ざーっと個人的な感想を書き殴りましたので、ご興味があれば。
◆予告編から考えていたこと。そして謝罪
今回は正直全然期待していない、むしろ俺の中のデジアドが壊されるのではないか。そういう気持ちを始めは持っていました。
その理由が、予告編で使われたこの光子郎の言葉です。
「よかれと思ってやったことだとしても、結果は御覧の通りです。ミミさんは自己中心的なところがあります。」
第1章の太一の葛藤を中心とした物語の延長上にある以上、この言葉が意味が“ミミが戦ったことで街が破壊されるのでは?”という懸念に繋がったためです。
ミミちゃんは確かに自己中心的なところがありますが、根はとても純粋な子。無印お台場編で街が破壊さているとき、誰よりも心を痛めたのはミミちゃんでした。破壊は何も生まない、そういった純真な心がトゲモンを超進化させたのです。加えて彼女はアメリカにて9.11を経験しています。彼女はおそらく、戦いで街を破壊しようものなら、太一以上の葛藤をすることになったでしょう。
そう言う考えがあったため、この第2章の予告編から最悪のシナリオが浮かんでしまい、かなり大きな拒否感を持ってしまっていました。
前回は先行上映を見に行きましたが、今回は先行上映を(重度のデジモンファンたちと)みんなで見ても、肯定的な意見が吐けないのではないか、そう思って先行上映は申し込みすらしませんでした。一般枠として細々と見に行くことにしたのです。
結果、それは完全に杞憂でした。戦いの舞台になったのは人々がちゃんと隔離され、建物もほとんどない公園。光子郎に止められたのに戦闘に出たミミの気持ちは「デジモンにもいいデジモンがいることを伝えたい」というものに加え「感染デジモンになってもオーガモンはオーガモンだから!だからひとまず元の世界に帰したい」という不要な争いを好まないミミちゃんの純粋な想いでした。
ここまで見ただけで、自分のtriスタッフへの尊敬の思いが急上昇しました。そこにいたのは紛れもなく、俺の見たかったミミちゃんでした。根は無印の頃から何一つ変わっていないミミちゃんでした。
本当に疑ってごめんなさいって気持ちでいっぱいでした。
◆ミミちゃんの葛藤周辺について
結果、トゲモンの攻撃によってヘリが墜落してしまったのですが、正直これは争いの場に不用意に近づいたマスコミの方に問題があると思います。もちろん、トゲモンの技がわりと無差別チックな技なんですけど、あの状況でそこまで予測して動くことは難しいんじゃないかと思います。
もちろんミミちゃんは司令塔の光子郎の指示を無視して突っ込んだので、光子郎が怒るのも無理はないかと思います。光子郎なりにデジモンの情報やイメージを守ろうと色々なことを考えての指示だったわけですから。ここでの衝突は仕方がないものだと思います。
その後文化祭関連でミミちゃんが先輩たちに「自己中心的だ」と批判されるところがあります。最初、帰国子女ってこともあったのでフロンティアの泉ちゃんのイメージがよぎりましたが、ミミちゃんの場合は全く別。常に彼女がよかれと思って、正しいと思ったことをやろうとしているだけであって、人の意見を全く聞こうとしないわけではありません。ミミちゃんは、他の人の意見をかみ砕く(というか消化する?)のにちょっと時間がかかる子です。それはデジアドのダークマスターズ編でも顕著に見られたように、表面的に正しいようなことでも、自分の意見と違えば正面からぶつかり合って、自分の中でしっかり整理ができるまではそれには従えない子。今回の周りの手伝わない子たちはそういうミミちゃんとは一番相性の悪い「最初は自分の意見を全く言わないくせに最後になって文句を言うタイプ」でした。今回はそう言ったのが多数派だったため、ミミちゃんが自己中と揶揄されましたけど、実際は一番思いやりのある子だし、これを自己中というのなら、丈先輩が言うように「周りのことを思って行動するなら、自己中でもいい」のだと思います。
結局今回のミミちゃんは、周りに色々言われて心に迷いが生じてしまったけど、最初から最後まで素直で純真な心を持っていました。完全体(あえて、完全体って書きます)に進化したきっかけは、単純に心に生じていた闇が消えたってことだと思います。
◆丈先輩の葛藤諸々
一方で丈先輩のお話。丈先輩は、まぁこうなるだろうなぁって感じ。ゴマモンはゴマモンで、常に丈のことを気遣い、常に理解し、持ち上げてきれくれました。今回もそう。戦いに行けないことを皆に理解してもらおうとしてたし、自分ができることってお夜食作ってあげたり。丈自体その気持ちに気づいているけど、たぶん俺でも同じ立場だったら目をそむけたくなると思う。大学受験、特に丈の場合は医学部だからそこが人生の岐路そのものだし、それで何年も棒に振るとか容易にあり得る世界。人を守るために自分の人生を犠牲にしなきゃいけないのかってレベルまで考えても全然おかしくないと思います。でも、やっぱそこは責任感の強い丈だからこそ、そういう自分を卑怯だと呼ぶ。これだけで、丈の誠実さ、根っからは裏切れない優しさがあると思いました。いろいろあって、最終的には「選ばれた意味」とかそんなめんどくさいことを捨てて「ゴマモンがパートナーであること」を受け入れたあたり、面倒なことを考えすぎな丈らしいと思いました。
今後も、別に先頭には積極的にでなくてもいいと思いますが、ゴマモンにだけは向き合ってあげてほしいです。
◆進化について
今回、パッと見ミミちゃんや丈先輩が葛藤を克服したことが究極体への進化を促したように見えたけど、アレ実際違いますよね。
