今日は母の命日でした。
亡くなってから1年。
最後に娘を抱っこしてくれた時間。
倒れた時間。
家族みんなが母に会いにきてくれた時間。
最後の呼吸の瞬間。
お線香とお花のにおいがたまらなく嫌になった瞬間。
冷たくなった母の手をにぎり、遠くにいってしまったことを実感した瞬間。
お花でいっぱいになった棺を泣きながら撮影した瞬間。
(あの時の写真を見返す勇気はまだないのだけれど)
いろんな瞬間をいつもより、より濃く思い出しています。
昨日までは『去年の今は、ママ、生きてたんだな』と思いながら切なくなっていました。
でも今日からはママのいない2度目の季節を重ねることに切なくなるんだな。
でも今日という日を悲しい日だけにはしたくなかったんです。
母を恋しく思う日、母に感謝する日、母になった自分を振り返る日にしたいと、
思い切ってこの日に、娘と私の日常写真を撮ってもらうべく、
フォトグラファーさんに依頼しました。
5月にイベントにお邪魔した、Cotonowaのゆにさんです。
いつものお地蔵さんに手を合わせ、
公園で遊んで、
母が大好きだった餃子を娘と作り、
お供えし、手を合わせ、
おいしいと言い合いながら食べる。
そんな尊い瞬間を、ゆにさんはおさめてくださいました。
数枚先行していただいた写真。
ありがとうの言葉しか出てきませんでした。
帰りが遅い夫も、今日は母へのお供えのお菓子を買って、
早く帰ってきてくれました。
心を寄せてくれる人がいる。
こんなにうれしくて、生きるパワーになるんだって改めて思った日。
いまあること、もの、人。
すべてがギフトだと感じた日。
(亡くなる前日に撮影した動画。一生残したい映像です)
______________________________________________
Photo Writer かどまどか / Kado Madoka
(母と私。私の保育園の卒園式。泣きながら卒園証書を受け取ってくれた母。
あの証書は、ママ頑張りましたねの証でもあったんだね)
上から読んでも下から読んでも、かどまどか。
撮り手で書き手。
主に旅、ライフストーリー、文化、家族をテーマに執筆。
教科書の教材やインタビュー記事も執筆している。
執筆テーマに沿った素材の撮影はもちろんのこと、家族写真も撮影。
写真ストックの中から写真提供も行っている。
中学校で命、生き方、国際理解をテーマにした出前授業も行う。
mail@kadomadoka.com
Blog: http://ameblo.jp/kadomadoka-world-journey/
Instagram: https://www.instagram.com/kadomadoka_photography/
______________________________________________