「風の向こうへ駆け抜けろ」
全2巻 古内一絵著
を読んだ
女性騎手として競馬の世界で
戦う女性たちのお話
想像を絶する厳しい世界
勝たなければ指名もされず
馬に乗れない日々が続くことも
来たくもない派手な勝負服を
着せられて話題作り客寄せパンダ
それでも笑ってただひたすら
馬に乗るためにトレーニングをする
女ゆえに目をつけられ意地悪され
見下され強い馬には乗らせてもらえず
それでも勝つためにレースに出る
瑞穂は夢と希望を抱いて地方競馬に来た
厩務員にも相手にされず馬主には
女の新人に自分の馬にのってほしくないと
いわれる始末
八方塞がりに見えた地方競馬、それでも
めげずにゆっくりと少しずつ厩務員や
コーチと心を通わせていく
この本を読んだときある女の子を
思い出した
明石家さんまさんの番組にでていた
小沢桃子さん、JRA競馬学校合格を
目指して訓練していた女の子
競馬学校に受かるのも狭き門
160人受験して受かるのは10人弱
桃子さんは２回目の挑戦で合格して
大好きな三浦春馬さんに会わせてもらうと
いう内容だった
この番組で初めて知った女性騎手の存在
馬に魅了されてプロの騎手を目指す女性が
いるということが驚きだった
この小説の１巻の最後にJRA女性騎手の
藤田菜七子さんがこの本を読んだ感想を
書いている
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
どうしてこんなに騎手の気持ちが
わかるのだろう
主人公の瑞穂は私の気持ちを
代弁してくれているようだった
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
上記のように書いていることからも
この小説がリアルに男社会で戦う
女性騎手の状況を忠実に描いているといえる
競馬という特殊な世界で戦う女性の
奮闘記、是非読んでほしい
See you next time
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