子宮外妊娠後の不妊症=顕微授精とのコラボした整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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子宮外妊娠後の不妊症=顕微授精とのコラボした整体治療

2か月後に妊娠した症例の解説です。
患者Aさん=39才-女性-主婦の症例

 

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①    Aさんの病歴・・・
患者Aさんは、結婚して13年になりますが妊娠できずにいました。今まで婦人科はもとより鍼灸治療や漢方など、色々な事を試されましたが、ほとんど効果は無かったそうです。ただ、3年前に妊娠はしたのですが、運悪く右卵管部での子宮外妊娠で、同部の腹腔鏡手術をしているそうです(☚右卵管采の一部を切除-自然妊娠は可能との事)。最近まで計3回の顕微授精をされましたが「卵子に元気がなく、卵割が途中で止まる」との事で、一度も成功していませんでした。今から1か月後に4回目の顕微授精を予定しているそうですが、今のままでは成功の可能性はかなり低いので「それを何とかして回避して(顕微授精を)成功させたい」、との事で来院されました。

 

 



②    Aさんの診察
・月経周期は26日周期で、月経期間は5-6日くらいだそうです。月経血の塊はあまり無いそうで、どちらかと言うとダラダラと出るタイプだそうです。
・排卵痛はほとんど感じないそうですが、月経痛は数年前まで左下腹部にあったそうです。しかし数か月前からは、月経痛は腹部ではなく頭顔面に痛みが生じるそうです。悪心や嘔吐は無いそうです。
・性交時疼痛症があり、特に後背位で膣深部が強く痛むそうです。
・基礎体温は正常に高低があるそうです。
・AMHは少し低めだそうですが、その他の血液検査での異常は無いそうです。
・婦人科での内診上、筋腫などの所見は無いそうです。しかし、造影検査では左卵管は癒着していて不通状態だったそうです。また、右卵巣は子宮外妊娠時の手術の後遺症で子宮と癒着しているそうです。さらに、右卵管に水腫があるらしく、同部から露出する体液が子宮内腔に還流することで受精卵が流されて着床されない、と婦人科医より指摘されていました。
・血色は少し悪い印象でしたが、眼球結膜に黄染は無く、眼瞼結膜はやや薄いピンク色でした。食欲も普通で、微熱などの全身所見も無いそうです。
・腹部聴診上、血管雑音-ハム音は無く、グル音はかなり弱く聴取出来ました。
・腹部は平坦-軟で、特段の腫瘤感-抵抗感は無く、肝脾腫もありませんでした。しかし、右の下腹部に著明な圧痛とアーモンド様の硬結がありました。また、臍の左右横5~6cmの縦のライン(臍の高さから恥骨上部まで)で著明な緊張と圧痛がありました。
・仙骨部に冷え性があるそうです。
・排便は毎日あるそうですが、やや下痢便気味で、食べた量より多く排便している感があるそうです。

 

 



➂ 治療目標と整体治療
下記⑴~⑸によって次回の顕微授精用に採卵する卵胞の機能を改善させて、卵割がスムーズに進行する様にする。さらに受精卵が内膜で流れないようにする為に卵管水腫と子宮内膜機能を改善する。もし可能であれば、人工授精に頼るのではなく、自然妊娠に期待できる状態に卵管-卵巣-子宮内膜機能を回復させる。

   ⑴    左右卵巣の血流を回復して卵胞への栄養を回復する☚卵子を元気にする目的
   ⑵    子宮と右卵巣の癒着を解放する
   ⑶    左右卵管の閉塞を解放する
   ⑷    卵管の水腫を解消して子宮への体液流出を解消する
   ⑸    子宮動静脈の血流を回復して、子宮機能を改善する

・平滑筋テクニック
・卵巣動静脈解放テクニック
・卵管解放テクニック
・子宮動静脈解放テクニック
・子宮底解放テクニック
・卵巣解放テクニック

 

 



④    経過と結果・・・
・2診目来院時、

「臍周辺の腹部がスッキリしました」と仰っていました。


・3診目治療後、

右下腹部のアーモンド様の硬結はほとんど軟らかくなって解消していました。また、臍の左右横5~6cmの縦のライン(臍の高さから恥骨上部まで)の緊張-圧痛も解消していました。


・5診目来院時、

右下腹部のアーモンド様の硬結は消失し、左下腹部の卵巣-卵管周辺の緊張も開放していましたので、これからは一ヶ月に一度の排卵前に来院する様に伝えました。

 

