兵庫県立美術館
『美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家』(2010年)

1


★ タマラ・ド・レンピッカ(1898-1980)

ワルシャワの良家に生まれ、思春期をロシアとスイスで過ごす。
1917年のロシア革命でパリへ亡命し、「狂乱の時代」と呼ばれた1920年代のパリで、独特の画風とその美貌で注目され、亡命貴族や財界人、文化人の肖像画を描きながら画家としての地位を築く。
その後、第二次世界大戦の脅威の中、アメリカへ移住。
一時、完全に忘れ去られるが70年代に再評価され、82歳で劇的な人生を終えた。

(展覧会のチラシ&図録より)


誰よりも自由に、自分らしく。

美女で、フェミニストで、自由奔放。
同性・異性と恋愛を楽しみ、車を運転し……
流行の先端を生きたレンピッカ。
その作品は、
ファッション誌のイラストのようにモダンで華やかキラキラ
ただし、男性を描いたものは概して色調が暗い…タラー
(全5章、展示作品103点+資料30点)


タマラ・ド・レンピッカ
《イーラ・Pの肖像》
板に油彩 1930年 99×65
個人蔵
1


タマラ・ド・レンピッカ
《シュジー・ソリドールの肖像》
板に油彩 1933年 46×38 
グリマルディ城美術館
2

イーラ・ペローとシュジー・ソリドールは、
ともにレンピッカの恋人ピンクハートです。


タマラ・ド・レンピッカ
《ピンクの服を着たキゼット》
キャンバスに油彩 1926年頃 116×73
ナント美術館
3


タマラ・ド・レンピッカ
《サン・モリッツ》
板に油彩 1929年 35×27
オルレアン美術館
4


タマラ・ド・レンピッカ
《マンドリンを弾く女》
アクアティント 1933年頃 63×41
個人蔵
5


宗教画の聖母子像を思わせる、
厳かな雰囲気のものも…目

タマラ・ド・レンピッカ
《母性》
板に油彩 1928年 35×27
個人蔵
6


タマラ・ド・レンピッカ
《母と子》
板に油彩 1931年 33×24
オワーズ県立美術館
7


こちらはアメリカへ移住後の作品アメリカ

タマラ・ド・レンピッカ
《椅子の上の水差し Ⅰ》
合板に油彩 1941年 61×55.9
サンテティエンヌ近代美術館
8


タマラ・ド・レンピッカ
《パンジーを持つ女性》
キャンバスに油彩 1945年頃 25.4×20.3
個人蔵
10


タマラ・ド・レンピッカ
《手と花》
キャンバスに油彩 1949年頃 25×31.5
メキシコ、ビクトール・マニュエル・コントレラス財団
9


そして、、、
彼女の「緑」はとっても印象的~!口紅

タマラ・ド・レンピッカ
《緑の服の女》
合板に油彩 1930年 61.5×45.5
ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館
11


タマラ・ド・レンピッカ
《自画像》
シルクスクリーン 制作年不明 96×77
個人蔵
12


タマラ・ド・レンピッカ
《カラーの花束》
板に油彩 1931年頃 92×60
個人蔵
13

ぜひ、実物をご覧くださいませピンクハート

常に前向きで上昇志向だったレンピッカ。
かっこいいっす!グッキラキラ

私の作品はどれも自画像。
(タマラ・ド・レンピッカ)


2

『美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家』
◆2010年5月18日(火)-7月25日(日)
 兵庫県立美術館
(兵庫が最終会場です)


兵庫県立美術館 →
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(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)

【タマラ・ド・レンピッカ作品集】
【一枚の絵・25】

三重県立美術館
『英国国立ヴィクトリア&アルバート美術館展』(1991年)より
トマス・ゲインズバラ
《画家の二人の娘の肖像》
キャンバスに油彩 1758年頃 40.6×58.4
ヴィクトリア&アルバート美術館

1


4月28日、初めて三重の県美に行った……そしたら、「県民の日」とかで観覧料がタダだったグッド!

