愛知県美術館
『モダンデザインの父 ウィリアム・モリス展』(1997年)



19世紀のイギリスの詩人であり、また、デザイナーでもあり、思想家でもあり……
装飾芸術の分野では、壁紙・刺繍・家具・ステンドグラス・タペストリー・カーペット・本の装飾etc…と、多岐にわたって活躍したウィリアム・モリス(1834-1896)。

彼は、親友のエドワード・バーン=ジョーンズやラファエル前派のアーティストたちとも交流を深め、中世のギルドを理想としたモリス商会(室内装飾全般を扱う職人集団)を設立しました。
そして、芸術を生活に結びつけ、自然の美・伝統の美を再発見し、シンプルで美しいライフスタイルを世に提案したのです。

ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館発、「モダンデザインの父」ウィリアム・モリスとモリス商会のデザイナーたちによる作品の数々をどうぞ!キラキラ
(展示総数240点)


目玉は、やはり内装や織物関連ですね。
緻密なデザインは、なんというか、
日本の刺青に通じるものがあるかも……
( "遠山の金さん" に合いそうな柄もありました!爆弾


ウィリアム・モリス
タイル・パネル
1876年
ヴィクトリア&アルバート博物館


ウィリアム・モリス
壁紙《デイジー》
1868-70年頃
ヴィクトリア&アルバート博物館


ウィリアム・モリス
内装用ファブリック《スネークヘッド》
1876年
ヴィクトリア&アルバート博物館


ウィリアム・モリス
内装用ファブリック《いちご泥棒》
1883年 60×95.2
ヴィクトリア&アルバート博物館


ウィリアム・モリス
内装用ファブリック《クレイ》
1884年
ヴィクトリア&アルバート博物館


ジョン・ヘンリー・ダール
タペストリー《ふくろう》
1895年頃
ヴィクトリア&アルバート博物館


ウィリアム・モリス、ジョン・ヘンリー・ダール
タペストリー《果樹園》あるいは《四季》
1890年 221×472
ヴィクトリア&アルバート博物館


エドワード・バーン=ジョーンズ、ジョン・ヘンリー・ダール
タペストリー《ポモーナ》
1900年頃
ヴィクトリア&アルバート博物館


そのほかの工芸品も素晴らしかったですよキラキラ


ウィリアム・モリス
キャビネット《聖ゲオルギウス伝》
1861-62年 95.9×177.7×43.2
ヴィクトリア&アルバート博物館


ウィリアム・モリス
『ユートピアだより』
1891年 20.5×14
ヴィクトリア&アルバート博物館


フォード・マドックス・ブラウン
ステンドグラス・パネル《ルネ王の蜜月―建築》
1862年 63.7×54.3
ヴィクトリア&アルバート博物館


ケイト・フォークナー
皿《スター・フラワー》
1880年 径45
ヴィクトリア&アルバート博物館


産業革命後の機械化による粗悪な大量生産品を批判し、
手仕事の良さを見直したモリスの思想とその実践(アーツ&クラフツ運動)。

アーツ&クラフツの哲学は、イギリスだけでなく、のちにヨーロッパ各地、アメリカ、日本にも伝わり、大きな影響を与えることになるのでしたグッ


『モダンデザインの父 ウィリアム・モリス展』
◆1997年7月25日(金)-8月31日(日)
 愛知県美術館
・Twitter →


愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)→

【ウィリアム・モリス作品集】


・テーマ「工芸・デザイン」の記事一覧 →


ご覧いただきありがとうございました。
2010年のワタシの記事は、これにておしまい。
新しい年もなにとぞよろしくお願いいたします富士山


チャーリー

チャールズ・フランシス・パストリアス4世(通称 : チャーリー)
4月で17才になる、わが家の爺さまですにゃー
【一枚の絵・35】

名古屋市美術館
『マティス展』(1991年)より
アンリ・マティス
《赤い部屋(赤のハーモニー)》
1908年 180×220
エルミタージュ美術館

風景写真 レンズ1


マティスの作品は、中学の美術の教科書の表紙・裏表紙でおなじみでした(M姉さん、覚えてるぅ?)。
わたしは、どちらかというと、彼の切り紙絵の作品が好きなんだけど、今回の展覧会は油彩・デッサンがほとんど。
でも、こちらの方もパワー満点、観るのにけっこう気合いが要ります汗

