【400文字作文】SUPERマーヘット | 【400文字作文】下半身は地球を救う。

【400文字作文】SUPERマーヘット

 だるそうにドアが開き、私は店に入った。
と同時に「イラッシャイマヘ」と、スピーカ
ーから声が流れる。このスーパーへ来る度に
この電子音に苛立つが、銀行に入った時に用
件を積極的に聞きにくる鬱陶しい笑顔の行員
よりましだ。
 なんとなく青果コーナーを通り、学校の朝
礼のように規則正しく整列している野菜達を
見て、果物が放つ甘い生命の匂いを楽しむ。
 鮮魚コーナーで魚の死んだ目を、真剣な目
で覗き込む主婦を横目で見つつ、精肉コーナ
ーへと向かう。牛、豚、鳥の順序で並べられ、
清潔にパッキングされている肉を人差し指で
軽く突く。
 ロースはここで、ヒレはここです。と、可
愛らしいイラストで書かれている。
 オーストラリア産の牛肉を人差し指で押す
と、電子音で「モー」と鳴きそうな気がした。
 スーパーを出る時「アリガホオゴザイマヒ
タ」と、スピーカーから声が流れた。