらも真摯に向き合う姿は非常に考えさせられるのです。


このひと言から「わかり始めた!∑(゚Д゚)」と猿レボリューションをスタートさせたシーザーさん(「創世記」より)。
NO!

今作ではすっかり“ボスの風格”を身に付けられてまして。
シーザー

僕もつい「マウント斗羽にヘリくだる徳川光成」のように敬語を使ってしまうのでした(「グラップラー刃牙完全版」第13巻より)。
どうもヘリくだってしまう徳川翁


特に終盤、高層タワーでのタイマンを制した場面。「猿は仲間を殺さない」という掟を「もうお前は猿ではない」と破って、コバを転落死させてしまう展開がスゲー苦くてね… ('A`) ゲンナリ 仲間に多くの犠牲が出るから戦争はしたくないんだけど、「人間が許さないだろう」という現実を踏まえて、あえて戦いを決意するという判断力&覚悟にも唸らされたというか。今後、「上司にしたい男性有名人」のランキングに食い込んでくる逸材なのは間違いない、ですな(知った風な口調で)。


人間よりも現実を直視していたシーザーさんなのです。
戦争は止められない


ちなみに先日、“映画強者”の方たちと飲んだ時にこの作品の話になって、「キング牧師とマルコムX」的な暗喩はもちろんのこと、「銃社会をやめられないアメリカ」「オバマ政権の苦悩」などを描いているなんて説を耳にしましてね。恥ずかしながら、僕はサッパリわかってなかったので(苦笑)、かなり勉強になったんですよ。いや、僕も「創世記」に出てきた「窓」のシンボルを使ってたのは気づいたんですけどね (´∀`;) エヘヘ


「窓」のシンボル、「創世記」では消してましたが、シーザーさんにはどういう心境の変化があったのか。
シンボルに

「創世記」で暮らしてきた家に戻る場面もありました。まぁ、シーザーさんには”いい人”だろうけど…。
いい人間


ただ、「猿が狩りをする」とか「馬を飼育していて乗りこなす」とか「あの暮らしぶり」とか「そもそもの猿の数が~」とか、リアル方面をツッコミ出すとキリがない様子でもありましてね…。僕自身はまったく気にならなかっただけに、「猿が馬に乗ったっていいじゃない!ヽ(´Д`;)ノ」と思いながらも、「猿は弾倉を交換できないだろ」という意見には納得せざるを得ない。というか、物語中盤の人間vs猿の大規模戦闘シーンは、ごめんなさい、僕も結構不満でした。

ハッキリ言って、もっと「猿らしさ」を活かしてほしかった。猿ならではの奇襲というか、人間が想像つかないような新しい攻め方を見せてほしかった。その前の「試射をしている人間をコバが“普通の猿”のフリをして騙して射殺する場面」とか良かっただけに、ここは非常に残念だったなぁ。あと、前作では超カッコ良かったゴリラたちの影が薄いのも寂しかったですね…。


こういうビジュアル自体は嫌いじゃないんですが。
人間vs猿!


ということで、若干の文句は書きましたが、僕は前作より好きでしたよ。特にこれからのシーザーの活躍は見逃せないというか(アッサリやめている「さん」付け)、他の猿軍団と連携して人類と最終決戦をするであろう3作目「猿の惑星:黙示録 アポカリプス」(勝手なタイトル)が公開されたら、絶対に観に行こうと思います。あと、一応、4DXのことを書いておくと、ドラマ部分が多いので、「イントゥ・ザ・ストーム」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」よりはイマイチな印象。普通に観ればいいんじゃないですカネー (;`∀´) オシマイ




ルパート・ワイアット監督による、新しい「猿の惑星」シリーズの第1作目。僕の感想はこんな感じ



ノベライズが出てました。Amazon限定のkindle版もあります。



輸入盤のサントラを貼っておきますね。



1作目と合わせたアートブックも販売中。



1作目と今作の間を描いたスピンオフ小説。結構面白そうなので、kindle版を読もうかしらん。



過去作&創世記&ドラマ版を収録したBlu-rayボックス。猿の軍団は入ってないので気をつけて!(余計な情報)



第1作目の日本語吹替完全版。ちょっと欲しい。



マット・リーブス監督作。オリジナルの方が好きだけど、よく出来た映画だと思う。






2014年10月16日

サスペクト 哀しき容疑者(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
※今回の記事は、ダラダラしている上に変な妄想が書かれていて非常に読みづらいので、ちゃんとした感想を読みたい人は他のブログを読んで!
※今回の記事は、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ミッドナイトラン」「ソルト」のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!



