読書1月 侍ジャパンヘッドコーチが伝える「心」の動かし方 | 読書日記

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自分用の読書備忘録。
なので、よほどのことが無い限り画像とか一切無いです。
そしてアップはけっこう遅延しがち。

さて、読書ブログは5月になって、ようやく24年シリーズに突入。

1月に読んだ本は4冊(図書館本4冊)でした。
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<満足度> ★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ  

 

<お気に入り順> 

本『頭のいい人が話す前に考えていること』安達 裕哉(ダイヤモンド社 2023.4) 
【満足度】★★
【概要・所感】元・DLトーマツ出身のコンサルが「頭のいい人になるためのマインドとフォーム」を解説。頭のいい人と認識されれば、話を聞こうと思われ、薦めるものは欲しくなり、自分のやりたいことも通りやすくなります。頭の良さは他者が決めるというのは意外と忘れがちですが、とても重要な視点です。頭のいい人になるための、7つの黄金法則と5つの思考法は本書にて確認を。一方、頭の良さと対極の、ちゃんと考えていないヤツについての考察(根拠が薄い・言葉の意味や定義を知らない・成り立ちをしらない・ヤバい、面白い、エモい、スゴイと言った安易な表現を使う)も参考になりました。

【ポイント】

*無人の山で木が倒れたら音はするのか?(p.60 ドラッカー)

 ⇒誰も聞かなければ音はない。コミュニケーションを成立させるのは、受け手。

*なぜ論理的思考が大事なのか?(p.67)

 ⇒立場も価値観も違う他人と考えを共有するため。

*思い込みが強いと頭が悪く見える(p.141)

 ⇒話が浅く聞こえてしまい、ちゃんと考えている?となる(バイアスに意識的でいること)

*物事を深く理解するには、どれだけ対象物を分けて整理できるかにかかっている(p.190)

 ⇒比べる情報要素が同じか違うかの認識をする。理解する=「分けて、同じものをまとめる」

*“頭のよさは、他人が決める”ということは、相手の立場に立って考えること(p.195)

 ⇒結論から話せというのは相手が求めている結論から話せということ

*話を整理して相手の意思決定を助ける(p.245)

 ⇒相談する側が言語化すべきコミュニケーションコストを聞き手が負担しているとも言える

*読書によって得られた知見は、自分自身が思っているよりも曖昧(p.319)

 ⇒ノウハウメモ

 

メモ『2023WBC侍ジャパンヘッドコーチが伝える「心」の動かし方』白井一幸(PHP研究所2023.8)
【満足度】★★
【概要・感想】WBC優勝後の白井ヘッドの新刊と思ったら、2007年刊行の「メンタル・コーチング」の加筆修正版でした。「怒る」「教える」「やらせる」という従来型の指導方法ではなく、自ら考えて行動することの大切さを説きます。ティーチング=指示に従うだけの依存型の人間をつくる/コーチング=能力を引き出す支援をして自走型の人間をつくる。今では完全にマネジメントた育成方法の主流ですが、白井氏は17年前からすでに言っていた訳ですから、それが花開いたということだと思います。
【ポイント】

*目的=ゴールや理念、目標=目的までの手段や指標(p.15)

*私たちにできることは、気づきを与えるきっかけをつくることだけ(p.37)

 ⇒相手が変わるか変わらないかはわからないが、関わり続けることはできる

*指導する側にまわったときは、自分の感覚や常識とか基本とかいわれていることを、一度は

 疑ってみることが大事(p.42)

*大事なのはリーダーよりリーダーシップです。(p.50)

 ⇒リーダーシップは全員が発揮できる

*緊張するということは、それだけ成功したい、勝ちたいという気持ちが強いからこそ生じる

 もの(p.62)

*ペップトーク(p.79)

 受容(事実の受け入れ)⇒承認(捉え方変換)⇒行動(してほしい変換)⇒激励(背中をひと押し)

*打てなかった責任はその選手にあるのではなく、その選手を起用した私たちの決断に責任が

 ある(p.98)

*ヒルマン監督は「監督の仕事は、選手たちに快適に野球をしてもらうことだ」(p.130)

*大事なのは選手の感覚を知ることなので、選手に自分が教えたやり方をやってもらって、どう  

 感じたかを聞きます。(p.145)

 ⇒最初はティーチして、選手の感想や意見を聞きながら、双方向でやりとりして、最終的に

  選手が主導権を握っていく

*問題点に気づいても、辛抱強く見ていることが大事。試行錯誤して、そこでつかんだものが

 選手の技術になります。(p.175)

*「がんばれ」より「よくがんばっているよね」(p.184)

*コーチングとは =中略= すでに相手がもっているものを引き出していくことです。

 だから、自分がこうやったらうまくいったという体験からの答えを選手に伝え、同じように

 やらせようとしてもうまくいくものではありません。(p.187)

 ⇒「自分の場合は」という前置きをつけて話す

 

メモ『仕事の「質」と「スピード」が上がる仕事の順番』田中耕比古(フォレスト出版 2023.4)
【満足度】★
【概要・感想】 著者は日本IBMを経て独立したコンサル。仕事がデキる人とは「当たり前を当たり前にできる」人のこと。劇的なコツはなく、基本に忠実かつ着実に。例えば、仕事をスタートする前に順番を考えるとかは当たり前の話として、無意識にやっている行動も多く、それをまとめたのが本書です。仕事の順番、会議の順番など、基本に忠実に出来ているかのチェックは本書にてご確認を。

【ポイント】

*軽いタスクがあれこれ残っている状態で仕事をしていると、実際にはひとつの作業しかして

 いなくても、脳内で軽いタスクが気にかかりマルチタスク状態になっています。(p.94)

 ⇒軽いタスクはその場で片付ける

 

メモ『上司と部下は、なぜすれちがうのか』本田 英貴(ダイヤモンド社 2022.8 )

【満足度】★
【概要・感想】著者はリクルートの人事を経て(マネジャーとして奔走するもメンタルで休職)、その後1on1の重要性に気づき、コンサルとして独立。1on1の必要性やリクルート時代の経験談まではよかったのですが、その一連の解決策として約3分の2くらいを割いて自社の1on1ツールKAKEAIの宣伝をしているのがかなりイマイチ。
【ポイント】

*脳神経科学の研究者は「人間はそもそも自分がわからない生き物を排除するもの」と指摘

 (p.54)