シャガールの「青」、ゴッホの「黄」という風に、その画家ならではの色をあげると、《赤い部屋》の「紅(くれない)」は、マティスの色…だと思う。
遠近感のまったくない構図はとっても大胆!で、アラベスク模様のテーブルクロスがそのまま壁にまで拡がっているような、不思議な感じがします。
うーん、すごいっ! でも、次回は切り紙絵をもっと観たいなドキドキ
(1991年9月)


『マティス展』
◆1991年8月24日(土)-9月29日(日)
 名古屋市美術館
・Twitter →


名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)


【2010年・追記】
今回の「ニ押し」はこちらキラキラ
右側の女性がとっても気になる……

アンリ・マティス
《待つ》
1921-22年 61×50
愛知県美術館
風景写真 レンズ1


そのほかの展示作品~音譜

アンリ・マティス
《皿とフルーツ》
1901年 51×61.5
エルミタージュ美術館
風景写真 レンズ2


アンリ・マティス
《緑衣の女》
1909年 65×54
エルミタージュ美術館
風景写真 レンズ3


アンリ・マティス
《立っている緑衣のモロッコ人》
1912年 145×96.5
エルミタージュ美術館
風景写真 レンズ4


アンリ・マティス
《サフラン色のバラと鳥かごのインコ》
1924年 60.3×73
コロンバス美術館
風景写真 レンズ5


アンリ・マティス
《青い宝石をつけた女》
1937年 55×33
風景写真 レンズ6


アンリ・マティス
《リディア・デレクトルスカヤの肖像》
1947年 64.5×49.5
エルミタージュ美術館
風景写真 レンズ7


【アンリ・マティス作品集】


【アンリ・マティスの切り紙絵】


・テーマ「フォーヴィスム」の記事一覧 →
名古屋 松坂屋美術館
『アール・ヌーヴォーのポスター芸術展』(2010年)



不覚にも2005年の『ミュシャ展』(@松坂屋美術館)を見逃してしまったため、、、
アール・ヌーヴォーの展覧会へ行くのは21世紀初タラー
(展示総数132点)


1890年代から1920年代にかけ、
ヨーロッパの街角を飾ったさまざまなポスターたち。
大好きなミュシャと今回チラシ↑になってる《ヘルム・ココア》を目当てに出かけたところ、
個人的に、あっと驚く発見がありましたっ!

それが、イチ押しのこの作品キラキラ


アルフォンス・ミュシャ
《ジョブ》(ブロンド)
1896年 56.5×44
モラヴィア・ギャラリー

うきゃ~、ブロンドの《ジョブ》なんて初めて!ポーン
こんな別バージョンがあるとは知らんかった目
館内の照明の関係でここまでキラキラには見えないけれど、確かに黄金色の髪キラキラ
これはこれでセクシーですねー。
ゴージャスですねー。
金運UPのお守りとして部屋の西側に飾りたいですねー。

ちなみに、
こちらが これまでおなじみだった《ジョブ》。


アルフォンス・ミュシャ
《ジョブ》(参考作品)
1897年


ミュシャのリトグラフは、ほかに《ジスモンダ》《椿姫》《ロレンザッチオ》《サマリアの女》《メディア》が来てますよ。

女優サラ・ベルナールのためにデザインされた舞台ポスター。
このなかで一番好きなのは《メディア》かなぁピンクハート


アルフォンス・ミュシャ
《メディア》
1898年 207×76.5


展覧会の内容は、 前半がウィーン分離派とユーゲント・シュティール(ドイツ語圏の国々の世紀末芸術)、後半がアール・ヌーヴォー(+アール・デコが少々)といった感じですグッ


