私も、物事を覚えるには、順序が大切である事を最近になって具体的に理解しました。
この事に対する違和感はかなり昔から持っていたのですが、その違和感が何なのかは漠然としていました。
元々の違和感は、子供の小学生時代までさかのぼります。
その頃、子供の間で流行っていたのは「ポケモン」です。
その中に、スプーンを持ったポケモンで「ユンゲラー」と言うポケモンがいます。
我々の世代は、昔の「ユリゲラー」を知っているので「ユンゲラー」は「ユリゲラー」がモデルだと言う事が分かりますが、ユリゲラーを知らない子供は、後にTVのコマーシャルでユリゲラーが出ているのを見て「ユンゲラーみたいな人」と理解していました。
これは「ユンゲラー」が「ユリゲラー」をモデルにしているんだよと、教えれば済む事と簡単に思っていたのですが、どうやらそんな単純な事ではない事が分かってきました。
昔、テレビで「昆虫博士」とあだ名されるほどの昆虫好きの子供の番組を見たのですが、テレビのスタッフが本物のカブトムシをプレゼントしたら、突然泣き出してしまいました。
その理由が、初めて本物のカブトムシを見て怖かったのです。
その子の昆虫の知識は全て図鑑の知識で、本物の昆虫を見た事が無かったんですね。
図鑑は、自分が捕まえた昆虫がどんな昆虫か調べるのが本来の使い方です。
現実の昆虫を知らずに図鑑を丸暗記してしまえば、それはバーチャル世界の物であり、現実との接点が無いのです。
かと言って、図鑑を全て覚える事は、悪い事ではありません。
では何がいけなかったのか?
それは、現実の世界の経験値の量なのです。
図鑑に触れる前に、ある程度の実際の昆虫を捕まえて、本物の昆虫に触れる事なのです。
その後に、図鑑を丸暗記しても、判断基準になる現実の経験値がありますので問題は無いと思われます。