先々週、アイントの友人と旦那の3人でローマに行ってきた。

 

ローマといえば知らない人はいないだろう世界を代表する観光地ということで、11月のオフシーズンでも街中は観光客であふれています。

 

ローマに行って、

「歴史の重みを感じた」とか

「歴史の舞台に今立ってるなんて」とか

「まさか私がここに来れる日が来るなんて!」とか

そういった感動は正直、あんまりない。

 

どちらかというと、ああ、よく写真で見たことのあるあの景色ね、ハイハイってな感じ。

メジャーすぎてもはや自分の中のイメージと実際とが合ってるかどうかの答え合わせみたいになっちゃうんだよね。

 

そんな私が一番何を感じたか、それは・・・

 

想像よりも全部の規模がでけえなオイ

 

ってことかな。

 

はい、じゃあその大きさを確認していきましょう。

まずはかの有名な円形闘技場、コロッセオ

まあこれが大きいのは想定済みだけど、実際に目の当たりにするとなかなかのデカブツだね。

 

それにしても、これが西暦80年ごろの建物だなんて信じれるか?

西暦2桁台つったら、あのキリスト教でさえまだ新興宗教扱いだった時代だよ??

競技場の真ん中ってこうなってるんやな。

 

動物と人間が闘うキチガイなイベント以外にも、ここに水をいっぱいためて船を浮かべて「模擬海戦」なんかも当時はできたらしい。

 

遥か昔のローマ人が持っていたあまりに高い建築技術を前にして、21世紀に生きる我々は、ただただ呆然と立ち尽くすしかないのでした。

 

お次は、コロッセオのチケットを買ったら自動的に付いてくるフォロ・ロマーノの遺跡。

ここは昔、ローマの繁華街的な場所だったようだ。

 

一つ一つの遺跡がデカい!!写真の中の人たちが豆粒サイズじゃないか!!!!

 

さあて、こちらはパンテオン

 

中はこんな感じ。

ドーム型の天井にぽっかり空いた窓にはガラスが入っていないので、普通に雨粒が落ちてくる。

 

・・・広いね。

天井が入るように撮影したら床まで入らないぐらいには。

 

ちなみに、パンテオンは高さも十分あるのだが、壁の厚さにいたっては一番分厚いところでなんと6mもある。

ローマンコンクリートの強固さに恐れおののいたよね。

 

※ついでにネット情報によると、この建物は西暦120年ぐらいに建てられ、その姿をほぼ留めたまま今日に至っているわけだが、開業以来ずっと入場料はタダだそう。

これだけ見応えのある施設で金を一切取らないなんて。

今後も、ビジターの財布に優しいのべ2,000年にもわたる入場無料の伝統を引き継いでいただきたい。

 

お次は「ローマの休日」でおなじみ、スペイン広場

目の前にヌオーっと現れし大階段である。

デカいというか、遠い・・・階段までもが遠い・・・

 

ーRomanHolidayーオードリーヘップバーン好きだし、そろそろ名作みなきゃな。

 

トレビの泉も想定よりデカくて、できる限り遠くから撮っても、泉のプール部分を含んだ建物全体がカメラにおさまりきっていない。

夜は一段と雰囲気が出ていい。

 

サンタンジェロ城は中まで入らなかったけど、夜のライトアップが綺麗だった。

 

ラスト、カラカラ浴場。

まさにテルマエロマエの世界である。

ローマの規模感がもうわかった我々を前に、期待通りの大きさを見せつけてくれた。

できた当時は、さぞかし天井が高くて開放感のある温浴施設だったんだろうよ。

こんなモザイクタイルとか残ってんのな。すげえわ・・・

 

そんな規格外ばかりの観光スポットが目白押しのローマで唯一、小ぶりな観光スポットといえば・・・

真実の口だよねえ

しかしこれは手を突っ込んで写真を撮るために常に長蛇の列ができてるのでスルーするのが正解である(人が交代する瞬間を狙って柵越しに撮影するね)

 

ーRomanHolidayーオードリーヘップバーン好きだし、そろそろ名作みなきゃな。

って、各所で思わされるよね。

 

そしてローマといえば忘れてはならないのが・・・

バチカン市国!!!!

幼い日、教科書で見たあの小さすぎて国家として成り立ってるのが不思議で不思議でたまらんかった場所や!!!

 

とはいえ、バチカン市国の住人は聖職者ぐらいで、一般市民はローマに住んでいる。

国境なんてないに等しく、パスポートを見せる必要はない。

 

この国の実際の運営はローマに任せてる状態だろうし、もはや国と言うより、キリスト教の治外法権エリアに近い扱いだ。

 

そういえばローマ教皇、広島に来られて核廃絶に向けた平和へのメッセージを訴えていたよね。

世界平和への貢献は、キリスト教だとか仏教だとかは関係ないのです。

 

そんなバチカン市国には、4つの目玉が。

 

一つは、予約できないから朝イチ(7時か7時半開店)から並ぶしかないサン・ピエトロ大聖堂本体(とその中にあるサン・ピエトロ大聖堂博物館)。

なんちゅう広い大聖堂や。

さすがにこの規模感は世界広しといえど、今だ体験したことがない。

 

これに匹敵するのはドイツのケルン大聖堂ぐらい?