この展覧会は、ヴィクトリア&アルバート美術館のコレクションを通じて15世紀後半のイタリア・ルネサンスからバロック絵画を経て、ロマン派、ラファエル前派、印象派にいたる約400年のヨーロッパ絵画の移り変わりを紹介したものです。

で、今回はこの作品。
美青年大好きのわたしも、絵画の世界ではやっぱり、きれいなお姉さんやかわいい女のコが好きドキドキなんですねー。
仲良さそうな姉妹の姿がとても写実的に描かれてるけれど、なんとなーく表情が暗いのが気になります。

それに、この絵は右の部分と左の部分を別々に描いてからくっつけたみたいなんですよね。一枚の絵を、あとでふたつに分けたりすることは、よくあるらしいけど…。
そういう不思議さにも惹かれてしまった作品です。
(1991年4月)


『英国国立ヴィクトリア&アルバート美術館展』
◆1991年4月6日(土)-5月6日(日)
 三重県立美術館
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三重県立美術館 →
(津市大谷町11)

ヴィクトリア&アルバート美術館(博物館)→

【トマス・ゲインズバラ作品集】



【2010年・追記】
そのほかの展示作品~キラキラ

ウィリアム・ブレイク
《エジプトの聖母子》
キャンバスにテンペラ
1810年 76.5×63.5
ヴィクトリア&アルバート美術館
2


エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ
《水車小屋―音楽にあわせ川辺で踊る乙女たち》
キャンバスに油彩 1870年 90.8×197.5
ヴィクトリア&アルバート美術館
3


エドガー・ドガ
《マイヤーベーアのオペラ「悪魔のロベール」のバレエ場面》
キャンバスに油彩 1876年 76.6×81.3
ヴィクトリア&アルバート美術館
4


アンリ・ファンタン=ラトゥール
《キンレンカ》
キャンバスに油彩 1880年 62.8×42.5
ヴィクトリア&アルバート美術館
5 423×650


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《白昼夢》
キャンバスに油彩 1880年 158.7×92.7
ヴィクトリア&アルバート美術館
6 375×650


・テーマ「海外の美術館・所蔵品」の記事一覧 →
今回のイチ押しは、
ワタシが「原画をナマで見たいっ!」
と思っている画家キラキラ

その名は、
ジェラール・ディマシオ(1938-)。

1988年と、1992年から93年にかけて
国内で展覧会が開かれ、

「ダリの夢をついに実現した画家」
「フランス幻想絵画の鬼才」

と称されたひとです。


ジェラール・ディマシオ
油彩
1988年 215×170
1 384×500


ジェラール・ディマシオ
油彩
1989年 180×260
2


画像は、1993年に
友だちが送ってくれたポストカードからピンクハート

キーワードは、
「エイリアンのような頭」
「男女の裸像」
「浮遊する破片」……

今見ると
ゲームのキャラクターっぽい感もありますが、
当時は衝撃的でしたねー目


ジェラール・ディマシオ
パステル
1989年 76×116
風景写真 レンズ2


内なる世界へ
どんどん どんどん引き込まれてゆく~~。
ポストカードで
こんなに鬼気迫るものがあるってことは、
実物は……
見るのにかなり気合いが要りそうタラー


ジェラール・ディマシオ
パステル
1990年 150×100
風景写真 レンズ3


ジェラール・ディマシオ
油彩
1988年 180×260
5


と言っても、すでに20年近く前の話。
現在、彼はどこでどうしているのでしょう?
ネットで情報を集めていたら、
ご本人のサイトと日本の美術館サイトを発見!グッ

ジェラール・ディマシオのサイト →
太陽の森 ディマシオ美術館 →
(北海道新冠町。ディマシオ作世界最大の油彩画を展示)

以下は、
太陽の森 ディマシオ美術館のサイトに掲載されている
彼の言葉。

自分が描き出したいのは、未来における過去のイメージ。
たとえば1万年後の未来を、2万年後の人間になったつもりで追想した世界。
その中で、明るい希望と暗い予感の両方を探ってみたい。


