映画の感想については基本的にネタバレ全開で書いておりますので要注意です。あと、映画の見方がやや偏っているとは思うので、点数もそんなに気にしないでくださいね。
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2015年04月24日

セッション(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
セッション

セッション

原題:Whiplash
2014/アメリカ 上映時間107分
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
製作:ジェイソン・ブラム、ヘレン・エスタブルック、ミシェル・リトバク、デビッド・ランカスター
製作総指揮:ジェイソン・ライトマン、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、クーパー・サミュエルソン、ジャネット・ブリル
撮影:シャロン・メール
美術:メラニー・ペイジス=ジョーンズ
衣装:リサ・ノーシア
編集:トム・クロス
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ、メリッサ・ブノワ、ポール・ライザー、オースティン・ストウェル、ネイト・ラング 
パンフレット:★★★(720円/コラムと監督インタビューが良かった!)
(あらすじ)
世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマン(マイルズ・テラー)は、伝説の教師と言われるフレッチャー(J・K・シモンズ)の指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の映画の感想は、カゲヒナタさんのブログか(情報多め)、チルさんのブログ(熱量多め)、はちごろうさんのブログ(元吹奏楽部)あたりを読むと良いんじゃないかな。
※今回の感想は、ジャズやこの映画が好きな人は不快になりそうな気がするので、読まない方が良いです。
※今回の記事は、無駄な自分語り要素があるので、読まない方が良いです。


「自分はジャズがわからないが、ジャズ専門家が観れば駄作なんだろうな」と思ったので、観ないつもりだったーーというのは真っ赤なウソです、すみません (ノ∀`) テヘ 尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介していたのを聞いたら非常に面白そうだったし、さらに毎週愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の人気コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画にもなったので、先日、いそいそとTOHOシネマズ新宿で観てきました。面白かったですヨ (・∀・) ヨカッタ!


TOHOシネマズ新宿で映画を観るのは初めて! まぁ、だからなんだって話ですが。
TOHOシネマズ新宿

このゴジラヘッドが目玉なんですよね。新宿ピカデリーの上の階からも見えるのです。
ゴジラが!

ちなみに近くのバーも便乗してゴジラを飾ってたりして。こういうの好きよ。
近くのバーも便乗!

スクリーン6は満席でした。スゴイね!
スクリーン6


最初に若干の誇張を交えながら、話の内容を雑に書いておきますね。世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャー教授の指導を受けることになったんですが、この男が超非道い。罵ったり、イスを投げたり、ビンタしたり、鼻の穴にカラシを詰めたりとやりたい放題であり(1つウソ)、ニーマンったら思わず泣いちゃうんですが、しかし。指導の前に、優しい雰囲気でフレッチャーから「チャーリー・パーカーのシンバル事件」を聞かされていただけに、何とかこらえるんですね。

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この「チャーリー・パーカーのシンバル事件」について、勝手な創作要素を加えながら説明をしますと、
そこそこサックスの名手だった10代のチャーリー・パーカーが演奏中に失敗
ジョー・ジョーンズにシンバルを投げられる→みんなが笑ってる&お日様も笑ってる
→ステージを降りて帰宅し、枕を涙で濡らすチャーリー・パーカー→翌朝から発狂寸前の荒行を敢行
→1年後、同じステージで最高のシンバル投げを披露してジョー・ジョーンズの首を切断したーー

って、もちろん実際は「1年後に同じステージで見事なソロを披露した」ということらしいんですが、
プロレスに例えると、「鈴木みのるvsモーリス・スミス」みたいなものですな、たぶん。

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そんなエピソードを胸に「オレは偉大なドラマーになるんだ!ヽ(`Д´)ノ」と、指から出血しても叩き続けるほどの練習を重ね、フレッチャーに認められようとするものの、教授ったら意地悪でなかなか認めてくれないのもあって、ニーマンも自分の中の“イヤな奴”成分が増強(もともと友だちがいない→性格に難があるタイプでもある)。自分から誘って恋人になったニコル(メリッサ・ブノワ)に「お前はオレが偉大なドラマーになるためには邪魔な存在!m9`Д´) ビシッ」と超勝手なことを抜かすほど狂ってしまいまして。さらには大会の日、交通事故に遭いながらも無理にステージに立って失敗→錯乱してフレッチャーに殴りかかって、学校を退学になってしまうというね。


初デート、店選びのセンスがない割には、すでにニコルを小馬鹿にするムードが漂っていたんですよね…。
ピザ屋で初デート


人生の目標を失ったニーマンが漫然と過ごしていたら、偶然、フレッチャーと再会。どうやら昔の教え子が自殺&ニーマンがハードな指導をチクッたせいで、大学をクビになったらしいんですけど(笑)、口を開けば「もしあの時、チャーリー・パーカーがシンバルをキャッチして、ジョー・ジョーンズに投げ返していたらー?」と、彼の信念は今も揺るぎないのです(もう、よくわからない文章)。

ただ、ちょっと険が取れて優しくなって、「今度の演奏にドラムで参加してよ (^ε^) ウッフン」なんて言ってきたから(部活の顧問のOBに対する態度を連想)、「まぁ、それもそれでアリか (´∀`) ユルス」とニーマンもホッコリつい“超偉そうな口調で振った元カノ”のニコルに「演奏、聞きに来てよ」なんて調子に乗った電話をしてみたら、「アタシ、もう新しい彼氏がいるから!川`∀´) チンカスヤロウ!」と、やんわり断られるから超ざまぁだったりしてね(爆笑)。

で、なんだかんだと迎えた本番、ステージで演奏をしようとしたら、自分だけ教えられていた曲目が違う→フレッチャーったら「私をナメるなよ! 密告はお前だな?(`Δ´) クソガ!」とキツ~いひと言。なんと「ニーマンに恥をかかせて復讐するため、バンドに誘った」という、まさに猫の額クラスの心の狭さであり、ニーマンも最初はションボリしながらステージから立ち去ろうとしたものの、「やっぱり許せねぇ!ヽ(`Д´)ノ」とハーツ・オン・ファイヤー! 勝手にドラムを超高速で叩いてみれば、いつの間にか2人は恩讐を越えて、音楽の世界に没頭していくのでしたーー ( ´∀`)(´∀`) オシマイ


この映画、主人公がずっとこんな顔でドラムを叩いているイメージでしたね。
死にそうな顔で叩け!


