【400文字作文】日傘の女
アスファルトの熱気を感じて、俺は太陽に
炒められてるんだな。と思いながら太陽を睨
む。が、眩しくて二秒も空を見ていられず、
僕はまたうなだれてアスファルトに視線を落
とし、道路の真新しい白線を睨んだ。
道路の白線はまるで理髪店に行ったばかり
のオジサンの髪型みたいにきっちりと、まっ
すぐ駅へと繋がっている。たとえアスファル
トが太陽の熱で崩れても、この白線だけは残
っているかもしれないな、と思いながら駅の
方を眺めていたら、一人の女性が日傘をさし
て白線の上を歩いてくるのが見えた。その歩
き方は綱渡りをするように慎重でもなく、ふ
しだらでもなく、何にも甘えてなかった。
傘がつくる影は薄く、頼りないけど、女が
落とす影はアスファルトより黒く、強い。
その日傘の女はかすかに、生き物の匂いを
放ちながら、僕の前を通り過ぎていった。そ
の場に留まっている俺の匂いはきっと、生ゴ
ミの臭いがしていただろう。
炒められてるんだな。と思いながら太陽を睨
む。が、眩しくて二秒も空を見ていられず、
僕はまたうなだれてアスファルトに視線を落
とし、道路の真新しい白線を睨んだ。
道路の白線はまるで理髪店に行ったばかり
のオジサンの髪型みたいにきっちりと、まっ
すぐ駅へと繋がっている。たとえアスファル
トが太陽の熱で崩れても、この白線だけは残
っているかもしれないな、と思いながら駅の
方を眺めていたら、一人の女性が日傘をさし
て白線の上を歩いてくるのが見えた。その歩
き方は綱渡りをするように慎重でもなく、ふ
しだらでもなく、何にも甘えてなかった。
傘がつくる影は薄く、頼りないけど、女が
落とす影はアスファルトより黒く、強い。
その日傘の女はかすかに、生き物の匂いを
放ちながら、僕の前を通り過ぎていった。そ
の場に留まっている俺の匂いはきっと、生ゴ
ミの臭いがしていただろう。
【400文字作文】SUPERマーヘット
だるそうにドアが開き、私は店に入った。
と同時に「イラッシャイマヘ」と、スピーカ
ーから声が流れる。このスーパーへ来る度に
この電子音に苛立つが、銀行に入った時に用
件を積極的に聞きにくる鬱陶しい笑顔の行員
よりましだ。
なんとなく青果コーナーを通り、学校の朝
礼のように規則正しく整列している野菜達を
見て、果物が放つ甘い生命の匂いを楽しむ。
鮮魚コーナーで魚の死んだ目を、真剣な目
で覗き込む主婦を横目で見つつ、精肉コーナ
ーへと向かう。牛、豚、鳥の順序で並べられ、
清潔にパッキングされている肉を人差し指で
軽く突く。
ロースはここで、ヒレはここです。と、可
愛らしいイラストで書かれている。
オーストラリア産の牛肉を人差し指で押す
と、電子音で「モー」と鳴きそうな気がした。
スーパーを出る時「アリガホオゴザイマヒ
と同時に「イラッシャイマヘ」と、スピーカ
ーから声が流れる。このスーパーへ来る度に
この電子音に苛立つが、銀行に入った時に用
件を積極的に聞きにくる鬱陶しい笑顔の行員
よりましだ。
なんとなく青果コーナーを通り、学校の朝
礼のように規則正しく整列している野菜達を
見て、果物が放つ甘い生命の匂いを楽しむ。
鮮魚コーナーで魚の死んだ目を、真剣な目
で覗き込む主婦を横目で見つつ、精肉コーナ
ーへと向かう。牛、豚、鳥の順序で並べられ、
清潔にパッキングされている肉を人差し指で
軽く突く。
ロースはここで、ヒレはここです。と、可
愛らしいイラストで書かれている。
オーストラリア産の牛肉を人差し指で押す
と、電子音で「モー」と鳴きそうな気がした。
スーパーを出る時「アリガホオゴザイマヒ