リリスをやたらと気にする人もいるが、私はあまりリリスを重視していない。しかし、1ハウスにリリスがある女性に関しては「注意するように」と話すことがある。この話は以前記事にした。
相性において、リリスと金星や火星がアスペクトを取る場合は、金星や火星がリリスを追いかけることになる。不倫などでももちろんこういうことは起こるが、単純にアスペクトだけでは分からないこともあり、そこはやはりミッドポイントを見るほかない。
火星/アセンダント=相手のリリス
などの場合もあるし、
太陽/バーテックス=相手のリリス
という場合もある。
太陽が関係する場合は単純に不倫関係で終わることはあまりないので、その点は時間の問題だったり、そもそも不倫でない場合もある。不倫関係のご相談で先があるかどうか、この先どちらを選ぶべきかという内容の場合は、シナストリーを見てまずはドラゴンヘッドの縁の強さ、バーテックスの縁の強さを見るが、それがイーブンの場合はミッドポイントを拾い上げてどうなっているのか、パワーバランスを見ることもある。
リリスはそこまで公転周期(というべきか?)が速いわけではないから(約9年、逆行も多々ある)大体同じ学年の人であれば同じサインになることが多いし、しかも計算地点でしかないのであまり神経質になる必要はない。サインが同じだからどう、というよりもやはりアスペクトが物を言う。まず真っ先に見るべきはコンジャンクション、次いでオポジション、その次がスクエアだろう。
もちろんそれで何もない場合もあるから、その場合はミッドポイントを見るか、分割調波を見るか、ということになる。
石川源晃がリリスの分割調波について言及していたかどうか定かでないが、アセンダントの分割調波が出せるのならリリスの分割調波も出して問題ないだろうと考える。ただしこれはやはり奥の手で、正攻法で行くならミッドポイントまでで止めておくべきかもしれない。
夫婦であっても全く何にもリリスにかすりもしない場合もあるだろうし、一方的にリリスに何かを重ねることによって燃えるような片思いということもあるだろう。プラトニックでない限りはリリスも見るべきだとは思うが、それはさておき、世の女性はなぜこんなにもリリスに魅了されるのか。これこそが、リリスの魅力なのではないだろうか。