いや、スゲー面白かったですよ。とにかくJ・K・シモンズの鬼教師振りが最高でした。なんて言うんですかね、顔だけでなく、上腕二頭筋のキビキビした隆起っぷりがツボに入ったというか。まさかサム・ライミ版「スパイダーマン」のイヤな編集長と同一人物とはまったく思えなくて、アカデミー助演男優賞とかいろいろ受賞したのは超頷けたし、かなり見直しました。主演のマイルズ・テラーも実際に出血しながら叩いていたそうで、大したものだなぁと。ニコル役のメリッサ・ブノワもかなり好みのタイプでしたね…(なんだこれ)。


主役の子も頑張っていたけど、今作のJ・K・シモンズは半端じゃないスゴさ。
鬼教授フレッチャー

役作りにはジャン=クロード・ヴァン・ダムを意識した…というのは勝手なデマです、ごめんなさい 。
JCVDを意識!?その1

すみません、もう1枚だけ貼らせてください… (ノω・、)
JCVDを意識!?その2


あと、ドラムプレイはド迫力でしたな~。特に終盤の編集はアクション映画みたいでした…って、バカっぽい感想な気がします。その他、親戚の家での自慢合戦もイヤな感じで良かったし(ニーマンの“上昇志向の強さの源”がよくわかる)、主人公のお父さんがポップコーンを食べる時、別で買ったレーズンを中に入れる場面では、「そんな楽しみ方があったか!Σ(゚д゚;)」と感心。いや、恥ずかしながらレーズン自体は苦手なんですが、あの技をチョコで応用したらーー? ううむ、ちょっとお腹が空いてきました。

そんなワケで、基本的には楽しかったです。ただ、「今年ベスト!m9`Д´) ビシッ」というほどのテンションにならなかったのは、期待しすぎちゃったから。正直、もっと鬼コーチかと思ってた。なんて言うんですかね、例えば、体育会系の部活とかに所属してた人なら、このぐらいの目に遭ったことって普通にあるじゃないですか。あの「5時間以上ぶっ続けで演奏させる場面」はさすがに非道いと感じましたが、さらにスゴい惨劇が起きると思ってドキドキしていたので、少し拍子抜けしちゃったんですよね…。まぁ、そこは監督が意図したバランスなんでしょうけど(実際、あれ以上に非道かったら、ニーマンが後半で許すのが不自然に感じそうだし)。


有名な佐山サトルさんの動画を貼っておきますね↓ バイオレントなので注意!




ごめんなさい、ここで唐突に自分語りを始めますと、僕が若かったころの体育会系って、今では即問題になりそうな体罰やシゴキ(性的な意味じゃないヨ (o^-')b ネンノタメ!)が日常茶飯事でして。特に僕は無駄に体格が良かったため、高校でのバレーボール部や警察での剣道&逮捕術などでは常に目をつけられて、「でくの坊」だ「ウドの大木」だのと罵られたり、至近距離で何度も顔面にボールをぶつけられたり、竹刀で叩かれたり、ビンタされたりと、散々な目に遭ったものですよ…(遠い目)。しかも、その指導者たちってフレッチャーと違って別に実績もないから、なんか釈然としないというか。まぁ、僕はニーマンとは違って反骨精神はゼロ→すぐにションボリするだけなので、しばらくするとみんな指導を諦めてましたけどね(苦笑)。…あれ、なんだろう、涙でモニターがよく見えないや…。


有名な前田日明さんの動画を貼っておきますね↓ バイオレントなので注意!




というか、ラスト、ニーマンが音楽の力でフレッチャーと繋がる瞬間は確かに感動的だったけれども、その前段階の「ステージで恥をかかせる」という“復讐の小ささ”がバカバカしく感じちゃったんですよね。教え子が自殺したのを交通事故として生徒たちに伝えてた時点で、悪質な人間であることはわかっているワケですが、あまりにも器が小さいというか。そんな人がクビになったとは言え、音楽学校のあの地位まで行けるものかと思っちゃう。それと「最後に2人が恩讐を越えられたのは、結局、フレッチャーのサディスティックな指導があったからこそ」と考えると、ああいう“パワハラ丸出しな指導”は認めたくない僕的にはどうにも座り心地が悪くて、微妙に好きになれない…って、面倒くさくてスミマセンネー (・ε・)

で、僕はこの映画がムービーウォッチメンの課題になった時に、菊地成孔さんと町山智浩さんの戦いを知ったんですが…。関連エントリを時系列的に並べてみると、こんな感じですな↓

4/8 「セッション!(正規完成稿)~<パンチドランク・ラヴ(レス)>に打ちのめされる、「危険ドラッグ」を貪る人々~」
4/11 マンガを愛好する皆様に陳謝致します
4/17 菊地成孔先生の『セッション』批判について
4/19 町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意)
4/22 <ビュロ菊だより>No.64「町山さんに激敗(笑)+」
4/22 『セッション』菊地成孔さんのアンサーへの返信


こんな黄金聖闘士同士の千日戦争というか、ロック様vsジェイソン・ステイサムみたいな争いは、僕のような凡人は遠巻きに眺めるぐらいしか出来ないワケですけど、一応、両者とも大好きな人なので、ボンヤリとした意見を残しておきますよ(このブログでは菊地成孔さんについて全然書いてないけど、kamiproKAMINOGE繋がりで「サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍 ~僕は生まれてから5年間だけ格闘技を見なかった~」「あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ」などの著作は読んでおります)。

「リアリティがなくて乗れない」「ジャンルへの愛が感じられなくて腹が立つ」ってことがあるのはわかるなぁと。たぶん自分が詳しかったり、思い入れが強かったりする分野のフィクション作品では、そう思う確率って結構高かったりしますよね。例えば、かなり昔ですけど、僕は警察にいただけに、“ある程度のリアルさ”を売りにしながらも違うことを描かれるとイラッとしてしまうので、「弾倉の一発目は空」なんて描写をしちゃった「ポチの告白」は好きなのにムカつく作品でもあるという矛盾。「ミリオンダラー・ベイビー」もボクシングシーンのリアル云々じゃなくて「悪質な反則を繰り返すボクサーをファンが支持する」という描写が不快だし…。ただ、僕も「詳細な酷評は公開が始まってからアップするのがマナー」な気がするので、発端となった記事は公開日にアップすれば良かったのになぁとも思った…って、なんか日和見な意見っぽいですかね? (・∀・) ネェネェ 


「ポチの告白」、微妙なところはあるけど良い映画なので、興味がある人は観てみて。




ということで、映画単体が面白かったのはもちろんのこと、周辺事情もなんとなくドキドキさせられて、非常に楽しい映画体験でした。これ、人によって刺さり具合がだいぶ変わる作品なので、一見の価値はありますよ、マジで。何はともあれ、当ブログは「Good」「Job」の2つの言葉が何よりも好きということで、苛立つ部分があったりしても決して叩いたりしないで、気軽に褒めていただければ幸いです(甘えた文章)。

ちなみにこの記事がアップされる4月23日(金)は深夜0時からTBSラジオで「菊地成孔の粋な夜電波」の放送がありまして。そして、その翌日である4月24日(土)の22時からはTBSラジオで「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」が放送→菊地成孔さんと町山智浩さんの千日戦争宇多丸師匠も参戦されるということでね(僕は「ミッション:8ミニッツ」ぐらいの熱量なんじゃないかとYO-SO-U)、興味がある人はリアルタイムでぜひ聴いて!m9`Д´) センデンッ




サントラです。



デイミアン・チャゼル監督が脚本を担当した作品。ちょっと観たいです。



町山智浩さんが引き合いに出されていた映画。結構面白そう。



僕的にドラマーといえば、このドラマのイメージ。








2015年04月21日

先週の備忘録(2015/4/14~4/20)

テーマ:備忘録(2015)
さて、毎週火曜日は備忘録ということで、先週の出来事や思ったことを適当に書いてみますね↓


仕事がひと段落したので、飲みに行ったり、映画を観たり (´∀`)
土曜日は、奥さんの誕生日を祝う食事会
日曜日は、接待ゴルフ
月曜日は、接待の飲みだったものの、体調不良で離脱… ('A`)



先週はやっと仕事がひと段落したので、「エイプリルフールズ」「ニンジャ・アベンジャーズ」「ブライド・ウエポン」「がむしゃら」「イントゥ・ザ・ウッズ」「ソロモンの偽証 前編・事件」(2回目)、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」「劇場版 牙狼〈GARO〉-GOLD STORM- 翔」と映画を観まくったんですが…。一番ハートを掴まれたのはやっぱり4DXで観た「ワイルド・スピード SKY MISSION」ですYO!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォ!