<どうでも良い前置き>

あくまで僕の好みの話ですけど(苦笑)、最近の韓国産アクション映画を100点満点で評価すると、「70点前後の満足度は約束されている印象」がありまして。今作に関しても、予告編を見た限りでは「それなりに面白そう」だと思って観る気マンマンだったりしたんですが、他にいろいろと優先せざるを得ない作品があったため、なかなか劇場に足を運べなかったんですよね…。で、先週の水曜日、やっと時間が作れたので新宿武蔵野館に行ったら、劇場は超満員→立ち見状態だったからビックリしました。

水槽はアカい家族に譲っているものの、ロビーは公開一ヶ月近く経っても占領する人気振り。
新宿武蔵野館のロビー

コン・ユのサイン入り看板も…。コイツか? この男が人気なのか!?
コン・ユのサインが!

記事の切り抜きなんかもありましたよ。
記事の切り抜き

いや、この日は映画ファンサービスデー&上映も1日2回に減っていたものの、公開から一ヶ月近く経っているのに、まさかこれほどの人気があるとは… (`Δ´;) ヌゥ まぁ、僕的には満員の座席に窮屈に座るよりは立って観た方が好きだったりもするので、立ち見自体はそれほど苦にはならないんですが、こんな状況を目の当たりにしたことで、映画に対して心のハードルが若干上がったのも事実。「『トガニ 幼き瞳の告発』では無力でシクシク泣いていた“あの男”がどこまでやれたのか、見せてもらおうじゃん (`∀´) ケケッ」なんて舐めた気持ちで観たのですが…。

僕の挑戦的な気持ちを代弁した加藤清澄の画像を貼っておきますね。
見せてもらおうじゃん












サスペクト 哀しき容疑者

サスペクト 哀しき容疑者

原題:용의자/The Suspect
2013/韓国 上映時間137分
監督:ウォン・シニョン
脚本:イム・サンユン
撮影:イ・ソンジェ
音楽:キム・ジュンソン
アクション監督:オ・セヨン
出演:コン・ユ、パク・ヒスン、チョ・ソンハ、ユ・ダイン、キム・ソンギュン、チョ・ジェユン、ソン・ジェホ、パク・チイル、キム・ウィソン、ナム・ボラ
パンフレット:★★★(700円/まぁ、普通かなぁ)
(あらすじ)
北朝鮮特殊部隊の元工作員で、すご腕のチ・ドンチョル(コン・ユ)は運転代行の仕事をしながら、愛する妻子を殺して韓国に逃走した犯人を捜していた。そんなある日、ある要人の殺害現場に居合わせ、死に際に眼鏡を渡される。自分が犯人でないにもかかわらず警察官に現場で目撃されたことで殺人の容疑者となったドンチョルは、対北情報局室長キム・ソッコ(チョ・ソンハ)と防諜(ぼうちょう)専門のミン・セフン大佐(パク・ヒスン)に追われることとなり……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




90点


「なにこのストライク!Σ(゚д゚;) ヤバイ!と驚愕しましたよ。まさかこんなにスゴいとは思わなかったというか、「トガニ」の中で“コン・ユがクソ教師の頭部に炸裂させた鉢植え”のように僕のハートを直撃!地獄拳(なんだこれ)。昨日、もう一度、観に行ってしまうほど愛してしまったというね…。


コン・ユが「トガニ」で披露した奥義・鉢植えストライク(勝手な命名)を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-奥義・鉢植えストライク!


