12月に読んだ本は3冊(図書館本3冊)でした。
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【満足度】★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
<お気に入り順>
『Deep Skill』石川 明(ダイヤモンド社 2022.10)
【満足度】★
【概要・感想】著者はリクルートでAll Aboutを立ち上げ、その後独立したコンサル。人間心理への深い洞察=ディープスキルと名付けて「人間心理」と「組織力学」で人と組織を巧みに動かす方法について書かれていますが、「All About」立ち上げの経験談が中心で、なにか理論化しているわけでなく読んだ人がそれを聞いて活かすというスタンスでしょうか。参考になる内容もありましたが、基本的には「社会人を数年経験すればまぁ普通にそうしているよね」という内容でした。
【ポイント】
*「正論」は自分を律するために用いるべきでものであって、これを他者に押し付けても
反発されるだけ(p.50)
*すぐに、“9回裏ツーアウト”だと思うから、おかしくなる。(p.70)
⇒ビジネス上のトラブルで、解決不能なものなく、ことさらに深刻になる必要などない。
*「壁打ち」(p.110)
まだぼんやりしているが、考えていることや悩んでいることを聞いてもらい、相手に思いつく
ままに感想や質問、アイデアを返してもらい、新たな視点を得る
『日本的「勤勉」のワナ』柴田 昌治(朝日新書 2022.5)
【満足度】★
【概要・感想】著者は組織改革系のコンサル。副題の「まじめに働いてもなぜ報われないのか」に興味があり、読んでみました。日本人の持つ勤勉さや、置かれているルールの中で余計なことを考えずひたすら仕事を捌くことが今の停滞の主要因になっているという話には同意しますが、すでに前から言われていると思います。要は、思考停止せずに「考えてやる」という話ですが、コンサルでの経験で裏づけしたいだけなのか似たような話が続き退屈でした。
【ポイント】
*深く考えるということを経験したことがないから、すぐに「どうやるか」を考える方向に
走るのです。(p.97)
⇒なぜ?どういう理由で?何のために?などものごとの背景を考える
*トヨタでは、=中略= 自分が負うことができるリスクの範囲内であれば、作業を任せる
だけでなく、リスクがある重要な判断も任せる(p.121)
『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』元山 文菜(クロスメディア・パブリッシング 2023.9)
【満足度】★
【概要・感想】軽く目を通す程度で読んでみましたが、ムダ作業の“あるあるネタ”。普段から問題意識を持って仕事をしている人には参考にならないかも。一方、効率化をあまり考えたことがない人はヒントになるかもしれません。
【ポイント】
*ブルックスの法則(p.3)
遅れているプロジェクトに人を追加しても、プロジェクトは更に遅延してしまう
⇒3分かかるカップラーメンを3人で作っても1分にはならない。
タスク分解の限界やコミュニケーションの増加など