この映画、4DXも良いんですが、美女のお尻を堪能するためにはIMAX3Dの方がオススメかもしれませぬ… (`Δ´;) ヌゥ




決して不満がないワケではないんですけど(ウザい文章)、いろいろな意味で素晴らしい作品でしたよ、マジで。特にゲストであるジェイソン・ステイサムの使い方がこれほど的確な映画は初めて観たというか、これから映画の続編を作る時はステイサムをドンドン起用すべきであり、「スターウォーズの新作にもシス卿として出せばいいのに (・ε・) デナイノ?」と強く思った次第。


まだ前売り券を2枚持っているので、少なくともあと2回は観る予定でございます。
前売り券2枚


今週からは若干忙しくなるんですが、TOHOシネマズ新宿もオープンしたことだし、適当に映画を観る予定。金曜日は宇多丸師匠のサイン会に行くつもりでございます (〃∇〃) ウフフ 今週の土曜日から奥さん&娘が2週間ほど帰省するため、ゴールデンウィークは独りぼっちで過ごすことが確定しているものの、もともと仕事で潰れる予定だったので、どうでも良し。まぁ、何とか時間をやりくりして、いつもよりブログを多めに更新できるといいなぁなんて思ってたり。以上、先週の備忘録でした。ではでは~。




2015年04月20日

ソロモンの偽証 前篇・事件(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
ソロモンの偽証 前篇・事件

ソロモンの偽証 前篇・事件

2015/日本 上映時間121分
監督:成島出
原作:宮部みゆき
脚本:真辺克彦
製作総指揮:大角正
エグゼクティブプロデューサー:関根真吾
プロデューサー:矢島孝、秋田周平
アソシエイトプロデューサー:池田史嗣
撮影:藤澤順一
照明:金沢正夫
美術:西村貴志
録音:藤本賢一
編集:三條知生
音楽:安川午朗
装飾:湯澤幸夫
スクリプター:森直子
衣装:宮本茉莉
ヘアメイク:田中マリ子
VFXスーパーバイザー:浅野秀二
音楽プロデューサー:津島玄一
音響効果:岡瀬晶彦
助監督:谷口正行、猪腰弘之
俳優担当:奥田由美
ラインプロデューサー:小松次郎
製作担当:大熊敏之
擬斗:二家本辰巳
出演:藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、西畑澪花、若林時英、西村成忠、加藤幹夫、石川新太、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、田畑智子、池谷のぶえ、塚地武雅、田中壮太郎、市川実和子、江口のりこ、森口瑤子、安藤玉恵、木下ほうか、井上肇、高川裕也、中西美帆、宮川一朗太、嶋田久作、余貴美子、松重豊、小日向文世、尾野真千子
パンフレット:★★★★☆(720円/「告発状」が入っているのがイイ!)
(あらすじ)
バブル経済が終焉を迎えつつあった1990年12月25日のクリスマスの朝、城東第三中学校の校庭で2年A組の男子生徒・柏木卓也が屋上から転落死した遺体となって発見される。警察は自殺と断定するが、さまざまな疑惑や推測が飛び交い、やがて札付きの不良生徒として知られる大出俊次を名指しした殺人の告発状が届き、事態は混沌としていく。遺体の第一発見者で2年A組のクラス委員を務めていた藤野涼子は、柏木の小学校時代の友人という他校生・神原和彦らの協力を得て、自分たちの手で真実をつかもうと学校内裁判の開廷を決意する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、映画とはあまり関係のない文章や微妙な下ネタが書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いと思います。

劇場で予告編を観た時はあまり興味が持てなくて。前後編を観るのもかったるいし、スルーしようかと思っていたところ、ツイッターで相互フォローさせていただいている方からオススメされまして。さらに試写会に応募したら当たったので、2月23日に次姉と一緒に東京国際フォーラムで行われた完成披露試写会で鑑賞。その約2ヵ月後の4月17日にユナイテッド・シネマ豊洲で2回目を観てきました。「太ってても良かった!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!」と認識をあらためましたよ…。


東京国際フォーラムに来るのは初めて…だと思う。
東京国際フォーラム

試写会が当たったのは超ラッキー。「エクスペンダブルズ3」以来かな。
試写会、当たっちゃった

約2ヵ月後にはUC豊洲会員デーを利用して1000円で鑑賞。
UC豊洲

スクリーン2はそこそこ混んでましたよ。
スクリーン2

つい、ワイルド・スピードミニカーセットを買っちゃいました (´∀`) ムダヅカイ
ミニカーセットを購入


あらすじを雑に書くと、大雪のクリスマスイブの翌日、藤野涼子(藤野涼子)と野田健一(前田航基)が登校したら、クラスメイトである柏木卓也(望月歩)の死体を発見しましてね。警察は自殺と断定したものの、「不良の大出俊次(清水尋也)with 2人組が殺したのを見た!m9`Д´) ビシッ」なんて告発状が届く→マスコミも巻き込んじゃって、てんやわんやの大騒ぎになるのです。


同級生の死体を発見してしまう2人。自殺ということで事件は片付きそうだったんですが…。
死体を発見!

謎の告発状が3通届いたことで、学校は大変なことに。
告発状


その告発状は、大出たちにいじめられていた三宅樹理(石井杏奈)が書いて、親友の浅井松子(富田望生)と一緒に出したものでして。樹理はそうやって殺人の嫌疑を大出たちにかけることで彼らにイジメの復讐をしようとしたっぽいんですが、しかし。刑事(田畑智子)が懇切丁寧に「そんなことあるわけねーだろ 川 ´_ゝ`) アホカ」と否定→みんなが「そりゃそうだ (ノ∀`) ナァンダ」と納得してしまったため、「樹理が犯行を目撃した」と(たぶん)信じていた松子は大慌て→“何か”があった直後、交通事故で死亡してしまうというね… (ノω・、) グスン


この事故の場面、松子がはね飛ばされる演出がなかなか無惨でした。
交通事故に遭う松子


実は、樹理と松子がいじめられているのを見て見ぬ振り→生前の柏木に「偽善者め!(`Δ´)」「お前みたいなのが一番タチが悪いんだYO!m9`Д´) ビシッ」と指摘されてから、ずっとモヤモヤを抱えていた藤野涼子は、“松子の死”を受けて、「真相はアタシたちが裁判で突き止める!ヽ川`Д´)ノ ウォォォ!」と一念発起→裁判の準備をスタート。そんな中、マスコミ宛の告発状を樹理が書いているのを母親(永作博美)が見つけたところでエンドクレジットに突入すると、最後に後篇の予告編が流れて、映画は終わってました。


いや~、後篇はどうなるんでしょうかね (・∀・) タノシミー




ごめんなさい、ぴあ@映画生活に書いた感想と超被るんですけど(汗)、最初は「どうせ『中学生の心の闇が云々』的な、ありがちな話なのだろうよ ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」と結構舐めていたんですよ。ところが、フタを開けてみれば、予想外にまっすぐな「“勇気”をテーマにした子どもたちの物語」でビックリいたしました。まぁ、話自体のリアリティ云々を言い出すと、ちょっと微妙に感じるところがなくはない。一緒に観た次姉は「中学生の裁判なんてリアリティがなくてシラケたから後篇は観ない 川 ゚д゚) クソガ」なんて言ってて、確かに僕も裁判を思いつくくだりは「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」の「よーし、レースで勝負だ!ヘ(゚∀゚*)ノ」的な強引さを感じなくもなかったんですが…(って、観たのはこっちの方が先なんですけどね)。