いやそれでもまだこっちの方がデカいんとちゃうか・・・ブツブツ

 

二つは、サン・ピエトロ大聖堂のドーム屋根の部分(=クーポラ)から見るこの景色

教科書で見た景色だよまさに。

 

三つは、事前予約したほうがよくて、入場ゲートがバチカン市国の外にあってわかりにくいバチカン美術館

バチカン美術館といえば、この彫刻があるところだよね。

個人的にはこの「地図の間」がお気に入り。

螺旋階段見てたら目が回りそうになった。


まあここも例によって例のごとく、全部のスケールがデカいね。

ちなみにバチカン美術館とは、いろんな美術館が一つの敷地内に集まった美術館の総称だから、バチカン美術館の中に入っても、一つ一つ違う美術館を見て回ることになるので2時間は最低必要です。

 

そして最後の目玉は・・・

システィーナ礼拝堂の壁面と天井に描かれたミケランジェロの超大作『最後の審判』

これはクッソ有名どころやな。

 

実はここにアクセスするためには、バチカン美術館に入らなければならず、むしろみんなこれが見たくてバチカン美術館のチケを買うぐらいである。

 

注意点としては、毎日営業してるサン・ピエトロ大聖堂と違ってここは日曜日はやってないから、平日か土曜日に行くこと。

 

しかも中は撮影禁止なので、私は上の写真のように、壁にかかった写真を撮りました。

ローマ教皇による祭典?儀式?がこうやってシスティーナ礼拝堂で執り行われるようです。

 

バチカン市国・・・た、堪能しますた・・・

 

 

まあそんな感じで2泊3日の旅だったわけですが、ローマの主要な観光地やバチカン市国は地図上で見たら近いところに集まってるし、google mapで検索かけても観光地と観光地の間は徒歩10〜20分ぐらいなので、徒歩メインの観光を考える人がいるかもしれません。

 

が、前述のように観光地一つ一つの規模感があまりにもデカいため、たどり着いたと思っても入り口がわからなくて余分に歩くことになったり、中に入れたとしても広すぎてその中でも歩き回ることになったりと、ローマ観光はとにかく歩き疲れさせられます。

 

なので、最初から地下鉄やバスが○時間乗り放題の「ローマパス」でも買って、公共交通機関を乗りこなすほうが無難だと思う。

 

その上、ヨーロッパの中でも特に歩きにくいと思われる隙間の広いローマの石畳や遺跡周辺の砂利道、オフシーズンは雨も多いからなおさら。

 

 

〜グルメ情報〜

 

その一、パンテオンの近く、細い路地にひっそりと営業する隠れ家的レストラン「Poldo e Gianna Osteria」。

手前の料理の名前を忘れたが、豚のステーキの上に味付けされた葉野菜が乗っているというシンプルなもの。これはアタリだった。

中央の黒っぽい一品も、ナスときのこのコンビネーションが絶妙でパクパクいけてしまう。

 

その二、バチカン市国エリアに佇むカジュアルだけど本格イタリアン「Pizzeria San Marco Ristorante Via Tacito」。

シーフードが得意らしく、ローマでは珍しい手長海老のリゾットに舌鼓(手長海老はアドリア海の名産だよん)。

このリゾット、魚介の旨味が出て味は最高に美味しいのだが、コメ部分がアルデンテすぎてもうあと2分は加熱して欲しかった・・・

 

その三、地元の日本人おすすめの「La Tavernetta48」。

とにかく盛り付けが美しい。

写真はサーモンのタルタル。

お味も上品で予約がないと飛び入りするのは難しい人気店のようだ。

 

その四、スペイン広場に近く。味付けとボリュームと価格が日本人の感覚と見事に合致する「Ristorante Al 34」。

ローマはカルボナーラ発祥の地。

ここのは、ローマでありがちな濃厚で胃もたれしそうなものではなく、ペロリと平らげてしまえる(けど、決してコクのない平坦な味ではない)。

こちらはローマンスタイルアーティチョーク。

バジルソースが美味しかった。

 

いろんなものが食べたい人は、混み合ってて席の確保が大変だが、テルミニ駅の中にあるフードコート「Mercato Centrale Roma」も選択肢に加えてみて。

お肉にパスタ、シーフード、ラーメンなど、様々な料理が食べれるよん。

写真奥の四角いピザは、ローマ名物「切り売りピザ」。

丸い一枚を一人では食べられないけど、これなら量り売りだから食べれる分だけ買えて無駄がないね。

 

