多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の整体治療 【ネックレスサインが消失した症例】 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の整体治療

【ネックレスサインが消失した症例の解説です。】
患者Sさん=46才-女性-事務職/主婦の症例

 

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①    Sさんの病歴・・・
患者Sさんは、「過多月経/貧血と生理痛」の治療で来院されていましたが、十数年前の不妊治療中に「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」と診断を受け、それは現在でも続いているので、Sさんは妊娠希望ではありませんが、本件も併せて治療する事になりました。




②    Sさんの診察・・・
【多嚢胞性卵巣症候群-PCOS-の診察所見】
・血液検査上、鉄欠乏性貧血があり、鉄剤の処方を受けておられますが、あまり改善していないそうです。ただ、肌荒れ・乾燥感と立ちくらみ的なめまい感以外の貧血所見は、あまり無いそうです。インスリンや、女性/男性ホルモン値に、特段の異常は無いそうです。
・画像検査では、左右卵巣とも十数個のネックレスサインが確認できるそうです。
・結婚後、なかなか妊娠しなかったため不妊治療を数年間していたそうですが、効果が無く、また体調も悪化するので中止したそうです。ただその後に自然妊娠で二人の子供を授かったそうです。
・月経周期は28日で、月経期間は6~7日だそうです。基礎体温で高温期-低温気の明確な差は無かったそうです。
・Sさんの体型は長身やせ型で、身長は167cm、体重は49kgだそうです。
・声の正常は普通で、ニキビや多毛は無いそうです。
・腹部聴診上、グル音が聴取され、血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、下腹部はやや陥凹していました。恥骨上方の最深部で子宮底が触診できましたが、可動性はありませんでした。左右の恥骨結節上方の深部で腫瘤感と圧痛がありました。さらに、臍の左右斜め上方部にも著明な緊張と圧痛がありました。

【過多月経と貧血および子宮内膜症・子宮腺筋症の診察所見】 
治療結果はこちら
・直近の検査では、右卵巣で65mm、左卵巣で15mmのチョコレート嚢胞があり、ブルーベリースポットも腹腔に多く散在しているそうです。また、子宮腺筋症も肥大しているそうです。子宮は後屈し、ダグラス窩や腸管と癒着し、その間に左右卵巣が挟まれているそうです。小さな子宮筋腫が1個だけあるそうです。
・月経血量は独身時代の2倍以上だそうです。また毎月経時に、ドロッとしたレバー状の血腫も酷い時では1時間に5~6度も排出され、その度に生理用品を交換しているそうです。レバー状の血腫は一度の月経で10個以上出るそうです。
・生理痛は毎回痛む部位が移動するそうですが、主な生理痛部位は下腹部と腰背部だそうです。排卵痛はそれほど感じたことは無いそうです。
・顔色は土色で、眼瞼結膜は蒼白でした。爪床は白色に近く、ひび割れが目立っていましたが、匙状ではありませんでした。爪圧迫テストは左右とも約2.0秒です。
・排尿痛は無く、排尿回数も普通くらいだそうです。
・排便は二日に一度くらいだそうです。便の性状は普通だそうです。
・食欲は普通だそうですが、食事毎にお腹が張って腹痛が生じ、ガスも増えるそうです。
・冷え症も酷く、特に左右の肩、手、足がつらいそうです。

 

子宮・卵巣から心臓に戻る静脈叢

 


➂ 治療目標と整体治療

⑴ 卵巣動静脈の循環を促進し、卵巣の局所免疫力を改善して、排出されなかった卵胞の貪食を活性化する
⑵ 同時に、上記⑴で貪食された免疫細胞の還流を促進する
⑶ 子宮後部とダグラス窩-腸管の癒着をはがし、左記の間に圧排されている卵巣を解放し、上記⑴,⑵の効果を増大させる

  ・卵巣動静脈解放テクニック
  ・子宮底解放テクニック
  ・平滑筋テクニック
  ・子宮円索テクニック
  ・卵巣-卵管テクニック





④    経過と結果・・・三度目の検査でネックレスサインが消失 !!
・本件は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の整体治療ですが、妊娠を目的としていないSさんについての経過及び結果の確認は、婦人科での画像検査結果が必要でした。従って、ここでは度々の来院においての状況等は記載できません。そこで、Sさんは三か月毎にかかりつけの婦人科で定期検査をされていましたので、その結果を下記に記します。


