定例の本棚整理で買取王子に売却。昔の小説を中心にトータル18冊。
【内訳】 単行本:4 新書:1 文庫:4 ムック:3 参考書:2 漫画:1 その他:3
買取金額は971円。
今回はほぼ古本だったので1,000円くらいかなとほぼ想定通り。
メンタルヘルス・マネジメント検定の参考書はそこまで高く売れなかったようで。
図書館本が大多数とはいえ、本棚から溢れてきているので、また近々売却しなきゃ。
定例の本棚整理で買取王子に売却。昔の小説を中心にトータル18冊。
【内訳】 単行本:4 新書:1 文庫:4 ムック:3 参考書:2 漫画:1 その他:3
買取金額は971円。
今回はほぼ古本だったので1,000円くらいかなとほぼ想定通り。
メンタルヘルス・マネジメント検定の参考書はそこまで高く売れなかったようで。
図書館本が大多数とはいえ、本棚から溢れてきているので、また近々売却しなきゃ。
4月に読んだ本は6冊(図書館本6冊)でした。
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<満足度> ★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
<お気に入り順>
『心のゾウを動かす方法』竹林 正樹(扶桑社 2023.10)
【満足度】★★
【概要・所感】「直感=ゾウ」、「認知バイアス=ゾウの習性」、さらに「理性=賢いゾウ使い」に見立てて、「ナッジ」を優しく説いた一冊。「ナッジ」とは行動経済学で出てくる用語で人を動かす重要な手法。「そっと後押しする」「ひじで軽くつつく」といった意味で、行動の定着までは向いていません。本書ではナッジを用いて、がん検診の受診率を上げるという事例が取り上げられています。他にも医療現場での事例などがあり、ナッジとはどういうものかのイメージはしやすく、入門書としては良いと思いますが、ゾウの例えがややこしいのでいらない気がするのと、本の構成が問いやらQやらコラムやらトピックやら項目が入り乱れて読みにくかったのがマイナス点。
【ポイント】
*象を動かすには?(p.49)
①正しい情報を提供(啓発) ②行動したくなる環境を整える(ナッジ)
③褒美と罰則を整備(インセンティブ) ④選択を禁止(強制)
『財務3表一体理解法 「管理会計」編』 國貞 克則(朝日新書 2024.2)
【満足度】★★
【概要・所感】2012年出版の大改訂版で「管理会計」編ということで久々に財務3表一体理解法シリーズを読むことに。本書も一連のシリーズに同じく、会計の専門家でない人向けですが、原価計算のくだりは少し難解な気もします。ドラッカーのマネジメント理論と会計を随所で紐付けて解説してくれる点は斬新です。
【ポイント】
*限界利益という考え方は、経済学の限界効用からきています。=中略= 売上が1単位追加
して増えるごとに増える利益(p.87)
*利益は企業の目的ではなく、企業存続のための条件(p.112)
⇒目的は「顧客の創造」であり、利益は結果
*国際比較をしようと思えば、税率は国によって異なりますから税金の影響のない「税引前
当期純利益」がEBIT・EBITDA共に基本となります。(p.174)
『嫌いなら呼ぶなよ』綿矢りさ(河出書房新社 2022.7)
【満足度】★★
【概要・所感】アメトーークの読書芸人の回で紹介されていた小説。表題作の「嫌いなら呼ぶなよ」と、そのほかに「眼帯のミニーマウス」「神田夕」「老は害で若も輩」の4作品を収録した短編集。いずれも読みやすく、しかもさくっと楽しめる内容で、どれも面白かったけど、印象に残ったのは「神田夕」かな。小説の中ではコロナ禍の社会情勢が反映されていて今、読むとある種の懐かしみが。
『男子系企業の失敗』ルディー和子(日本経済新聞出版新書 2023.11)
【満足度】★★
【概要・所感】女性の観点から、日本企業の現状維持志向の原因を行動経済学、社会心理学の観点から考察。男社会(同質性男性集団)と現状維持バイアスの強さにつながりがあることを指摘。男社会における権力闘争の敗北の意味=「損失回避性」などよくわかりますし、行動経済学の理論からすれば全面的に共感するところです。今後、男女の違いを認め、多様性のある集団に変えていくことは企業が発展していくカギと言えそうです。
【ポイント】
*多様性は、会社の収益を上げることには貢献したが、従業員の満足度は低くなった(p.94)
⇒同質性集団・内集団が大切にしてきた規範や価値観の変更を余儀なくされ、ストレスに。
*そもそも、男女で違いがないというのであれば、多様性を唱えて、女性管理職を増やしても
何の役にも立たないことになってしまう。(p.120)
*皮肉なことに、世界一簡単にクビにできる米国企業の従業員エンゲージメントは34%と
日本より高い。(p.177)
⇒リスクが怖いから不安や不満を抱えつつ、働き続ける
『やることを8割減らすダンドリ術』飯田 剛弘(大和書房 2023.10)
【満足度】★★
【概要・所感】年がら年中忙しくしているダンドリ下手の人向け。本来抱え込まなくていい余計な頑張りやこだわりを8割捨てる考え方について書かれています。著者の外資系企業での経験談が中心ですが、そのノウハウは超オーソドックス。時間など条件が限られている中で成果を求められるのがビジネスである以上、トレードオフの考えができないとね。
【ポイント】
*その海外のリーダーは、仕事の遅れについては何も言わない代わりに、もし担当者がその
遅れをカバーするためのリカバリープランを用意していない場合、それをとても問題視
していたのです。(p.143)
⇒計画は遅れるもの。遅れに対して対策を立てることが大切。
『夜行列車盛衰史』松本 典久(平凡社新書 2023.12)
【満足度】★
【概要・所感】著者は1955年生まれの鉄道ジャーナリスト。70年代の最盛期には30数往復運行されていたブルートレインは現在、定期運行しているのはサンライズのみ。1889年から130年、明治期・大正期・昭和初期の時刻表など調べ尽くした渾身の内容。残念なのは黎明期~発展期が150ページに対して、最盛期からの記述は100ページくらいしかなく、ちょっと物足りなかったです。鉄道用語がわりと出てきて、ややマニア向け。
【ポイント】
*西園寺公望は、鉄道の国有化によって「運輸の疎通」をはかり「設備の整斉」も行えば「運賃の
低減」につながると力説、=中略= 幹線系の私鉄を買収する「鉄道国有法」が誕生したので
ある。(p.53)
*支那事変特別税法による通行税が課せられていたが、太平洋戦争開始の翌月には急行料金・
寝台料金の値上げが行われ、以後、運賃・料金の改定は毎年実施されることになる。(p.101)
*東京大空襲後、急行列車はついに東京~下関間1往復となった。(p.104)
*当初、旅館より安く泊まれたブルートレインだったが、10年間で旅館並みか旅館以上の
価格となってしまった(p.200)
⇒B寝台:1974年に1,900円だったのが1984年には6,000円。ブルートレイン離れが進む
*1985年3月 =中略= 牽引機のEF66形化も進められた。=中略= 機関車を統一する
ことで運用は合理化され、また余剰となっていたEF66形を無駄なく使えるという意味も
あった。(p.207)
3月に読んだ本は6冊(図書館本6冊)でした。
