ドリアングレイ あらすじ&感想3 煌く美しさ
昨日今日と関東は爽やかな秋晴れでしたね。暑くもなく、寒くもなく、とても気持ちのいい季節です。ランニングするのにも、とてもいい季節になってきました!バーベキューしに行きたいなー。←なによりも食い気の私全然進まないのですが、あらすじ&感想の続きです。ネタバレです。そして、私の思い込みな個人的な感想ですので、ご注意ください。そして、だんだん忘れてきた・・・。←オイセリフや歌の歌詞に関しては、韓国語のテキストを参考に翻訳機にかけて、それをちょこっと修正しています~。あと、台本集も参考にしてます。でも、めっちゃ適当なので・・・。すいません。あらすじなどは、青。セリフ、歌詞は、紫。感想は、ピンクです。1幕3場 バジルの居間 - ドリアン、バジル、ヘンリー演奏曲 Chopin - Nocturne No2 In E Flat, Op9 No2真っ暗な背景。一本の光の道が舞台奥から続いている。その道を、真っ白な衣装のドリアンが踊りながらゆっくりと歩いてくる。それを見ながら、バジルはドリアンの姿を描いている。ヘンリーが登場。ヘンリーはドリアンを驚きの目で見つめている。ドリアンが踊っている途中、ピアノが出てきて、ドリアンはショパンのノクターンを弾き始める。ピアノから離れたドリアンの前に巨大なフレームが降りてくる。美しい踊りと音楽が終わると、そっと椅子の前に立つドリアン。ドリアンとヘンリーの初めての出会い。ドリアンを驚きの目で見ているヘンリー。ヘンリー:バジル、君がなぜあの少年を崇拝して、その絵に君の魂を入れようとしているのか分かるよ。魅惑的だ・・・。人間が成し遂げることができなかった、完璧な快楽の終わりをあの美しい肉体に表わすことができないだろうか。ドリアンが褒められるのが、嬉しいバジル。顔がほころぶ。そして、ドリアンは新しく出会ったヘンリーをにこやかに見つめている。バジルが二人を紹介する。バジル:さあ。ヘンリー。こちらは、私の絵のモデル。ドリアングレイ。ドリアン。こちらは、ヘンリーウォットン卿。オックスフォード大学の同窓で、私の長い間の友人。全く知らなくて良い無駄な話をよくする。ドリアンが椅子から立ち上がって、二人は挨拶を交わす。その様子を見守るバジル。ヘンリー:会えて、嬉しいです。ドリアン:お会いできて、嬉しいです。ヘンリー:ショパン、好きですか?ドリアン:はい。でも、練習してからいくらも経たなくて、まだまだです。ヘンリー:いやいや。十分に立派でしたよ。 Mrグレー?ドリアン:ただドリアンと呼んでください。ヘンリー:よし。それでは、私はヘンリーと呼んで。バジル:さあさあ。その辺にしとけ。嫉妬する。(ここはアドリブでいろいろです。)二人の間に割って入るバジル。さあ、ドリアン。また、座ってみようか。腰をちょっと開いて。視線は少し上げて。 よし。再び、絵を描き始めるバジル。大人しく座ってポーズをとるドリアン。それを見つめるヘンリー。ヘンリー:美しい・・・。美しさも、天才的才能のひとつの形態だ。いや。説明する必要もないから、天才的才能を凌駕すると見なければならない。私は美しさこそ、最高の驚異だと考える。なぜなら世の中の神秘は目に見えないものではなく、目に見えるものだからだ。バジル:ドリアン。ヘンリーの話に気を使う必要はないよ。ヘンリーは、私以外の周りのすべての友人に悪い影響を及ぼすんだ。ドリアン:悪い影響?バジル:ヘンリー。私は今日、この絵を完成しようとしている。だから、もう行ってくれと言えば、私が失礼なのかな?ヘンリー:いや・・・。この偉大な絵を完成するためなら、いくらでも。帰ろうと歩き出すヘンリー。ドリアンは立ち上がって、それを止める。ドリアン:行かないでください。ヘンリー。ヘンリー:私たちが会える時間は、今後多いと思うけど?ドリアン:バジル? ヘンリーが行かないようにしてください。モデルの仕事をするのは本当に退屈です。バジルが言う悪い影響について、もっと聞きたいです。ヘンリー:うーん。世の中に良い影響なんていうものはなくて、影響というのは、みな不道徳なことなんだよ。ああ!フランスの小説家、ジョリー・カール・ウィスマンスが書いた「退行」という小説があって、この世の自然の理とは反対に、日常を追求する主人公の話なんだ。ドリアン。自身の本性を完璧に実現することこそ、私たちがこの世の中に存在する理由だ。ドリアンは、初めて聞くヘンリーの話に興味を持ち、ヘンリーから目が離せない。