で、そのほかの展示作品~キラキラ


フランツ・フォン・シュトゥック
《第7回ミュンヘン分離派展》
1897年 39×52
モラヴィア・ギャラリー

当時の保守的な美術界に喝!パンチ!
芸術・学問の庇護者で戦いの女神でもあるパラス・アテナは、分離派の守護神なのです。


グスタフ・クリムト
《第1回ウィーン分離派展》(検閲後)
1898年 53×37
モラヴィア・ギャラリー

「(検閲前)」のポスターも一緒に展示されております。
何がイカンかったのか?は「裸の男性」(彼はギリシャ神話の英雄テセウス)からご想像ください……


コロマン・モーザー
《フロンメのカレンダー》(金色版)
1898年 95×62
プラハ美術工芸博物館


アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
書籍『快楽の女王』
1893年 134×91.5
モラヴィア・ギャラリー


テオフィル・アレクサンドル・スタンラン
《ヴァンジャンヌの殺菌牛乳》
1894年 136.5×97
モラヴィア・ギャラリー


アンリ・プリヴァ=リヴモン(本名 : アンリ・プリヴァ・アントワーヌ・テオドール・リヴモン)
《ヘルム・ココア》
1899年頃 153×66
プラハ美術工芸博物館
風景写真 レンズ9


ヤン・プレイスレル
《現代フランス美術展》
1902年 106.7×76
モラヴィア・ギャラリー


カッサンドル(本名 : アドルフ・ジャン=マリー・ムーロン)
《寝台特急「北極星号」》
1927年 105×76
プラハ美術工芸博物館

カッサンドルと言えば、
北大西洋航路の豪華客船《ノルマンディー号》のポスターが有名だけど、
鉄道のもあったのね目


アール・ヌーヴォーのドレスとロココ様式の扇、
アール・デコのドレスとバッグも展示されてますよ。

132点の作品を通してたどるポスター芸術の黄金時代キラキラ
特に「黒」と「黄(or金)」のコンビネーションに惹かれたワタシですグッ


『アール・ヌーヴォーのポスター芸術展』
◆2010年11月27日(土)-12月26日(日)
 松坂屋美術館(名古屋)
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(名古屋が最終会場です)


松坂屋美術館 →
(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)

チェコ国立モラヴィア・ギャラリー →

チェコ国立プラハ美術工芸博物館 →

【チェコ国立プラハ美術工芸博物館】


・テーマ「版画」の記事一覧 →
【一枚の絵・34】

愛知 岡崎市美術館
『ベル・エポックの光彩 ジュール・シェレ展』(1991年)より
ジュール・シェレ
《黄色いドミノ》(タピスリーの下絵)
キャンバスに油彩
1908年 290×200



19世紀末から第一次世界大戦勃発までの繁栄と逸楽の時代を、フランスでは「ベル・エポック」(古き良き時代)と呼ぶのだそうです。

しかしながら、その繁栄と逸楽の陰にはまた、不安と緊張が潜んでいたのでした。
喜びよりも憂いを、甘美さよりも苦さを選んでベル・エポックの裏面を描いた画家たちに対し、ひたすら生の喜びを描き続けたのが、このジュール・シェレです。

印刷工の家に生まれ、カラー・ポスターの創始者となった彼は、50歳以降「画家」の道を歩み始め、その油彩画、水彩画、パステル画には生きることへの喜びが満ちあふれています。

この《黄色いドミノ》も290×200cmの大画面に、ロココ風の絵柄と鮮やかな色彩。
外側の枠にも花や楽器や楽しげな人々の顔が並んで、もう底抜けに明るい!
なにより、女性の左手の「うちわ」にご注目をドキドキ
ジャポニスム万歳!ですよん。
(注 : ドミノとは、フードのついた長くゆるやかな仮装用の衣装のことです音譜
(1991年8月)