最初に書いておくと、全体的にアクションの編集に雑な部分があるのは否めなくて。特にラストの“北進会最強の男”(勝手な脳内設定)とのタイマンあたりは画面が暗いのもあって何をしているのかサッパリだったりもして、そこは非常に大きな不満だったりしたのですが、しかし! その他の部分に関しては、幼少時、僕の優しき母が作ってくれた“ハンバーグとミートボールとソーセージが詰まったお弁当”のように、大好物まみれだったのです (´Д`;) ハァハァ


例えるなら、ハンバーグとチキンステーキとポークソテーが同時に食べられる「1、2、さんきち」「あれもこれも」のような映画…って、わかりにくい!
あれもこれも


映画冒頭、ドンチョル(コン・ユ)がお世話になった会長を殺害した奴とバトルを繰り広げるあたりでは、まだ「良さげですな」程度の印象だったんですけど、ドンチョルを追うことになるセフン大佐(パク・ヒスン)の「輸送機からの降下訓練にて、気絶して落下中の部下を見殺しにするのかと思いきや、自らパラシュートを装着してダイブ→救助!というド派手な登場シーンで「将太の寿司」の溝口安二郎ライクに柏手が炸裂!(`Д´)ノノ☆ パーン!


細胞の8割がテストステロンで構築されてそうなくらい、男気溢れるセフン大佐の登場に…。
ミン・セフン大佐(パク・ヒスン)

思わず“柏手の安”のように両手を叩いてしまったのでした(誇張アリ)。
こいつはたいしたもんだ


そこからも「合格率は3パーセントで、脱落者は障害を抱えるか死亡という北朝鮮特殊部隊“リョングン”」水責めをしながら電流を流すというハードすぎる収容所の拷問描写」「普段はタクシー運転手や人気教師だったりする暗殺組織“北進会”の殺し屋描写」などなど、あまりにも僕好みすぎる素敵設定&シーンが連続しまして。もうね、「野原で手をたたけ」並みに柏手を連発しながら、「昔、この原っぱにカモシカが遊んでいたのだろう (´∀`) シミジミ」と思いを馳せるほどでしたよ(なにこの文章)。


リョングン部隊の「男塾」を想起させる過剰な訓練描写に…。
ハードすぎる養成機関

安ったら、また柏手!
すばらしい!!!

普段はタクシー運転手として活動するMr.オクレさん風の暗殺者との死闘が最高すぎて…。
Mr.オクレ風の暗殺者との死闘

またまた柏手! 背負い投げを堪える攻防とか100点だった!ヽ(`Д´)ノ
みごと!!!

さらにイケメン人気教師も暗殺者だったりした日には…(ドンチョルを殺さないと自分の家族が死ぬ!)。
教師の暗殺者

当然ながら柏手! って、しつこいですかね (´∀`;) スミマセン
まさに脱帽だ!!!


いや、僕だってね、例えば「隊員になれる確率が3パーセント」なんて効率の悪い養成機関があるとは思いませんよ(苦笑)。北進会の暗殺者たちがダミーの職業を持っている必要だってないかもしれない。でもね、その“ケレン味を大真面目に描く精神”に胸を打たれるのです。例えば、この映画の白眉であるドンチョルが落下式絞首刑から生還する場面。まぁ、落下式絞首刑と言えば、最近の研究では「窒息死する」という見解がポピュラーみたいですが、首が折れたり、落下距離が長すぎると首が千切れたりもするワケだし、まず助からないじゃないですか。

でも、今作の主人公ドンチョルは落下の衝撃に耐えた後、肩の関節をはずしながら後ろ手を前に回し、見事脱出するんですよね。こんなの99パーセントあり得ないから、ついついふざけ気味で描写しちゃいそうな場面ですけど、それをコン・ユったらキッチリ肉体を作って大真面目に演じて、監督も大真面目に演出するから、説得力がモリモリ湧いてくる。1パーセント…いや、10パーセントぐらいは「こんなことあるかな?」「こんな子いるかな?」(不要なリンク)と思わされてしまうクオリティなので、“スゲー泣かされた挙げ句、二度と観るものかと夜空に誓った映画”である「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の絞首刑エンドについても「もしかしたらセルマもあの段階から助かったのかもしれない」と夢見るようになったりしてね…。僕的には映画史に残る名場面だと思ったり。


「バキ」でも最凶死刑囚のドリアンが絞首刑から生還してましたが、これを実写でやるなんて… (ノД`) ステキ
首を吊られるドリアン


物語は、「妻子が殺された男が復讐する」という「パニッシャー」要素に、「無実のエージェントを熱血捜査官が追う」という「追跡者」風味を混ぜ込んでふっくら炊きあげたという、ボンクラ野郎の主食状態。ハッキリ言って、ごめんなさい、話の流れは恐ろしく雑というか、「キム室長、拳銃の引き金&弾丸についた自分の指紋ぐらい拭けよ(むしろ指紋がつかないようにしろよ)」とか「諜報機関内の裏切り者探しや指紋採取のサスペンス描写、いらなくね?」とか「『娘が生きてた』って、奧さんと一緒に死んでいた子どもの死体は誰よ?」とか「いくらデータが似てるとはいえ、化学兵器の代わりにスーパー種もみを作っていたらバレるんじゃないかなぁ…」とか「結局、『復讐者に憐れみを』のケースに隠されたデータは何の必要があったの?」とかおかしいところはスゲーあるんですけれども!