バジルは、ドリアンが悪い影響を受けることを心配し始める。バジル:あれがまさに悪い影響だ。ドリアン。顔を上に上げてみようか。ヘンリー:なぜ人生の歓喜を楽しめというのが・・・。悪い影響と考えるんだ?誰かが自身の人生を忠実で完璧に生きるためには、すべての感情を形式で表して、すべての考えを表現して、すべての夢を実現してこそだと思うよ。道徳にしばられない感覚だけが、人間を完全に治癒できる方法だ。ヘンリーがドリアンの後ろに立ち、肩に手を乗せ、耳元で話し始める。ドリアンを見つめる目つきは鋭い。ドリアン:道徳にしばられない・・・感覚?1-04 煌びやかな美しさ -ヘンリーヘンリー:♪堕落した 純潔な この分かりえない人生よヘンリー:誘惑をなくす唯一の方法は・・・。その誘惑に屈服することだ。まるで魔法の言葉のように・・・。さらに耳元で囁くヘンリー。ヘンリー:♪奇異な うっとりとした苦痛 人間の人生よ世の中 全てのものがかすめて過ぎるように短くて 短い生命の旅程しばらく花を咲かせて散る 虚しい刹那 蜃気楼高潔な 卑しい ただ一度だけの人生よ卑しい 高貴な宿命 矛盾の人生よ爽やかな その若さしばらくの間許された つかの間の歓喜短く光って消えていく 消滅する青い星今日光ったこの美しさ明日は暮れる黒い月防ぐことができない墜落予定された人生のイカルス快楽人間の頭の中の罪悪であるだけその苦痛不幸な魂の弁解であるだけ若さ君に許された神の祝福受けなさい 捉えなさい この瞬間を堕落人間の頭の中の罪悪であるだけ楽しめ 捉えなさい この瞬間を堕落した 純潔な この分かりえない人生よ卑しい 高貴な宿命 矛盾の人生よ奇異な うっとりした苦痛 人間の空しい人生よ高潔な 卑しい ただ一度だけの人生よ後悔しない煌びやかな美しさその堂々とした態度。美しい神話を話すような口ぶり。まるで催眠術にかかったようにヘンリーの言葉一つ一つに心が反応するドリアン。そんな二人を見て、バジルが悲しい顔を見せている。1-4A 煌びやかな美しさ(Reprise) -ドリアンドリアン:♪堕落した 純潔な この分かりえない人生よ奇異な うっとりした苦痛 人間の人生よなにか素晴らしいものを見つけた時のような表情のドリアン。恍惚な歓喜な・・・表情。いよいよ、ドリアンの登場。このシーンは、前にも書いたけど、真っ暗な背景に一本の光の道が出来て、その上をドリアンが優雅に踊りながら歩いてくるんです。真っ暗な背景。光る道。真っ白な衣装。美しく舞うドリアン。流れるショパンのノクターン。(←合ってる?私、曲知らない・・・。)このシンプルな舞台で、ドリアンの純粋な心を表していると思いました。穢れのないドリアン。そんなイメージ。ここは、本当にシャリアンも美しかったし、全体的な構図もすごく素敵だった~そして、ヘンリーと初めて出会うシーン。最初のドリアンの表情も声も、本当に穢れのない感じなの。表情にまったく邪な感じがないし、だからと言って可愛さ溢れる感じでもないし、本当に清らかで穢れがなくて無垢な表情。そして、声もそうなの!ここのシャリアンの演技って、今まで見たことがなくって本当にびっくりしたんだけど、声が一番びっくりしたかも。声が透き通っていて、爽やかな鈴の音のようなの。←盛りすぎか?いや!本当にそう聞こえた!なんの混ざり気もない声って感じ。それが、ヘンリーに出会って、話を聞いているうちに、どんどん表情が変わっていくの。最初は、この人はどんな人だろう?どんな話だろう?という好奇心。次に、聞いたことがない面白い話を聞いているという興味の目。そして最後には、ヘンリーのその堂々とした態度。まるで魔法のような言葉の数々に魅せられているという表情だったな。尊敬の眼差しって感じだろうか。目が輝いて、少しだけ口角が上がる感じ。ドリアンの真っ白だった心に、1滴の墨が落とされて、急に真っ黒に変わるんじゃなくて、それが波紋のように薄く、でも確実に広がっていったような感じだった。ああん。説明が難しい!本当に上手く説明できないんだけど、このシーンのシャリアンは、本当に素晴らしい表情、目、声の演技だった!怒り、絶望、喜びとか、はっきりした感情って演技として見えやすいと思うんだけど、こういう純粋さ、無垢さって、本当に表現するのは難しいと思う。でも、それがすごく表現されていて、本当にジュンスってば、凄いなと思った。そして、この「煌びやかな美しさ」のウンテヘンリー。これもまた本当に圧巻。これは前に書いたと思うので、抜粋してきました。