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<満足度> ★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
<お気に入り順>
『私はないものを数えない。』葦原 海 (サンマーク出版 2023.5)
【満足度】★★★
【概要・所感】今年読んだ本のベスト3候補。MISIAのLIVEパフォーマーとして楽しそうに踊っている彼女を見たのがきっかけ。リアルに車椅子ユーザーの人??と興味を持ち、調べてみたところ本を出していることを知り、ほぼ一気読み。葦原さんは16歳のときに本当に事故で両足を失ったと知りました。起きた出来事は最終的には受け入れるしかないと頭でわかっていても、ふつうはすぐに割り切れない話でもなく、でも彼女は違った。車椅子ユーザー目線の大変さや切った足の話(本人=意識不明、「足を切るか、切らないか」の選択を強いられたご両親の話は涙)など全然想像しきれてなかった本音ベースの話がたくさん。また。障害のある人を見たら助けないといけない、というのは違う気がすると葦原さん自身が言ってしまえることに衝撃を受けました。と言っても、自分で何でも努力して人の助けを借りないことに固執する訳でもなく、自分にできないことは素直に助けてもらい、感謝する、と謙虚すぎ・・・。車椅子ユーザーとして注目される才能というか、興味が無い人、知らない人にその声(ここまでの本音)を届けられる彼女の底力は凄いとしか言い様がありませんでした。
【ポイント】
*「足がないのは、もう変えられないこと、仕方ない」 =中略= あきらめじゃない。いじけた
んでもない。開き直りでもない。変えられないなら、「じゃあ、今の環境でどうする?」って
考えるほうが、早い。(p.82)
*いろんな人の価値観や影響にふれて私が変っていくのなら、私も誰かを変えている(p.158)
*福祉や障がいは、「知ろう」と自分で思わなければ知ることができない。=中略= 障がい者
だけが、まるで透明人間だ。=中略= 「知らない」で終わっている。(p.194)
*人生はライブだから、何が起きるかはわからない。何がいいとか悪いとか、その一場面だけ
切り取ったらわからない。でも、どんな悪いこともハッピーエンドにつなげられる。自分の
受け止め方次第で。(p.214)
『超コミュ力』田村 淳(すばる舎 2023.10)
【満足度】★★
【概要・所感】ロンブー淳はHSP=繊細さんと公言していますが、そのコミュニケーション論を知りたく、読んでみました。好きな人だけに好かれるノウハウについて書かれていて、コミュ力=聴く力にフォーカスしています。特別難しいことは書かれておらず、超オーソドックス。それらの言動を忠実に使いこなしているバラエティでのシーンが思い浮かびます。簡単な内容だとしてもそれが出来ている状態こそが重要で、コミュ力の無さを自覚しているなら、淳式SNS(≒ホステスのさしすせそ)を意識的に使っていくだけでも効果が出てくると思います。
【ポイント】
*相手の感情より上の表情をする(p.42)
⇒相手の感情に寄り添う
*田村淳式「SNS」(p.56)
すごい・なるほど・そうなんだ
*僕は1つの質問をした後、即座に3つくらいの「なぜ」を考えるようにしています。(p.73)
⇒なぜを中心に話を広げる
*言いにくいことは、指摘するより、まず理由を聞いてみる(p.105)
『「考えるスキル」を武器にする』筧 将英(フォレスト出版 2023.5)
【満足度】★★
【概要・所感】著者は元・電通の戦略プランナーを経て独立したコンサルなので、MKや広告、PR系の「考えるスキル」がメインの内容になっています。最初の3章くらいまでは汎用性がありますし、以降も普遍的なノウハウが出てきますが、マーケティング上の例が多くなってきて一般的な話に置き換えるイメージが浮かばないかも。ですが、「考えるスキル」は学校はもちろん社会に出ても誰かに教えてもらう機会がまず無いため、本書で学んでおく価値は十分あります。
【ポイント】
*「思う」は =中略= 頭の中の交通整理がされていない状態です。=中略= 「考える」は、
=中略= 思考の流れが整理されており、道筋がきれいに通っている状態です。(p.5)
⇒考えた時間ではなく、量を出すことが大事。※まとめずにそのまま
*語彙が多い人は世の中を認識する解像度が高い(p.56)
⇒よくわからない現象を理解するため。知識のないところからアイデアを考えるのは難しい
*「わかる」とは「分ける」こと(p.43)
⇒分けたいものを列挙してから分ける。分けたものをラベリングするのが分析。
*仕事を楽しくするには、人に言われたことをやるよりも、自分で考えたことをやること
です。=中略= 仕事を楽しむために考える力が必要不可欠(p.225)
『小さく分けて考える』菅原 健一(SBクリエイティブ 2022.12)
【満足度】★
【概要・所感】タイトルから体系的な思考法の話かと思い読んだのですが、内容はタイトルのまんまでしたw 「分解思考」とは大きい課題を小さく分解する考え方ですが、OKRや「抽象→具体」の話、大谷翔平の「マンダラチャート」と同じ概念かと思います。なんでも行動レベルまで落とし込む。本書の半分を割いているのは「分解」する作業の解説で、お題は営業やマーケティングなど、ある程度のキャリアの人なら誰でも知ってて実践している薄い内容(売上=客数×単価とか・・・)だったのが残念でした。初学者向けです。
【ポイント】
*仕事で成果を出すために必要なことは、「努力や労働量」から「頭脳労働力や効率」に置き
換わっています。(p.2)
*分解すると2つの意見に分かれる(p.43)
⇒2つの切り口があって、どちらも選べるテイで提案する
『日本の建築』隈 研吾(岩波書店 2023.11)
【満足度】★
【概要・所感】建築家・隈研吾による日本建築論。単なるエッセイで終わらせたくなかったという思いから執筆に8年かかったとのこと。それだけに氏の、他のわかりやす著作に比べて、格段に読みにくい。ブルーノ・タウトから始まった考察ですが、読み取れた箇所は結局、最後の最後に書いてあった、おなじみの梼原でのエピソード。「頭で設計する」のではなく、「モノから考える」方法であり、「上からの設計」ではなく「下からの設計」。専門用語も多く、ある程度、建築や設計いに携わっている人、もしくは建築史に詳しい人向け。
『関西の私鉄沿線格差』新田 浩之(KAWADE夢新書 2023.11)
【満足度】★
【概要・所感】関西大手私鉄の駅の利用しやすさなど様々な角度から分析。特にへぇ~と思った知識もなく、全体的にネット記事レベルの内容でした。別の著者ですが、「関東の私鉄沿線格差」という本も出ているようです。
2月に読んだ本は6冊(図書館本6冊)でした。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
<満足度> ★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
<お気に入り順>
『世界一のベンチで起きたこと』城石 憲之(ワニブックスPLUS新書 2023.8)
【満足度】★★