『ベル・エポックの光彩 ジュール・シェレ展』
◆1991年8月7日(水)-25日(日)
 岡崎市美術館(愛知)


岡崎市美術館 →
(愛知県岡崎市明大寺町茶園11-3)


【2010年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

ジュール・シェレ
《大気》
キャンバスに油彩
1900年 158×220


ジュール・シェレ
《大地》
キャンバスに油彩
1900年頃 158×220


ジュール・シェレ
《ファジェット》
キャンバスにパステル
1901年 110×63


ジュール・シェレ
《遊び : 太鼓とらっぱ》
キャンバスにパステル
118×40
風景写真 レンズ4


ジュール・シェレ
《遊び : 人形》
キャンバスにパステル
118×40
風景写真 レンズ5


ジュール・シェレ
《遊び : 小舟》
キャンバスにパステル
118×40
風景写真 レンズ6


ジュール・シェレ
《女性頭部の5つの習作》
キャンバスにパステル
1909年 61×80


ジュール・シェレ
《ヴィッタ男爵夫人の肖像》
キャンバスにパステル
1910年 177×78


ジュール・シェレ
《セレナード》
キャンバスにパステル
1912年 104×55


ジュール・シェレ
《キャンティを一杯》
キャンバスにパステル
1912年頃 104×55


ジュール・シェレ
《夏》
キャンバスに油彩
1914年 70×26
風景写真 レンズ1


ジュール・シェレ
《秋》
キャンバスに油彩
1914年 70×26
風景写真 レンズ2


ジュール・シェレ
《鳩》
キャンバスにパステル
1921年 65×80


【ジュール・シェレ作品集】


・テーマ「アール・ヌーヴォー」の記事一覧 →
名古屋市美術館
『美の旅人 池田遙邨回顧展 古典から山頭火まで』(2000年)



今回のイチ押しは、
ワタシの印象に残った作家・Part8キラキラ

何ものにもとらわれない個性とユーモアを持った日本画家、
池田遙邨(1895-1988)です。
2000年に開かれた回顧展の作品をどうぞ。
(展示総数87点)


池田遙邨
《夕映》
1986年
ホテルサンバレー伊豆長岡


20世紀最後の年に、名古屋市美術館で開催された
『池田遙邨回顧展』。

一番初めに展示されていたのは、
《災禍の跡》という洋画タッチの屏風絵でした。
関東大震災の惨状を描いたもので、
一気にその場の空気が重ーくなりました……


池田遙邨
《災禍の跡》
1924年
倉敷市立美術館


このひとの作風は年代とともに変わっていき、

・洋画の影響濃い初期の作品(1920年代)
・日本の伝統絵画への回帰を意識した時代の作品(1930-40年代)
・抽象化・単純化した象徴的画面の時代の作品(1950年代)
・童画のような風景や動物たちの登場する楽しい作品(1960-70年代)
・俳人・種田山頭火の世界と一体となった晩年の作品(1980年代)

に分けられます(同展覧会のチラシより)。

特に山頭火への傾倒は強く、
山頭火の俳句をモチーフにした作品を描き、
山頭火と同じ格好をして旅をしたそうな。
また、ミロやクレーのようなタッチを
日本画でやってみたという点もすごい!


