声優のためのオンライン演技研究所

〜基礎トレーニング編〜

 

早速、たくさんのお申込みをいただいております。

本当に、ありがとうございます!!

 

 

引き続き、受講生を募集しております。

詳細はこちらをご覧くださいませ!!👇

 

 

今回の「基礎トレーニング編」は、とにかく「演技の基礎」!!

 

声優にも演技の基礎が必要だということは、あの有名なレジェンドたちも言っています。

まずは、この方々の言葉をご覧ください。

 

 

  レジェンドたちの言葉

 

まずは、今回の声優クラスの募集記事などにも記載させていただいている、このレジェンドたちの言葉をご紹介します。

 

 

山田康雄 

​(ルパン三世、クリント・イーストウッド)

「声優を目指すな、役者を目指せ。演技は全身でするものだ。それでこそ『声優業』も活きてくるんだ」

 

神谷明

​(キン肉マン、『北斗の拳』ケンシロウ)

「声優としての独特な演技法があるように思われがちですが、それはまったく間違いで、基本的に俳優と同じ。できれば自分の体を使って表現できることを、しっかり学んでほしいと思います」

 

野沢雅子

​(ゲゲゲの鬼太郎、『ドラゴンボール』孫悟空)

「こうしたら上手に聴こえるかな? などと考えてはダメ。大切なのはハートです。上手な言葉ではなく生きた言葉を発してほしい。技術なんてものは、後からいくらでも成長します。だからこそ、ハートのこもったセリフを心掛けてください」

 

 

 

 

……こんな風に。

レジェンドたちは「声優もまた俳優なのだ」ということを、それぞれの言葉で語ってくださっています。

 

そして今回。

他にも、こんなレジェンドの方々の言葉を見つけましたのでご紹介します。

 

 

戸田恵子

​(アンパンマン、きかんしゃトーマス)

「活きたセリフをしゃべるには、本来体を動かさなくてはいけません。体を動かさなくては、不自然だからです。気持ちの動きに欠ける、口先だけの『それっぽい演技』になってしまってはダメ。だから、アニメのキャラクターと同じように実際体を動かしてみて、セリフを試行錯誤してみるなんていうこともしょっちゅうでした。」

 

野沢那智

​(アラン・ドロン、アル・パチーノ、ブルース・ウィリス、『スター・ウォーズ』シリーズのC-3PO)

「そういう人たち(声優になれない声優志望者)には、俳優になろうという気がない(声優とは俳優の仕事の一部だということを理解していない)からだ」

 

 

……やっぱり、レジェンドたちの言葉の説得力は違いますね!!

 

 

▲戸田恵子さんが命を吹き込んだ、ぼくらのアンパンマン!!

 

 

▲「イピカイエ〜!」(映画『ダイ・ハード』のファンならお分かりですね)といえば、野沢那智さんです!!

 

 

  声優にも必要な、身体を使った「俳優の基礎」

 

 声、身体、心の繋がり

 

声優と俳優、その違いは一目瞭然。

「声」で演じるか、「声と身体」で演じるか。

 

しかし、レジェンドたちも語る通り「声優も俳優」であり。

だからこそ「声の演技であっても、身体が必要」なのです。

もちろん、その声と身体は心へと通じています。

 

「ちゃんと身体を使ってるか?

声だけになっていないか?

心は伴っているか?」

 

僕が「演技コーチ」として声優の皆さんにお伝えしたいことは、そうした「声と身体、そして心の繋がり」

これらは本来繋がっているものだということを知り、学んでいただけたらと思っています。

 

ところが、それら「本来繋がっている3つ(声・身体・心)」の繋がりは、演技になるとどうしても切れてしまうもの。

演技は実際の生活とは違い、虚構を生きる作業ですから、実人生のようにはいかないんです。

 

それを演技でもきっちり繋がるようにするのが、俳優(声優)演技の基礎トレーニングなんですね。

 

 

 呼吸、リズム

 

声と身体感覚を連動させ、心ともコネクトしていってはじめて、声優の「声」に命が吹き込まれます。

俳優・声優はまず、この「演技者としての楽器」を手に入れることが基本です。

 

この楽器が手に入ってきたら、今度はいよいよ次の段階、「役」を演じるためのトレーニングに入ります。

台本を読解し、役の行動や心の動きを分析。

そこから役の呼吸や喋り方を見極めていくといった訓練に突入するわけです。

 

台本(吹替ならば、映像の中の俳優の演技)で、役はどんな行動をしているか?