なんとなく種もみ繋がりで「北斗の拳」ミスミじいさんを貼っておきます。一応、「麦」が伏線になってたのも良かったね。
ミスミじいさん


前述したケレン味プラス、主人公とセフン大佐がほとばしるほどカッコイイのはもちろんのこと、他のキャラクターたちも超魅力的なので、勢いで誤魔化されちゃった感じ (〃∇〃) ウフフ 陰謀の黒幕である対北情報局室長キム・ソッコ(チョ・ソンハ)は「何百回も殺したい!ヽ(`Д´)ノ」と思うほど憎らしいし、ドンチョルの妻子を殺害した(でも実は殺してなかった)元親友であり元・北朝鮮工作員リ・グァンジョ(キム・ソンギュン)も味わい深いし、セフン大佐に命を救われて忠誠を尽くすボンクラな部下のチョ大尉(チョ・ジェユン)もスゲー愉快だし、記者のギョンヒ(ユ・ダイン)とその後輩も良かったし…。いくら変なところがあっても、「この子は褒めて伸ばそう ( ´∀`)(´∀`し ソウシマショウ」という優しい気持ちで観られたのでした。


今作の“悪”を一手に引き受けたキム室長。鑑賞中は驚くほど憎んじゃいましたね~ (・∀・) オミゴト!
対北情報局室長キム・ソッコ(チョ・ソンハ)

“妻子の仇”リ・グァンジョを演じたのは、「悪いやつら」宮史郎さんのような髪型だったキム・ソンギュン。この人もスゲー良かった!
リ・グァンジョ(キム・ソンギュン)

そして、この映画の清涼剤的存在のチョ大尉。セフン大佐との掛け合いシーンが最高なのです。
チョ大尉(チョ・ジェユン)


アクションだってね、確かにカットを割りすぎてスゲー観づらいと思ったけど(もちろん「あえて高速で見せている→工作員の戦闘スキルのスゴさを表している」部分はあるんでしょうが、もう少しキッチリ見せてほしかった…)、「こういうのがやりたい!ヘ(゚∀゚*)ノ ワッショイ!」というのがビンビン伝わってきて好感が持てました。関節を固める技が多めの近接格闘や、屋根の上を疾走するフリーランニング、そして思ってた以上にハードなカーチェイスなど(狭い路地の階段を下ったり、正面衝突したりする!)、手に汗握りながら楽しみましたよ。


「エアバッグを作動させてから、あえて正面衝突」って、なかなか新しいんじゃないかしらん。
正面衝突!


その他、チョ大尉がキム室長の指紋採取をする際に携帯電話の保護シールを利用したり、キーボードを打つ際に指紋を付けないようにガムを使ったりするところも良かった…って、褒めまくっているワケですが、実は一番感動したのはラストの展開。なんだかんだあって陰謀が暴かれて、クソ野郎のキム室長をドンチョルが射殺するものの(できれば「完全なる報復」の強盗殺人犯並みの拷問を受けてから死んでほしかった)、とりあえずドンチョルはセフン大佐に逮捕されてしまうんですね(“証拠の銃弾”を使ったので、容疑は晴れない…ってことでもあるのかな?)。

ところが! 男気溢れるセフン大佐ったら、キム室長がドンチョルの娘を売り渡した人身売買組織の場所を教えつつ、「ブラリとタバコを買いに行く→ドンチョルを逃がす」というね… (ノω・、) 近作では「ソルト」っぽいオチと言えますが、やっぱり連想するのは大好物の「ミッドナイトラン」。これだけでも涙が止まらなかったんですけど、まだ先があるのです!m9`Д´) ビシッ


