使いこなさない、使えるCAEのブログ -11ページ目

メッシュを細かくすると、筒でなく、蛇腹のような形になる、シュワルツの提灯(行燈 行灯) 

細かくメッシュ分割すると、意図した形(円筒)と異なる形状になってしまう

シュワルツの提灯(Schwarz lantern 行燈 行灯) いうのがあります。

偏微分は、簡単には傾斜(勾配)で、座標の傾斜=表面の傾斜

傾斜がちゃんと求まれば、偏微分はOK。(下図赤枠内は真っ直ぐでないと×)

流体や応力場で利用される傾斜は、温度や圧力等、(座標の傾斜と限らず)色々ですが…

現物の表面がゴツゴツ傾斜していないにも拘らず、ゴツゴツしたモデルを用いますと、

モデルが現物と異なる訳で、正しい計算が困難化。 引張り荷重なら殆ど問題なし。良く言われます。

サッカ-ボ-ルは三角パッチ利用で綺麗に球形化。解析も三角で良好解析可。曲荷重は駄目といわれます。

シュワルツ提灯的な、「表面の滑らかさを喪失して、現物と違うものを計算してそう」

そんな事例は、教科書的なものや、解析情報サイトでも割と見かけまして注意。

 『特殊例』 思ってましたが、曲面は皆提灯なのかも? 

多角形分割で、周方向は、メッシュパタンに関わらずガタガタですが。

 

偏微分を、判りよく表現しており、秀逸と思います

偏微分を、いかに判り易く、伝えるか? なかなか厄介な問題。

 

偏微分理解促進のため、判りよい図示図解が必須、思いつ、

ブログ開設以来、私自身は、実現できず今に至る。そんな感ありあり。

こちらは秀逸です。もう少しテンポが速ければ・・・。 

1~2分位の部分を見れば十分思いますが。

 

こちらも地味ながら、まぁまぁ

(軸に沿った)2点の物理量差/2点の(軸に沿った)距離  (座標値の差)

(2点以上でも○。その場合は高次。点は軸に平行な所に存在する必要あり)

にて、偏微分たる勾配は計算可。 問題は、

1) 軸に平行な場所に、点(群)が存在しない時、軸に平行な勾配を、完全に厳密に計算可能か?

2) ∂x ∂y ∂z 三成分を全部計算できるか?

3) 二階偏微分の六(九)成分(テンソル)が計算可能か? (一階なら、粗悪メッシュでもOK)

 

1)2)3) 教科書上、全部できる風になってるが、メッシュ依存は現に起こる。

計算機が世に出て、随分経ますが、幾何の偏微分(テンソル)計算は冴えんまま。

メッシュ次第で解がブレて安定せず=万年未解消。 課題が長年克服されない例は珍しく、

半導体登場から、光ファイバーやレーザーなどの実現まで、

ライト兄弟が飛んでから、月面に行ったアポロや大形ジェットB52やジャンボ機実現まで 

何でも超早い印象。 百万年か知りませんが、人類史の長さから見て、

短か過ぎるような… 宇宙人から知恵を授かったのか?

 

一方で、実用が微妙いうか(無理すれば実用になるのか)

超音速旅客機、フリ-ゲ-ジ列車等、実用途上技術も多々あり。

昨今話題の自動運転は、私は実用化しない予想ですが、果たして…。

CAEのメッシュ依存問題も万年未解決で。 

 

元々、ビッグデ-タ解析や人工知能のためじゃなく、工学計算のため作られたのが計算機。

思いますが、今現在、テンソルが(メッシュ依存なしで)解けずトホホいう。

バッチリ解ける事になっており、(本当の事を言うと、計算分野から追い出される?)

大規模コンピューティングで益々素晴らしい世界が広がる、いう風になっとるんですが…。

 

 

 

 

 

 

数学が出来れば… そんな話が多いが、大学で学ぶ数学は制約大。工学の想定に合致せず、役立たない。

理学工学は融合しない悲しき現実。やれば十分出来る筈。誰も手をつけない?

理学工学融合⇒革新(設計)の道 その筈と思い、大學に行った私。結果は…

問題は、教育内容と思いますが。

 

数学が出来れば… そんな話を良く聞く気がしますが、(今の教育では) 私個人は、

「数学できても駄目かな」 思ってしまいます。 その大きな理由は、

「偏微分を、偏微分できないデ-タ群元に(無理に)計算する」

離散計算が大学の数学は想定外。 学んでも出て来ず。 学び、幾何の偏微分計算が

可能になると思えず。実用問題を出来ている人を見ず。(メッシュ依存を伴ってなら出来る)

偏微分の制約満たさぬデータ元に、計算する方法はこちら

下記は三角は未記載ですが、位相差が大きい等、問題で。

https://ameblo.jp/jishii/entry-12230425993.html

 

知る範囲)情報系に多い、計算誤差縮小の研究は、偏微分は想定外で使えず。ですが、

「直交性なきデ-タからの偏微分計算は想定外」 と書いてなく万能装う紛らわしい残念的構成。

Δtが大き過ぎたりでも誤差は出ますが、そんな工学での誤差は、考慮&想定されずで注意。

 

昨今は、人工知能や、ビッグデータ解析など、統計処理や自動運転等

工学以外の分野が脚光。離散計算の工学が行詰まり&伸び悩み故?工学は十分OK?

 

分野問わず、共通して、計算前後(特に前)処理が問題。 

前処理困難では、知識は使えず。 工学計算技術は、そこに偏微分が絡み最難関か?

ぶっちゃけ、前処理が達者なら、数学できずでも大丈夫だったり、嫌らしいので注意。

それが、偏微分が絡む計算の、独特さ・面白さでもあると思いますが。