カフネ 阿部暁子著を
読ませていただきました。
こちら5月刊行予定です。
 
 
 

 

 

弟を亡くした薫子は亡き弟の元彼女の

小野寺せつなと遺言のことで会い

気分が悪くなって倒れたところを

助けられ、それから段々とお互い

関わるようになる。

 

 

誰からも好かれていた弟、晴彦の死を

なかなか受け入れられない薫子。

しかも離婚の痛手からも立ち直れず

アルコールにたよる毎日。

 

 

自分の感情を表に出さず冷たい雰囲気の

せつな。しかし、身も心もずたぼろの

薫子に料理を作ったりボランティアで

家事代行を手伝わせたり、彼女なりに

元カレの姉を気遣う。

 

 

読み進めるうちに薫子はもちろん

亡くなった弟の晴彦、そしてせつなの

抱える問題があきらかになっていく。

 

 

人としての自分の在り方、生きたいように

生きることの難しさ、家族だから

一緒にいても人は人のことを

本当に理解しているとは限らない。

 

 

家族に愛されても縛られて生きたいように

生きられなかったり、家族の期待に

こたえるために無理したり。

 

 

近しい家族という存在ほど難しいものは

ないんだと気付かされる。どんなに近く

一緒にいようとも心に思っていることを

言葉にしないと伝わらない。

 

 

口に出して、伝えることの大切さを

改めて感じさせてくれた。

 

 

どんなに快活で、爽やかで、みんなに

好かれて頼りにされる人でも悩みはあり

そういう人こそなかなか本音を言えなかったり

苦悩を心に抱えていたりするのだなと思った。

 

 

だから表面的なことではなくその人の

本質を見てくれる人が必要なんだなと。

これはもがきながらもまっすぐに

生きようとする大人たちの物語。

 

 

そして、離婚や貧困、片親、ワンオペ

ネグレクト、虐待、介護などで

起こりうる問題も赤裸々に描かれている。

 

 

本当に助けが必要な人たちが

必要なサポートを受けられる世界に

なってほしいとこの本を読んで感じた。

 

 

そしてどんな形態の家族でも生きやすく

助け合えて、すべての人がその人らしく

自由に生き方を選べる世の中になって

ほしいと強く思った。

 

 

家族の在り方、親子の在り方、家族の形態は

こうあるべきと決めつけるものではなく

多様性を認めて独自の心地よい関係を

築いていける世の中になることを願う。

 

 

カフネを読んでいろんな家族の形

関わり方を考える機会をもらった。

 

 

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