おすすめスイーツなら、100種類以上のフレーバーが並ぶ「Gelateria Della Palma」。

見てくださいこの種類の多さを。

「アボカド味」「なんたらラテ味」とか、他にはないユニークな味に挑戦するのもアリ。

 

イタリアンスイーツの代表格であるティラミスの専門店なら、市内に何店舗か店を構える「POMPI」へ。

 

友人に教えてもらったのだが、これが確かに美味い。

バナナ味やベリー味などもあり、クラシックなものと味比べしてみるのも楽しい。

 

レトロなショッピングモール「ガッレリア・アルベルト・ソルディ」の中にあるカフェでは、シェイクコーヒーと名のつく謎の飲み物がいただけた。


コーヒーなのにシェイクされているのか・・・

飲んでみたら、冷えたコーヒーの味がする何かだった。

味はよく覚えていないが、意外に飲みやすくておいしかった。

 

さすがエスプレッソ王国イタリアである。

コーヒーにもめちゃくちゃ種類があんのな。

 

 

〜ローマで見つけた素敵な雑貨〜

 

カラフルで透明感のあるものが大好物な私にクリティカルヒットしたのがこのシリーズ。

かわいい・・・可愛すぎるぞ!!!!!

アクリル樹脂の中に、本物の材料が詰められた手作りのアイテム。

(手前のしゃもじみたいなやつはお玉置きだ)

 

基本的に、ローマにはローマのお土産がない。

フィレンツェには伝統工芸の紙すき(写真右上のピンクの梟)が、シチリアにはレモンチェッロのお酒が、ベネチアにはベネチアガラスがあるというのに、ローマには何もない。

 

これが販売されている靴屋「Chiurato」は、ローマでもスペイン広場近くにあるマクドの横で営業しているこの1店舗しかなく、ある意味これがローマ土産である。

 

※ここは「るるぶ」にも取り上げられており、よく日本人が訪ねて来ては、決して安いものではないのにいくつも買って帰るらしい。

 

ちなみに、フィレンツェ伝統の紙すきの店はローマにもあって、そこでは日本人が働いていらっしゃいました。

店内には美しい模様のアイテムがズラリ。

この日本人の方が、この美しい模様がどうやって作り出されるか、紙すきアートを実際に店内で実演してくださいました!

 

このブログでは形式の不一致により動画がアップロードできませんでしたが、行かれた際にはぜひその目で職人技を見てみて照れ

 

 

ナポリ、アマルフィ、ポンペイ、フィレンツェ、トスカーナ、ピサ、ベネチア、そしてローマ。

これでイタリアはほぼ制覇したかな(シチリア島は行ってないけど)。

 

イタリアは東西に長いせいか、街によって気候も食文化も違えばそこに漂う空気感も違う。

どれも個性豊かで、一つとして同じ場所はない。

 

今住んでるオランダも北と南で違うけれど、イタリアほどではない。

さすがイタリア様。

ユネスコ世界遺産の数が世界一の「超」がつくほどの観光立国だと思わざるをえませんでした。

 

 

★オマケ情報★

ローマで公共交通機関のチケットを買う時は、何があろうとも絶対窓口で切符を買うこと。

 

なんでかっていうとな、メトロの券売機は入れた札が取り消しボタン押しても戻ってこない金巻き上げ機と化してるし、それが怖くて今度はコインを入れても一向に認識されずに下から釣り銭みたいに出てくるし、横の券売機使っても同じようなことが起こるし、しびれ切らして窓口に行って金戻ってこないからどうしたらいいんだって言っても、それはその券売機の管理会社の仕事だから私らは知らんって言われるし、そんなんいちいち電話して管理会社待っててもいつ来てくれるかわからん国やし、じゃあもういいから窓口で切符を買おうとしたら、窓口の横にもっともらしい人が立ってて、今窓口は混んでるから券売機でチケット買えるよ。買い方を説明するので来て。と言われ、丁寧に教えてくれるのだが、そのあとチップを要求されるというか、出てきたお釣りを電光石火のこどくパクって金を稼ぐ輩がいるので…

とにかく窓口の人から直接買うことが大事だぞ。

 

ちなみにオランダ鉄道と違って、窓口で買ったから手数料上乗せされて金額が高くなるから券売機で買いたいわなんてことはないからな。金額同じやから。

であればなおさら窓口で買うこと。

大事なことだから3回言ったぞ。

 

券売機が大体壊れてるのはメトロで、釣り銭奪っていく事件が起きたのはローマのテルミニ駅だ。ローマからウフィツィーノ空港行きの高速鉄道を買うチケット窓口におっさんがいた。気をつけろ!!

 

 

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