三菱重工業、初の国産ジェット旅客機 MRJを事業化
全日本空輸(ANA)から25 機を受注するなど市場からの反応に好感触を得て、三菱重工業(MHI)はこのほど、初の国産ジェット旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の事業化を決定した。4 月にMRJ 事業会社、三菱航空機を立ち上げ、2013 年の就航を目指して、急ピッチで事業化を推進する体制を整えつつある。今後は09年に製造・組立てを開始し、11 年には初飛行、13 年には型式証明取得と第一号機の納入というスケジュールも明らかにした。
この新会社は、MRJ の設計と、型式証明取得、調達、販売、カスタマサポートなどを事業とする。また、MRJ の試作・製造、飛行試験はMHI 名古屋航空宇宙システム製作所(名古屋市港区)が受託する。本社を同製作所内に置き、従業員数は当初200 人強でスタート。資本金は当面MHI 全額出資の30 億円だが、事業の本格化にともない、1,000 億円に増資する計画をもつ。このうち3 分の2 をMHI が出資し、3 分の1はトヨタ自動車、三菱商事、三井物産、住友商事、日本政策投資銀行などに出資検討を要請している。
MHI はこれまで、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として、世界最高レベルの運航経済性と、客室快適性を兼ね備えた70.90 席クラスの最新鋭小型ジェット旅客機を目指してMRJ の開発を進めてきた。
現在、機種としては設計航続距離が1,630-3,330km、86-96 席のMRJ90 と、航続距離が1,700-3,630km、70-80 席のMRJ70 の2 ラインを構想。航続距離では、日本の羽田から沖縄や上海、欧州ではパリからワルシャワ、米国ではシカゴからロサンゼルスなどの中距離をカバーする。ANA からの受注25 機(うちオプション10 機)はMRJ90 が対象機種となっている。
出典:Design News Japan
尾翼が赤から緑に エコジェット運航開始 日航
地球温暖化対策などへの取り組みを示すため、日本航空は1日、尾翼の赤いマークを緑に塗り替えた「エコジェット」(ボーイング777-200型1機)の運航を始めた。
環境を考える若手チームの発案。日航はジャンボ機に比べ燃費がいい新型機導入を進めているほか、食器や貨物コンテナの軽量化などで燃料削減を目指しているという。
第1便の羽田発福岡行きの出発前には、生命と環境をテーマにしたミュージカル「葉っぱのフレディ」に出演する少女らがエコの大切さを訴え、手を振って同機を見送った。
出典:MSN産経ニュース
中国の映画興行収入、『ミラクル7号』がトップに
ハリウッド作品が興行収入の多くを占めていた中国の映画市場だが、2008年は中国語映画が貢献。『ミラクル7号(原題:長江七号)』、『ドラゴン・キングダム(原題:功夫之王)』、『カンフーダンク(原題:功夫灌籃)』の3作品が大ヒットし、上半期の興行収入のトップ3となった。
今年1月30日に公開された周星馳(チャウ・シンチー)監督・主演の『ミラクル7号』は、2億元(約30億円)を超え上半期の第1位に。第2位は公開からわずか1か月で1.9億元(約29億円)を記録した、成龍(ジャッキー・チェン)と李連杰(ジェット・リー)の共演作『ドラゴン・キングダム』に輝いた。
第3位は2月公開の『カンフーダンク』で、収入は1億元(約15億円)超え。映画スターとしての周杰倫(ジェイ・チョウ)の地位を確立させた作品とも言え、俳優としてのジェイの今後の活躍が期待されている。
出典:中国情報局ニュース
「氷」の可能性期待=新たな火星画像公開-NASA
米航空宇宙局(NASA)は5月31日、火星探査機「フェニックス」が撮影した新たな画像を公開した。画像には探査機のジェット噴射口のほぼ真下に、輝いている平らな岩盤状のものが写っており、NASAは「氷の可能性が高まった」と期待を寄せている。
画像は探査機のロボットアーム(長さ2.35メートル)の先端に取り付けられたカメラで撮影された。
フェニックス計画の研究主任であるアリゾナ大学のピーター・スミス氏は「探査機の着陸時の噴射で、地表が5センチから15センチ削られ、氷が露出したのではないか」と指摘している。
出典:時事通信
新日石など、石油製品アジアに輸出 海外比率1割突破へ
石油元売り大手がアジア向けを中心とする石油製品輸出を一斉に増やす。新日本石油は2008年度に前年度比6割拡大、出光興産や昭和シェル石油も伸ばす計画で、日本の燃料油販売に占める輸出の比率は初めて1割を超す見込み。経済成長を続けるアジアでは軽油や重油の需給が逼迫(ひっぱく)して価格が高騰、日本の石油製品の競争力が増している。日本各社が国内市場縮小に対応して輸出に踏み出すことは、原油高に直面するアジア各国の需給緩和にも寄与しそうだ。
最大手の新日石は08年度に軽油やジェット燃料などを07年度比6割増の約580万キロリットル輸出する計画。中国や東南アジア向けが中心で、10年度には同85%増の約680万キロリットルまで増やす考えだ。大阪製油所など6カ所の製油所で計40億円を投資。輸出用タンクや船に積み込むための配管を増強する。
出典:日本経済新聞
JALシンボル「鶴丸」 48年の歴史に幕
日本航空(JAL)のシンボルマークとして親しまれてきた「鶴丸」をペイントした最後の機体(ボーイング777-200型機)が2008年5月31日、最後のフライトを終えた。
「鶴丸」デザインが機体に初めて登場したのは1960年。当初は操縦席の後ろに控えめに描かれていたが、1970年に「ジャンボジェット」ことボーイング747型機が就航するようになったのとあわせて垂直尾翼に大きく描かれるようになり「JALのシンボル」として定着。02年の日本エアシステム(JAS)との経営統合を機に機体デザインが一新され、「鶴丸塗装機」は減少を続けてきた。
