前回のブログでお伝えしたパデル世界選手権を昨日見てきました。

 

『パデル』はテニスとスカッシュを合わせたようなスポーツ。

 

この言葉を耳にしたのはパラグアイに来てからです。

 

町のあちこちにPadelという文字とテニスのようなラケットが描かれた看板を見ます。

 

なんとなくテニスに似たスポーツなんだと認識がありましたが、

 

この大会があるまでルールも知らなかったし、

 

ラケットやボール、コートもどんなのか知りませんでした。

 

 

 

日本選手団を応援するため、

 

そしてパデルというスポーツに出会うため、

 

パデルのワールドカップへ行ってきました!

 

 

 

会場はAVENTURA Centro Deportivo。

 

近くのLa Quintaも会場になっています。

 

入場料は今週の月曜日から木曜日までは80,000グアラニー(約1600円)です。

 

手首に紙のテープを巻いてくれます。

 

これで1日券で2会場を自由に行き来することができます。

 

午前中は個人戦、午後14次以降は団体戦を見ることができます。

 

会場の地図や、参加国については前回のブログで

 

朝見に来て一度退場し、夜もう一度再入場することもできます。

 

 

 

 

私が昨日見に行ったのは団体、対イタリア戦。

 

4ヶ国総当たりのリーグ戦。

 

ランキング16位の日本は、

 

2位のアルゼンチン、6位のイタリア、10位のベルギーと同じグループです。

 

 

 

 

団体戦初日、日本はアルゼンチンに0対3で敗れてしまいました。

 

昨日は2戦目、イタリアとの対戦でした。

 

日の丸を広げ、サッカーの日本代表ユニフォーム(なんでサッカーとは突っ込まんといて。笑)を着て

 

いざ応援!!!!

 

撮影もOK、ブログへの掲載もOK、喜んでと言っていただけたので写真付きでレポートしたいと思います。

 

昨日は汗がたらたらと流れて止まらない蒸し暑い日でした。

 

4面あるコートの中で3面は屋根あり、1面は屋根なし。

 

日本イタリア戦は、日差しが強い中、屋根のないコートでの試合でした。

 

 

 

 

1番手は吉元さやか選手・竹口仁子(くにこ)選手

 

竹口選手は、社会人になるまではラケット競技未経験者。

小学校は野球、中高はバスケットとソフトボールをされていたそうです。

3年前にパデルを初めてした時に運命と感じたと言います。

みるみるうちにのめり込み、お勤めになられていた会社でパデル部を立ち上げるほど熱が高まったそう。

今年の3月にはパデルに専念すると退社され、今では日本代表に。

 

 

 

吉本選手はテニス歴が長く、15歳でハワイに渡り、トレーニングを重ねていたそうです。

パデルに出会ったのは3年前だそう。テニスとは全く戦術が異なることに気づき、

苦戦しながらも、奥深さに魅せられたんだって。

『1mmの成長が楽しくてしょうがない!』という言葉が印象的でした。

 

 

 

チーム全体にいい流れを作らなくてはいけない1番手ってのは本当に緊張するんだよね。

 

カウントの運びはテニスと同じ。1ポイントにつきサーブも2回チャンスがあります。

 

ただ少しテニスと違うのは、ワンバウンドさせてから対角線場の相手コートのサービスエリア内に入れます。

 

上からサービスを打つことはありません。

 

サーブはサービスラインぎりぎり、しかも角を狙っていることが多かったな。

 

相手は壁との距離が近いので動きにくく、リターンが難しくなりサーバーには好都合なんだね。

 

 

 

 

 

ふわっというボールを相手に返すと叩かれてしまうので、

 

ボレーは膝を曲げ、腰を落とし、ネットすれすれを通るように狙います。

 

相手のバック側や、2人のプレイヤーの真ん中、

 

いちばん取りにくい足元を狙っているように感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分たちの試合で試合を盛り上げたいという気持ちがとっても伝わってきました。

 

が、やっぱり相手は強豪国。

 

出だしから長身のイタリア人選手の強烈なスマッシュに押され、

 

なかなかペースがつかめず、結果は 0-6 0-6。
 

 

 

 

 

2番手は藤木絢野選手・知念美樹選手


藤木選手はいろんな地方に住んだことがあるそうで、

地元の広島弁の他、関西弁、博多弁がしゃべれるトリリンガル。

『大きな成功は小さな努力』がモットー。

小学生からテニスを始め、全国大会出場経験ありの名選手。

社会人になってからはテニスを辞めていたけれど、

ある日全く知らなかったパデルに出会い、今ではパデル漬けの毎日だそうです。

 

 

 

知念選手は日本代表キャプテン。

ラケットを握っていない時は営業ウーマンだそうです。

無趣味だった自分に嫌気がさし、そんな生活を変えたいと出会ったのがパデル。

『今人生2回目の青春真っ只中!!』という彼女。

youtubeで試合を観戦し、仲間と意見をぶつけ合ったり、作戦を練ったりするのが

とっても楽しいそうです。

 

 

 

コート全体を見てみましょう。

 

 

 

後ろはこの字にガラスの面があります。背面のガラスの上と側面は金網になっていて、

 

自分が打ったボールが相手コートでバウンドする前に

 

直接ガラスと金網にあたってしまうと自分たちの失点になります。

 

だからロブもスマッシュも難しいんです。

 

ワンバウンドしたボールが壁のどこかに当たった場合は、次にバウンドする前に打ち返します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1セット目に1ゲームとった時は飛び上がって喜びました!

