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銃DATABASE№017~九九式小銃~【キングオブボルトアクション】

イミ(以下イ)「ちゅいっす!」

シグ(以下シ)「いつもいつも見て下さってありがとうございます。」

イ「早速だけど前回紹介したように九九式小銃の紹介行くよ!」

シ「以下がスペックと画像です。」

全長・九九式(長)小銃 1258mm
    九九式短小銃   1120mm
    九九式狙撃銃 1120mm
    二式テラ銃 1118mm
    決戦型塹壕仕様 1120mm

    (正式名称不明)

重量・九九式(長)小銃 4.1kg
   九九式短小銃 3.7kg
    九九式狙撃銃 不明
二式テラ銃 4.0kg
決戦型塹壕仕様  不明

(正式名称不明)

口径・7.7mmx58

装弾数・九九式(長)小銃、九九式短小銃、九九式狙撃銃、二式テラ銃 5
     決戦型塹壕仕様 30
     (正式名称不明)

製造国・日本


九九式長小銃

イ「前紹介した三八式歩兵銃 よりちょっとだけ重いわね。」

シ「三八式歩兵銃の使っている6.5mmx50SR弾より威力の強い7.7mmx58弾を使うわけだから当然といえば当然なんだけどね。そのおかげで多少撃ちにくくはなったみたいだけど。」

イ「でも前回、私が6.5mmx50SR弾で大丈夫なのかって聞いたら自慢げに大丈夫って言ったじゃないの。

シ「それでも6.5mmx50SR弾の威力に不安を感じてはいたみたいで、日本陸軍は三八式と同程度の性能を持ちながら威力が高い小銃を欲していたんだ。」

イ「最近の弾丸が移り変わって行ったのとはまったく逆ね。」

シ「そういうことになるね。それで、当時の欧米列強諸国が7~8mm口径の小銃弾を使用していることに着目し、当時主力だった九二式重機関銃の弾をそのまま使える小銃と言うコンセプトで開発を進めたんだ。その結果完成した7.7mm弾使用の小銃がこの九九式小銃ってわけ。結局専用弾にはなっちゃうんだけど。」

イ「上のスペック表にある短小銃とか狙撃銃とかは分かるんだけど、二式テラ銃と決戦型塹壕仕様って何?聞いたこと無いわよ?」

シ「二式テラ銃って言うのは、普通の小銃じゃあ空挺部隊の行う落下傘降下には不向きだった。それで九九式短小銃に手を加えて前後で分解する事を可能にして、空挺隊員が携帯したまま降下しやすい様に開発された銃なんだ。聞かれる前に答えとくけど、名前の由来はテ=挺身、ラ=落下傘の頭文字。挺身落下傘部隊が使用したことからこの名が付いたって言われてるよ?下が画像ね。」

二式テラ銃

イ「今で言う空挺部隊用の折りたたみストックのアサルトライフルみたいな感じね?さすがに現代の銃じゃ真っ二つにはしないだろうけど。」

シ「感じっていうかむしろそのものだけどね。それとこの銃、分解組み立ては非常に簡単で本体後部右側面にあるクサビ状の金具を回して引き出すだけで真っ二つに分かれるんだ。その代わり、簡略な前後分解の仕組みが災いして命中精度が良くない。ちなみに本銃は生産性が悪く、製造に手間がかかるのが原因で昭和17年から昭和19年までの僅かな間しか作られてないから貴重なアイテムなんだ。」

イ「それで、決戦型塹壕仕様ってのは?名前聞いただけで燃えてくるんだけど!」

シ「慌てない慌てない・……と、期待させて悪いんだけどこれについてはほとんどデータが無いんだ。」

イ「どういう……こと?」

シ「九九式軽機関銃の30連発マガジンを装填する塹壕仕様が末期型の一部に存在した。としか。」

イ「それだけって事は……闇に葬り去られた兵器……なおさら燃えるわね。」

シ「へ?」

イ「この銃についての情報を募集します!ピンときたらここのコメントまで!よろしく!」

シ「ちょっとイミちゃん!こんなほとんど誰も見てないようなところでそんなこといったって情報なんて集まってこないよ!?」

イ「やってみないとわかんないわよ!じゃあこの勢いで今回のまとめ!サブタイの意味は!?ちゃっちゃと言いなさい!」

シ「だからーそんなにーこーふんしないでー(襟首掴んでふりまされつつ)はぁ、はぁ。やっと開放された。えーと、それは、大戦中は散々な評価な九九式小銃であるけど、現在では初期型(大戦中の量産型は別)のみ現代のボルトアクションと互角、または凌駕するほどの命中精度と威力と耐久性を誇ると証明されて、「キングオブボルトアクション」と評価した評論家がいたって事から。」