ただ、成島出監督のストレートな演出に、中学生役の子たちの熱演、そして脇を固める俳優さんたちの芸達者振りが加わって、往年のNHKドラマ「中学生日記」の豪華版を観ている気分になりまして。昔と違って”親目線”ということもあって、微妙な部分も微笑ましく許せたのです。正直、黒木華さん演じる女教師モリリン関連のホラー風演出はさすがにどうかと思いましたが、基本的には“至極真っ当な映画”を観てる感じがして、実に好感を持ちましたね。


藤野涼子役の藤野涼子さん、素晴らしかったですな! 役名=芸名というのは、早乙女愛さんを連想したりして。
藤野涼子

人の弱い心を見抜くイヤな中学生・柏木役の望月歩さんも名演でしたね。僕も泣かされそう… (´Д`;) イヤーン
柏木卓也(望月歩)

鬱屈した少女・樹理を演じた石井杏奈さんったら、「ごめんなさいのKissing You ♪ 川o^-')b」なんて歌ってた人でビックリ! スゲェな!
三宅樹理(石井杏奈)

大人たちも良くて、津崎校長を演じた小日向文世さん、さすがでした。
津崎校長(小日向文世)

同監督作の「八日目の蝉」で主演だった永作博美さんは、樹理のダメな母親役をイヤな感じに好演してましたよ。
三宅未来(永作博美)


例えば、問題のある樹理の家の照明が暗かったりとか、食事が“出来合い”感の強い揚げ物orピザだったりとか、イヤなキャラの描き方が恐ろしくベタだったりするんですけど、それはそれでわかりやすくて良かったなぁと。あと、僕は原作小説は未読なので知らなかったんですが、パンフを読んだら、涼子がイジメを見過ごして柏木に罵られるくだりや、脳内自殺する場面とかは映画オリジナルなんだそうで。もしかして原作ファンからすると、「コンナノチガウ!ヽ(`Д´)ノ」とカタカナで怒ったりしているのかもしれませんけど、そういう改変が非常にプラスになっていたと思ったり。


この安藤玉恵さん演じる学年主任が超イヤな女だったり…。
高木学年主任(安藤玉恵)

マスコミがしっかりクズだったりしたのも良かったです。
クズすぎるマスコミ


その他、中学生の“どこか幼い部分”もちゃんと描いていたりとか、不良少年の親がやっぱり問題あったりとか、ちょっとユーモラスなシーンを入れていたりとか(判事が決まるくだりが愉快)、そういう部分のバランスも上手くて…と、褒めてばかりですが(苦笑)、今作で僕が最も胸を掴まれたのが冨田望生さんが演じた松子というキャラクター。今、思い出すだけでも目頭が熱くなってしまうのです… (ノДT) ウェーン


彼女は映画史に残る太めキャラと言っても過言ではないと思う、たぶん、きっと。
浅井松子(富田望生)


この松子ったら、超良い子でしてね。いつも一緒にいる樹理は自己中で意地悪であり、例えば松子は吹奏楽部所属でクラリネットを吹くのが大好きなのに、「アタシより部活が大事なんだ?川`Δ´)」的なイヤなことを言うワケですよ。僕だったらその時点で両耳をもいでやるところですが、松子ったら「じゃあ、樹理ちゃんもウチの部に入りなよ~ (´∀`し」とスマイル対応。しかも、そんな松子をかばおうとして樹理に生意気な態度をとられた涼子には「ごめんね藤野さん、樹里ちゃんのこと、嫌いにならないでね… (´Д`;し ゴメンネ」とすかさずフォローを入れる善良振りなのです…。

さらに樹理が大出たちに3人がかりでいじめられているのを目撃した時は、一瞬の躊躇いも見せずに「樹理ちゃんをいじめるなー!ヽ川`Д´)ノ」孫悟飯ライクに突撃!(カバンを振り回すあたりがまた泣ける!) でも、残念ながら戦闘力は低めなので、一緒にボコられてしまった上に、大事なリードを踏まれてしまったりするんですけれども! 松子ったら超ポジティブな子なのでね、そんないろいろな目に遭いながらも、家族と一緒にご飯を食べれば、「アタシ、美味しいモノを食べている時が一番幸せなんだ~ (´∀`し」なんて素敵な笑顔を見せる…素敵な笑顔を見せるんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


孫悟飯は、この場面が人生の頂点だった気がします…(「ドラゴンボール」第17巻より)。
おとうさんをいじめるなー!


この後に続くお母さんの言葉も素敵で、「食べたいものをガマンしてイライラしているより、好きなものを一杯食べた方がいいのよ (´∀`し ウフフ」みたいなことを言うんですが、その通りでした。ダイエットだなんだと炭水化物の摂取を制限したりしつつ、その反動で苛立って、ふくよかな体型の人を「ふとっちょ豚!(`∀´)」なんて佐々木杏奈風に罵っていた自分を猛省ですよ。デブで何が悪いんだと。すっかり「伊集院さんのラジオに出た時の岡田斗司夫は死ね」という気持ちであり(唐突な憎悪)、僕もこの浅井家を見習ってモリモリ食べようと“明けの明星”に誓ったほど。松子には本当に教えられました。

昔、「餓狼伝」のグレート巽はプロレスをボクシングの高さまで引き上げるのに苦心し、結局は果たせませんでしたが、ハッキリ言って、この映画1本で松子は、近年は「体調管理ができてない」なんて嘲られがちだった“太めの人”の地位を急上昇させたのではないでしょうか。もうね、「こんな良い子は観たことがない!Σ(゚д゚;)」レベルのキャラであり、だからこそ死ぬ場面は凄まじく可哀想で、二度目の鑑賞は超ヘビーでしたね… ('A`)


この事故直前の場面、映画の中に入って助けられない自分が悔しすぎて、噛み締めた下唇をそのまま食べたほど(無闇なウソ)。
泣きながらダッシュ!

なんとなくプロレスをボクシングの高さまで引っ張り上げたかったグレート巽を貼っておきますね(「餓狼伝」第5巻より)。
俺がプロレスをボクシングの高さまで引っ張り上げる


ううむ、まだまだ「豆大福について熱く語る松子に萌え」とか「吹奏楽部やバスケットボール部の子たちが立ち上がるシーンが泣けた!」とか「大出役の子もクズっぽくて良かった!」とか「田畑智子さんの刑事演技にもグッときた!」とか書きたいことはいろいろあるんですが、長くなるので割愛! この手の前後編モノは前編が面白いのは世の常なんですけど、今作も本当に素晴らしかったですねぇ…(しみじみ)。謎解き云々はどうでも良いんですけど、この「中学生日記」がどういう結末を迎えるのかが超気になるので、後編もなるべく早く観に行こうと思っております。

そして、もう体重や体脂肪なんて気にせずに、モリモリ食べようと思ったんですが…。よくよく考えれば、ウチの奥さんは大の“太っちょ”嫌い。痩せないと、しっかり痩せないと、5年目に突入したセックスレスが解消される確率が著しく下がってしまうため、やっぱりダイエットは続けます。松子ちゃん、許して… (ノДT) ナニコノオチ




宮部みゆき先生による原作小説。読もうかと思ったら、全6巻と長いので断念 (´∀`;) エヘヘ



サントラを貼っておきますね。



成島出監督作。死ぬほど泣いたけど…。僕の感想はこんな感じ



「吹奏楽部に所属しているのは、大体良い子」というのは、この漫画で学びました。






2015年04月18日

エイプリルフールズ(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2015)
※今回の記事は、「曲がれ!スプーン」「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」「激突!殺人拳」「バタリアン」などのネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!