敵対していた同士が“家族を想う心”を通じてわかり合う…。ああん、超グッとくるぅ!(41歳の男の文章)
わかり合う2人


記者のギョンヒの現場復帰描写や、セフン大佐とチョ大尉の愉快な掛け合いを挟んで、映されたのは1人で麦畑を進んで行くドンチョルの姿。娘が売り飛ばされた人身売買組織のアジトに向かうと、そこで1人の少女を発見しまして。でね、何が素晴らしいって、中盤ぐらいに挿入されていた回想シーンで奧さんが語っていた「お腹にいる赤ちゃんにお父さんの話をしていると、初めて会った時にわかるんですって (´∀`し ホントヨ」なんて発言が伏線となって、初めて会った2人が見つめ合って互いを「親子」だと認識するんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァァン! コン・ユと娘役の子が台詞ナシでベストな演技を見せていて、科学的根拠なんてなくても「そういうことってあるよねー (・∀)(・∀・ ) アルアルー」とスムースに飲み込める感じ。ここは2回目でも超泣かされました… (ノДT) ウェーン

で、さらに僕の心を掴んだのは、その人身売買組織の奴らがまた「THE ゲス野郎!m9・∀・) ビシッ」といった風体のナイスな顔面ユーザーであり、ドンチョルが殺る気マンマン状態でアジトに乗り込んで終わるんですが、「児童を食い物にするクズをコン・ユが制裁する」ということを予感させて、「トガニ」を観た時の怒り桃屋の穂先メンマ級にやっと和らいだんですよね…(しみじみ)。

「トガニ」自体は本当に素晴らしいんですが、とにかくストレスを溜められまくった作品なんですよ。だから、なんて言うんでしょうか、劇中でコン・ユが超絶な戦闘力を発揮するたび、正直、楽しみながらも心のどこかで『トガニ』の時もこれぐらい強ければ良かったのに… (´・ω・`)」と寂しい気持ちになったり、「むしろなぜ『トガニ』でこれをやれなかった!ヽ(`Д´)ノ」と怒ったりする僕もいたのです(迷惑な観客)。ところが、このラストのおかげでそんな不満は一気に払拭されて、代わりにマフラーを巻いて歩き出す痛快ウキウキ通り。パンフレットによると、監督はすでに続編を企画しているそうですが、ぜひ「トガニ」でクズ双子を演じていたチャン・ガンなどを起用して、コン・ユに思いっきりブチのめしてほしい…って、混同しすぎですカネー (´∀`;) アハハ


続編の「サスペクトvsトガニ」(勝手なタイトル)では、ぜひコイツらを登場させて叩きのめして!
三角絞めでつかまえて-最悪な双子


あと、最後に書き残しておくと、コン・ユは本当にスゴかった。体脂肪3.7パーセントという肉体を作り上げて、ほぼノースタントで挑んだアクションも最高だったけれども、何よりも光ったのはその見事な演技力。さっきも書きましたが、ラストの娘と見つめ合う場面とか、彼だからこそグッときたのではないでしょうか。今後も注目したい役者さん、ですな(知った風な口調で)。


100点だったコン・ユ。首吊り状態から自力で脱出するコン・ユが観られるのは「サスペクト」だけ!
チ・ドンチョル(コン・ユ)


そんなワケで、長々と駄文を書き散らかしてきましたが、恐ろしいほどに僕好みの映画でしたヨ (^ε^) ウッフン これでアクションの編集が良かったら、文句ナシだったんだけどなぁ。新宿武蔵野館の公開は今日までだったりしますが、今月25日からシネマート六本木でも上映されるそうなので、僕と好みが合う感じの人はぜひ観に行ってくださいな。


なんとなく坂本浩一監督のコメントを貼っておきますね。日本でもこういうアクション映画を作ってほしいです…。
坂本浩一監督


おしまい!ヽ(`Д´)ノ




コン・ユが主演した地獄映画。僕の感想はこんな感じ



ウォン・シニョン監督作。パク・ヒスンも出ております。そこそこ面白かった記憶。



一応、貼っておきますか。輸入盤ですが。







2014年10月15日

ある優しき殺人者の記録(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2014)
ある優しき殺人者の記録

