アイギオモン関連イベントその11(最終回) 「ぼくらのデジタルワールド


 




























<ストーリー考察>
ついにクライマックス。ユピテルモン覚醒により、オリンポスとタイタンの最後の戦いが始まった!

 

最終回ということで、デジモン紹介は無しで(新規デジモンいないし)、ストーリーの謎についてどっぷり考察していこうと思う。


・イグドラシルの消滅と5色のカード
本編冒頭で語られる衝撃の真実、それはこの「イグドラシルのワールド」と呼ばれる世界のホストコンピューター「イグドラシル」そのものがすでに消えていたということ、そしてそのデータの残滓が5色のカードであったということ。


そもそもデジモンは、ゲームごとに様々な分類があり、例えばデータ・ウィルス・ワクチンの3属性、リュウ・ケモノ・ムシクサキといったデジソウル、火炎・自然・大気・氷水といったポケモン系の属性、炎・水・氷・雷・風のような十闘士の属性などがあるが、本作の竜獣・鋼騎・自然・暗黒・神聖の5色分類はジントリと本作のみである。これらを前話で「デジタルワールドの神羅万象」とか言われても…って感じだったが、この世界のホストコンピューターがそのように管理していたということが示されたことである程度説得力を持つこととなった。そしてイグドラシルが消滅したことで5色のカードというものが生まれ、それを用いて戦闘をしている世界観がこの世界である。


冒頭で「(このカードの力を)誰も扱えなかった」とあるが、これはおそらく上述の攻撃のことではなく、今回ユピテルモンが覚醒した時のように、そのカードを吸収し(つまりイグドラシルの能力を吸収し)高次進化することは前例がなかったということだろう。ではなぜアイギオモンだけはそれが可能だったのか、そしてイグドラシルの消滅はどうして起こったのか考えていこう。

 

・イグドラシルとユピテルモンの類似性?
アイギオモンは5色のカードを使ってユピテルモンに進化した。つまりこれはイグドラシルの力を受けて進化したことと同義である。なぜ、イリアス出身のアイギオモンが、イグドラシルの力を集め、それによって再覚醒できたのであろうか。
それのヒントはイグドラシルとユピテルモンの類似性に見ることはできないだろうか。イグドラシルの化身である「イグドラシル7D6」とユピテルモンを比べてみよう。一致とまではいかないが、顔がかなり似ていることが分かる。ここからはこの類似性から考えた完全に妄想全開の考察(?)であるが、お付き合いいただきたい。

 

・イリアスの世界とイグドラシルの世界、物語の全容
9話で「イリアスに正や悪の概念はない」と述べられている。また、今回「世界を管理することはホストコンピューター・ホメロスの意思ではない」とプルートモンが述べている。即ち、イリアスの世界は元々管理者がおらず、弱肉強食のみがまかり通る(ある種デジモンの世界としてはわりと正常な)世界であると考える。多分それが割と当たり前で平和だったんだけど、タイタン族の侵攻(というか勢力拡大)により焦土が広がっていった。そこで普段は中立を維持しているオリンポス十二神が動きだし、タイタモン(の前世)を始めとするタイタン族を「神罰」の名の元に葬り、世界を弱肉強食の世界から管理された世界へと修正しようとしたのではないか。


もしデジタルワールドが外界の情報を反映してできるものだとしたら、舞台である「イグドラシルのワールド」が異世界に住むそのオリンポス十二神(というかユピテルモン)の考えを色濃く反映していて生まれ、その結果ユピテルモンに酷似したホストコンピューター・イグドラシルができ、平和に管理された世界が生まれたのではないか。(流石にオリンポス十二神たちが世界を創造した、とまで考えるのは無理かなぁ。ここの仮定はかなり思い切ったものであることは自覚している。)


その後イリアスの世界ではタイタン族が再興(というかタイタモンの復活かな。タイタモンは霊兵をいくらでも作りだすことができるし)、オリンポス十二神族と激しい争いを続けそこでユピテルモンが死亡。そこで残りのオリンポス十二神たちはユピテルモンの魂をデジタマに変換、そしてユピテルモンの理想として生まれた(そしてユピテルモンのデータが残っている)イグドラシルのワールドに転送した。おそらくそれに感づいたタンタン族もイグドラシルのワールドへ侵攻、自らの考えと合わないためか、あるいはパラレルワールドの移動のために邪魔だったのか、ホストコンピューター・イグドラシルを破壊した。その結果、平和に管理されたファイル島も一気に戦乱の真っただ中へ。


おそらくこの時ロイヤルナイツは結成されていなくて(1~2話の考察通り)、この世界の管理に貢献していたインペリアルドラモンパラディンモードだけがこの事実を知っていた可能性がある。世界が戦乱に巻き込まれるため、同じく世界の管理を務めていたエンジェウーモンがテイマーをこの世界に召喚。これがデジモンクルセイダーの物語のはじまりである。


異世界に転送されたデジタマが成熟期であるアイギオモンまで進化したことを期に、タイタン族がアイギオモンを発見、そこから物語が始まる。インペリアルドラモンパラディンモードがアイギオモンを最初の覚醒へ導き、そこからオリンポス十二神は交代でアイギオモンに各属性の覚醒を促す。この覚醒はイリアスではなく、ユピテルモンのデータが残留しているイグドラシルのワールドでしかできなかった。


最終的に5属性の覚醒に成功したアイギオモンはついにタイタン族の長プルートモンとまみえる。この勝敗はどちらに軍配があがったかは描かれていないが、アイギオモンに協力したテイマーの生存を考えれば、おそらくオリンポス側の勝利であろう。もし、エンジェウーモンがテイマーを連れてくることになった現況たるデジタルワールド(イグドラシルのワールド)の戦乱が異世界から来たタイタン族によりもたらされたものだとしたら、この時その戦乱は終焉となる。本イベントのタイトル「ぼくらのデジタルワールド」はデジモンアドベンチャー02の最終回のタイトルと重なり、それまでと異なる新たなデジタルワールドの歩みを象徴する(当初本イベントはデジモンクルセイダー最後のイベントではなかったが、結局サービス終了時のイベントはこのイベントの復刻だった)。


この後のデジタルワールドの行方がどうなるかは結局のところ不明であるが、アイギオモンに協力したインペリアルドラモンパラディンモードがロイヤルナイツを結成したり、修復されたイグドラシルが異世界(人間界を含む)に異常な反応を示したりすることは想像するに難くない。


イリアスについては、もうゲートは閉ざされているかもしれない。そもそも彼らがイグドラシルのワールドに干渉する理由はないのだし、それが彼らの影の薄さを象徴しているのかもしれない←

 

ここまでが、アイギオモンの物語から読み込んだ、デジモンクルセイダーの世界観です。異論とか絶対いっぱいあると思うので、そういうのがあれば是非聞かせてほしい。ここらへんは、もっと掘り下げる余地のある内容だと思う。


あと、結局アイギオモンはユピテルモンに戻ったわけだけど、アイギオテュースモンホーリーとバグラモンの関連性(姿が似ていることも含む)を挙げる人も少なからずいたし、いろんなIFストーリーやIF進化系譜も考えられる。話のネタとして、みなさんも考えてみてはいかがだろうか。


(おわり)