……へええ~、なるほどひらめき電球


太陽の森 ディマシオ美術館 →
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(北海道新冠郡新冠町太陽204-5)

【ジェラール・ディマシオ作品集】


・テーマ「現代アート」の記事一覧 →
【一枚の絵・24】

神戸市立博物館
『アール・ヌーヴォー ガラス芸術の華 ルイス・C.ティファニー展』(1991年)より
ルイス・C.ティファニー
人魚の窓
1905年頃

人魚の窓


ホントは、5月に名古屋で観ようドキドキと思っていた展覧会だけど、4月例会のため神戸に行ったら、たまたま時間が余っていたので寄ってみた……そしたら、これがすごぉく良かったキラキラ

ルイス・カムフォート・ティファニーは、あの宝石店ティファニーの創立者の長男です。
その彼がつくったランプ、シャンデリアなどなどが展示されているんですが…、感動したのは彼の日本趣味。
まるで「利休茶碗のような」ガラス製品(とてもガラスに見えないあせる)には、もうビックリ!

で、今回はこの絵。といってもステンドグラスです。
色の濃淡は、あとから塗ってつけたんじゃないんですよー。この微妙な色彩と質感が何とも言えないドキドキ 
ほかに、遠近感くっきりというステンドグラスの作品もあり、これはぜひ、もう一度名古屋で観るっきゃない!の展覧会なのでした。
(1991年4月)


『アール・ヌーヴォー ガラス芸術の華 ルイス・C.ティファニー展』
◆1991年4月6日(土)-5月12日(日)
 神戸市立博物館
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神戸市立博物館 →
(神戸市中央区京町24)


【2010年・追記】
神戸市立博物館と言えば! 館内の階段横の壁に掛けてある、東山魁夷作《漓江月明》のタペストリーが大のお気に入りですキラキラ

ちなみに、文中の「遠近感くっきり」の作品はこちら。

ルイス・C.ティファニー
ヘレン・グールドの風景(通称 : 鹿の窓)
1910-15年 330×178


そのほかの展示作品~キラキラ

ルイス・C.ティファニー
木蓮と藤の窓
1905-10年


ルイス・C.ティファニー
孔雀の窓
1912年頃
風景写真 レンズ3


ルイス・C.ティファニー
オウムとインコの窓
1912年頃
風景写真 レンズ4


ルイス・C.ティファニー
花形花瓶
1900-05年


ルイス・C.ティファニー
テーブルランプ : ロータス
1900-10年


ルイス・C.ティファニー
テーブルランプ : 蜘蛛の巣


ルイス・C.ティファニー
テーブルランプ : ロータス


ジャポニスムな作品もどうぞ(Wikipediaより)キラキラ



【ルイス・カムフォート・ティファニー作品集】


・テーマ「ガラスアート」の記事一覧 →
名古屋市美術館
『クノップフ展』(1990年)

ワタシのだぁい好きな画家、
フェルナン・クノップフ(1858-1921)キラキラ

今回ご紹介するのは風景画です。
ベルギーの景色を描いた彼の作品を選んでみましたピンクハート

家族の別荘があった高原の村フォッセと、
幼少時代を過ごし、当時は観光客から見放されていた「死せる都」ブリュージュ。
どちらもクノップフにとって思い出深い場所…とのこと。