【概要・所感】23年WBCで栗山監督の傍らで「攻撃担当ベンチコーチ」として作戦の準備に奔走していたのが城石内野守備・走塁兼作戦担当コーチ。現役時代、華々しい成績は残していないものの(大学中退してファイターズの入団テストに合格。その後スワローズにトレード)、選手として15年、コーチとして14年と一度もユニフォームを脱ぐことなく野球界に留まり続けています。栗山監督から「話しやすいコーチ」の役割を任せられていたことから考えると栗山監督の考えるコミュニケーション力やアイデア力と親和性が相当高いのでしょう。WBCのベンチで起きていたドラマやメンバーの裏話(メキシコ戦の村上の打席!)の数々・・・昨年のWBCを思い出して楽しめる1冊です。
【ポイント】
*監督から言われてやるのでは僕がいる意味がありません。指示を待つのではなく、僕が
自分で判断してタイムリーに監督に選択肢を進言する。そうすることで、監督は「行くか
行かないか」の決断に集中してもらうことができます。(p.30)
*会議の進め方は、=中略= 栗山監督が意見を求めて、各コーチに話題を振って発言させる、
トークバラエティ番組のようなスタイルです。(p.34)
*栗山監督は、=中略= まず野球選手一人ひとりへの尊敬があり、その力を信じて、
どのように引き出すかを考える。最大限に出した力をひとつにまとめることで大きな力に
変えていく、そんなリーダーシップのとり方をする監督です。(p.44)
*自分の目で見て、自分の心で感じた「こうなりたい」という気持ちを持って、自分の考えた
練習をする。そのためにコーチに相談して、アドバイスをもらって実現する。(p.165)
⇒自分の頭で考えないと上達しない。頼られ過ぎないよう一定の距離感を置く。
『超一流の思考法』鶴岡 慎也(SB新書 2023.9)
【満足度】★★
【概要・所感】著者の鶴岡氏は日ハム時代にダルビッシュ専属捕手としてその球を受け、大谷翔平のプロ初勝利したときの捕手でもありました。今回、栗山監督に請われて、「ブルペンキャッチャー」としてWBCに参加。間近で見てきてからこそわかる栗山監督の「信じる力」・ダルビッシュの「野球脳」・大谷翔平の「リーダーシップ」。それ以外の侍ジャパンのメンバーの素顔も徹底解説。いろいろな名シーンの舞台裏も聞け、WBCファンは超楽しめる1冊です。
『認知バイアスの教科書』 西 剛志 (SBクリエイティブ 2023.2)
【満足度】★★
【概要・所感】著者は脳科学者。『認知バイアス』とは脳が無意識のうちにやる思考のクセや傾向のこと。誰しも自分の考え方の偏りに自力で気づくのは困難なので、例えば読書を通じての自問自答や他人からの意見は重要です。本書では認知バイアスのうち、誰もが影響を受けている重要な5つを説明。その後、5大バイアスから派生したその他のバイアスを大量に紹介していく展開でしたが、繋がりはよくわからず・・。聞いたことのない用語も多く、バイアス繋がりは理解できなくとも十分、勉強になります。なお、巻末には色々なバイアスのまとめも。
【ポイント】
*注目バイアス(p.27)
一度気にし始めると急にその対象を頻繁に目にするようになる認知バイアス
ex.嫌なところばかり目につく
*自動性(p.90)
理由を伝えられると脳は事実を否定できず、自動的に行動しようとしてしまう
*脳はコントロールできないもの状況に対して恐怖を感じる(p.96)
⇒なにかに理由を帰属させ、状況をコントロールできていると脳が錯覚するとストレスが
減らせる ex.噂をしているとくしゃみが出る
*大脳基底核は、直感をつくり出している場所でもある(p.150)
これまでの経験や蓄積した知識が保存されていて、そこから最適な答えを見つける機能
*バックファイア効果(p.269)
自分の信じる世界観に合わない情報に遭遇したとき、考えを変えるのではなく、それを拒否
して、自分の世界観にさらに固執するようになる傾向
*ツァイガルニク効果(p.276)
人は達成できなかったり中断したことが、達成できたことより気になり、記憶に残りやすい
*代謝バイアス(p.296)
代謝が高いほど時間を長く感じる
『逆境を生き抜くための教養』出口 治明(幻冬舎新書 2023.5)
【満足度】★★
【概要・所感】脳出血で倒れた出口学長の復活までのプロセスで、どういったことを考えていたのか?普段から言っていたスタンスは崩れることなく、事実を淡々と受け入れ、リハビリに励んでいたようです。これだけ前向きに行動できる一助となっているのは、間違いなく「知=教養」だと思います。中でも、体験談としての「ダーウィンの進化論」が一番印象に残りました。
【ポイント】
*目の前の現実を受け入れ、「ではどうすればいいか」と考え、やるべきことをやる。
僕がやったのはそれだけです。(p.17)
*逆境に直面するということは、環境が変化したということです。(p.53)
⇒なかったことにはできないので、与えられた環境の変化に適応する。強さや賢さではない。
*順境から逆境への変化は、たまたまそういう巡り合わせになっただけ(p.128)
⇒自分の工夫や努力では止められない。運と偶然の要素。
*逆境を乗り越えるための大胆な発想は、まず現状を「あきらめる」ことから生まれます。
(p.198)
⇒阿部正弘の鎖国、吉田茂の自主防衛などファクトに基づいてロジカルにあきらめる。
『働く君に伝えたい「考える」の始め方』出口 治明(ポプラ社 2023.1)
【満足度】★★
【概要・所感】出口さんのお家芸は「数字・ファクト・ロジック」と「タテ・ヨコ・算数」、そして「人・本・旅」ですw 大きな病気を経ても何ら変わらずに、常にフラットで考えられるのは知のチカラです。改めて、出口さんの考えをお聞きすることが出来て良かったです。よく「考えろ」と言うけれど、「考える」を噛み砕くと、どういう行動のことなのかよくわかる1冊。
【ポイント】
*考える力がつくということは、ものごとの本質を見られるようになるということ(p.18)
⇒困難な問題に直面しても、問題の構造を捉え、シンプルに考えることができる
悩むとは違う。歴史や価値観、数字など「知る」プロセスが必要。
*「考える」とは、まず問いを持つことからはじまります。(p.45)
問わないと考えられない→考えられないと議論できない→議論できないと理不尽が罷り通る
*誠実に、手間をかける姿勢こそが、考える力を育てる(p.88)
⇒反射的に同調したり反対するのではなく「タテ・ヨコ・算数」を調べる習慣をつける
『否定しない習慣』林 健太郎(フォレスト出版 2022.12 )
【満足度】★
【概要・所感】人間関係で大事なことは相手を否定しないこと。シンプルな否定はもちろん、本書では良かれと思ってのアドバイスなども否定に含みます。否定しないマインドで重要なのは「相手がどう受け取ったのか」。意見の正しさの争いではなく、意見の違いとして受け入れられるかもポイントです。否定しないコミュニケーションの習慣化についてのノウハウを知りたい人は本書にてご確認を。
【ポイント】
*「なぜ、あなたがしゃべっているのか?常にその問いを自分に立てなさい」(p.102)
⇒沈黙は金。しゃべりたい欲求とじゃべるという行動は分けて判断する
*相手に「強い意見」を言うときは、許可は許可でも、相手に「聞く覚悟を促すような許可」を
取る。(p.207)
⇒厳しい事を言っていいかな?