イ「現代のボルトアクションと互角……かなりすごいわね。それ。――それでは次回予告!(小声で)ほら、今回の予告はあんたでしょ?」

シ「あ、そうだった。いつもイミちゃんがやってるから忘れてた。えーっと、次回!~十四年式拳銃~【日本陸軍の代表的拳銃】!」

イ「お楽しみに!」







銃DATABASE№016~三八式歩兵銃~【最も成功した輸出国産武器】

イミ(以下イ)「どーもー!思ったより早く再開できたわね!」

シグ(以下シ)「はい。お久しぶりです。」

イ「今日の銃はコイツっ!東京砲兵工廠 三八式歩兵銃ぅ!」


三八式歩兵銃

シ「以下、恒例のスペックとバリエーションです。」

全長・三八式歩兵銃 1276mm
    三八式騎兵銃 966mm
    九七式狙撃銃 1280mm
三八式改造自動小銃 1280mm


重量・三八式歩兵銃  3.73kg
    三八式騎兵銃  3.3kg
    九七式狙撃銃  4kg
三八式改造自動小銃  不明


口径・三八式歩兵銃、三八式騎兵銃、三八式改造自動小銃 6.5mmx50SR
    九七式狙撃銃 6.5mmx50SR弱装弾

装弾数・三八式歩兵銃・三八式騎兵銃、九七式狙撃銃 5
     三八式改造自動小銃 20


製造国・日本

イ「なっがいわねー。1.3mでしょ?ま、さすが振り回す用に作られただけあるわ。」

シ「イミちゃん、それは違うんだ。この銃が長いのは日露戦争中に欠陥が見つかった三十年式歩兵銃を大至急に改善しようとして、全長などの基本も見直す余裕もないままそっくりコピーされているから。元の三十年式歩兵銃は反動の低下による命中率向上と射程距離を向上させるために銃を長くしたんだ。だから決して銃剣とかで戦うために長くしたんじゃないよ?」

イ「はいはい。分かったわよ。
――撃ちやすいわね、これ。思ったより反動が少なくていい感じ。(肩付けで何発か撃ちつつ)」

シ「だから勝手に撃たないで!貴重品なんだから!」

イ「なんで貴重品なの?」

シ「敗戦国である日本にそんな武器があると思わないで!今現存していてなおかつ一般人が所持しているのはアメリカ軍が戦利品としてぶん取ったのぐらいなんだから、数が多いってわけじゃないの!」

イ「分かったわよ……にしても今日怒ってばっかりね?」

シ「怒ってないよ。……さっき撃ちやすいっていってたけど、それは口径の割に銃身が長いから反動衝撃は小さくて発射音や銃口ブラストも小さいから。小柄な射手でもガク引き――射撃の際、反動を予期して身体を強ばらせたり、引き金を引く指に力が入るため、銃の保持が崩れて照準がズレてしまうこと――を起こしにくく、リラックスして引き金を引き絞ることができた。まさに小柄な日本人向けだね。」

イ「なるほどねぇ。でも6.5mmx50SR―SRってなんて読むかわかんない―って結構口径ちっちゃいわよ?反動対策としては良いとしても、威力のほうはどうだったの?」

シ「SRはセミリムドって読むんだよ。それで威力のほうは、心配されはしたみたいだけど大丈夫だったみたい。だって、今の小銃弾は5.56mmx45弾が主流だよ?5.56mmx45弾の思想を先取りしたような銃弾だったわけだったから、今も十分通用するんじゃないかな?」

イ「だから34年間も現役で使われたってわけね。しかも1937年には生産中の三八式歩兵銃の中から精度の良いものを選んで、倍率2.5倍の九七式眼鏡をつけ狙撃銃とした九七式狙撃銃が開発されるし、萱場製作所(現:カヤバ工業)により半自動化も試みられるってぐらい完成度が高かったって事ね。」