 

強豪国イタリアに1ゲーム取ったんですもの!

 

デュースが何度も何度も続く場面で彼女らの粘り強さに圧倒されました。

 

2セットめは3ゲームを取る健闘を見せてくれました。

 

結果は 1-6 3-6。
 

 

 

 

 

3番手は南慧子選手・多比良(たいら)愛選手

 

南選手はシドニー在住の弁護士さん。

日本のエースでもありアジアのエースでもあります。

アジアNo.1の世界ランキング保持者。シドニー在住のパデルプレイヤーです。

5歳からアメリカでテニスをはじめ、

全日本ジュニアテニス選手権優勝やインターハイベスト8などの戦績を残された名選手。

「感激なき人生は空虚なり」という家訓がモットー。

 

 

 

 

多比良選手はのんびりぐーたらが大好きと言います。

癒し系のオーラが漂っていますがラケットを持つ姿は勝負師です。

小さい頃からいろんな運動をされていたそうです。

キャプテンの知念選手とは高校のテニスの部活時代の先輩後輩なんだって。

パデルのイベントで2人は再会を果たし、今や2人共日本代表選手。

 

 

 

1番手と2番手が負け、敗退が決まってしまいました。

 

しかし、世界の決勝に上がらないチームも順位が決められるそうなので

 

1つでも順位を上げるべく、2人はものすごい気迫で試合に挑んでいました。

 

 

 

 

 

 

試合は大接戦!

 

 

手に汗握るシーンがたくさんありました。

 

 

 

 

1ポイントに一喜一憂しました。

 

でも勝てるんじゃないか!と何度も思いました。

 

 

 

試合は惜しくも、3-6 3-6。

 

大舞台での1勝まであともう1歩でした。

 

 

最後は互いに記念撮影。

 

 

 

 

日本選手団の年齢を聞いてびっくりしました。

 

想像していたよりも上だったんです。

 

私より『少し』下の人が多かったんです。

 

年齢が近いからこそ、私もがんばらなくては!と励まされました。

 

決して練習環境が整っているとは言えない日本で

 

別の仕事を抱えながら日々練習に励む選手や、

 

悩みながらも別の仕事を辞め、パデルに専念する道を選ぶ選手、

 

パデルを普及する活動をしながら自身の研鑽を積んでいる選手……。

 

きっと言葉にはできない、いろんな葛藤があるんだと思います。

 

でも代表選手のコメントを見ていると、

 

『周りの人に支えられています。感謝しています』

 

という言葉が多く出てきていて、

 

パデルも与えられている環境も出会う人も全て『GIFT』と思えるその姿勢こそ、

 

今の彼女たちのプレーを光らせているのだなと感じました。

 

 

 

たった1試合を見ただけなのだけれど、

 

彼女たちのプレー、パデルが大好きな気持ち、生き方に強く励まされました。

 

元気をもらったその夜の自分のテニスの大会は

 

もちろん勝ちました!心強かったです!!

 

 

 

 

(写真いちばん右の男性は日本パデル協会の中塚浩二さん。中塚さんはパラグアイのご出身)

 

ありがとう、忍JAPAN!

 

 

 

 

 

最後にリクエストして、

 

この大会のために作ったというキュートなジャージ姿を撮影させてもらいました。

 

 

 

 

見返りVAMOS美人。

 

VAMOSとは『いけいけ』とか『がんばろう』とか、そんな応援する時に必ず出てくる言葉。

 

日本パデル、VAMOS!!

 

 

あと2人の代表メンバーも紹介します。

 

 

写真左から2番目が瀧田瑞月選手。
あだ名はたきちゃん・たっきー。お仕事はテニスコーチ・パデルコーチ。

テニス歴は16年、パデル歴は3年だそう。

好きな事ご飯・お酒・劇団四季鑑賞・ネイル・カラオケ(ヒトカラ3時間余裕ですって!)

 

その右隣が三砂(みさご)春奈選手。
仕事は銀行員。2年前にパデルを始めたそうです。

今年の2月から本格的にレッスンを受け、競技者として一歩踏み出した彼女。

一番好きなショットはボレー。つま先と後頭部をくっつけることができるほど体が柔らかいのが自慢だそう。

 

 

 

 

私もパデルしたくなってきたな。

 

パデルはスペインで生まれ、私よりもちょっと年上のスポーツだそうでまだ歴史が浅いんです。

 

スペインでは競技人口が300万人ほどいるそうです。

 

5年ほど前に日本に上陸し、

 

いま関東ではパデルのコートが4つあるんだって。

 

そのうちの1つは地元の千葉にあると聞いてビックリ!

 

実家に帰った時にはぜひやってみたいな。

 

 

 

 

今日はパデルに出会った記念日。

 

ビールはサイコーに美味かった!!!

 

バモ〜ス、私!

 

 

 

あっ、パラグアイ時間の11月1日(木)12:00から順位決定トーナメント戦が行われます。

 

忍JAPANに会えるチャンス逃さないで〜!

 

場所はAventuraで同じ会場です。(会場の地図は前回のブログでチェック

 

 

 

 

【 日本パデル協会 】

 

HP http://www.japanpadel.com/index.html

 

 

 

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かどまどか  / Kado Madoka

 

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