フェルナン・クノップフ
《フォッセの夜明け》
キャンバスに油彩
1882年 32×40


フェルナン・クノップフ
《フォッセ、雨》
板に油彩
1890年頃 19×23.5


フェルナン・クノップフ
《フォッセをよぎる雲》
キャンバスに油彩
1890年 28×51.5
フォッセをよぎる雲


フェルナン・クノップフ
《フォッセの風景》
キャンバスに油彩
1890-95年頃 33.3×25.5


フェルナン・クノップフ
《フォッセの風景》
キャンバスに油彩
1894年頃 34×37.3


フェルナン・クノップフ
《フォッセ、モミの木の林》
キャンバスに油彩
1894年 66.5×45.2


フェルナン・クノップフ
《フォッセの橋》
キャンバスに油彩
1897年 44×64


フェルナン・クノップフ
《ブリュージュ、教会》
紙に鉛筆、パステル
1904年 100×122


フェルナン・クノップフ
《ブリュージュの思い出 ベギーヌ修道院入口》
紙にパステル
1904年 27×43.5


フェルナン・クノップフ
《フランドルの思い出 運河》
紙に鉛筆、木炭、パステル
1904年 25×41.5


フェルナン・クノップフ
《ブリュージュ、正門》
キャンバスに油彩
1904年頃 44×87


フェルナン・クノップフ
《見捨てられた町》
キャンバスに裏打ちされた紙にパステル、鉛筆
1904年 76×69


ブリュージュの風景は、子どもの頃の記憶と印象と想像で描かれました。
どんよりと曇った鈍色の空、古びた灰色の壁、暗い運河の水……
「死」のイメージが漂う古い都への郷愁は相当なものだったようで、彼は、そののちブリュージュがどう変わったか見ようとしなかったらしいですタラー
どうしてもブリュージュへ行かねばならないときは、町の様子がわからないように黒眼鏡をかけ、駅からタクシーで移動してたそうなタラー

最後の一枚は、再びフォッセ。


フェルナン・クノップフ
《フォッセ、薔薇色のヒース》
キャンバスに裏打ちされた紙にパステル
1916年頃 50×50


以上、「黙して語る」クノップフの風景画でした~ピンクハート


『クノップフ展』
◆1990年8月18日(土)-9月30日(日)
 名古屋市美術館
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名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『クノップフ展』①(1990年)
・『クノップフ展』②(1990年)


【フェルナン・クノップフ作品集】


・テーマ「象徴主義」の記事一覧 →
名古屋市美術館
『モネ展』(1994年)

日本人の大好きな画家、
クロード・モネ(1840-1926)キラキラ

彼の作品は
睡蓮やセーヌ河に代表される「水面」と、
積みわらやポプラ並木に代表される「草原」
のイメージが強いけれど、、、
俯瞰で「通行人」を描いたものを初めて見ました!目


クロード・モネ
《キャプシーヌ大通り》
1873年 79.4×60.6
ネルソン・アトキンス美術館
1

しかしながら、
この作品が発表された当時は、
人間ひとりひとりの描写が写実的でない、
まるで子どもの描く絵のようだ、と
かなり批判を浴びたようですタラー


クロード・モネ
《スミレの花束を持つカミーユ》
1876-77年 116×88
個人蔵
2


クロード・モネ
《エトルタの断崖》
1885年 65.1×81.3
クラーク美術館
3


クロード・モネ
《セーヌ河の朝》
1897年 82×93.5
ひろしま美術館
7


今回は、積みわらをモチーフにした作品が
数多く展示されていて心和みましたよグッキラキラ


クロード・モネ
《ジヴェルニーの積みわら》
1884年 66.1×81.3
ポーラ美術館
4


クロード・モネ
《積みわら》
1885年 65.2×81.5
大原美術館
5


クロード・モネ
《ジヴェルニーの草原》
1890年 65.1×92.4
福島県立美術館
6


そして、必ず1点は展示されている《睡蓮》。


クロード・モネ
《睡蓮》
1907-08年 92×94
個人蔵
8


この展覧会が開かれた当時は、
まわりに何もない山奥に住んでいたんですが、、、
モネの絵を見ると
「田舎暮らしもイイかもなぁ…」と
思えるようになりますねぇ。
(展示総数84点)


『モネ展』
◆1994年4月16日(土)-6月12日(日)
 名古屋市美術館
・Twitter →


名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

【クロード・モネ作品集】


・テーマ「印象派」の記事一覧 →
名古屋ボストン美術館
『ザ・風景―変貌する現代の眼』(2010年)