*怒っているという感情があるなら、それを相手に伝えたうえで、主観情報から客観情報に変換
していく(p.212)
⇒私は腹が立っていて改善してもらいたいのだが、どう思う?
さて、読書ブログは5月になって、ようやく24年シリーズに突入。
1月に読んだ本は4冊(図書館本4冊)でした。
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<満足度> ★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
<お気に入り順>
『頭のいい人が話す前に考えていること』安達 裕哉(ダイヤモンド社 2023.4)
【満足度】★★
【概要・所感】元・DLトーマツ出身のコンサルが「頭のいい人になるためのマインドとフォーム」を解説。頭のいい人と認識されれば、話を聞こうと思われ、薦めるものは欲しくなり、自分のやりたいことも通りやすくなります。頭の良さは他者が決めるというのは意外と忘れがちですが、とても重要な視点です。頭のいい人になるための、7つの黄金法則と5つの思考法は本書にて確認を。一方、頭の良さと対極の、ちゃんと考えていないヤツについての考察(根拠が薄い・言葉の意味や定義を知らない・成り立ちをしらない・ヤバい、面白い、エモい、スゴイと言った安易な表現を使う)も参考になりました。
【ポイント】
*無人の山で木が倒れたら音はするのか?(p.60 ドラッカー)
⇒誰も聞かなければ音はない。コミュニケーションを成立させるのは、受け手。
*なぜ論理的思考が大事なのか?(p.67)
⇒立場も価値観も違う他人と考えを共有するため。
*思い込みが強いと頭が悪く見える(p.141)
⇒話が浅く聞こえてしまい、ちゃんと考えている?となる(バイアスに意識的でいること)
*物事を深く理解するには、どれだけ対象物を分けて整理できるかにかかっている(p.190)
⇒比べる情報要素が同じか違うかの認識をする。理解する=「分けて、同じものをまとめる」
*“頭のよさは、他人が決める”ということは、相手の立場に立って考えること(p.195)
⇒結論から話せというのは相手が求めている結論から話せということ
*話を整理して相手の意思決定を助ける(p.245)
⇒相談する側が言語化すべきコミュニケーションコストを聞き手が負担しているとも言える
*読書によって得られた知見は、自分自身が思っているよりも曖昧(p.319)
⇒ノウハウメモ
『2023WBC侍ジャパンヘッドコーチが伝える「心」の動かし方』白井一幸(PHP研究所2023.8)
【満足度】★★
【概要・感想】WBC優勝後の白井ヘッドの新刊と思ったら、2007年刊行の「メンタル・コーチング」の加筆修正版でした。「怒る」「教える」「やらせる」という従来型の指導方法ではなく、自ら考えて行動することの大切さを説きます。ティーチング=指示に従うだけの依存型の人間をつくる/コーチング=能力を引き出す支援をして自走型の人間をつくる。今では完全にマネジメントた育成方法の主流ですが、白井氏は17年前からすでに言っていた訳ですから、それが花開いたということだと思います。
【ポイント】
*目的=ゴールや理念、目標=目的までの手段や指標(p.15)
*私たちにできることは、気づきを与えるきっかけをつくることだけ(p.37)
⇒相手が変わるか変わらないかはわからないが、関わり続けることはできる
*指導する側にまわったときは、自分の感覚や常識とか基本とかいわれていることを、一度は
疑ってみることが大事(p.42)
*大事なのはリーダーよりリーダーシップです。(p.50)
⇒リーダーシップは全員が発揮できる
*緊張するということは、それだけ成功したい、勝ちたいという気持ちが強いからこそ生じる
もの(p.62)
*ペップトーク(p.79)
受容(事実の受け入れ)⇒承認(捉え方変換)⇒行動(してほしい変換)⇒激励(背中をひと押し)
*打てなかった責任はその選手にあるのではなく、その選手を起用した私たちの決断に責任が
ある(p.98)
*ヒルマン監督は「監督の仕事は、選手たちに快適に野球をしてもらうことだ」(p.130)
*大事なのは選手の感覚を知ることなので、選手に自分が教えたやり方をやってもらって、どう
感じたかを聞きます。(p.145)
⇒最初はティーチして、選手の感想や意見を聞きながら、双方向でやりとりして、最終的に
選手が主導権を握っていく
*問題点に気づいても、辛抱強く見ていることが大事。試行錯誤して、そこでつかんだものが
選手の技術になります。(p.175)
*「がんばれ」より「よくがんばっているよね」(p.184)
*コーチングとは =中略= すでに相手がもっているものを引き出していくことです。
だから、自分がこうやったらうまくいったという体験からの答えを選手に伝え、同じように
やらせようとしてもうまくいくものではありません。(p.187)
⇒「自分の場合は」という前置きをつけて話す
『仕事の「質」と「スピード」が上がる仕事の順番』田中耕比古(フォレスト出版 2023.4)
【満足度】★
【概要・感想】 著者は日本IBMを経て独立したコンサル。仕事がデキる人とは「当たり前を当たり前にできる」人のこと。劇的なコツはなく、基本に忠実かつ着実に。例えば、仕事をスタートする前に順番を考えるとかは当たり前の話として、無意識にやっている行動も多く、それをまとめたのが本書です。仕事の順番、会議の順番など、基本に忠実に出来ているかのチェックは本書にてご確認を。
【ポイント】
*軽いタスクがあれこれ残っている状態で仕事をしていると、実際にはひとつの作業しかして
いなくても、脳内で軽いタスクが気にかかりマルチタスク状態になっています。(p.94)
⇒軽いタスクはその場で片付ける
『上司と部下は、なぜすれちがうのか』本田 英貴(ダイヤモンド社 2022.8 )
【満足度】★
【概要・感想】著者はリクルートの人事を経て(マネジャーとして奔走するもメンタルで休職)、その後1on1の重要性に気づき、コンサルとして独立。1on1の必要性やリクルート時代の経験談まではよかったのですが、その一連の解決策として約3分の2くらいを割いて自社の1on1ツールKAKEAIの宣伝をしているのがかなりイマイチ。
【ポイント】
*脳神経科学の研究者は「人間はそもそも自分がわからない生き物を排除するもの」と指摘
(p.54)
ようやく23年分の読書ブログのアップ完了し、読んだ本のまとめです。
大体、毎年GWが通常運転w
■年間読書冊数:65冊(22年:58冊、21年:55冊)
冊数に意味はなく、どのくらい時間割いていたのかという単なる目安。
面白かった本ベスト5(順不同)
・『彗星夜襲隊 』 渡辺 洋二
・『特攻セズ 美濃部正の生涯』 境 克彦
・『大本営参謀の情報戦記』 堀 栄三
・『国宝 (上)青春篇 / (下)花道篇』吉田修一
・『極楽征夷大将軍』垣根 涼介
歴史と吉田修一で占められています。ついに昨年はビジネス書で私的ヒットした本が無かった・・・。
