トスカーナという地域は、それはそれはたくさんの絶景がみられる地域として知られているが、ここ、チヴィタ・ディ・ヴァニョレージョもその一つである。
ババーン
なんやこれ。
見た目からして「死ぬまでに行きたい世界の絶景リスト」に余裕で載るやつやんけ。
なんでもジブリの「天空の城ラピュタ」のモデルになった街だとか色々言われていますが、この独特の雰囲気は確かにえも言えぬ神秘的さを放っている。
さて、気になるあの部分には何があるのだろうか。
幅2mもない長い一本の通路を歩いてあっちの世界に行ってみようではないか。
ち、地層が見える!見えるぞ!!!
陸の孤島とはまさにこのことか。
なんでもこの辺りは、火山噴火によってできた凝灰岩の地形で、繰り返される地震や何千年にもわたる雨風の侵食を受け、現在ではこのように切り立った断崖絶壁が出来上がったらしい。
村自体の形成は2500年前にも遡り、かつてこの地に住んでいたエトルリア人が、敵から身を守るために、あえてこのような場所に自分たちの住処を作ったのだとか。
昔はまだ隣村と陸続きだったんだと思うけど、機械も何もない時代によう作ったなあ。。。
ここで歩いてきた道を振り返ってみる。なかなか壮大な眺めである。
さっきから絶景だらけですでにお腹いっぱいです。
そうこうしているうちにわずか10分ほどで村の入り口に到着。
おおっ、なんだか小さな可愛い村だな。散策が楽しい!!
そういえばここは少し前のデータで村人がたった6人しかいない「消えゆく街」などとも言われていたようだ。
現在はどうなっているかはわからないが、こんなにも素晴らしく、世にも不思議な村はぜひとも存続させて欲しいところである。
日本の「田舎暮らしに憧れて」みたいにここに移住してくる若者とかいるのかな?
お、
教会もある!
内装はシンプルでそんなすごいわけじゃないけど、昔から村人にとってとても大切な場所だったことは伝わってくる。
ちなみに、チヴィタの村への入場料はたったの€5。
ローマやフィレンツェのように、観光地化されすぎた場所にありがちな高額プライスばかりを叩きつけられてきた我々にとっては、拍子抜けしてしまうほど安い(美術館入館で€24とかザラだからな)
せっかくなので、世にも貴重な“メイドインチヴィタ”のお土産でも買って帰ろうか。
オーガニックコスメの「ACQUA di CIVITA」。
左はフィレンツェで買ったものなので関係ないが、右のハンドクリームはおひとつ€16が€12ということもあり、購入してみた。
手にすっとなじむベタつかないテクスチャーと、鼻孔からすっと抵抗なく体内へと入っていく媚びない香りが気に入った。
かわいい。食卓に一つ欲しいぐらい。
もちろん、定番のポストカードやマグネットなども売っている。
村内には、教会や土産物ショップのほか、レストランやカフェもある。
村自体は端から端まで歩いて5分もかからないんじゃないかってくらい小さいが、自動車は入れないため、徒歩のみの観光となり雨の日は辛いかもしれない。
しかし、欧州在住だからこういうところに行けるのであって、こういった秘境地には、日本からだとなかなか行けないというのが本当のところだろう。
心に残りし絶景旅。
次の舞台は美しきフィレンツェへとうつります。
チヴィタの基本情報
所在地:Via Bonaventura Tecchi, 01022 Bagnoregio VT, イタリア
入村料:€5
※上の所在地が専用駐車場の住所。まずはここに車を停め、駐車場横の道を下っていくと、村へとつながる一本道が見えてくる。チケットブースは、一本道の手前にあり。
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