52ヘルツのクジラたち
町田そのこ著を読みました
家族の誰にも愛されず
ただ利用され続けていた貴瑚(きこ)
母親から疎まれ虐待されムシと
呼ばれている少年愛(いとし)
ふたりが出逢って少しずつ距離を
縮めていく...
深く傷ついているふたりはなんとなく
惹かれあって貴瑚は愛を助けたいと思う
ただ愛されたいそれだけなのに
それが叶わない孤独なふたり
人間とは醜く汚く嫉妬深い、それと同時に
純粋で清らかで愛すべき存在
読みながらやりきれない気持ちになったり
泣きたいほどうれしい気持ちになったり
人間の嫌な部分と愛しくて抱きしめたい部分
相反する部分を見せつけられる圧倒的で
複雑な人間模様
なんともいえない気持ちになる
52ヘルツのクジラたち
2021年本屋大賞第1位の作品
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