・本件の治療開始後、1回目の検査と、その三か月後の2回目の検査では、特段の変化は無く、ネックレスサインは残っていたそうです。


・しかしその三か月後の3回目の検査では、左右卵巣ともネックレスサインは確認されず、十数個あった排卵されずにいた卵胞は、ほぼ消失しました、と担当医から説明があったそうです。




⑤     今回の症例の概説、、、
◆ 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) の原因とSさんの関連性、、、

・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因はまだハッキリと解明されていないそうですが、しかし概ね、インスリンの過剰(高インスリン血症)や、LH(黄体形成ホルモン)やアンドロゲン(男性ホルモン)の過剰など、ホルモンの分泌バランス異常によって、卵胞の発育不全や卵巣壁の肥厚などが生じ、排卵されにくくなって卵巣内に残存していく(ネックレスサイン)、と考えられています。


・ところで上記ホルモンバランスの異常によっては、卵胞が残存されるだけでなく(不妊症の原因)、他の症状として「低音声、無月経、月経不順、不正出血、にきび、多毛、肥満・・・」などの所見が表れやすい、と言われています。しかし本件のSさんに関しては、これら全ての所見は見当たりませんでした。ですから。上記の典型的な多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の仮説=ホルモンのバランス異常=は、あまり関係ない様に見受けられました(❶)。

 

 

◆ 免疫的な問題がSさんのPCOSに関係か ?!
・また仮に、上記仮説=ホルモンのバランス異常=がSさんにあったとしても、卵巣に残存する排卵されなかった卵胞は、もはや異物となるはずですから、白体(☚卵子が排卵された後の卵胞のカス)同様、本来であれば卵胞が残存しても、それはいずれ免疫的に処理されるはずでは、と思います。だとすると、異物であるはずの残存卵胞が免疫的に処理されないのですから、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の別の原因として、卵巣における局所免疫応答の不全も、その多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の別の原因としてあるのでは、と思われます(❷)。

 

 

◆ Mさんの当院が考えたPCOS仮説…局所免疫力減退 !!
・上記❶と❷を考えると、この際上記❶に対するホルモンバランス調節的な治療ではなく、❷についての局所免疫力改善に関する治療の方が効果的では、と考えました。


・そこで考えられる事は、一般的には局所免疫力の減退原因は、局所血流減少による免疫細胞の遊走不良が第一と考えられますから、卵巣を支配している動静脈=卵巣動静脈の走行経路を診ていけば、その原因が分かるのでは、と思いました。すると「臍の左右斜め上方部にも著明な緊張と圧痛」がある事が分かり、同部は卵巣動静脈の経路である事から、同部で卵巣動静脈の循環が減退している可能性が考えられたので、卵巣動静脈の循環を改善する目的で「卵巣動静脈解放テクニック」を施術したわけです。

 

臍付近の腹部動脈から分岐する卵巣(精巣)動脈

 

 

◆ 卵巣、卵管、子宮の整体治療も追加 !!
 

 

・また「左右の恥骨結節上方の深部で腫瘤感と圧痛」所見もあったので、同部も卵巣動静脈の経路であり、また卵巣が位置する部位でもあるので(Sさんの場合、卵巣は子宮の後方に移動している)、ここでも卵巣動静脈の循環が阻害されていると考え、「卵巣-卵管テクニック」を施術し、同部の循環を改善して局所免疫力の回復を期待しました。


・さらにSさんの場合、Sさんの左右卵巣は子宮の後方に移動して直腸との間に挟まれて圧排されているので、この圧排刺激も卵巣の血流阻害の一因と考え、卵巣をその狭間から解放すべく「子宮底解放テクニック」等を施術して、その圧排圧力を少しでも低減し、動静脈の循環改善(局所免疫力の増強)を期待しました。

 

 

 

◆ 三度目の検査でネックレスサインが消失 !!
・Sさんは、三か月毎に婦人科で定期検査を受けているので、その施術の結果は分かりました。一度目、二度目の検査では好結果は出ませんでしたが、幸いにして三度目の検査で「左右卵巣ともネックレスサインは確認されず、十数個あった排卵されずにいた卵胞は、ほぼ消失しました」と、担当医から説明があったので、上記❷の考え方でおおむね妥当であったのでは、と思います。

 

 

 

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上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。

 

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