ハーモニクスの読み方【基本のキ】

ハーモニクス自体があまりメジャーとは言えないような感じの占術ではありますが、最近は読む人も多くなってきている印象です。

となると、読み方が分からない問題が出てきます。

私も、初学者の頃はハーモニクスってどう読むんだ…と困っていました。

でも、自分なりにコツをつかんでというか作ってというか、今はそれで読んでいます。

特に読むべきはHN８だと思います。ここが現実を作るので。というか現実が出る、と言った方がいいかもしれませんね。

天体は必ず弱い方の天体が強い方の天体に影響を受けます。

と考えれば、弱い方の天体が強い方の力を借りて、もしくは強い方のように現実を作っていく、と考えることが出来るかもしれません。

太陽と月であれば、分かりやすく言えば自己実現ですが、これは月が太陽のように現実を作っていくとか、月が太陽の力を借りて現実を作っていくということになります。もしくは太陽が月の意見をきちんと聞いて、と言っても良いでしょう。

この話をすると分かったようなそうでもないような、微妙な反応を受けるのですが。

その「微妙」の理由は、「で、それは分かったけど自己実現って何…？」というところに集約されるのではないかと思います。これに関しても人それぞれ答えは違うと思いますが、占星術的に言うなら「太陽と月の統合」ということになるのではないかと私は考えています。私も別に自己実現を出来ているかどうか分からないのであくまでも憶測です。しかしこのように考えると割としっくりくるのではないでしょうか。

この話をし始めると長くなるので今回ははしょりますが、別の記事で書くこととします。

さて、太陽と月で分かりにくいというのであれば、太陽と火星ではどうでしょうか。

太陽が、火星のように現実を作っていく。

つまり、人生をエネルギッシュに、能動的に作っていくということ。生きていくのにあたってはある意味で人から命令されたくないとか、もしくは自分の意思で何でもやりたいという強い気持ちがある人は、このアスペクトがあると思います。命令されたくないのは太陽と天王星のアスペクトも同じですが、天王星の場合は独自性を大事にするので、人からの評価についてはそこまで深く気にしません。しかし火星はやはり攻撃性の天体でもあるので、「我こそは」の気持ちが強いというか。火星と天王星の違いがイマイチだという人はその視点を持つと少し理解がしやすいかもしれません。

余計なことかもしれませんが単語として羅列するなら

太陽：人生

月：生活

水星：知識、知性

金星：センス、仲良しの人

火星：アピール、能動性

木星：賛同を得る、評価される

土星：専門性、時間をかける

天王星：独自性、思い付き

海王星：センス、流動性

冥王星：時代、徹底的

といったところでしょうか。

アセンダントは本人のキャラクター、MCは社会性と考えると良いでしょう。社会性のほかにも本人の目的、目指すところ、などでも良いかもしれません。

これらの言葉を組み合わせて、８では現実、7では願望、6では調整の仕方、5では欲求を読みます。

5の場合はアスペクトする天体の両方が同じぐらいのウエイトかもしれませんね。それは、まだ調整が出来ていないので両方が主張をするからです。しかし7では明らかに、強い天体の方がウエイトを占めます。

太陽×火星であれば、5では自分で人生を思い通りにしていきたいと考えます。しかし実際にはそうはできないので、6の場合は何をしたいのかはっきり決めることが求められます。7の場合はこうしたい！がはっきりしているようなイメージですが、そこに向かって邁進していくことができますし、そうすること自体が望みでもあるわけです。8だとこれを現実的にやっていくので、ずっと目標や目的、生きる意味を考えながら「自分はこういう者です」と言えるような自分を構築していくのですね。これにはもちろん、土星などの関与も必要ですが、その第一歩はこのアスペクトが作るということです。

タイトなコンジャンクションでなければ、5から8までずっと出続けることはありません。

5でコンジャンクション(発芽)であればその太陽と火星は元々クインタイルであるということになるので他の調波では出てきません。5でスクエアの場合は8ではクインタイルなどになるのでメジャーのハードアスペクトを取りません。

逆に言うとネイタルチャートでタイトなアスペクトがあるなら調波のどこで発芽するか、あるいはハードアスペクトが出るか頭で計算できるので、それを見据えながらネイタルチャートを読むことになります。例えばスクエアであれば偶数の調波図でアスペクトするので、現実を作る時に有利になる、ということが分かります。つまりこのスクエアをどのようにしつけるかが、現実での出方を左右するということです。

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