これは、決断力の続編だ


集団ストーカー被害者の論拠の一つに、日本都市計画学会の都市計画報告集の「超音波を悪用した都市環境を破壊する組織犯罪」と言う物がある。


これは、日本都市計画学会に出されたと言う事で、信憑性があると思っているらしいが、都市計画報告は査読されない。

査読されない物に信憑性はない。

内容を見ても、少し物理を知っていれば、内容の異様さに気付くだろう。

それも、高校レベルの物理で十分なのだが、日本都市計画学会に提出された論文と言う事だけで、頭から鵜呑みにしてしまう。

その論文の最後に「電磁波悪用被害者の会 」である事が明記されている。

その会員の希望者にアンケートをして、その結果を基にして論文を書いても、それはオウムの信者に教団の教義を聞く事と同じで意味はない。



先日、中部圏だけだと思うが、ニュース番組で盗聴の特集が流れた。

私などは、爆笑物だったのだが、どれだけの人が真に受けただろう。

そう言った特集を真に受ける人は「TVでやっているのだから間違いはない」と言う潜入観念で見ている。

TVが全て正しい訳ではない。

その中で、事の真偽を見抜く力が必要で、それが判断力だ。

私が見たTVの特集の何処が爆笑だったのか?

それは「レベル3、レベル3凄いね~!、もうレッドゾーン、レッドゾーン」と言っている人の手は、感度調節のつまみを操作していた。

そもそも、走っている車の中ではレッドゾーンには入らない。

レッドゾーンに入っていると言う事は、その車に盗聴器が有る事を意味している。

つまり、自分でレッドゾーンに入るように操作して、自分で「うわ~!レッドゾーンだよ!」と言っている訳だ。

私は「役者だね~!」と思うだけだ。

その人が前回出た盗聴特集では「あ!有ったこれ盗聴器!」と言って、コンセントから平型のタップを抜いたのだが、コンセントから抜いてもハウリングしていた。

つまり、反応していたのはそのコンセントではなく、自分でスイッチを入れた状態の盗聴器を持っていたと言う事だ。

それで、警察まで呼んでいた。

つまり、ヤラセである。

そんなヤラセ番組のナレーションが「全国の盗聴被害者を救っている〇〇氏」って、それを言うなら「全国に盗聴被害者を増やしている〇〇氏」の間違いだろう。

現に、御嵩町の町長の盗聴事件で盗聴器を仕掛けた犯人として裁判にもなっている訳だし・・・


昔やっていた、カードスキミングの特集も、非接触式のカードスキマーで接触式のカードを読み取る再現映像を流していたが、出来る訳がないし、同じICカードと言っても全てのクレジットカードは接触式である。

問題を啓蒙するレベルを超えて、恐怖心を煽っているだけだ。

少し注意して見ていればすぐにヤラセと判るものでも、TVで流れれば信じてしまう。


ミュシランガイドなどのランキングでも同じで、私はそんな物には興味がない。

自分で、自分の好きな味を探すから面白い。

食材にしても、タラバ蟹とアブラ蟹の違いはトゲが4本と6本の違いだけで、味はほとんど変わらない。

それなのに値段はかなり違う。

タラバとアブラの違いを自分の舌で区別出来ないなら、アブラで十分で、タラバにこだわる必要などない。


霊感商法が、スピリチュアルと名前を変えれば、霊感商法とは違うと思ってしまう心理。

つまり、本質を見る目が無く、名前に踊らされているだけだ。

やっている事を見れば、同じなのに、名前や雰囲気が変われば、それが同じ物と気付けない。


ねずみ講に商品を付けたら「マルチ商法」、それをネットでやれば「MLM」・・・全てやっている事は同じだ。

ネーミングを変えて、枝葉を付けても同じ事をしているに過ぎないのに、信じてしまう人がどれだけ多い事か。

同じ物で違う名前を付けるだけで、別の物と思ってしまう、名前やネーミングではなく本質の部分で理解出来ていれば、それらが「=」であると理解できるとも思うのだが、最初に覚えた物のベクトルがその後の思考を支配してしまう為、後で修正しようとしても、修正した事も最初に覚えた事のベクトルの方向に向いてしまう。

それが覚えの順序


終戦の時、日本は絶対に負けないと思い込んでいた人が、連合軍司令官マッカーサーと言うのを聞いて、「松川さん」と思ってしまったと言う話も、同じ原理だ。



昔、アムエをやっている友人が、洗剤を売り込みに来た。

そして、目の前で実験をして大失敗!

慌てる友人に、自分も騙されている事を教えてやった。

その実験は、アムエを食器に塗って、水をかけて擦っても白くならないが、市販の洗剤では白くなると言う物だった。

しかし、私の使っていた洗剤では白くならなかった。

まあ、彼の言いたかった事は、白く残る事は洗剤の成分が綺麗に落ちずに残っていて、アムエは洗剤の成分も綺麗に落ちると言いたかったのだ。

私の使っていた洗剤は、何処にでも売っている洗剤で特別な物ダはない、使用法通りに薄めて使っていただけである。

最近の洗剤は気にしていないが、20年ほど前のママレモンなどには、何倍かに薄めて使ってくださいと小さな字で書いてあったのだが、誰も薄めて使っていなかっただけの話だ。

その盲点を突いた実験だった。

アムエは薄めて使う事を前面に出していて、ママレモンなどは使用法には薄めて使う事が書いてあったが、原液で使うのが常識化していた。

それを知らなければ「凄い」と思ってしまうだろう。

私は理由を説明して、同じ条件でやってみな!と言って、アムエも原液で実験させた。

すると、アムエも同様に白くなった。

そして、友人は今度はアムエの経済性に話を変えてきた。

アムエは薄めて使うからこれ一本で普通の洗剤何本分にもなって安い・・・

馬鹿な事を・・・

その経済性の話も、同じ条件にしたらママレモンのほうが安いと言う事を理解出来ないでいた。

アムエも、ママレモンも同じ稀釈で使うから、分量が同じなら一本1000円(覚えていない)もするアムエよりも、1本300円で変えるママレモンのほうが安い。

中々、ママレモンは原液で使うと言う所から頭が離れないでいた。

これも、最初に覚えたベクトルの影響である。



集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都