ある優しき殺人者の記録

2014/日本、韓国 上映時間86分
監督・脚本・撮影:白石晃士
製作総指揮:杉原晃史、イ・ウンジョン
プロデューサー:紀嘉久、チェ・ユリ
撮影:ソン・サンジェ
照明:イ・ソンファン
編集:キム・ムンピョ
出演:ヨン・ジェウク、キム・コッピ、葵つかさ、米村亮太朗、白石晃士、パク・ジョンユン
パンフレット:★★★★(500円/作品の補完にベスト。ぜひ買って!)
(あらすじ)
韓国の障害者施設から、18人が犠牲となった連続猟奇殺人事件の容疑者の男が脱走する。その後、男から電話で呼び出された韓国人女性ジャーナリストは、いまはは廃屋となっているマンションである映像を見つける。そこには、男の独白とともに衝撃的な映像が収められていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は「オカルト」「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」のネタバレに触れているんですが、どちらも面白くて意欲的な作品なので、未見の人はぜひ借りて観てみてくださいな。

作品をすべてチェックしているワケではないんですが、白石晃士監督の映画がかなり好きなので、今作も非常に気になってまして。渋谷のアップリンク「殺人ワークショップ」を観た翌日、また同劇場に足を運んできました。「これはスゴいな!Σ(゚д゚;)」と驚きましたよ。正直、かなり観る人を選ぶ映画ということで、無闇にオススメできない気はするんですが、ネタバレを知らない方が絶対面白いのは間違いないので、できれば映画を観てからこの駄文を読んでいただけると幸いです。


アップリンクで安く観るため、レギュラー会員になっちゃました。元を取らねば… (`Δ´;) ヌゥ
アップリンク


ごめんなさい、非常に知った風なことを書きますと、白石監督が撮るモキュメンタリーって、「現実にいそうな“イヤなムードの人”の暴力が中心に描かれる=暴力路線」(「バチアタリ暴力人間」「超・悪人」など)と、「怪奇現象に巻き込まれる様子を撮影する=オカルト路線」(「ノロイ」「オカルト」など)に大別できると思うんです(まぁ、互いの要素が少しずつ混ざり合ったりもしている→厳密な分類ではないんですが)。

で、今作は、そのタイトルと「86分ワンカットのモキュメンタリー」という触れ込みしか知らなかったので、てっきり白石監督がフェイバリットムービーに挙げている「ありふれた事件」みたいな内容=暴力路線かと思いきや! なんと暴力×オカルトって感じの内容だったから唖然とした…って、何が何やらですかね、すみません (´∀`;) エヘヘ


「ありふれた事件」はこんな感じの映画でございます↓




話を適当&雑に書いてしまうと、舞台は韓国。韓国人ジャーナリストのソヨン(キム・コッピ)と日本人カメラマンの田代(白石晃士)が、殺人鬼サンジュン(ヨン・ジェウク)から廃墟のマンションに呼び出されまして。「実はすでに25人殺害済み」「『選ばれた27人を殺すと、事故で死んだ幼なじみの少女ユンジンが生き返る上に、今までサンジュンが殺した人たちも復活する』という“神の声”を聞いた」なんて電波発言を聞かされるからビックリするんですが、しかし。電話が殺害を指示するメッセージっぽく聞こえたり、その部屋に日本人カップルが偶然訪れたりするので、電波発言もあながちウソとは思えなくなってくるというね。


殺人鬼と化した幼なじみを取材をすることになるソヨン。
ジャーナリスト・ソヨン(キム・コッピ)

18人どころか、実は25人殺していた殺人鬼サンジュン。自分の行為を記録することを要求するんですが…。
殺人鬼サンジュン(ヨン・ジェウク)


ただ、さすがに人を殺すのは手伝えないということで、ソヨンと田代は日本人カップルを助けようとするも、そのカップルったら予想以上に凶暴な人たちでして(でも、“悪”ってワケではない)。いろいろと暴力的に揉めた結果、田代と日本人カップルは死亡。“神の声”によると「本当は首にアザのあるソヨンとサンジュンが死ぬ予定だった」ということで、日本人カップルにやられて瀕死のソヨンは「殺して…」と懇願→サンジュンは泣く泣く殺害しまして。最後、ビルの屋上でサンジュンが自殺すると(ちょっとわかりにくかった)、天から巨大な触手が伸びてきて、時空を超えてしまうから超ビックリ!Σ(゚д゚;) マジ!?


予告編を見てなかったので、空から触手が伸びてきた時はスゲー驚きましたよ。
天から触手が!