このデジアドの世界において、外的な要因なしで進化した究極体はおそらくいません。いたとして、四聖獣だけです。敵デジモンでいえば、闇の力やダークエリアの力によって進化したヴァンデモン、ダークマスターズ、メタルエテモンなど。また、パートナーデジモンでもそれは同じで、予言をなぞることで進化したウォーグレイモンとメタルガルルモン、四聖獣の力を授かり進化したインペリアルドラモン。つまり、デジヴァイスや紋章それ自体には、究極体へ進化させる力はないのです。
上のミミちゃんの項で、「完全体に進化したきっかけは~」って書いたのはそういうこと。つまり、ミミちゃんと丈先輩の葛藤の克服から導かれたのは完全体までだと考えています。そして究極体進化へのきっかけ、というか外部要因になったのはやはりあの予言、光子郎のもとにメールで送られてきた謎の古文書的なものですね。
古文書がさす「暗黒を超えて」的な意味が、心の闇を克服することを指すのか、それとも闇にそまったインペリアルドラモンと対峙したことを指すのかは若干あいまいですが、今回偶然にもその予言通りになり、進化したということになります。しかし、本当にそれが偶然なのでしょうか。
◆デジモンカイザーと姫川さん
第2章では、おそらく一乗寺賢と思われる男がデジモンカイザーの姿で登場し、インペリアルドラモンを率いてメイクーモンを狙ってきました。そしてその存在を姫川さんが知っており、俺には彼らが対峙しているように見えました。デジモンカイザーとしてメイクーモンを狙ったり選ばれし子供たちのパートナーデジモンに容赦なく攻撃したりと、賢は敵サイドにいるように見えますが、最後に姫川さんのほうがどうしても敵サイドっぽいオーラを出していたので、逆に賢は今でも味方サイドにいるって考えるほうが自然なのかもしれません。
今回ラストでメイクーモンが覚醒?してレオモンを(また)殺してしまいました。その際メイメイのデジヴァイスが暗黒色に染まり、姫川さんが意味ありげにほくそ笑む描写で締められています。
今までの姫川さんの行動を考えてみると、①めいこを東京に連れてきた、②文化祭でメイクーモンをほかのデジモンから切り離して校舎裏に連れてきた、の2つの行動が気になるところです。1章のころから、メイクーモンが本当にメイメイのパートナーなのかって疑っている人がいましたが、①の姫川さんの行動から、メイメイがメイクーモンを進化させる等の目的のために利用されていると考えることもできると思います。②は明らかに、デジモンカイザーをおびき寄せるための行動でしかないのは明白でしょうし。
ただ、メイクーモンが悪いデジモンである、あるいは利用されているとしても本人にはそれまでその自覚はなかったものと思います。
では、メイクーモンを狙っていたアルファモンの方が正義側なのか。第1章では感染クワガーモンを処理したこともあって、彼の行動は全の行為であってもおかしくないと思います。そして今回デジモンカイザーも同じく目的はメイクーモンでした。第1章の冒頭で02組がアルファモンに負ける描写がありましたが、そのまま彼らがアルファモン側に立っているのは(操られているとしても)別に不自然ではないと思います。個人的には、今回賢はアルファモンの指示or助言のもと、予言の実現のためのアシストをしただけ、なんじゃないかなぁと考えています。予言を光子郎、そして姫川さんに送った何者かもいるわけだが、それが賢なんじゃないのかと。いわゆる「敵を欺くには」的な考えですね。
正直現時点では、02組がどういう位置づけなのかまだはっきりしないし(記憶ごとないのかと思えば一乗
寺賢の存在知っていたわけだし)いろいろどんでん返しありそうだけど、今自分の中ではこの考えが強いです。
◆全体的な感想
とても面白かったです。無駄に妄想想像考察ができるような伏線もいっぱい貼ってありましたし。
そして何より一番懸念していたミミちゃんの位置づけがすごくしっくりくるものだったのでそれだけでも満点です。
ミミや丈の葛藤、正直ずっと涙腺崩壊でした。年相応の悩みを抱えながらも彼ら彼女らなりの努力がみられるし、あと、やっぱ一癖あるミミちゃんにいいお友達としてメイメイが入ったことがとっても嬉しい。空やヒカリじゃできないポジションだと思いますし、その分ミミの魅力も一層輝いてたと思います。
戦闘シーンもとても迫力ありました。ロゼモンにまた謎技があったような気がしますが、それさえ気にならないレベルでしたし、前回の成熟期戦とは比べ物にならない命がけの究極体戦は称賛に価すると思います。
一方で、それ以外の特に日常パートと進化バンクの作画が最悪。せっかくの究極体への進化なのに成熟期進化の延長、しかもどのデジモンもポーズが謎い。リリモンとか花から生まれるときすごい可愛いのに最後のポーズあれなに?直後の戦闘シーンで盛り返しているけど、正直あそこは残念ね。
あと、テイルモンは結構な頻度でヒゲが描かれてないし、ラストで子供たちが校舎裏に集合するシーンは1枚絵だしで、正直いろいろスケジュールが間に合ってないんだなぁってのが実感させられた。
大江戸温泉も、エピソードとしてあそこである必要性がなかったし、男の子たちがタオル巻いてなかったらどうするのさ!(というか太一やヤマトはお風呂でタオル巻かないフルチン派だっただろ!)
あと喋り方。テントモンはデジモンに「~はん」って言い方はしなかったのに今回やたら「ゴマモンはん」って呼び方が気になった。それからテイルモンは「あんたたち」とは言っても仲良くなった後に「お前たち」って言葉は使ってないと思うぞ? ここらへん気になったの俺だけかな?
次は半年後ってことなので、作画面よろしくお願いしますね。

































































































