<面倒くさい前置き>

僕は「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」というラジオ番組をこよなく愛しており、その中のムービーウォッチメンという映画時評コーナーがまた大好きでして。「課題映画を観た方がより楽しめる」ということで、課題になった作品はすべて観に行ってるんですね。←ここまでテンプレ

で、今回の「エイプリルフールズ」。「映画なんて実際に観なければどんな映画なのかわからない」というのは正論ですけれども。ハッキリ言って、ある程度は予告編で「合うか合わないか」ぐらいは大体わかるワケで、今作は“僕には合わないムード”がムンムン漂っていまして。今年から新作映画は年に120本しか観ない(特撮&ドキュメンタリーを除く)という自分ルールを徹底しようと思っているのもあって、1ミリも観る気がなかったところ、ムービーウォッチメンの監視対象に選ばれちゃったんですよね…。

もうね、スゲー迷いました。ただ、「侍戦隊シンケンジャー」を観て以来、それとなく心の中で応援してる松坂桃李さんが出てるし、最近、「大江戸捜査網」の傑作選を見て、僕の中で里見浩太朗熱も上がっているのもあって、「まぁ、それなりに楽しめるかもしれないし…」と思い直しまして。というか、4月1日に「ジュピター」を観て以来、13日間も映画を観ていなかったので、久しぶりの映画鑑賞に優しい気持ちが芽生えたりもしてね。「温かい目で観よう (´∀`)」なんて思いながら新宿ピカデリーに足を運んだのですが、しかし! 現時点で今年のワーストになってしまったから、世の中は上手くいかないものですな… ('A`)

エスカレータの横には「たまゆら~卒業写真~」の展示があるんですが、落下したら串刺しになりそうで怖い…。
刺さったらどうしよう...

劇場はスクリーン3。結構混んでましたよ。
スクリーン3

いや、世間では良い評判も流れてるみたいだし、それはきっとそうなのでしょう。所詮は「ブライド・ウエポン」「ニンジャ・アベンジャーズ」といった作品を好む男のくだらない感想文ですよ。今作が好きな方は気にしないでほしいというか。今回は攻撃的な文章が書かれていて、読むと不快になる恐れがあるのでね、読まないでそっ閉じしていただけると幸いです。



















エイプリルフールズ

エイプリルフールズ

2015/日本 上映時間120分
監督:石川淳一
脚本:古沢良太
製作:石原隆
企画・プロデュース:成河広明
プロデューサー:梶本圭、稲田秀樹
ラインプロデューサー:森太郎
撮影:大石弘宜
照明:藤本潤一
録音:芦原邦雄
美術:柳川和央
編集:河村信二
音楽:林ゆうき
映像:高垣知加士
VFXスーパーバイザー:西尾健太郎
選曲:大森力也
音響効果:猪俣泰史
スクリプタ―:巻口恵美
スケジュール:湯浅真
助監督:渡部篤史
制作担当:香川智宏
技術プロデューサー:市村雅彦
美術プロデューサー:橋本昌和
出演:戸田恵梨香、松坂桃李、ユースケ・サンタマリア、菜々緒、戸次重幸、宍戸美和公、小澤征悦、大和田伸也、寺島進、高橋努、浜辺美波、山口紗弥加、高嶋政伸、りりィ、岡田将生、生瀬勝久、千葉雅子、小池栄子、窪田正孝、矢野聖人、浦上晟周、千葉真一、古田新太、木南晴夏、滝藤賢一、富司純子、里見浩太朗
パンフレット:★★☆(720円/ストーリー紹介のページのポップな雰囲気は嫌いじゃないです)
(あらすじ)
2015年4月1日、年に1度だけ嘘をついても許されるエイプリルフールの大都市を舞台に、セックス依存症の天才外科医と、彼との一夜の関係でできた子を身ごもる対人恐怖症の妊婦、不器用すぎる誘拐犯、自分は宇宙人だと信じる中学生ら、総勢27人の個性的な登場人物たちが様々な「嘘」をめぐって繰り広げる騒動を、複数のエピソードを絡ませながら描いていく(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




7点


「くだらぬ時を過ごした… ('A`)」と思ったり。


僕の心を代弁する範馬勇次郎の画像を貼っておきますね。
くだらぬ時を過ごした


映画の善し悪しとは別に「生理的に合わない」ということってあるじゃないですか。今作で言うと、役者さんたちのオーバーな演技とか、微妙にリアリティのない登場人物の行動や設定の数々とか、非常に不快で仕方がなくて。ただ、こういう要素が逆に「イイ」という人もいるっぽいので、僕にとっては100点の映画である「エクスペンダブルズ2」を駄作認定する人がいるように、好みの問題なのだろうと。

とは言え、ここは僕の備忘録。「何が不快だったのか」を含めて、今作の“7つのエピソード”の感想をランキング形式で書き残しておきますね↓(ちなみに各タイトルはパンフに載っていたものです)



<第7位 42年ぶり涙の生還>

テレビで「行方不明だった男が見つかって、42年振りの感動的な再会!」みたいなニュースが流れるんですが、実はそれはエイプリルフールのウソニュースであり、ニュースキャスターと役者たちが視聴者に謝罪する…といった話。他の話との繋がりは、「イタリアンレストラン~」の妊婦にポジティブな影響を与えたとか、ウソニュースを演じた役者が「イタリアンレストラン~」の客と同棲してたとか、そんな感じ。「安っぽくて、ウソっぽい話だな~」と思っていたら、本当にウソなので、「ああ、そうですか (・ε・)」程度にしか感じませんでした。

このエピソードに関しては、この歌のような感想しかなかったです。





<第6位 占い老婆の真実>

「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」に出てきたアイズ・ドーパント「パンズラビリンス」のペイルマンをパロった風の占い老婆が詐欺容疑で刑事に捕まるものの、説教だけで解放される→でも、本当に他人の人生を見抜く能力を持っていて、不運な救急隊員はやっぱり金を貢ぐことになり、刑事は念願の指名手配犯を捕まえることができて、めでたしめでたし…って感じ。

実はこの老婆が各エピソードで暗躍しているんですが、唐突にTRPGで例えるなら、“バカなマスターが作った高性能NPC”みたいなチート感があって、全然乗れませんでした。というか、あの刑事の「指名手配犯を追っている」という設定&話の展開の安易さは筆舌に尽くしがたいというか(「イタリアンレストラン~」で負傷した客が実は…ってオチ)。この映画でリアリティ云々を言うのは大人げないんでしょうけど、あまりにもバカバカしくないですか? 