今回はワタシのお気に入り、
1950年代から80年代のものをご紹介します。
まったりと和んでくださいませピンクハート


池田遙邨
《幻想の明神礁》
1952年
倉敷市立美術館


池田遙邨
《森の唄》
1954年
倉敷市立美術館


池田遙邨
《囁》
1972年
京都市美術館


池田遙邨
《醍醐雪庭》
1975年
倉敷市立美術館


池田遙邨
《惜春》
1980年
越前市文化センター


池田遙邨
《影》
1976年
倉敷市立美術館


池田遙邨
《たそがれゆく茶畑》
1985年
ホテルサンバレー伊豆長岡


池田遙邨
《嵯峨野の細道》
1986年
京都府


池田遙邨
《うしろ姿のしぐれてゆくか 山頭火》
1984年
京都国立近代美術館


池田遙邨
《行きくれてなんとここらの水のうまさは 山頭火》
1988年
倉敷市立美術館


『美の旅人 池田遙邨回顧展 古典から山頭火まで』
◆2000年2月5日(土)-3月20日(月・祝)
 名古屋市美術館


名古屋市美術館 →
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(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

倉敷市立美術館 →
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(岡山県倉敷市中央2-6-1)

【池田遙邨名作選@倉敷市立美術館】

倉敷市立美術館コレクション 池田遙邨の世界 →

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兵庫県立美術館
『ザ・コレクション・ヴィンタートゥール スイス発―知られざるヨーロピアン・モダンの殿堂』(2010年)



「ヨーロピアン・モダンの秀作群、全90点が日本初上陸」

スイスの小都市ヴィンタートゥールは、資産家たちが数多くの美術作品を集めた優れた文化都市として知られます。
なかでも街の中核施設ヴィンタートゥール美術館は、ヨーロッパ近現代の美術を一望できる良質なコレクションを誇ります。
本展は、これまで国外でまとめて展示されることのなかったこの作品群を初めて大規模に紹介するものです。
出展作品90点はすべて日本初公開です。

(展覧会のチラシより)


というわけで、
さっそく今回のお気に入り~キラキラ
(全8章、60作家、展示総数90点)


◆ フランス:ドラクロワから印象派、印象派以後の時代

アルフレッド・シスレー(フランス)
《朝日を浴びるモレ教会》
キャンバスに油彩 1893年 81.5×65.5
ヴィンタートゥール美術館


クロード・モネ(フランス)
《乗り上げた船、フェカンの干潮》
キャンバスに油彩 1868年 61.5×46.5
ヴィンタートゥール美術館


オディロン・ルドン(フランス)
《野の花》
キャンバスに油彩 1905-08年頃 65×50
ヴィンタートゥール美術館


◆ ドイツとスイスの近代絵画

アルベルト・アンカー(スイス)
《コーヒーとコニャック》
キャンバスに油彩 1882年頃 34.5×46.5
ヴィンタートゥール美術館


フェルディナント・ホドラー(スイス)
《ジュネーヴ湖畔の柳》
紙に油彩 1882年頃 43×33
ヴィンタートゥール美術館


◆ ナビ派から20世紀へ

モーリス・ドニ(フランス)
《エヴァ・ムリエの肖像》
キャンバスに油彩 1891年 55×38
ヴィンタートゥール美術館


エドゥアール・ヴュイヤール(フランス)
《室内、夜の効果》
キャンバスに油彩 1893年 46×38
ヴィンタートゥール美術館


ピエール・ボナール(フランス)
《婦人帽子屋》
板に油彩 1905年頃 41×33
ヴィンタートゥール美術館


ヴュイヤールの作品(油彩、テンペラ)は4点、
ボナールの作品(油彩)は6点展示されてます。
ファンの方は必見かも!?


◆ ヴァロットンとスイスの具象絵画

フェリックス・ヴァロットン(スイス)
《日没、オレンジ色の空》
キャンバスに油彩 1910年 54×73
ヴィンタートゥール美術館


◆ 20世紀:素朴派から新たなリアリズム

ジャン・ブロエ・ニーストレ(スイス)
《湿原のアカアシシギ(霧がかかった雰囲気)》
キャンバスに油彩 1911年 77.5×187.5
ヴィンタートゥール美術館

これ、日本画なのかと思った!目


アンリ・ルソー(フランス)
《花束》
キャンバスに油彩 1910年 55×46
ヴィンタートゥール美術館


表現主義(カンディンスキー、クレー、ココシュカ、ベックマン…)、
キュビスム(ピカソ、ブラック、レジェ、ル・コルビュジエ…)の作品もあります。
彫刻16点(ドガ、ロダン、マイヨール、ジャコメッティ…)も見応えアリですピンクハート