久々に現代アートを楽しみました音符
ボストン美術館所蔵、20世紀後半以降の風景画展。

多種多様な展開を見せる現代のアート・シーン。
そのなかで「風景画」というジャンルは忘れ去られてしまったのでしょうか。
イエ、画家たちは今も、
昔と変わらず風景と向き合ってます。
眼差しのあり方や表現方法は変わってきているけれど……
そんなメッセージが詰まった内容です。
(30作家、展示総数31点)


では、さっそく今回のイチ押し~キラキラ


ベン・アロンソン(アメリカ)
《マディソンを望む》
パネルに油彩 2005年 30.5×30.5
ボストン美術館

小品ながら、存在感ありましたっ。
ネットだとどうしても迫力が半減されてしまうタラー
実物は、一瞬、写真と見まちがえるほどなんです。
こんな風にラフなタッチでリアルな絵を描くのは本当にすごいっ!


そのほかの展示作品は、こちらキラキラ


ジョン・ローリング(アメリカ)
《窓》
キャンバスに油彩 1967年 142.9×97.8
ボストン美術館

緑、みどり、よりどりミドリ……


ニール・ウェリバー(アメリカ)
《グールズ・ヒル》
キャンバスに油彩 1972年 182.9×152.4
ボストン美術館


ジョエル・ジャノヴィッツ(アメリカ)
《運動場 #1》
キャンバスに油彩 1973年 111.8×182.9
ボストン美術館


ジョーン・ネルソン(アメリカ)
《無題》
木にアクリル、油彩、粉末顔料
1993年 45.7×45.7
ボストン美術館


ロバート・フェランディーニ(アメリカ)
《大風、向かうべきか屈すべきか》
パネルに油彩 1991年 50.8×76.2
ボストン美術館

うわっ、迫りくる竜巻……
私事ですが、
子どもの頃から竜巻に襲われる夢をよく見るんですよねぇタラー


ロイ・リキテンスタイン(アメリカ)
《海の風景》
キャンバスに油彩 1996年 124.5×259.1
ボストン美術館

コミック風のポップアートでおなじみのリキテンスタイン。
わび・さびを感じさせる意外な一枚……


そして、
画面の中の道を自転車で疾走したくなる作品……


デイヴィッド・ホックニー(イギリス)
《ギャロービー・ヒル》
キャンバスに油彩 1998年 152.4×193
ボストン美術館


……というわけで、
さまざまな表現がなされた風景画が31点。
ぜひ、実物をご覧になってくださいね!
(毎回、もっと展示数が多いといいのに~~と思うけれど、
スペースの関係上ムリでしょうかねぇタラー


『ザ・風景―変貌する現代の眼』
◆2010年4月24日(土)-9月12日(日)
 名古屋ボストン美術館
(2018年10月8日にて閉館しました)


ボストン美術館 →

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ザ・風景』②(2010年)

・テーマ「風景画」の記事一覧 →
名古屋ボストン美術館
『ザ・風景―変貌する現代の眼』(2010年)



ちわ~、クマ太郎ですくま

初夏の陽射しがまぶしいですなぁ。
あぁ…この季節、山では蜂の巣をかじりに行くのです。
蜂が怒って刺したって、厚顔無恥なオイラはなんもこたえまへん。

さて、名古屋ボストン美術館に行って来ました。
『ザ・風景』と銘打った展覧会ですが、どうだったのでしょう。


エリック・アホー(アメリカ)
《サクストンズ・リバー Ⅱ》
キャンバスに油彩 2008年 55.9×61
ボストン美術館

まず、イチ押しはこれ。
究極のリアルさと速描き。
例えるなら狩野永徳の藁筆のようなもので、おっそろしく速くよどみなく描き、まったく迷いがない筆の運びは、ただただ唸るだけであります。
これはもう才能なんでしょうね。感性が技術を超えているのでしょう。
観に行かれる方は、ぜひ近くでこの作家の「筆の足跡」をご覧になって下さい。