この日の「最後の鶴丸塗装機」は、福岡-羽田間を2往復した後、羽田-伊丹間を往復。いずれのフライトも、ほぼ満席だった。21時40分頃に「鶴丸塗装機」最終便が伊丹から羽田に到着すると、客室乗務員が歴代の制服に身を包んで乗客を迎え、「鶴丸マーク」との別れを惜しんでいた。
出典:J-CASTニュース
「鶴」が最後の飛行=48年の歴史に幕-日航
鶴のマーク(愛称・鶴丸)が描かれた日航機が31日、羽田-伊丹間で最後の飛行を行った。羽田空港では、伊丹へ向けての出発時と最終便の到着時、往年の制服を着た客室乗務員や横断幕を持った社員有志が乗客の送迎をした。
鶴丸は、日本をイメージする鳥としてタンチョウヅルをモチーフにデザイン。1960年、FUJI号(DC8型機)に初めて塗装された。70年のジャンボジェット(ボーイング747)導入を機に尾翼に大きく描かれるようになり、急増する海外旅行者らを乗せて世界に飛び立った。
出典:時事通信
ビジネスクラス特化の航空会社、資金不足で運航中止に
全席ビジネスクラスのサービスでロンドンからニューヨーク、中東アラブ首長国連邦(UAE)へ運航していた英航空会社のシルバージェットは30日、投資家から新たな運営資金の調達に失敗し、業務を停止したと発表した。
米国、UAEの投資家との交渉が失敗したことでつなぎ資金の流入が不可能となった。投資家との交渉は今後も続けるとしている。航空燃料費の高騰や競争激化の要因も作用したとみられる。
昨年1月に初就航したシルバージェットは大手航空会社との競争もあり、苦戦。原油価格高騰のしわ寄せが追い打ちをかけ赤字経営を強いられてきた。大西洋路線では、ビジネスクラスに特化した航空会社が他に2社あったが、資金不足などでいずれも経営破たんしている。
出典:CNN Japan
浅野忠信主演『モンゴル』が全米公開
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた浅野忠信主演の『MONGOL モンゴル』(セルゲイ・ボドロフ監督)がいよいよ全米で封切られる。外国語映画にとって不利といわれるアメリカ市場において、全編モンゴル語の字幕映画がどれほどの成績を収めるか注目を集めている。
米メジャースタジオは、外国語映画の配給を敬遠しがちだ。その理由は、DVDからの収入が当てにできないからだ。英語映画であれば、興行収入の約70%ほどの収益をDVDセールスから獲得できる。しかし、外国語映画は50%以下という現実がある。
Roadside Attractionのハワード・コーエンは、アメリカにおける外国語映画ビジネスの現状をこう説明する。
「ほとんどの外国語映画は、薄利を狙う小規模な会社によって配給されています。賞レースにタイミングを合わせて公開することもありますが、赤字になることも多いのです」
「字幕映画というだけで、アメリカの観客に対して壁を作ってしまうんです」と同意するのは、米ミラマックスのDaniel Battsek。「しかし、その壁は突破不可能なものではありません。外国語映画というのは、それ自体で1つのジャンルにはくくれないのです。多種多様な作品がありますから、その映画の売りとなる点を強調すれば壁を突破し、通常よりも良い成績を収めることが可能です」
ジェット・リー主演の『HERO』のようなカンフーアクション映画は、字幕映画に抵抗のある観客を魅了するだけの映像のインパクトがある。
また、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』も、DVDセールスの月間ランキングで1位に輝いている。
『パンズ・ラビリンス』をはじめ、『天国の口、終りの楽園。』、『パッション』、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』など、さまざまな配給会社でサプライズヒットを放ってきたボブ・バーニーは、成功の秘けつについて、「字幕映画を、“映画祭で評価された知的なアート映画”だと思って敬遠している人が多いんです。われわれは、『パンズ~』をスペイン映画としては売りませんでした。ストーリーと映像の力がほかの問題を打ち負かしたのです。最近では、観客の意識も変わってきています」と語った。
大ヒット映画となったメル・ギブソン監督の『アポカリプト』や『パッション』は、両作とも字幕映画だったことから、公開前は大きなギャンブルと見られていた。しかし、そのエンターテインメント性に惹かれて、興行的にも成功した。
『モンゴル』の全米公開は6月6日。配給はPicturehouseが手がける。
出典:Variety Japan
日航社長会見、燃料高で「減便・路線廃止を検討」
日本航空の西松遥社長は30日の会見で、高騰する燃料価格に関連して今年度下期に路線廃止や減便など運航路線の見直しを検討していくことを明らかにした。燃料価格に連動して本体運賃に上乗せする燃料特別付加運賃(燃油サーチャージ)についても、運賃引き上げを視野に検討する方針を示した。
日航は2008年度、燃料価格を国際的な取引指標となるシンガポールケロシンで1バレル=110ドルを前提として経営計画を立てている。しかし現時点でジェット燃料の市場価格は1バレル=160ドルを超える水準で推移している。
西松社長は「今年度はすでに約70%を先物取引でヘッジ(保険つなぎ)しているが、燃料高を吸収できるか難しい」とし、9月からの路線計画で「国内線、国際線ともに減便や場合によっては路線廃止も検討する」と話した。具体的な路線などは明らかにしていない。
出典:日本経済新聞