ルノワール作のブロンズ像、ドイツの印象派、
スイスの画家たちの作品を見るのは初めてで、
「へええ~」「ふむふむ…」を連発してたワタシ。
すんごい大作!というものはないけれど、
小粒でもピリリと辛い、
山椒のような作品が揃ってますよーグッキラキラ


『ザ・コレクション・ヴィンタートゥール スイス発―知られざるヨーロピアン・モダンの殿堂』
◆2010年10月21日(木)-12月26日(日)
 兵庫県立美術館
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長崎県美術館に回ります)


兵庫県立美術館 →
(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)

ヴィンタートゥール美術館 →

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【一枚の絵・33】

岐阜県美術館
『イギリスの水彩 1750-1900展』(1991年)より
エドワード・ロバート・ヒューズ
《夜が星を従えて》
紙に水彩、金彩 1912年 76.2×127
バーミンガム美術館



近代水彩画はイギリスから始まりましたキラキラ
最初、地図をつくるときに取り入れられた水彩画の技法が、自国の自然に対する感受性と一緒になって、風景画の発展に大きな影響を与えたんだそうです。

そしてそこから海洋画が生まれ、ロマン派(物語絵や宗教画など)が生まれ、人物画・静物画が生まれたわけですがー、それにしてもタッチが細かい!(特に風景画)
髪の毛で描いてるんじゃないか?と思うほど。

ほとんどの作品が現実のものの姿を写実的に捉えているなか、この《夜が星を従えて》は空想の世界。
黒い翼をつけた「夜」が、無数の天使「星」を連れて天空(そら)を舞う……胸に「眠りの神」ヒュプノスを抱いた、「夜の女神」ニュクスの姿か?(ギリシャ神話よドキドキ)とも考えたけれど、そーんなことはどうでもよい。
とにかく、ファンタスティック!な一枚でありました。うーん、部屋に飾りたいよっドキドキ
(1991年8月)


『イギリスの水彩 1750-1900展』
◆1991年7月12日(金)-8月18日(日)
 岐阜県美術館
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岐阜県美術館 →
(岐阜市宇佐4-1-22)

バーミンガム美術館 →

【エドワード・ロバート・ヒューズ作品集】



【2010年・追記】
ヒューズのこの作品、《夜と星の列車》という邦題もあるようですね?(なんか「銀河鉄道」っぽい感じ~)

で、そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

ヘレン・アリンガム
《ヴェイルウッド農園》
紙に水彩 1885-95年 43×36.5
バーミンガム美術館


カール・ハーグ
《チェルバラの水運び女》
紙に水彩 1857年 50.4×35.4
バーミンガム美術館


・テーマ「イギリス」の記事一覧 →
神戸市立博物館
『川西祐三郎展 版の軌跡』(2010年)



神戸スイーツ「神戸六景ミニゴーフル」の缶のフタでもおなじみの版画家・川西祐三郎さん(1923-2014)キラキラ
作品発表歴は70年近くにもなり、
現時点(2010年)での制作数は1200点にのぼるそうな。

2010年の春、氏が8歳の時から制作してきた木版画931点を神戸市立博物館に寄贈したのを記念して開かれた展覧会です。
(全6章、展示作品161点+資料15点)