ドナルド・ハミルトン・フレイザー(イギリス)
《建物のある風景》
キャンバスに油彩 1957年 91.4×121.9
ボストン美術館

次は、この風景。
作者は暗闇に何を見ていたのでしょうか。
遠くに、吹き上げるような白い光。
前景の灯は何か関係があるのでしょうか?
気になって仕方がない一枚です。


ローマン・リプスキー(ポーランド→ドイツ)
《無題》
キャンバスにアクリル 2007年 150×300
ボストン美術館

三枚目は、これ。
見たところ何かの工場か住宅のように思えます。
それが何の違和感もなく周囲に溶け込んでいます。
それが何か不安を訴えてくるのです。妙な清廉さと禍々しさを伴っています。


メイ・スティーヴンス(アメリカ)
《カリフォルニア州ナパ、ナパ川、オックスボー》
キャンバスにアクリル 2002年 182.9×299.7
ボストン美術館

最後はこれです。
山河を対岸の小高い場所から切り取った風景と思われます。
どこに視点を合わせていいのか解らない、不思議な景色です。
山に行くとこんな風景に出合います。
もっとも、それは、目にする我々の気持ちの問題であるような気がしますが。

なかなか良い展覧会でした。
でも、やはり名古屋の美術館の中で、名古屋ボストン美術館は立ち遅れている感じがします。
米国ボストン美術館の言うがままだった昔とは違い、現在は名古屋側で独自に企画展の内容を決めて開催できるようになったとのこと、企画者の努力は伝わりますし、評価します。
が、いまひとつ物足りない展覧会なのはなぜでしょう?
予算が少ないのでしょうか。だとしたら、県美や市美はもっと厳しいはず。
名古屋市美術館の所蔵品展や企画展は、規模が小さくてもキュレーターの心意気が伝わって来ます。
名古屋ボストン美術館も、それを参考にして欲しいと思いました。
健闘を祈ります。

あっ、熱くなってしまった…
頭を冷やそう。ウガ爆弾


『ザ・風景―変貌する現代の眼』
◆2010年4月24日(土)-9月12日(日)
 名古屋ボストン美術館
(2018年10月8日にて閉館しました)


ボストン美術館 →

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ザ・風景』①(2010年)


【エリック・アホー作品展】


・テーマ「風景画」の記事一覧 →
【一枚の絵・23】

名古屋 松坂屋美術館
『光の讃美 世界の印象派展』(1991年)より
ジョヴァンニ・セガンティーニ
《花野に眠る少女》
紙にパステル、グワッシュ
1884-85年 52×40



先日、南館がオープンして、日本最大級の百貨店になった松坂屋(名古屋)。
その南館の7階にできた松坂屋美術館の外観の豪華さは、TVで見た東京新都庁舎の内部に負けず劣らず?です汗
(でも、美術館の中はそう広くない…)

で、記念すべき第1回目の展覧会でのお気に入りは、これ。セガンティーニの《花野に眠る少女》です。
ふわっとしたタッチが、おだやかーな気分にさせてくれるし、お花畑に寝ころんでいる彼女の気持ちよさそーな表情が、これまたたまらないドキドキ
遠くに見える、もこもこっとした牛の姿も、のどかーな感じ。

一緒に展示されていたルノワールやモネやピサロといった印象派の代表選手の作品よりも、強く「印象」に残りましたとさグッド!
(1991年3月)


『光の讃美 世界の印象派展』
◆1991年3月21日(木・祝)-5月6日(月・振休)
 松坂屋美術館(名古屋)
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松坂屋美術館 →
(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)

【ジョヴァンニ・セガンティーニ作品集】



【2010年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

エドゥアール・マネ
《黒い帽子のマルタン夫人》
キャンバスにパステル
1881年 55.5×46.3
メナード美術館


エドガー・ドガ
《舞台そでの三人の踊り子》
キャンバスに油彩
1880-85年頃 54×65


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《麦束を持つ少女》
キャンバスに油彩 1888年 65×54
サンパウロ美術館


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《髪長き水浴の乙女(長い髪の浴女)》
キャンバスに油彩 1895年 82×65
オランジュリー美術館


