書こうか迷いましたが、簡単に書こうと思います。


私は幸運にも舞台挨拶付き先行上映券が撮れた方に便乗させていただくことができ10月に1回、そして11月は初日に1回の計2回見てます。
1回目を見た後は興奮し、一緒に見た方たちと徹夜で色々語りました。
十数年以上経って、大方満足ができる続編を見ることができたと思っています。
気づいた小ネタ、気付かなかった小ネタもその時に割と自分の中で昇華しきっているのですが、こうやっぱり微妙に腑に落ちないところってありますよね。
初回はほぼ、興奮に包まれていたし、小ネタに反応するだけでも忙しかったのですが、2回目の今回は、割と余裕を持って、というか、微妙にしこりとして残っていた点が気のせいなのかやっぱ気になるのか、そこら辺を意識してみていました。


1)選ばれし子供たち
デザインや声優については、異論はないです。元々詳しくないですが、特に違和感を感じるものは作品を見ているうちに感じていません。丈先輩とか「あぁどう見ても丈先輩だ」って感じでしたしね。

キャラについても9割違和感なかったと思います。ちょっと腐女子向けだなぁってのが否めないシーンもありますが、割と俺は好きです。あと、光ミミ派でもあるので、俺得な面があります。
タケルくんが本当にいろんな意味で成長したよね、ほんと色んな意味でね。でもあれで遅れてきたブラコン開花とかだったら、それもそれで面白いかもねーとか思ったり思わなかったり。


彼らの動きで一番不満だったのは、オメガモンに進化する直前ですね。太一のあの変わり様、それ自体はすごく説得力のあるものだと思うんです。もともと先を見ることができる少年でしたが、今回は先じゃなくさらに周りが見えるようになってきました。だからこそ、戦うことで周りに被害を及ぼすのではないかという責任を(恐怖よりでしたが)感じるようになり、あのように傍から見たら臆病みたいになったのだと思います。ただ描写として、クワガーモンに襲われたときの回想を何度も挿入するよりも、空港でクワガーモンと戦った後のボロボロになった戦場、復旧作業や羽田空港全線キャンセルになったニュースなどを挟む方がよかったんじゃないかなぁと思います。


あ、不満だったのはその回想シーン云々以上に、「戦闘に復帰するキッカケ、その恐怖を払しょくするキッカケがヤマトだったこと」です。ヤマト自体、過去の冒険で割と成長した方で、02のメタルグレイモンが敵になった回でも太一を導く側になっていました。でも、今回ってそれ、ヤマトがしなきゃいけなかったんですかねぇ。
確かに今まで何度も対立したし仲戻ったりを繰り返してきたんだけど、太一とヤマトが喧嘩した時、それぞれを一番受け止めたのってパートナーデジモンだと思うんですよ。そしてそのパートナーデジモンが子供たちの心情をかみ砕いて、最終的に仲直りって感じだったと思うんです。パートナーデジモンが子供たちの心の鏡だったんです。


でも今回、太一が「俺どうしたらいいと思う?」とアグモンに問いかけた時アグモンは「わかんないよ~」って言って終わったんですよね。本当に02でブラックウォーグレイモンと話し合いをしたアグモンなのか?ってすら思いました。そこで、アグモンが「でも僕たちがやらなきゃ」とか「僕が気を付けて戦う、信じて!」の一言でも行ってくれれば、そこに「アグモンを信じる勇気」が生まれたと思うんですよ。
今回結局太一吹っ切れてないですし、アグモンは全く太一のこと分かっていないまま、とりあえずやらなきゃの勢いだけでオメガモンなってます。あれじゃ太一がちょっとでも躊躇った瞬間進化とけてしまいそう。
そう、今回一番俺がモヤモヤしていた理由はこれなんです。アグモンがパートナーデジモンとして最悪だった。


それじゃその代わりを担ったヤマトは十分でしたか?っていうとそうじゃない。無理やり悩み事を一瞬忘れさせただけに過ぎない。今後もあの話で引きずりたいのかもしれないし、他のキャラにスポットを当てるために太一たちを離脱させたい意図があるのかもしれないけど、今回の主人公組の物語は最悪だったと思います。


2)パートナーデジモン
結局上の項目の大部分アグモンにしちゃったなぁ。
ま、いいや、他のデジモンについて語ります。


進化バンク(使いまわすか分からないからバンクとは言わないか?)は概ね満足です。元々、タマゴに戻りテクスチャが張り付けられていくというテイマーズ式の進化バンクがすごい好きなので今回の変更は好印象。ちょっと動きがヌルかったりガルルモンの目がデカすぎたりは気になったけど、それもいいんじゃないかなぁ。唯一嫌だったのは、空港でバンクが連続しちゃうこと。仕方ないけど、テンポが悪い。