不運な救急隊員のくだりにしたって、単に「イタリアンレストラン~」の話で“救急車に頼れない”のを観客に納得させるために入れただけにしか見えなかったし…(っていうか、救急車に乗っているのがなんで1人なのよ)。この老婆が「僕は宇宙人」で少年が参考にするサイトを運営してたとか、「はぁ、すごいですねー (゚⊿゚) ヘー」と感心するというよりは、少しウザかったです。

一応、こんな画像を貼っておきますね。
意識したっぽい



<第5位 僕は宇宙人>

スゲー安っぽいサイトの影響を受けて、自分が宇宙人だと思い込んだいじめられっ子が、やり残したこと→いじめっ子に立ち向かう&好きな子にキスをしまして。その後、団地の屋上で人差し指を掲げて「ビヨーン!」と叫びながらジャンプして、宇宙船を呼ぼうとするものの、実はウソだったことが発覚。ただ、「死ぬ気になればなんでもできる」みたいなことに気づいて帰宅しようとしたら、本当に宇宙船が来ちゃった…という内容。

主人公がいじめられっ子であり、最初にお手製のブラックジャックを作って立ち向かったりするあたりは、正直、ちょっとグッときた。最後の「UFOがやってきちゃいました」的なオチ自体はよくあると思うけど(なんとなく「曲がれ!スプーン」を思い出したり)、まぁ、そんなに嫌いではないです。でも、「ビヨーンジャンプを繰り返す」という“愉快”な召喚方法が、ごめんなさい、バカバカしくて大嫌いだったし、何よりも「自殺すると勘違いされた状況なら、誰かが屋上に行くだろ」というツッコミがどうしても頭を離れなかったため、全然乗れなかったです。

というか、舞台っぽい雰囲気とかも「曲がれ!スプーン」と似てなくもない。





<第4位 ある大学生の行末>

大学生の仲良しコンビの1人が、「実はゲイなんだ」とウソをついてみたら、相手は本当にゲイだった→無理矢理セックス→カップル誕生…といったエピソード。いや、話自体は悪くないし、俳優さんたちも瑞々しくて良かったんですが、ちょっとゲイの描き方の安易さが鼻につきました。「僕は宇宙人」でも非常に感じた部分なんですが、イジメやLGBTといった問題を取り上げる割には浅くて安易なのがイラッとする。

なんか釈然としなくて、映画を見終わった後、新宿二丁目のよく行くスナックで仲の良いゲイの人に話を聞いてみたら、「いかにノンケに恋をしても報われないか」という話から、「せっかく性転換の手術をして、戸籍も女性に変えたものの、やっぱり子どもができないことに絶望して自殺した人」の話まで聞かされて、超ダウナーな気持ちで帰宅したというね… ('A`) というか、僕自身、本当にLGBTに対して理解があるなら、「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」でトレンチとヤンがカップルになっていたとしても自然に受け入れるべきであり、衝撃を受けて考察とかしちゃいけなかったと反省する部分もあったので、単なる言いがかりっぽくて申し訳ありませんが、なんかこの話のゲイの扱い方は好きになれなかった次第。

公開時、話題になった2人を貼っておきますね(「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」より)。
ウワサの2人

なんとなく「ROOKIES」の塔子ちゃんの画像も貼っておきますね。
いいなぁ、男同士って



<第3位 ロイヤル夫妻の休日>

長年連れ添った奥さんがガンになってしまい、しかもせっかく治療したのに死亡が確定→旦那が思い立って、2人で”やんごとなき身分”を騙ったごっこ遊びをして、一日を終える…というエピソードなんですが、ここから取り上げるベスト3は不快指数が格段に跳ね上がっている印象。”やんごとなき”=皇族なワケで、わざとオーバーに描いた面白さを楽しむ話なんでしょうけど、登場人物たちの反応があまりに大げさすぎて、「もしかして“皇族に支配された日本”が舞台のティストピアSFなの? (゚д゚;)」的な不安を覚えるほどなんですよね…。

このエピソードは、この映画を少し意識したんだそうです。



日本で皇族を相手にした時、あんな態度取るバカなんて、さすがにあり得ないじゃないですか。宮内庁とかからすれば、逆に迷惑なんじゃないの? タクシー運転手の思い込みの強さ=「不器用な誘拐犯」の時にヤクザに立ち向かうための伏線なのかもしれませんが、もうバカバカしくて苦痛としか言いようがなかったし、久しぶりに「登場人物が全員死んでほしい」と強く思いました。

最後、フェリーでのディナーでプロに混ざって「アメイジング・グレイス」を歌う展開も最悪で、ごめんなさい、「世界はお前ら2人しかいないの?」って思っちゃう。僕はコーラスグループについてはよく知らないし、ああいう展開も日常茶飯事だったら申し訳ありませんけど、そこそこの金を払ったディナーショーで素人の歌を聴かされたら間違いなくブチ切れですよ。歌自体、全然上手くないしさぁ…。

僕がよくライブに行くHIP-HOPグループライムスター実際にあったケースで例えるなら、宇多丸師匠がインフルエンザで急遽出演できなかったタワーレコードのインストアライブ。あの時、Mummy-Dさんがいきなり観客席に「ラップできる人、いませんか?」なんて声を掛けて、素人が舞台に上がってきてラップされた日には…って、それはそれで観てみたい気もします(なにこの文章)。

ということで、聴いてください。RHYMESTER「人間交差点」↓(ラジオパーソナリティ風に)





<第2位 イタリアンレストランでの大惨事>

スゴ腕の医者を騙って病院で女性をナンパしていたクズ男と、その男に妊娠させられた対人恐怖症の女が、レストランの客に散々迷惑をかけた挙げ句、その場で元気な人形を出産するという話。リアリティ云々とか言い出したらキリがないんですけど、とにかく不快だったのはユースケ・サンタマリアさんが演じる接客係。この話の妊婦はとにかく隙だらけだったから、僕は「さっさと銃を奪えよ」ってずっとイライラしていたものの、あの終盤、接客係が瞬時に銃を奪った時は「てめぇ、そんなことができるならさっさとやれよ!(`Δ´)」と逆に怒りが湧いてしまったという不思議。

100歩譲って、「万が一でもお客様がケガをしたら…」と不安だったのかもしれませんが(妊婦にもケガをさせたくなかったんだろうし)、あの妊婦はレストランで発砲しまくっていた→ケガ人が出てもおかしくなかったワケでさ。実際、途中で銃を奪おうとした男が撃たれているし…(物語的には「実は指名手配中の殺人犯だったからOK」ってことなんでしょうけどー)。偉そうに何度も「誰もケガさせません!」なんて言う上に、あの技術を持っていたのなら、マジでさっさと銃を奪うべきじゃないですか。最後、病院で妊婦をかばって「正当防衛です」とか繰り返すあたりも気持ち悪くて、ごめんなさい、ユースケ・サンタマリアさん本人もちょっと嫌いになるほどでしたよ。ちなみに僕は、この“テメエの色恋沙汰に無関係の人間を巻き込んだ自己中の妊婦”は大嫌いだったので、情状酌量とかしないでほしいなって心から思いました。

でも、この本に追加収録されたユースケ・サンタマリアさんのインタビューを読むと好感度が戻るので、試してみて!(o^-')b オススメ


その他、「“友人の刑事”じゃなくて110番通報しろよ、バカ」とか「あんな医者っぽい格好をした部外者が病院内でウロウロしてナンパしてたら、即問題になるだろ」とか「妊婦もうつぶせで寝ないわけじゃないけど、うつぶせ状態の戸田恵梨香さんを映すミスリードのいやらしさ」とか「救急車が事故にあっても、都内なんだからすぐ次の救急車が来るだろ」とか、言いたいことは山ほどあって。クライマックス、感情を台詞で説明しながら話が進むくだりとか登場人物の一体感とかもモロに舞台っぽくて、スゲー苦手でしたね…(逆に舞台で観たら許せそうではある)。