神戸出身のかたなので、
神戸と兵庫の風景画が多数あります!
日本各地の景勝地を描いた作品もあります!
が、が、、、
ワタシが一番心惹かれたのは、こちらキラキラ


川西祐三郎
《ガウディの教会》
紙に木版色摺 1989年 59.6×45.2
神戸市立博物館

ガウディが好き~ピンクハート
サグラダ・ファミリアが好き~ピンクハート
なのもあるけど、
この「画面切り分け」の妙にガツン!とやられました……


川西祐三郎
《アムステルダム運河》
紙に木版色摺 1985年 60.2×44.9
神戸市立博物館


川西祐三郎
《ベニス詩情》
紙に木版色摺 1998年 60.2×44.9
神戸市立博物館


切り絵のようにも見える作品は素朴で、昔懐かしい感じ。
でも、それでいてとってもモダングッキラキラ


川西祐三郎
《せせらぐ》
紙に木版色摺 1972年 48.2×32.5
神戸市立博物館


川西祐三郎
《錦鯉》
紙に木版色摺 1976年 48.0×32.3
神戸市立博物館


川西祐三郎
《しまなみ眺望》
紙に木版色摺 2007年 33.2×47.6
神戸市立博物館


で、超・懐かしい風景を発見!目


川西祐三郎
《万国博》
紙に木版色摺 1969年 28.3×30.1
神戸市立博物館

「万博」ではなく「万国博」(日本万国博覧会)という呼称が、もう懐かしすぎ!
別名「EXPO'70」の
未来的な響きもかっこよかったなぁ……
しかし、この版画の中で知ってるのは太陽の塔とソ連館、みどり館、ガスパビリオンだけタラー
あと10年遅く開催してほしかったわ~えーん
(と言いつつ、11年後に開かれた「PORTOPIA'81」(神戸ポートアイランド博覧会)のこともよく憶えてないワタシですパンチ!

「万国博」の動画もどうぞ。

【EXPO'70】



それでは、最後に神戸の風景を~キラキラ


川西祐三郎
《神戸の街》
紙に木版色摺 1983年 33.1×47.8
神戸市立博物館


川西祐三郎
《摩耶大橋》
紙に木版色摺 1984年 24.3×33.6
神戸市立博物館


川西祐三郎
《牧場の羊》
紙に木版色摺 1988年 24.4×33.5
神戸市立博物館


川西祐三郎
《石屋川車庫》
紙に木版色摺 1998年 24.3×33.5
神戸市立博物館


川西祐三郎
《神戸空港》
紙に木版色摺 2006年 45.1×60.2
神戸市立博物館


それまで、お父上の川西 英さん(かわにし・ひで 1894-1965)に作風が似ているなー…という印象を持ってたんですが、
似て非なるものというか、やっぱ違うウインク


川西 英
《神戸港》(参考作品)
紙に木版色摺 1953年 44.5×59.8
神戸市立博物館


お近くのかたは、
ぜひ実物をご覧になってくださいね!


『川西祐三郎展 版の軌跡』
◆2010年10月9日(土)-11月23日(火・祝)
 神戸市立博物館
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神戸市立博物館 →
(神戸市中央区京町24)

【神戸の版画家 川西祐三郎さん】



奈良の『第62回 正倉院展』も見たかったけど行けなかったタラー
歴史の教科書に載ってた、
螺鈿紫檀五絃琵琶じゃあ~~!目



・テーマ「版画」の記事一覧 →
【一枚の絵・32】

愛知県文化会館美術館
『田中一村展』(1991年)より
田中一村
《ビロウとアカショウビン》
絹本彩色
1962年 153×57

風景写真 カメラ1


ひとこと、「なんでこんなスゴイひとが、いままで埋もれておったんだぁ!?」と叫びたくなる展覧会です。

「不世出の天才児」ともてはやされ、有望な画家として将来を期待されていたにもかかわらず、中央画壇との意見の相違から、生涯独りで我流の道を歩み続けた田中一村。
50歳で奄美大島に移り住み、紬工場で働きながら生活費を貯え、そして絵を描くという孤高の画家でありました。

彼の作品に登場する亜熱帯の草・木・花・鳥・魚たちはみな、生命感にあふれており、また、大胆な構図によって、見る者すべてを感動させずにはいられません。
これが本当に20年、30年前の絵なんでしょうか? 昨今ブームのエコロジー画家より何十倍もセンスがあるぞっ!