それをもとに、役の内面を想像し、具体的な表現に結実させていく……。

 

この段階で重要になることとして、たとえば、役の「役の呼吸」があります。

人は、置かれた状況によって、その呼吸の速度や深さが変化します。

そして、その呼吸によって「声」は作り出され、喋り方も決まってきます。

 

あるいは、この呼吸にも関わることとして、役の身体的な「リズム」も重要です。

速いリズムで生活しているのか、のんびりしているのか?

それらが、どう変化するのか?

役は何らかの事件を経験することで、その穏やかだった身体のリズムが急激に速くなったりします。

 

こうした「呼吸」や「身体のリズム」は、声と身体、心の連動がトレーニングされていないと、なかなか使いこなせないものです。

声、身体、心がチグハグなままでは、それらが正しく表現に結びついていかないんですね。

 

 

▲今回の「基礎トレーニング編」では、呼吸やリズムについてもお伝えします!!

 

 

 声優さんに多い、「間」が苦手という悩み

 

声優の方からよく聞くお悩みとして、セリフとセリフの間の「間」がうまく演じられないということがあります。

「セリフのない『間』が怖くて、しっかりその空白を作れない」

「早く次のセリフを喋らないと、と焦ってしまう」

といったことです。

 

また、そうした自覚がない声優さんでも、実際には「間の取り方がうまくいっていない演技」は本当によく見かけます。

 

たとえば、こちらのセリフ。

 

「……え?」

「……そんなバカな。」

「……なんちゃって。」

「僕と……結婚してください!」

「犯人は……お前だな?」

 

これらのセリフに書かれた「……」は、通常、台本では「全角2文字」のスペースになっています。

そうすると、どの「……」であっても、「全角2文字」の秒数を空けて喋る。

こういう演技、実際、めちゃくちゃたくさんお見かけします。

 

もちろん、そういうことじゃないですよね、演技って。

でも、ホントにこのケースは多いんですよね……。

 

この理由は、まず「役の内面が読み取れていない」ということにあります。

「……」の間で、役の心の中で何が起こっているのか。

それが読み取れておらず、ただ、単なる「空白」としてしか捉えられていないわけです。

だから、何をしたら良いのかわからず、怖くなってしまうんですね。

 

そして、それがきちんと「身体感覚」として手に入っているかも重要です。

「……」の間にこんな心の動きがあるんだろうとアタマでは理解していても、それが身体感覚としてキャッチできていなければ、その空白をどう「居たら」いいのか分かりません。

「間」が2秒の間になるか、5秒になるか、あるいは10秒か。

その適切な長さは、この役の心の動きが身体感覚として手に入った時に分かってきます。

アタマで論理的に考えても、導き出せるものではないのです。

 

「間」こそ、声だけでなく、心と身体の連動ができていないとうまく演じられないものなのです。

 

 

▲「間」も、大事な演技です。

身体感覚を備えた優れた声優は、セリフや音声のない「間」であっても演じることができます。


 

 声マネではなく、身体と心の「演技」

 

この記事の最初にご紹介した、レジェンドたちの言葉。

その中でも、戸田恵子さんの「アニメのキャラクターと同じように実際体を動かしてみて、セリフを試行錯誤してみる」という言葉が、声優にも身体感覚が必要だという実例として一番分かりやすいですね。

 

「身体」の大切さを語っている点では、山田康雄さんや神谷明さんの言葉もまったく同じ。

また、野沢雅子さんは「ハート」が重要だとお話されてますね。

「声、身体、ハート」は、どこまでも一心同体。

セリフを表現するとき、どれか一つでも欠けてしまってはいけないのです。

 

 

最後に……。

野沢那智さんがブルース・ウィリスの声を演じられた時の、とても興味深いエピソードがありますので、ご紹介します。

 

……配給元のアメリカの音響技師が、ブルース・ウイリスの声紋と野沢さんの声紋をチェックした際のこと。

その波形が全く異なっているにもかかわらず、思わず引き込まれてしまい「絶句」したのだそうです。

 

声優の演技は単なる「モノマネ」ではないのだ、ということを教えてくれる、本当にすごいお話ですね。

 

 

声優の演技とは、磨き上げられた演技力に裏打ちされた「actor(演技者)」の成せるスゴ技なのです。

 

 

 

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