<第1位 不器用な誘拐犯>

ヤクザ風の男2人組に少女が誘拐されるものの、実は“少女の本当の父親”が、鉄砲玉としての仕事をやる前に娘に会いたくてやったことでして。最終的には、両親に愛されていないと思って万引きをしていた少女が「みんなに愛されていた」ことを自覚して更生しつつ、実の父親も「少女がリュックをすり替えた→拳銃がなかったので鉄砲玉の仕事をせずに済んだ」ということで、ハッピーエンド。もうね、少女役の子は超可愛かったし、最近は僕自身が自分の娘を溺愛しているということで、この手の話には弱いはずなんですが、あまりに不快すぎて激怒しまくりでした。

すねた少女が「体を売って生きるんだ!」みたいなことを言い出すので、ヤクザな父親が激怒して、ソープランドやSMクラブに連れて行って“現実”を見せるくだりがとにかく不快。これ、いくら「あの人はバカだから~」みたいなエクスキューズがあるにしても、その教育方針が人として相容れなさすぎというか、「この父親に育てられなくて良かったね」としか思えないし、これを“良き話”として提示する作り手がまったく理解できない。お店&客目線としてもプレイを勝手に見せるなんて迷惑な話というか、あんなSMクラブがあるかよって話じゃないですか(僕は決して詳しくはありませんが)。話の開始早々、ヤクザが実の父親だってのは早い段階から予想できて、結構涙腺が刺激されていたのに、このくだりで一気に醒めてしまって、その後はずっと怒りながら観てましたよ。

育ての親であるタクシー運転手も「ロイヤル夫妻の休日」でずっと「死ね」と思っていただけに、ヤクザな男たちに立ち向かうシーンも全然乗れないどころか、茶番にしか見えなくて。その後の少女の万引き告白の後の安っぽいビンタには失笑ですよ。ラストの「リュックをすり替えてましたぁ~♪ ヘ(゚∀゚*)ノ ハッピーエンド」という展開もクソとしか言いようがなくて、今どき「偶然、ヤクザと妊婦が同じリュックを持っていた」なんて設定をドヤ顔で披露するなんて、恥ずかしくないの? というか、バカすぎるが故に若頭なのに鉄砲玉にされたのかもしれませんが、殺す相手の目の前に行くまで銃を確かめないなんて、リアリティ以前の問題なんじゃないの?(そもそも重さで気づくと思う) 敵対する組織の親分役である千葉真一さんは優しく芋けんぴを受け取ってくれましたが、僕はぶちのめしてほしかったです。

千葉真一さんに、こんな風に寺島進さんの喉仏を素手でちぎってほしかった…というのは贅沢なんでしょうか(「激突!殺人拳」より)。
喉仏をちぎる千葉真一さん



僕の雑な感想はこんな感じでございます。なんて言うんですかね、「伏線を回収しまくっていて、良い脚本じゃないですか」なんて思う方もいるかもしれませんが、確かにパズルのピースはハマっていくんだけど、できあがって見えた絵はスゲーつまらないし、形もいびつ…という感じ。これは僕の個人的な意見ですが、この映画において上手いと思った伏線は一つもないです。登場人物が他のエピソードと関係していたりするのも、”世界の狭さ”や“制作者の作為”を感じるだけで苛立つだけというか、「バタリアン」みたいにミサイル攻撃を受けて街が消失して終わらないかと願うほどでしたよ。劇中で流れる音楽のベタな感じも不愉快だったし、エンドクレジットが流れて劇場を出る時、「お金と時間を無駄にした」とハッキリ思いましたね。


こんなオチだったら、逆に神映画になったと思いますがー(「バタリアン」より)。
バタリアンのラスト


まぁ、「松坂桃李さんのクズ演技は新鮮で良かった」「いじめられっ子に報復する場面が良かった」「少女役の子が頑張ってた」「最近見た『大江戸捜査網』の傑作選の里見浩太朗さんがカッコ良かった」「千葉真一さんはダンディだった」「舎弟役の高橋努さんは好き」「『もしガンになったら… (ノω・、)』と、奥さんの大切さを思いだした」などの好きな部分もあるので、点数は7点。妻子を人質にされて脅されたりしない限りは二度と観ないと思います。とは言え、「ブライド・ウエポン」「ニンジャ・アベンジャーズ」といった雑すぎる脚本の映画を好む男が書いた駄文ですのでね(苦笑)、あまり気にしないでいただけると幸いです m(_ _ )m オシマイ




ジェーン・スーさんの著作で知られるポプラ社からノベライズが出てました(宣伝臭漂う文章)。



サントラも貼っておきますが、僕は好きじゃないです。



石川淳一監督が名を挙げたらしいドラマ。映画に登場した小池栄子さんはこれのキャラだったのね。



古沢良太さんのオリジナル脚本作。あまり好きじゃないです。



ブッチャー・ブラザース監督によるB級ホラー。こっちの方がスゲー観たい。








2015年04月17日

2015年3月に観たDVDの覚え書き

テーマ:先月に観たDVD
※今回の記事は、「フライペーパー! 史上最低の銀行強盗」「インビジブル2」「サリヴァンの旅」の“ネタバレ全開の感想”を書いているので、気をつけて!

アップするのが遅くなっちゃいましたが(汗)、一応、「先月観たDVDの感想」をアップしてみますよ↓


<1本目>
フライペーパー! 史上最低の銀行強盗




(あらすじ)
ある日の閉店間際、銀行の窓口係をしているケイトリン(アシュレイ・ジャッド)が、大量の両替に来た少々変なトリップ(パトリック・デンプシー)という客につかまっていたところ、突然、銃声が響きわたる。押し入ってきたのは、完全武装した三人組と、買い物帰りのようなラフな格好した二人組。全く同じタイミングで別の銀行強盗が鉢合わせしてしまった。セキュリティシステムが作動し、銀行内が閉鎖。職員・客・強盗たちが銀行に閉じ込められる。ケイトリンの仲介により強盗グループは金庫とATMと金を分け合うことになるが、思いがけぬ事態が次々と起こる。戸惑う人質たちの中にも、別の犯罪者の影があるようだ。互いを怪しむ中、ついに犠牲者が出る。そして強盗の顛末は、思いもよらぬ方向に転がっていく……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




30点


確か渋谷のシネクイントで公開されたこの映画、監督は「ライオン・キング」「ドラゴン・キングダム」を撮ったロブ・ミンコフで、「ハングオーバー! 消えた花婿と史上最悪の二日酔い」の脚本家が絡んでいるということで(邦題の便乗感が素敵)、「2012年6月公開で観たいと思っている映画の覚え書き」で「△」を付ける程度には興味があったんですよ。で、今年の正月に地上派で放送されていたので録画→吹き替え版で観ました。あまり面白くなかったです (・ε・) ウーン ちなみに予告編を見るとアクション要素が強そうですが、そんなことはないです(クライムコメディって感じ)。

あとで検索してみたらamazonでは高評価だし、世間の評判はそれほど悪くないみたいなんですけど、僕はあまり乗れなかったというか。結局、「2組の銀行強盗が出くわしたのは、犯罪者ランキング1位の“伝説の男”が自分に関わった奴らを抹殺するために関係者を集めた罠だった!」って真相なんですが、そんな大がかりな手段を使って抹殺する時点で頭が悪いじゃないですか。しかも、正体はジェフリー・タンバー演じる支店長って、どう考えても自分が殺されるリスクの方が大きいワケで…。