12月に読んだ本は3冊(図書館本3冊)でした。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【満足度】★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
<お気に入り順>
『Deep Skill』石川 明(ダイヤモンド社 2022.10)
【満足度】★
【概要・感想】著者はリクルートでAll Aboutを立ち上げ、その後独立したコンサル。人間心理への深い洞察=ディープスキルと名付けて「人間心理」と「組織力学」で人と組織を巧みに動かす方法について書かれていますが、「All About」立ち上げの経験談が中心で、なにか理論化しているわけでなく読んだ人がそれを聞いて活かすというスタンスでしょうか。参考になる内容もありましたが、基本的には「社会人を数年経験すればまぁ普通にそうしているよね」という内容でした。
【ポイント】
*「正論」は自分を律するために用いるべきでものであって、これを他者に押し付けても
反発されるだけ(p.50)
*すぐに、“9回裏ツーアウト”だと思うから、おかしくなる。(p.70)
⇒ビジネス上のトラブルで、解決不能なものなく、ことさらに深刻になる必要などない。
*「壁打ち」(p.110)
まだぼんやりしているが、考えていることや悩んでいることを聞いてもらい、相手に思いつく
ままに感想や質問、アイデアを返してもらい、新たな視点を得る
『日本的「勤勉」のワナ』柴田 昌治(朝日新書 2022.5)
【満足度】★
【概要・感想】著者は組織改革系のコンサル。副題の「まじめに働いてもなぜ報われないのか」に興味があり、読んでみました。日本人の持つ勤勉さや、置かれているルールの中で余計なことを考えずひたすら仕事を捌くことが今の停滞の主要因になっているという話には同意しますが、すでに前から言われていると思います。要は、思考停止せずに「考えてやる」という話ですが、コンサルでの経験で裏づけしたいだけなのか似たような話が続き退屈でした。
【ポイント】
*深く考えるということを経験したことがないから、すぐに「どうやるか」を考える方向に
走るのです。(p.97)
⇒なぜ?どういう理由で?何のために?などものごとの背景を考える
*トヨタでは、=中略= 自分が負うことができるリスクの範囲内であれば、作業を任せる
だけでなく、リスクがある重要な判断も任せる(p.121)
『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』元山 文菜(クロスメディア・パブリッシング 2023.9)
【満足度】★
【概要・感想】軽く目を通す程度で読んでみましたが、ムダ作業の“あるあるネタ”。普段から問題意識を持って仕事をしている人には参考にならないかも。一方、効率化をあまり考えたことがない人はヒントになるかもしれません。
【ポイント】
*ブルックスの法則(p.3)
遅れているプロジェクトに人を追加しても、プロジェクトは更に遅延してしまう
⇒3分かかるカップラーメンを3人で作っても1分にはならない。
タスク分解の限界やコミュニケーションの増加など
11月に読んだ本は5冊(図書館本4冊・購入1冊)でした。
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<満足度>★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
『早く読めて、忘れない、思考力が深まる「紙1枚!」読書法』浅田 すぐる(SBクリエイティブ 2021.12)
【満足度】★★★
【概要・感想】当初、図書館で借り読み始めて、こりゃイイ本だ!と買い直そうと後回しにしていたらすっかり熱が冷めてしまい、借り直して今に至ります。個人的には久しぶりの読書本で、この読書日記も「紙1枚!」風に試しに改良してみたのですが、ちょっと合わずに一瞬で元に戻しましたw 読書の前にはそもそも選書がありますが、選書術についても書かれていました。読書論が長いので読み飛ばして、手っ取り早く紙1枚読書法のノウハウだけ読んで、実際どんどん試すのが良いかもしれません。
【ポイント】
*「めんどくさい」思考・「深める」思考・「没頭」思考を働かせるつもりで本を読む
(p.40)
*3つの疑問で読書が深まる(p.64)
①読んで何が良かった(what?)
②なぜ良いと感じた(Why?)
③どう活用したか(How?)
*「著者の言葉」より、「自分が扱いやすい言葉」に変換する(p.72)
*「自分がなぜ、この本を読もうと思ったのか?」という「あなたの目的」を優先し、その
目的を達成するために読んでいく(p.106)
⇒目的を明確にし、目的達成に関係しそうなところだけ拾い、自分なりに考えをまとめる
*「選書」には「3種類」ある(p.136)
①未知⇒既知 不明点の解消
②既知⇒既知 既知をさらに既知へ強化、修得する
③無知⇒未知 無知を自覚することで未知を増やす、問いを得るため
*この「言い換え・具体例」は、何を主張するための「=」か?
この「対比・逆接」は、何を主張するための「⇔」か?
この「根拠・因果関係」は、何を主張するための「⇒」か?(p.196)
*仕事に活かせる読書とは、「他者貢献」につながる読書(p.246)
⇒自己犠牲ではなく、他者志向
『関東軍』及川 琢英(中公新書 2023.5)
【満足度】★★
【概要・感想】関東軍とは1919年に成立した陸軍の出先機関。関東州と満鉄を保護するための兵力で、戦争に向かう過程で多くの謀略に関与しました。本書はその誕生から崩壊(ノモンハン事変)までの軌跡です。日露戦争から繋がる関東軍という軍隊にフォーカスした歴史はとても興味深く面白かったです。ただ、中国サイドの動きがリンクしてくるので、中国軍の動きにもかなり紙幅が割かれていましたが、中国人特有の似た人名&世界史に疎い自分には、そこは全く入ってきませんでした・・・。
【ポイント】
*関東軍が密接な関係を結んだのが張作霖(p.19)
⇒中国要人と関係性を築き、中国情報の分析に専門的にあたったのが「支那通」と呼ばれた
*満州事変以前の関東軍司令官(p.41)
大将下位あるいは中将上位のポスト。上原勇作に近い九州出身者が多く占めている。
*満州事変までに、陸軍中央では上層部を占める宇垣派の下、主要な課長級や班長級は、
一夕会員によって占められることとなった(p.120)
*参謀副長は主に作戦・治安・情報など純軍事分野に従事した一方、参謀長は政治・経済・
文化等の重要事項にあたった。(p.162)
*出先では、石原を見習って下剋上の風潮が広まり、功を焦る傾向が生じた。石原が抑えよう
としても、なんら説得力はなく、後輩参謀の華北・内モンゴル分離工作を止めることは
できなかった。(p.230)
⇒石原は磯谷廉介と対立し、病気療養を理由に帰国。陸相の東條を批判し続け、予備役へ。
*梅津麾下の関東軍は、以前とは打って変わって、好戦性は見られなくなっていた(p.254)
