新日石など、石油製品アジアに輸出 海外比率1割突破へ | 無料カタログ

新日石など、石油製品アジアに輸出 海外比率1割突破へ

 石油元売り大手がアジア向けを中心とする石油製品輸出を一斉に増やす。新日本石油は2008年度に前年度比6割拡大、出光興産や昭和シェル石油も伸ばす計画で、日本の燃料油販売に占める輸出の比率は初めて1割を超す見込み。経済成長を続けるアジアでは軽油や重油の需給が逼迫(ひっぱく)して価格が高騰、日本の石油製品の競争力が増している。日本各社が国内市場縮小に対応して輸出に踏み出すことは、原油高に直面するアジア各国の需給緩和にも寄与しそうだ。


 最大手の新日石は08年度に軽油やジェット燃料などを07年度比6割増の約580万キロリットル輸出する計画。中国や東南アジア向けが中心で、10年度には同85%増の約680万キロリットルまで増やす考えだ。大阪製油所など6カ所の製油所で計40億円を投資。輸出用タンクや船に積み込むための配管を増強する。


出典:日本経済新聞