メッシュを細かくすると、筒でなく、蛇腹のような形になる、シュワルツの提灯(行燈 行灯)
細かくメッシュ分割すると、意図した形(円筒)と異なる形状になってしまう
シュワルツの提灯(Schwarz lantern 行燈 行灯) いうのがあります。
偏微分は、簡単には傾斜(勾配)で、座標の傾斜=表面の傾斜
傾斜がちゃんと求まれば、偏微分はOK。(下図赤枠内は真っ直ぐでないと×)
流体や応力場で利用される傾斜は、温度や圧力等、(座標の傾斜と限らず)色々ですが…
現物の表面がゴツゴツ傾斜していないにも拘らず、ゴツゴツしたモデルを用いますと、
モデルが現物と異なる訳で、正しい計算が困難化。 引張り荷重なら殆ど問題なし。良く言われます。
サッカ-ボ-ルは三角パッチ利用で綺麗に球形化。解析も三角で良好解析可。曲荷重は駄目といわれます。
シュワルツ提灯的な、「表面の滑らかさを喪失して、現物と違うものを計算してそう」
そんな事例は、教科書的なものや、解析情報サイトでも割と見かけまして注意。
『特殊例』 思ってましたが、曲面は皆提灯なのかも?
多角形分割で、周方向は、メッシュパタンに関わらずガタガタですが。
偏微分を、判りよく表現しており、秀逸と思います
偏微分を、いかに判り易く、伝えるか? なかなか厄介な問題。
偏微分理解促進のため、判りよい図示図解が必須、思いつ、
ブログ開設以来、私自身は、実現できず今に至る。そんな感ありあり。
こちらは秀逸です。もう少しテンポが速ければ・・・。
1~2分位の部分を見れば十分思いますが。
こちらも地味ながら、まぁまぁ
(軸に沿った)2点の物理量差/2点の(軸に沿った)距離 (座標値の差)
(2点以上でも○。その場合は高次。点は軸に平行な所に存在する必要あり)
にて、偏微分たる勾配は計算可。 問題は、
1) 軸に平行な場所に、点(群)が存在しない時、軸に平行な勾配を、完全に厳密に計算可能か?
2) ∂x ∂y ∂z 三成分を全部計算できるか?
3) 二階偏微分の六(九)成分(テンソル)が計算可能か? (一階なら、粗悪メッシュでもOK)
1)2)3) 教科書上、全部できる風になってるが、メッシュ依存は現に起こる。
計算機が世に出て、随分経ますが、幾何の偏微分(テンソル)計算は冴えんまま。
メッシュ次第で解がブレて安定せず=万年未解消。 課題が長年克服されない例は珍しく、
半導体登場から、光ファイバーやレーザーなどの実現まで、
ライト兄弟が飛んでから、月面に行ったアポロや大形ジェットB52やジャンボ機実現まで
何でも超早い印象。 百万年か知りませんが、人類史の長さから見て、
短か過ぎるような… 宇宙人から知恵を授かったのか?
一方で、実用が微妙いうか(無理すれば実用になるのか)
超音速旅客機、フリ-ゲ-ジ列車等、実用途上技術も多々あり。
昨今話題の自動運転は、私は実用化しない予想ですが、果たして…。
CAEのメッシュ依存問題も万年未解決で。
元々、ビッグデ-タ解析や人工知能のためじゃなく、工学計算のため作られたのが計算機。
思いますが、今現在、テンソルが(メッシュ依存なしで)解けずトホホいう。
バッチリ解ける事になっており、(本当の事を言うと、計算分野から追い出される?)
大規模コンピューティングで益々素晴らしい世界が広がる、いう風になっとるんですが…。
数学が出来れば… そんな話が多いが、大学で学ぶ数学は制約大。工学の想定に合致せず、役立たない。
理学工学は融合しない悲しき現実。やれば十分出来る筈。誰も手をつけない?
理学工学融合⇒革新(設計)の道 その筈と思い、大學に行った私。結果は…
問題は、教育内容と思いますが。
数学が出来れば… そんな話を良く聞く気がしますが、(今の教育では) 私個人は、
「数学できても駄目かな」 思ってしまいます。 その大きな理由は、
「偏微分を、偏微分できないデ-タ群元に(無理に)計算する」
離散計算が大学の数学は想定外。 学んでも出て来ず。 学び、幾何の偏微分計算が
可能になると思えず。実用問題を出来ている人を見ず。(メッシュ依存を伴ってなら出来る)
偏微分の制約満たさぬデータ元に、計算する方法はこちら
下記は三角は未記載ですが、位相差が大きい等、問題で。
https://ameblo.jp/jishii/entry-12230425993.html
知る範囲)情報系に多い、計算誤差縮小の研究は、偏微分は想定外で使えず。ですが、
「直交性なきデ-タからの偏微分計算は想定外」 と書いてなく万能装う紛らわしい残念的構成。
Δtが大き過ぎたりでも誤差は出ますが、そんな工学での誤差は、考慮&想定されずで注意。
昨今は、人工知能や、ビッグデータ解析など、統計処理や自動運転等
工学以外の分野が脚光。離散計算の工学が行詰まり&伸び悩み故?工学は十分OK?
分野問わず、共通して、計算前後(特に前)処理が問題。
前処理困難では、知識は使えず。 工学計算技術は、そこに偏微分が絡み最難関か?
ぶっちゃけ、前処理が達者なら、数学できずでも大丈夫だったり、嫌らしいので注意。
それが、偏微分が絡む計算の、独特さ・面白さでもあると思いますが。