⇒梅津美治郎は親分肌でなく理性に徹し切ったタイプ。統制には司令官の性格が重要。
*満州事変時の関東軍は、=中略= 命令を受ける関係にない政府や陸軍中央をなおざりに
して動いた。天皇隷属という点では出先軍司令官は陸軍三長官と同格であった。(p.279)
*満州国軍の養成に留意し続けたのが石原莞爾であった。(p.282)
⇒日中親善のために満州国の協和的発展が必要。
*関東軍では、作戦参謀の発言力の強さが目立つ。出先軍のなかで特に関東軍には、陸軍
教育機関の成績優秀者が作戦参謀として集まった。(p.283)
『オリンピックにふれる』吉田 修一(講談社 2021.9)
【満足度】★★
【概要・感想】 「香港林檎」@香港、「上海蜜柑」@上海、「ストロベリーソウル」@ソウル、「東京花火」@東京という、一応、オリンピックをテーマにした4作の短篇集。ちなみに作品の時期がバラバラ且つ改題もしています。「東京花火」は2021年の作品で「オリンピックにふれる」が元々のタイトル。印象に残ったのはこの作品だけかな。
『降伏論』 高森 勇旗(日経BP 2023.6)
【満足度】★★
【概要・感想】著者は元横浜ベイスターズの選手で、引退後はデータアナリスト・ライター、要はコンサルの仕事をしているようです。本のタイトルの「降伏」というのは、隈研吾の「負ける建築」に同じく、やや哲学めいた話が展開されるのかと思いきや「いますぐやる」とか「具体的に行動する」といったオーソドックスな自己啓発書でしたので、個人的には雑学が増えたといったところ。内容は平易でわかりやすいのでamazonで高評価なのもわかりますが、成りあがりのコンサルがやりがちな、どこぞやの経営者との交際から学んだ話を著書で紹介するより、プロ野球を経験した高森氏しか書けない6年間の選手時代のエピソードをメインに知りたかったなぁと。(現役時代、面白い選手だと思っていたので文体にかなり違和感・・・)
【ポイント】
*「素晴らしい質問だ。この場に、新しい気づきとディスカッションの観点を与えてくれて
ありがとう。」(p.174)
⇒質問するという勇気に最大限の承認
*ホステスの接客の基本“さしすせそ”(p.184)
*人間は取り掛かるまで20秒以上かかる物事を先延ばしにする傾向にある。
(p.216『幸福優位7つの法則』)
*現在の行動は過去の原因からでなく、未来の目的から引き起こされている
(p.226 アドラーの目的論)
⇒引きこもりは過去のトラウマではなく、人と会いたくない目的を達成するため
*ケラチノサイト(p.268)
五感以外に気圧や電気も感じる。現地で皮膚からも音を吸収し、認知する。
『ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒』友田 晶子(あさ出版 2020.10)
【満足度】★
【概要・感想】タイトルも装丁もビジネス書のテイをしていますが、日本酒の作り方や基礎知識などオーソドックスな日本酒の解説本。一応、接待や会食での日本酒のマナーの話(注ぎ方は知りませんでいた!)はありましたが、先日読んだ2冊の方がわかりやすかったので星はひとつ。新政酒造の佐藤社長、旭酒造の桜井会長のインタビューコラムもありました。
【ポイント】
*一升瓶一本のお酒を造るのに、お米が1キロ必要です。(p.52)
⇒大吟醸の場合、50%削るので2キロ必要
*その年の最初に仕込まれたお酒の搾り立てをとくに「初搾り」といいます。(p.173)
*日本酒8、水2くらいの割合で混ぜてお燗に(p.175)
10月に読んだ本は6冊(図書館本6冊)でした。
今年度?の太平洋戦争シリーズ読み収めです。
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<お気に入り順>★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
『極楽征夷大将軍』垣根 涼介(文藝春秋 2023.5)
【満足度】★★★
【概要・感想】直木賞受賞作です。足利尊氏・直義の兄弟とその執事の高師直などの視点から室町幕府成立を描いた時代小説。549ページ、しかも1ページ2段構成という超大作。一般的に鎌倉末期~室町は歴史好きでなければ地味でマイナーな時代ですが、登場人物それぞれのキャラを立てているから面白いし、かなり読みやすかった。ドラマ化して欲しいなぁ。
『牟田口廉也とインパール作戦』関口 高史(光文社新書 2022.7)
【満足度】★★★
【概要・感想】牟田口司令とインパール作戦を徹底検証した内容ですが、世間一般のイメージとは逆に、当時の陸軍が任務重視型軍隊という有り方を考えれば、牟田口の評価は必ずしも悪いとは言い切れないのではないか?というのが本書の主張です。そもそも牟田口はインパール以前、「常勝将軍」として日本軍の勝利に貢献してきた人物。インパール作戦自体は、その必要性と可能性の検討が十分になされ、正規の手続きで認可されたもので、マジメな牟田口自身として与えられた条件でやるしかないと腹を決めていただけではないかという説にも説得力がありました。上層部も適切な作戦計画をしていないが、一方で指揮官だった牟田口に責任が無いとは言っておらず、インパール作戦=無責任の総和と結論づけていました。ただ、あれだけの犠牲を出した作戦の指揮官が戦後、普通に生き延びていたのには違和感が。
【ポイント】
*インパール作戦で、その責めを負うべきなのは牟田口の上に立つビルマ方面軍司令官、つまり
河邊正三中将である。(p.5)
*あらゆる努力は階級に集約される =中略= 階級上位者が戦略、作戦あるいは戦術能力も
高く、人間的にも優れているということだ。(p.25)
*戦意高揚の一環として、臆病と見られることを恐れ、恐怖心を克服するために楽観的な見通し
を立てる(p.36)
⇒任務遂行型であるが故に消耗が激しい。それを有形戦闘力の不足を精神力で補おうとした。
*牟田口は =中略= 陸軍省や参謀本部での勤務が長かった。そのため、=中略= 部隊運用
の基本的事項を、身をもって学ぶ機会を逸していた。(p.71)
*河邊が盧溝橋事件を、突発的な事故として事態収収拾を図ろうとしていたにもかかわらず、
牟田口がまた事態を拡大へ向かわせた(p.91)
⇒牟田口が庶務課長時代の参謀次長で関東軍司令官・植田大将の意思に大きく影響
*日本はビルマ防衛のため、そして何よりも太平洋での戦局悪化を懸念し、カンフル剤の役目を
インパール作戦に期待するようになった(p.148)
⇒ミッドウェイ、ガ島での敗退による国民の動揺を抑え、攻勢で華々しい戦果を得たい。
*可能性の検討を通じ、実行者である牟田口唯一人に作戦の判断が集中していく(p.158)
⇒作戦の可能性を高めるか、低いなら作戦を中止するかの選択肢が採られらなかった。
*稲田副長は上級司令部の参謀として隷下部隊指揮官である牟田口と何度も意見を交え、
間違いがあったら正すべきではなかったか。(p.169)
*河邊中将も首相の意見に同意を表明する。河邊と東條は在スイス、ドイツ時代からの盟友