売るためでもなく、誰かに見せるためでもなく、ただ描きたいから描いている……彼の心意気の中に、芸術の原点を見たような気がいたしました。
(1991年7月)


『田中一村展』
◆1991年7月9日(火)-25日(木)
 愛知県文化会館美術館
(現・愛知県美術館



田中一村記念美術館 →
(鹿児島県奄美市笠利町節田1834)


【2010年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

田中一村
《白花と赤翡翠》
絹本彩色
1967年 156×60
風景写真 レンズ1


田中一村
《アダンの海辺》
絹本彩色
1969年 156×76


田中一村
《花と鳥》
絹本彩色
昭和40年代 155×73


田中一村
《ビロウとブーゲンビレア》
絹本彩色
昭和40年代 155×73


田中一村
《クロトンと熱帯魚》
絹本彩色
1972,73年 45×50


田中一村
《クワズイモとソテツ》
絹本彩色
1972,73年 157×83


田中一村
《榕樹に虎みみづく》
絹本彩色
昭和40年代 154.3×73


【田中一村 新たなる全貌@千葉市美術館(2010年)】


【田中一村の作品が鹿児島・奄美市の寺で新たに見つかる(2022年)】


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ウガ、ウガ、ウガガガ…
クマ太郎ですくま

最近、よく図書館に行きます。
近くの市立図書館は足を運ぶ人の年齢層がとても幅広く、平日の午後はご高齢の方々の静かな知的サロンのような雰囲気さえあります。


いま読んでいるのは『サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か』という本です。


『サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か』
ミチオ・カク著/斉藤隆央訳
NHK出版


著者は子どもの頃はSF大好き少年、気がついたら物理学者という経歴で、現在は後進の指導とともに作家・シナリオライターからの相談を受け、物理法則の制約を考証して物語にリアリティーをもたせるアドバイスをしているそうな。

この本では、SFでお馴染みのフォースフィールド、テレポート、テレパシー、念力、ロボット、UFO、タイムトラベルなどなど、様々な事象を「不可能レベル1~3」に分けて解説してくれます。

楽しいのは、著者が決してネガティブな視点でSF的事象を論じることはせず、『…さて、どうしたらフォースフィールドはできるのだろうか? どれくらい実現性はあるのだろう?』と話の口火を切るところなんですね。

昔の人はどう考えていたか、現在の科学者はどう考えているのか、そしてその基礎となる現代の最先端の理論と実験、テクノロジーについて語りながら、その実現性を論じてくれるのです。

ただ、実現性という前に、人間が歩いたり話したりという簡単な日常の動作や行動をするためには、いまのシリコンチップの何万倍ものスピードが要るそうな。量子コンピューターやDNAコンピューターなど、そちらが実現しないことには、人間の赤ちゃんの行動を再現するのもままならぬという……

そして「意識」または「自意識」というものが結局なんなのかということも科学では定義されていない事実にぶつかるという。
それだと到底、人間に近い存在は作り出せそうにないでしょう。


ロボットの実現性についての項を読みながら思い出すのは、『新スタートレック』(The Next Generation)シリーズのデータ少佐です。アンドロイドである彼は人間に近づこうと努力するんですよね。そしてギターを弾いたり、絵も描いたりする。

人間を知るため、人間に近づくために絵を描くというのは面白い発想ですよね。
う~ん… 合理的な存在であるデータ少佐からしたら「意味のない」生産である芸術活動に、人間の持つ人間らしさがあると、そういう結論にゆきついたってことなのでしょうか。

絵画の持つ魅力って、結局なんなんでしょう?????
不思議だなぁ… くま


【ミチオ・カク博士 : タイムトラベル】


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