一応、オチを書いておくと、アシュレイ・ジャッド演じる銀行員も実は犯罪者ランキングの第3位だったことが発覚→パトリック・デンプシーと一緒に立ち去ってました。もちろんこの作品はコメディだからリアリティ云々に目くじらを立てても仕方ないのかもしれませんが、あまりにご都合主義が目立ちすぎてドヤ顔でどんでん返しをされても萎えるだけなんですよね…。ううむ、吹き替えで観たのも良くなかったのかなぁ。この微妙な感じ、なんとなく「サンブンノイチ」を連想いたしました。



<2本目>
インビジブル2




(あらすじ)
ライズナー研究所のパーティーで、一人の博士が首を切られて殺される。通報を受け、フランク刑事(ピーター・ファシネリ)とリサ刑事(サラ・ディーキンス)が現場に駆けつける。犯人は大量の血を浴びたはずなのに、誰にも目撃されることなく逃走した。床に残る血染めの足跡は裸足……。異常な現場にライズナー博士(デヴィッド・マキルレース)とビショップ大佐(ウィリアム・マクドナルド)が現れ、フランクとリサに退去を促す。国防総省が直接調べるというのだ。さらに二人は、犯人が次に狙うと見られるマギー博士(ローラ・レーガン)を警護を命令される。その任務中、階段がきしむ音を聞いたリサが、見えない襲撃者に急襲され死亡。フランクとマギーも追いかけられ、必死の思いで警察署に到着。だが、上司はマギーを軍に引き渡すという。真相を掴みたいフランクは、隙を見て彼女を逃がす。躊躇していたマギーは、フランクにすべてを語り始めた。5年前、研究チームが人間の透明化に成功したが、被験者がチームの皆殺しを図ったため、計画は中断。1年後、ライズナーが国防総省の援助で、軍の政敵を排除するための暗殺計画に向け研究を再開。目的は、究極の武器“姿なき戦士”を作ること。自分は、透明化がもたらす、細胞が徐々に損傷して死に至る副作用を抑える緩和剤を作ったという。こうして、特殊部隊のグリフィン(クリスチャン・スレーター)が透明人間にされた直後、研究所を解雇されたと話す。しかし、軍はなぜかグリフィンに緩和剤を投与せず、グリフィンはその事実を知ってしまう。マギーを捕らえたいグリフィンは妹ヘザー(ジェシカ・ハーモン)を誘拐し、ターミナルに一人で来るよう脅迫する。転がる注射器を見つけたフランクは、自らの命をかけた、ある決断をするのだった……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




65点


番組録画の操作をしていた時、テレ東の午後ローでやる予定だったのを見つけまして。「そういえば2は観てなかったな~」と録画しといたのを観てみました(吹替版)。まぁまぁ楽しかったカナ (・∀・) マァマァ 「1」(素晴らしい作品)のケヴィン・ベーコンの後を継ぐのがクリスチャン・スレーターってのは、なかなか良いキャスティングだと思ったり。それと、素手の戦闘力が高い元軍人設定にしたのは嫌いじゃないです。ちなみにクラウディオ・ファエ監督は「山猫は眠らない4」を撮った人なのね。

お話自体は結構適当で。特に「敵が見えないのがわかってるのに無策」ってのが一番萎えたポイントですけど、オッパイは出てくるし、のぞきをするシーンが入ってるのはバカっぽくて好きだし、透明人間同士のバトルはなんとなくシュールで愉快だったし、洗濯物を畳みながら観るには最適でした。オチだけ書いておくと、最後は味方の刑事も透明人間化してバトル→クリスチャン・スレーターが死亡→ヒロインは助かってめでたしめでたしって感じでしたよ。

それにしても、クリスチャン・スレーターはなんで日本で評価されないんだろう…って、意外と僕は「サンブンノイチ」の影響を受けてますな。
クリスチャン・スレーター




<3本目>
サリヴァンの旅




(あらすじ)
映画監督のジョン・サリヴァン(ジョエル・マクリー)は、娯楽作品を監督してきてハリウッドで成功を収めていたが、彼自身は自分の仕事に不満を感じ始めている。サリヴァンは、映画会社の重役たちの反対を押し切って、実際の現実社会を知るために旅に出ると言い出し、浮浪者らしく見えるように練習を始める。そして彼は旅に出るが、次回作の宣伝のためと、重役たちはトレーラーに乗って彼の行動を取材させるようにするが、サリヴァンは少年の運転する自動車に乗り込んで、猛スピードで何とか逃げようとするがうまく行かない。結局ラスヴェガスで落ち合うことを決めて、やっとのことで彼らの目を逃れる。しかし、年輩の女性に誘惑されたり、ヒッチハイクした車から降りるとハリウッドに舞い戻ってしまったりと、サリヴァンの旅はなかなか計画通りに進まない。そんなある日、彼はハリウッドのカフェでブロンドの美女(ヴェロニカ・レイク)に出会う。彼女はルビッチの映画に出演する夢に破れて故郷に帰ろうとしていた。サリヴァンが映画監督と知らない彼女は、彼を貧しい浮浪者だと思い、暖かいコーヒーをご馳走する。サリヴァンは彼女と二人で旅を再開することになる。浮浪者の格好をした2人は、本物の浮浪者たちとの生活を味わい、新鮮さを感じながら、それも長期間は耐えられず再びハリウッドに戻る。二人の間には愛情が芽生え始めていたが、サリヴァンは税金対策のために結婚した妻と離婚できずにいた。自ら体験した現状を見かねたサリヴァンは街の浮浪者に紙幣を配って歩くが、いつの間にか殺人の罪に問われる事態となってしまう。サリヴァンは奴隷のように囚人を働かせる刑務所に入れられてしまうが、ある夜囚人たちとアニメのコメディ映画を見て、コメディがすべての人を幸せな気分にさせ、希望を与えるものであることに気づく。わざと問題を起こし、刑務所を出ることが出来たサリヴァンは再びコメディ作品を作ることを宣言する。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




75点


「宇宙刑事サリヴァンが復活した犯罪組織マクーを潰すため、広大な銀河への旅を続けるーー」なんて話ではなく(不要なボケ)。宇多丸師匠が「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」評の時に挙げていた→気になったのでレンタル。1941年製作の映画ということもあって、そこそこの期待値で観ました。「あら、面白いじゃない!(´∀`)」と思いましたよ。監督はプレストン・スタージェスという人なんですが、フィルモグラフィをチェックしたら1本も観たことなかったり。

恵まれた立場で生きてきた主人公がハードな現実に直面することで大切なものに気づく…的なお話でして。中盤くらいまではハートウォームコメディみたいなムードだったから、浮浪者に襲われた挙げ句、暴行容疑から刑務所に入れられる悪夢的な展開には、非常にドキドキさせられました。で、どうやって脱出するのかと思ったら、「“死んだことになっている自分”を殺害した告白をする」というオチで、恥ずかしながら僕は全然思いつかなかったので(汗)、スゲー感心しちゃいましたね~。いや、昔の映画でも面白いのは本当に面白いんだなぁと。教えてくれた宇多丸師匠には感謝ですな。



そんなワケで、先月観たDVD作品は合計3本。正直、「これは観とけ!m9`Д´) ビシッ」と思うほどの“熱”はないんですが、「サリヴァンの旅」はそれとなくオススメですかね。「インビジブル2」は好きだけど、「1」を観ておけば十分な気がします。以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。







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