←めんどくさがり発動!以下、抜粋歌の歌詞やセリフ、その世界観をものすごく丁寧に表現していると思いました。特にドリアンに最初に影響を与えるナンバーは圧巻だった。「찬란한 아름다움(煌びやかな美しさ)」このナンバーは、ヘンリーがドリアンに影響を与え始める歌です。♪타락한 순결한 이 알 수 없는 삶이여♪♪ターラッカン スンギョラン イ アルスオンヌン サルミヨ♪♪堕落した 純潔な この わかりえない 人生よ♪この歌詞、重要な部分でたくさん出てくるから、覚えておくといいかも。私は催眠術の歌って思ってるけどこのナンバーの時のウンテさんの動きが素晴らしいのーっこのナンバーの時、座っているドリアンの後ろに立ち、肩に手を置いて。その置き方も全然普通じゃないのよ!指先、一本ずつゆっくりドリアンの肩に乗せていくの!そして、耳元で囁きはじめるの。確実に催眠術かけてるから!←違いますなんて、説明すればいいかわからーん!でも、ドリアンの意識を操ろうとしているのが本当に良くわかるの。そして、ドリアンの心を掴んだら、今度は舞台の前の方に来て、その自分の世界観を魅せつけるの。言葉(歌詞)だけじゃなく、その立ち振る舞い。堂々とした態度。ドリアンじゃなくても、すべての人を魅了する動きだったわ~そして、歌詞に合わせて、マイムのような動きをして見せたり、例えば、蜃気楼って歌詞が出てくるんだけど、手で蜃気楼を表現するんですよ!これ、上手く書けないけど、本当に蜃気楼だ!って思っちゃった。そうやって、魅せつけておいて、最後はドリアンの後ろに戻って、また耳元で囁きますから・・・。本当にドリアンじゃなくても、ヘンリーの言うことを聞きたくなるわ!そんな圧倒的な存在感であり、ドリアンの意識を支配する存在になった瞬間を見た気がして、本当に素晴らしかった!抜粋、終了「ドリアングレイ 素晴らしき俳優陣♪」から抜粋しました。この歌って、劇中で何度も何度も歌われるんだけど、この歌の時、必ずウンテヘンリーは、手で催眠術をかけるかのように、ドリアンに差し伸べるんですよね。本当によく分かりやすい演技だなと思いました。あとね。目線ね。ドリアンを見る目線の使い方が素晴らしい!冷酷なヘンリーがどうやってドリアンを操ろうかって考えてる目!怖いわー。そして、このウンテヘンリーの催眠術の歌(←違うわ!)の時、後ろの映像が、黒バックで白の煙というか渦巻きだった。かなり怪しすぎる件・・・。本当にね。ヘンリーって催眠術師だと思いますよね?!え?違う?私だけ?そしてね・・・。そんな二人を見るバジル・・・。笑顔がすっかり消えて、悲しい目になってた・・・。と思う。この時、ヘンリーに心酔していくドリアンを見て、バジルはどう思ったんだろうな・・・。もちろん、嫉妬しただろうし、ヘンリーに会せたことを後悔しただろうか。どのシーンでも3人一緒に見るのは難しいんだけど、特にこのシーンは、シャリアンとウンテヘンリーの演技が素晴らしすぎて、目が離せないから、ジェウンバジルは、チラチラとしか見れないのー。でも、絶対にバジルはどんな表情をしてるか見たいから、必死に見ました。←目がたくさん必要な件。この時って、バジルにはスポットライトが当たってなかったような?!でも、二人を見つめてみたり、絵のところに行ってみたり、いろいろ細かい演技してるんだよー。このシーンから先、バジルに笑顔が戻ることはなかったな・・・。苦悩のバジルの始まり。いや、ドリアンに出会ってから、すでに苦悩は始まっていたのかな・・・。よく考えることなんだけど、ドリアンとバジルとヘンリーの3人が出会って、ヘンリーが道徳心のない人間にしようと意識を操ったりしなかったら、ドリアンが純粋なままだったら、バジルが絵を描かなかったら、3人が仲良く友情を深めて、年齢のままに歳を重ねていったら・・・。ドリアンは幸せだったろうなと思う・・・。親しい友人に囲まれて、愛する人や家族を持ったんじゃないかなと思う。そうなってほしかったなーって思うんだよねー。あの結末を見てしまうとなおさら、そう思う。だけども。そういうお話は、とても心を温かくするし、そういう話が大好きだけど・・・。原作とまったく違う話になっちゃうし、ミュージカルとしては、劇的な話の方が魅力あるストーリーですよね。だから、無理なんだろうなーって思って、大人しくあきらめるんだけどね。なんか、あの3人が仲良く生きた時間を夢見るの。妄想だけどねー。←大丈夫か?ということで、続きます~今日はお休みで、ゆっくりできたかなー。