ポール・ゴーギャン
《ヴォージラールの市場》
キャンバスに油彩 1879年 66×100.3
スミス・カレッジ美術館


クロード・モネ
《睡蓮》
キャンバスに油彩 1903年 81×100
アーティゾン美術館
1


フレデリック・チャイルド・ハッサム
《1916年7月4日(ニューヨークでかつて見られた最も大がかりな米国旗掲揚、5月の独立記念日準備パレードのクライマックス)》
キャンバスに油彩
1916年 91.4×66


・テーマ「印象派」の記事一覧 →
神戸市立博物館
『トリノ・エジプト展 イタリアが愛した美の遺産』(2010年)



トリノ・エジプト博物館。。。
イタリアに世界屈指のエジプトコレクションを誇る博物館があるとは知らなんだ~~タラー
(全5章、展示総数119点)


今回の作品は、すべて日本初公開ですよキラキラ
目玉は、ポスターにもなっているこちら。


アメン神とツタンカーメン王の像
石灰岩 
新王国時代 第18王朝 ツタンカーメン王-ホルエムヘブ王治世(前1333-前1292年頃)
高さ209 幅90 奥行112
トリノ・エジプト博物館

死因は、暗殺ではなく脚の骨折&マラリアだった…と最近になって判明した、少年王ツタンカーメン(右)。
アメン神(左)に対し、敬愛と恭順の意を表す姿で表現されています。


この像が展示されている「彫像ギャラリー」のコーナーは、現地のトリノ・エジプト博物館と同じように、照明と鏡を効果的に使った演出がされてまーす音符

「彫像ギャラリー」の展示作品から。


ライオン頭のセクメト女神座像(部分)
閃緑岩
新王国時代 第18王朝 アメンへテプ3世治世(前1388-前1351年頃)
高さ253 幅61 奥行116
トリノ・エジプト博物館


イビの石製人型棺の蓋(部分)
変成硬砂岩
末期王朝時代 第26王朝 プサメティク1世治世(前664-前610年頃)
長さ197 幅62 厚さ24
トリノ・エジプト博物館


今回、彫像のほかにステラ(石碑)が数多く展示されておりますが、、、
ほとんど当時のままの鮮やかな色彩に目を引かれたのが、
こちらの木製パネル。


ガラス象眼細工を施した木製パネル
木にガラス象眼 プトレマイオス時代(前332-前30年)
高さ17.3 幅20.6 厚さ2.4
トリノ・エジプト博物館


そのほかの展示作品~キラキラ
まず、猫の像は外せませんねぇにゃー


青銅製の猫の小像
青銅 末期王朝時代 第26-31王朝(前664-前332年)
高さ20
トリノ・エジプト博物館
風景写真 レンズ5


ミイラを作る際に取り出した内臓を納めておくカノポス容器。
左から順に、

ヒトの姿のイムセティ神→肝臓
ヒヒの姿のハピ神→肺
ジャッカルの姿のドゥアムウトエフ神→胃
ハヤブサの姿のケベフセヌウエフ神→腸

を守っているのだとか。


ウアフイブラーのカノポス容器
アラバスター 末期王朝時代 第26王朝(前664-前525年)
高さ約37 径約15(平均)
トリノ・エジプト博物館


翼の描写がかっこいいイシス女神。


王を守護するイシス女神の像
木に彩色 末期王朝時代 第26-31王朝(前664-前332年)
高さ24.5 幅18
トリノ・エジプト博物館


緻密な文様のタバクエンコンスの人型棺(木に彩色 前990-前970年頃)も素晴らしかったグッ

古代エジプトと言えば!のミイラや、アクセサリーもありますよ。
ヒトの遺骸を展示するのって、なんかバチ当たりじゃないかなぁ~~と思ってしまうのだけどタラー


『トリノ・エジプト展 イタリアが愛した美の遺産』
◆2010年3月20日(土)-5月30日(日)
 神戸市立博物館
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(神戸市中央区京町24)

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