辿り着いた先は「幼いころ、ユンジンが事故で死ぬ直前の場面」だったので、サンジュンが彼女の代わりに車にはねられると、さらにビデオカメラだけタイムスリップ。クリスマスの日、大人になって幸せそうなサンジュンとユンジン、そしてソヨンの3人が映って、映画は終わったんですが…。てっきりバッドエンドになると思っていたのもあって、心底驚かされました。

まず、褒めたいところを書くと、一応、「ワンカット“風”」であって、いくつかの編集点があるみたいですけど(観ていて「ここだろうな」と思う部分はある)、パッと見た感じはちゃんと「86分ワンカットのモキュメンタリー」に見えたので、本当に頑張ったなぁと感心しましたね(基本的にロングテイクで撮っているのは間違いないし)。この要素だけでも観る価値があるのではないでしょうか。

脚本もよく工夫されていたと思います。低予算の密室劇ということで、どうしても説明台詞が多くなってドラマがモタついてしまうし、同じような画面ばかりになる→飽きてしまうワケですが、韓国人と日本人の“言葉の壁”を利用した演出を入れているのが良くて。内容は全然違うんですが、同じキム・コッピ主演の「クソすばらしいこの世界」を思い出しました。日本人カップルの「実は寝取られ願望があった!Σ(゚д゚;) ナンデスト!」的な展開もスゲー意表を突かれたというか、かなり笑っちゃいましたよ。


凶暴かつ変態だけど真の愛で結ばれている日本人カップル。葵つかささんと米村亮太朗さん、素晴らしかったですな。
変態カップル


その他、白石監督の他作品との繋がりを感じさせるのも、ファン的にはうれしかったです。例えば、白石監督本人が演じる“カメラマンの田代”は「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズの主要登場人物だし、「タイムスリップして過去に干渉する」という展開は「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」っぽい(あっちは「予定された行動」でしたが)。「“神の声”を聞いて反社会的行動を起こす」というのは、やっぱり「オカルト」を連想しちゃうし…。他にもあるのかもしれませんが、とにかく“白石監督ユニバース”って感じは非常に好みだったり。


なんとなく映画に出て来た異空間の画像を貼っておきますね。
異空間


だがしかし、微妙に感じるところもありまして…。「途中、どうしても間延びした感じが辛かった」とか「さすがに登場人物がタフすぎ」とか「暴力描写は頑張っていたけど(効果音が良かった!)、モロに当たっていないように見えた場面は残念」とか思いつつも、一番不満だったのは、ラストの展開。白石監督的には「素晴らしき哉、人生!」を意識したそうですが、あのハッピーエンドに関しては「良かったねぇ… (iДi) ウェェェ」と泣きながらも乗れなかったというか。

なんて言うんですかね、「オカルト」の場合、「人間が超越的な存在のメッセージを勝手に受信して理解したと“思った”ことによるバッドエンド」ってのが恐ろしかったんですよ。ただ、今作の場合は「指示が具体的な上にちゃんと奇跡が起きてハッピーエンド」って、そりゃ、めでたしめでたしだけど、超越的な存在が親切すぎて“若干の違和感”を覚えちゃったんですよね…。正直、そのために「サンジュンに27人の殺害を強いる」ってのも飲み込みづらいしさぁ。僕が細かいことを気にしすぎなのかもしれませんがー。


まぁ、白石監督的には、松田さんのような気持ちなんでしょうな(「ザ・松田 超人最強伝説」第1巻より)。
いんだよ、細かい事は


ううむ、難癖を付けちゃいましたが(苦笑)、非常にチャレンジングな作品なのは間違いないし、役者さんたちも良かったし、低予算でこんな世界観を映像化したのもスゴいし…。基本的に大好きな映画ではあるのです。記事をアップするのが遅くて、もう都内での上映はすっかり終わってしまったようですが、興味がある方はぜひ観てくださいな。




何度も書いていますが、白石晃士監督作で一番好きなのはこれです。



初めて観た時、度肝を抜かれた白石監督作。とにかく勢いがありましたな…。



白石監督が非常に影響を受けたと言われるモキュメンタリー。まぁ、イヤな映画ですよ(褒め言葉)。



少し連想したキム・コッピ主演作。粗削りだけど、なかなか面白かったです。





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