=中略= 河邊中将もインド施策に対する強い意欲を胸中に秘めてビルマに赴任(p.196)
*山田(作戦主任)参謀は実行部隊である第十五軍の参謀や師団の参謀たちが、この作戦に
心から同意していない実情を知った。山田参謀自身も、かねてからこの作戦には同意しかねて
いたのだった。(p.228)
⇒必勝の信念が無く、補給に無理なところが多い
*そもそも太平洋戦争は中国との戦争に必要な物資を南方で獲得しようとして始まった(p.269)
*大本営あるいは南方軍は本作戦のあらゆる時期ににおいて、=中略= 潤沢な戦力を集中
させることはなかった。=中略= これこそ、本作戦が無謀な作戦と呼ばれる由縁であり、
悲劇的結末を迎えた最大の理由(p.316)
『辻政信の真実』前田 啓介(小学館新書 2021.6)
【満足度】★★★
【概要・感想】元・陸軍参謀の辻政信大佐の実像に迫る本格評伝。新書で430ページ、そのうち終戦後の辻に関する記述も1/3ほどあり、人物像に迫ります。半藤一利氏いわく「辻政信=絶対悪」といった悪いイメージしか聞かない軍人です。しかし一方で、戦時中は「作戦の神様」ともて囃され、東條から「国家の至宝たり得る人物」と呼ばれ、終戦後は衆院選に立候補、何度も当選を果たしています。まさに毀誉褒貶の人。そして58歳で突然の失踪。つくづく不思議な人物・・・。各戦場で武運に恵まれ、人に恵まれ、もし稲田が罷免を求めた際、板垣陸相が見限っていれば軍人として終わっていたはずが、不幸にも大きな舞台に進んでいきます。頭が良く、我が強く、強気。それ故に「独断専行」(が、無鉄砲ではなく、事前に緻密に調査する)。現代の組織においてもそれに近い人を見かけることがありますが、そんなイメージの人でしょうか。
【ポイント】
*辻の評価のもとになったのが、この前線での勇猛果敢さであったことは間違いない。(p.161)
⇒辻の激励を受けると越権行為でも感動してしまう。それが免罪符となった面もある。
*対ソ不拡大の方針から逸脱し、決戦の覚悟を決めつつある関東軍に対し、=中略= 特に
危機感を持っていたのが、=中略= 陸軍軍事課長の岩畔豪雄だった。(p.177)
*稲田(正純)は、タムスク爆撃直後から、辻を関東軍から外すよう多方面に働きかけを行う。
(p.187)
⇒積極果敢に突き進んでくれるが、やりすぎる
*「辻心酔者が、ここに百人あるかと思えば、彼を憎悪する人も、そこに百人あるという人物
なのである」(p.219 池谷半次郎)
*辻の清廉潔白や有言実行は、同じ環境、同じ価値観を持った軍隊の中で最も効果的だった。
(p.376)
『服部卓四郎と昭和陸軍』岩井 秀一郎(PHP新書 2022.6)
【満足度】★★
【概要・感想】陸軍作戦課の服部卓四郎についての評伝。服部は作戦課長として大東亜戦争の始めから終りに近い段階まで参謀本部の中枢にいて、ノモンハン事件の際は関東軍の作戦主任参謀として、そしてあの「辻政信」が大変慕っていた人物。戦後、彼がどうなったのかは全く知らなかったのですが、実はGHQからの信任が厚く、その庇護の下、戦史編纂事業に従事することになり、予備隊の幕僚長候補にまでなっていたと知りました。陸軍の中枢にいた人物が責任を取らず、戦後も表舞台に近いところにいた事実には驚きました。服部評を通じて、陸軍(というか日本軍全般)の組織的な欠陥についても斬り込んでいます。
【ポイント】
*服部は、同じく関東軍で少佐だった片倉衷に対し、=中略= 石原を失った代わりとして、
辻を呼び戻したいと訴えている(p.24)
*当時の関東軍には国境侵犯に対して強硬姿勢をとる雰囲気が漂っていたとみて間違いがない。
(p.40)
⇒辻の強力な牽引力は事実として司令官の植田の態度も問題。若手参謀が勢いづくのは当然
*服部は、自分から何かを率先して主張することはあまりなかったが、=中略= 「賛同者」
として強硬論に与することが多かった。(p.54)
*関東軍の作戦参謀らは、この「前提条件が変わる」可能性を考慮に入れていなかったという。
(p.58)
⇒ノモンハンでは「トラック」ではなく「大八車」という手段での想定
*服部は外面人当たりがよく、一見すると温厚な人物として認識されていた(p.78)
⇒だからこそガ島の失敗にも関わらず、参謀本部の中枢に返り咲いたのではないか。
*東條のもとで日米交渉妥結のために奔走し、開戦を要求する参謀本部と交渉にあたったのは
軍務局長の武藤章であった。(p.84)
*大本営とは戦時に際して設置される陸海軍の統帥機関(p.90)
⇒日露戦争以来、昭和12年の盧溝橋事件後に設置。
*海軍側で服部の地位に相当するのは軍令部第一部第一課長の富岡定俊大佐(作戦部長)
である。(p.93)
⇒海軍大学校主席卒業のエリート。ポツダム宣言調印式の海軍代表。服部との関係は良好。
*参謀本部の中でも中心は「作戦部-作戦課」であり、その優越的地位は他の部局を圧倒して
いた。(p.132)
*服部の部下だった高山信武ですら陸軍の敗戦の責任について「主として作戦課が負うべきで
あろう」と述べている。(p.184)
『すごい言語化』木暮 太一(ダイヤモンド社 2023.6)
【満足度】★
【概要・感想】言語化しないと伝わらないという当たり前の事例が延々書いてあり、期待
はずれでした。タイトルからコミュニケーション全般の内容かと思いましたが、プレゼンや営業トーク系、しかも初級の人向け。言語化のノウハウというより、何事も具体的に伝えましょうというだけの話でした。
『自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体』石井 暁(講談社現代新書 2018.10)
【満足度】★
【概要・感想】TBS日曜劇場「VIVANT」の原案で、身分を偽装した自衛官が国内外でスパイ活動を行う「別班」について取材したノンフィクション。結局、「別班」の詳細を知っている自衛官がその秘密をペラペラ話してくれる訳もなく、「別班」の全貌はもちろん、実際に何に関与したのか全く不明で、単に「闇組織」取材の苦労話が書かれているだけでした。さらに言えば、そもそも元○○のA氏など、そういった発言の信憑性もよくわからず、ほとんど宇宙人がいる、いないの話と変わらない気が・・・。
9月に読んだ本は8冊(図書館本7冊・購入1冊)でした。
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<お気に入り順>★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
『ブランド』吉田修一(KADOKAWA 2021.7)
【満足度】★★
【概要・感想】
有名ブランド(ティファニー、エルメス、パナソニック、日産など)の広告×文学という吉田修一の短編集&エッセイ。初期の頃の、ゆったりのんびりした文体が好きな自分はかなり楽しめました。そもそもたった数ページの分量で読者を引き込む物語が書けるんだから凄い。最初の方が短編っぽく「世田谷迷路」「ティファニー2012」「日常前夜」などお気に入り。後半はANAの機内誌っぽいエッセイかな?