あと技名叫ばないのにトゲモンだけ叫ぶってのが好き。元々アニメは演出(バンクとか)の都合上技名を叫ぶけど、映画だとバンクも使わないし逆に叫ばないんだよね。今回もそれにならって技名は叫んでないんだけど例外でチクチクバンバンだけ叫んでいる。そもそもデジモンの公式設定を見ると技名を叫ぶことがイレギュラーなんですよ。ブリザーモンの公式設定を見ると「必殺技の名前を叫んだりユーモラス」などとあり、つまり技名を叫ぶ奴はテンション高いやつってことで。そんな中トゲモンだけ叫んじゃうのは、なんかこいつと同族みたいにテンションあげて戦ってるんだなぁとか考えて好印象になっています。


みんなが軒並み成熟期になっていく中テイルモンがそのままちゃんと戦ってくれたのもすごいイイよね。ヘブンズナックルとネコキックが同じくらいの威力もってそうだしw


戦闘面はまた後述するけど、アグモンとガブモンが究極体になれるのに、他がなれない、なろうともしないのはどうかと思うよ。理由があるならいいけど、そうじゃないと太一とヤマトに全部押し付けた最悪な感じになるから。


まぁ考えられることとしては、「ディアボロモンの逆襲以降、こいつらだけはなぜか究極体になれる力をもらったままだった」ってとこかな(エンジェウーモンを無視しつつ)。


日常というか、パートナーデジモンとしてのデジモン達。まぁ今回悩んでるのは太一とヤマトくらいなんで、上述の通りアグモンが最悪だったの除けば、特に問題はないかな。ガブモンはヤマトに対していい言葉かけていたと思うし、テントモンの光子郎に対する母親のような視点や、♀デジモンたちのノリとかすごい好きよ。ゴマモンも可愛かったよね。てかあんな感じが丈ゴマらしい。


メイクーモンは現時点で特に言うことはないけど一つだけ。お前成熟期なのかよ!


3)その他のデジモン
クワガーモンというチョイス自体はすごいよかったと思います。アグモンが言う「前に戦った時より強い」ということから、ファイル島にいたやつなのかなぁって感じ。でも流石に同定するのは難しいんじゃないか?
カブテリモンのメガブラスターのような謎技披露しててそこはすごく「?」でした。こう、演出的にはいいんだろうけど設定意識してないんだなーって。


途中から3体に増やすのは正直微妙。複数出すにしても別のデジモンでよかったんじゃ。まぁそのおかげでカブテリモンVSクワガーモンなんていう夢マッチが実現したんだけど。
あ、あの子供たちが空港で集合するシーン残念すぎるよね。アグモンが戦ってボロボロなのに、ぐだぐだ喋り過ぎ。あそこのシーンは見てられませんでした(2回目)。


アルファモンについては、まぁカッコよかったんじゃないかな。棒立ちで攻撃かわしたり受けたりしてデジタライズオブソウルぶち込むさまは無敵感と絶望感あってすごい好き。王竜剣とったときに羽が生えるのも公式設定通りでグッド(なんでクワガーモン…)。ただ、多分成熟期相手の時のアルファモンって全力じゃないと思うんだよね。そうじゃないと、あれ成熟期にあたったら即死だと思うんだ。そこに何か理由が欲しいと思う。


そうそう、デジモンアナライザーでこいつ調べて名前しか出なかったんだけど、まぁ名前出ない理由自体はいくらでも考察できると思うけどさ、やっぱ世代くらい出さないとダメじゃね?って思った。
確かに成熟期が束になっても敵わないレベルで強いんだけど、そこからヤマトの「太一ぃ!オメガモンだ!」は飛躍し過ぎてて。もうちょいオメガモンが最終兵器だと理解してほしい。あそこでアルファモンの世代が究極体だってわかっていれば説得力の少しもあるけど、分からない時点でいきなり最終兵器で消そうぜって言われたら、今回の太一じゃなくても尻込みしそう。出せる情報と出せない情報は、もっと細かく考えた方がよかったよね。


ハックモン出てきたけど、ナイツ出しすぎないでねお願い。メイクーモンがドゥフトモンになるとか言わないでね。


4)総じて
最初に見た時はやっぱ復刻して続編が見れたってこと、デジモンがすごい画面を暴れててバトルが迫力あったって思ったこと、そしてなによりそれを共有できる友人がいることに感動して、多少もやもやあったけど満足してました。
2回目にこうして冷静に見て、思い出補正とか抜けると、なんだかなーって。よく特撮である「物語は微妙だけど、戦闘シーンは必見レベル」みたいなのあるけど最終的にそういうレベルかなぁと思いました。すごいイイとこや勿体ないとこはいっぱいあるし、薄い本が熱くなるなぁとか思ったり、ファンが望んだこと実現してくれたりとよかったんだけど、やっぱりね、アグモンさんがね…。


あー、これ書く前は「もやもやしてるけど概ね満足」って〆にするつもりだったんだけど、もやもやを突き詰めた結果「もやもや取れてすっきりしたけど、よく考えると一番大事なところダメダメやな」って結論になってしまいました。
そういう感じです。
まぁでも、これからもデジモンがあちこちで暴れてくれるのも祈願してブルーレイも買いますし、期待はしています。