・1か月後の6診目来院時、

「これまで排卵前の3日間はいつもオリモノが増えていたのに、今回は全くありませんでした。排卵痛や生理痛も無く、身体の重だるさも解消しているので、調子は悪くないと思います。」と仰っていました。


・7診目来院時、

触診的には子宮と卵管-卵巣は左右対称的に定位置にあり、腫脹などの触感は感じられず、良好な状態にあるのでは、と推定できました。整体師としての治療は一応の終了としました。(自然妊娠の可能性を期待しつつ)改めて専門医の診察で確認の上、4度目の顕微授精の段取りを進める様にアドバイスをしておきました。
 

PS
・当院での治療終了の2か月後に顕微授精をされて無事成功され,担当医から「今回の卵子は元気が良いから成功の確率は高いですよ」と説明を受けた旨の報告がありました。さらにその1か月後に子宮内に戻されました。その後の経過は今までの様に卵割が途中で止まることなく順調に推移しているそうです。あと何か月かするとAさんもいよいよ「お母さん」になられると思います。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・今回の不妊症治療の目的は「失敗続きの顕微授精を成功させてほしい」との事で、今までの不妊症治療とは少し趣きが異なった治療で、この様なケースは私も初めてでした。しかし、出来としては自然妊娠もその可能性としては低くないほどの好感触があった、と思います。

 

・ところで今回の大きな目的は以下の二つありました。
    1…卵子の元気を回復する
    2…着床障害の原因となる卵管水腫から子宮への体液流失を解消する

この二つは顕微授精を成功させるのに必要な条件でした。

 

 

 

 

・1の「卵子の元気」については、卵巣動脈の血流回復が重要なカギを担っている、と考えます。卵巣動静脈はほぼ臍の高さから白線の両サイド(5-6cm横)を下腹部の卵巣を目指して下行してくる縦に細長い動脈ですから、その通過中に様々な臓器によって血流障害を呈しやすい血管の代表です。その血流障害が元気な卵子発育に悪影響を及ぼしているのでは、と考えました。最悪のシナリオは腫瘍性あるいは動脈瘤性の障害因子が血流を阻害することですが、今回のAさんのケースでは、その可能性はまず無かったので、比較的安心して「卵巣動静脈解放テクニック」を施術する事が出来ました。
 

 

 

・次に2の卵管水腫についてですが、婦人科医よりその詳細についてAさんは知らされていなかったので、卵管水腫の原因を推測しながら施術するしかありませんでした。一応、その可能性として上記と同様に「卵管静脈の走行上での静脈血通過障害による卵管のうっ血=水腫」を推定して「卵巣動静脈解放テクニック」「子宮動静脈解放テクニック」と「卵管解放テクニック」を施術しました。卵管静脈は卵巣静脈と子宮静脈から下大静脈を経て心房方向に還流しているからです。
 

・この点に関しては、6診目来院時に「これまで排卵前に3日間はいつもオリモノが増えていたのに、今回は全くありませんでした。(後略」」との事から、この段階で卵管水腫はかなり改善したのでは、と考えたいと思います。つまり、今までは卵管水腫から子宮⇒膣⇒オリモノ流出、といった過程で流れ出ていたものが、卵管水腫が解消していく事で同部からの露出液も減少し、その結果オリモノも消失したのでは、と推定されるからです。これは、妊娠-着床を健全化させるのに寄与するのでは、と考えます。
 

・当院では色々なタイプの不妊治療をしてきましたが、中でも最も得意としている不妊原因=治療が「卵管閉塞性による不妊治療」です。そこでついでと言っては何ですが、三つ目の目的として
  3…卵管の通過障害を回復する
為に、「卵管解放テクニック」も同時に施術しました。これは先述の様に好感触を得ましたので、自然妊娠の可能性も低くない、と思いました。

 


 

・④「経過と結果」の後段でも記した通り、7診目来院時、触診的には子宮と卵管-卵巣は左右対称的な定位置にあり、腫脹などの触感は感じられず、良好な状態にあるのでは、と推定できました。その意味で今回のAさんの不妊治療ケースは、上記1,2,3の三つの目標が比較的効率よく達成できたと思います。そして上記④「経過と結果」にも記した通り、無事妊娠が成立することができて、良かったと思います。

 


 

 

 

 

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それではお大事にしてください。

 

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