『日本酒テイスティング』北原 康行(日本経済新聞出版社 2016.3)
【満足度】★★
【概要・感想】
類書でありがちな醸造の工程の話など、本書ではほとんどなく、ソムリエの著者がエリアとタイプに分けた26種類の日本酒を2本づつテイスティングしながら、味をわかりやすく解説してくれます。東はエレガント=香りは高く、味わいは淡麗(静岡含む)、西はパワフル=香りは低く、味わいは濃い複雑。実際にそういったイメージはありましたが、本書を読んで納得。焼肉に白ご飯を考えればステーキにワインではなく日本酒が合わない訳がないという指摘も考えたことがなかったです。
【ポイント】
*土地のものと合わせること。山形県のお酒なら、山形県の郷土料理と合わせれば喧嘩しない。
どちらも同じ水でつくられているから、当然(p.63)
*精米歩合60%というのは、玄米の表層から40%を削りとって、中心部の60%を残した
(p.111)
⇒雑味になるたんぱく質や脂質は米の表面に。磨かなければお米本来の風味が残る。
*精米歩合40%のとき、純米大吟醸・特別純米酒・純米酒のどれを名乗るかは、蔵元の意向で
決められます。(p.146)
*純米酒や本醸造は、料理あってのお酒(p.148)
⇒本醸造は味わいが淡い。どんな料理にも合わせやすい。
*純米酒の最大の特徴は、お米の風味が味わえること。=中略= お米本来の甘味。(p.150)
*出回っている生酛づくりの大半は純米酒です。(p.174)
*山田錦には男性的な力強さが、五百万石には女性的な繊細さがある。(p.194)
*雄町(おまち)と山田錦に共通するのは、戦前生まれで、長い歴史をもった酒米だということ(p.202)
⇒出羽燦々、五百万石、八反錦、美山錦は戦後生まれ。
『日本酒の科学』和田 美代子(講談社ブルーバックス 2015.9)
【満足度】★★
【概要・感想】
日本酒について科学的にわかりやすく解説。数年前の本ですが、当然、酒造りは劇的に変わることはなく、日本酒に興味があれば読んで損ありません。日本酒に関する雑学が増えました。
【ポイント】
*米の出来がかんばしくなかったからといって、「今年の酒はまずい」という消費者の声を耳に
することはまずありません。(p.98)
⇒味を揃える技術が確立されている日本酒にはワインでいう当たり年はない。
*ワインはブドウの糖分、ビールは麦芽の糖分、日本酒は米のデンプンからの糖分を原料
として酵母がアルコール発酵したもの(p.114)
*山邑太左衛門は、=中略= 京都の寺を訪れた折に「臨済正宗」の経典を見てひらめいた
というのが有力な説です。太左衛門は清酒に語感が似ていることから、経文通りセイシュウ
のつもりでしたが、江戸っ子はみなマサムネと呼び習わしました。そして灘の酒が下り酒
として江戸で人気が上がったこともあって、「正宗」の名にあやかる蔵元が続出しました。
(p.189)
*早春に搾って火入れをしてから貯蔵し、夏を越す間に熟成させ、=中略= 出荷時にも
火入れをせずに貯蔵時の冷や状態のまま卸すので、「ひやおろし」(p.208)
『明るく楽しく、強いチームをつくるために僕が考えてきたこと』高津 臣吾(アルファポリス 2022.10)
【満足度】★★
【概要・感想】
20~22年夏までのペナントレースでの高津監督流マネジメント術。自分の抱えている課題や問題を、高津監督の言葉と重ねてみるとその答えやヒントになるかもしれません。ノムさん語録が多いように思いましたが、野村チルドレンだからそりゃそうか。また、野球ファンとしてスワローズが上昇気流に乗っていく過程をたどる物語としても読んでも楽しいと思います。
【ポイント】
*野村さんは常々、「監督とは気づかせ屋だ」と話していた。選手が自らさまざまなことに
気づくよう仕向けるのが、監督の仕事であるという意味だ。(p.30)
*何か責任を与えることで、人は一気に成長する。周りも、そしておそらくは本人も気づいて
いなかった新たな一面を引き出すことができる。(p.113)
*凡打に終わった場面で、どういう気持ちで打席に入ったのか?あるいは、エラーをした場面
で、どういう準備をして臨んだのか? そこに改善すべき点、反省点は無かったのか?
(p.216)
『 独ソ戦』大木 毅(岩波新書 2019.7)
【満足度】★★
【概要・感想】
1941年から始まった人類史上最大の殺戮と惨禍をもたらした独ソ戦。詳しく知らなかったため、本書で知識を習得。ドイツは戦争目的を達成すれば講和で終結するといった戦争ではなく、人種主義に基づく社会秩序の改編と収奪による植民地帝国を目指し、「敵」と認識した者の命を組織的に奪う、絶滅戦争を行ったという点がまずはよくわかりました。なので、ああいう殺戮を生むことになったのかと。作戦面などの部分は正直あまりイメージできませんでしたが、日本も然り、結局、戦争は合理的な判断などは無くなり、滅茶苦茶な結末を迎えることが必然的なのかもしれません。
『ソニーデジカメ戦記』石塚 茂樹/述 (日経BP 2023.5)
【満足度】★
【概要・感想】
本書は、デジカメ登場からコニカミノルタのカメラ事業を継承し、プロジェクトを牽引してきたソニーの元・副会長・石塚茂樹氏へのインタビューをまとめたもの。ソニー本にハズレなしだったのでとても期待していたのですが、本書はあまりにもカメラの性能や技術的な話とその歴史にフォーカスされ過ぎて、素人にはよく理解できません。第11章で、盛田氏本人が新しい技術に好奇心を持ち、いきなり現場に電話をかけ疑問点を聞いてきたエピソードは興味深かったですが・・・。
『中先代の乱』鈴木 由美(中央新書 2021.7)
【満足度】★
【概要・感想】
北条氏は先代、足利氏が当御代、そしてその間の中先代とは北条高時の遺児・時行のこと。鎌倉幕府滅亡後に後醍醐天皇による建武の新政~室町幕府成立と時代が流れていく中で、中先代の乱とは北条氏の残党が幕府再興のため、時の政権に不満を持つ武士勢力を取り込んで、鎌倉を一時占拠するも出陣した足利尊氏に敗れる一連の出来事。要は、こういった話なのですが、本書はなにかと枝葉になり過ぎていて何が言いたいのか、非常に読みにくい内容でした。ページ数の半分は中先代の乱に関する記述ではないし、北条時行にのみクローズアップすればよかったのではないかと。
『 1年で億り人になる』戸塚 真由子(サンマーク出版 2022.11)
【満足度】★
【概要・感想】
amazonで評価が高く、図書館の予約件数も異常に集中しているのは謎というか驚き・・・。億り人は目指していませんが、なにか資産運用のヒントが無いかと思って読んでみましたが、要は借金で元手を作り、現物投資(不動産・時計・車・宝石など)せよと。つまりハイリスクハイリターン。(複式簿記を個人に当てはめる考え方は斬新でしたが・・・) なにより行動は大事だと思いますが、行動すればうまくいくという訳ではなく、そもそも著者の師匠某も何者かわからないし、信用に足る人物なのかと。