シ「しかも短銃身化した三八式騎兵銃も作られるしね。下が三八式騎兵銃です。」


三八式騎兵銃

イ「それで、今回のサブタイトルの意味は?」

シ「それは、第一次大戦中にロシアに100万挺以上、イギリスに30万挺以上も輸出され評判も良かった。ってところから来てるんだ。」

イ「サブタイトルの意味も分かったところで今回はお別れの時間がやってまいりました!」

シ「次回も日本製の銃を紹介します。」

イ「次回!~九九式小銃~【キングオブボルトアクション】お楽しみに!」

銃DATABASE№015~H&KMk23ソーコム~【米国軍特殊部隊司令部の愛した銃】


イミ(以下イ)「はあい!お久しぶりぃ!皆さん元気にしてたー!?」

シグ(以下シ)「初っ端からそんなにテンションあげないでよ。どうついていったらいいかわかんないから。……っと。お久しぶりです。うちの管理人が忙しいからって放置されてはや半年。皆様はいかがお過ごし……」

イ「もー!辛気臭いから挨拶終わりっ!本日紹介する銃はこれっ!」

シ「はいはい……以下スペックです。」

全長・245mm

重量・1210g

口径・45ACP


装弾数・10/12+1


製造国・ドイツ


SOCOMピストル(3)


イ「この銃、H&KMk23は米海兵隊―SOCOM―が発注したってことでこっちじゃソーコムピストルって名前のほうが一般的ね。でもこの発注、無茶苦茶だったらしいわね。」

シ「そう。アメリカ海兵隊の要求は
『装弾数が豊富でジャムが起きにくく、寒冷地や砂漠地でも正常に動き、海水に数時間浸した直後でも正常に稼動する.45口径自動拳銃』
こんなもんなんだケド……」

イ「まさに無茶苦茶ね。それでも
この要求に対してドイツのH&K社は要求値をクリアした銃を完成させるんでしょ?尊敬に値するわ。

シ「そう。トライアルでコルト社製ガバメントの改良型を押しのけ、1995年にMk.23 Mod0として制式採用されたんだ。そして特殊部隊の様々な任務に耐え得るようにと減音器やレーザーサイト、スコープ等が無加工で装着可能。下がフル装備図。だけど……」

SOCOMピストル

イ「同クラスの拳銃と比べても重くなっちゃったと。」

シ「そのとおり。いい銃なんだけど、重量は唯一の欠点にして特殊部隊用としては致命的な欠点なんだよね。」 

イ「まあねーこんなに重いと持つ気なくすわ。うん。(H&KMk23を手にぶら下げて。)」

シ「もう突っ込みません。……いまはSOCOMの管轄下にある特殊部隊(SEAL、デルタフォース、グリーンベレーな ど)に導入されてるんだけど、実際にはMk.23ではなく、M1911A1(わかってるとは思うけどガバメントね)を使う   ケースが非常に多いと言われてるね。そして採用から10年経った2006年には、早くも後継となる拳銃のトライア  ルが始まっているみたい。」

イ「悲しい銃よね、まったく。。。。それでは次回予告!」

シ「管理人の友人からのリクエストによって次回からは日本製銃特集です。」

イ「次回、~三八式歩兵銃~【
最も成功した輸出国産武器】 お楽しみに!」

シ「次もいつになるかわかりません!」



銃DATABASE№014~シグザウアーP226~【ベレッタM92Fに敗北した悲運の銃】

登場人物
・イミ
『十四回目。もうすぐ今年も終わりね。』
・シグ
『後二日で今年も終わりか。』

イミ(以下イ)「こんばんわ。皆様いかがお過ごし?大掃除している方も多いんじゃないかしら。」

シグ(以下シ)「今回もお付き合いくださいね。」

イ「P210の後継として開発したP220が好評だったため、その改良型として開発されたのがこの銃!」


シグザウアーP226

シ「恒例のスペック!」

全長・196mm

重量・890g(9mmx19の場合)
    920g( .40S&Wの場合)
920g( .357SIGの場合)


口径・9mmx19
    .40S&W
    .357SIG

総弾数・15+1(9mmx19の場合)
     12+1( .40S&Wの場合)
     12+1( .357SIGの場合)

製造国・ドイツ

シ「1980年代に行われた米軍のM1911に次ぐ制式拳銃の選定では、提示価格の差でベレッタM92Fに敗北するんだよね。まあ一説にはマニュアルセフティを装備していない点がネックだったとも言われているケド……」

イ「へえ。ってことはベレッタに匹敵する性能を持ってるってことね。」

シ「それどころか、支給された銃にに満足しない一部のSWAT隊員や軍特殊部隊の隊員は、自腹でこの銃を購入するということもあるらしいからね。」

イ「そこまで性能を評価されてるんだ。」

シ「うん。そのほかには、米海軍の特殊任務部隊で使用されているほかに、本家本元であるドイツのGSG9などの軍や警察の特殊部隊にかなりの数が配備されているね。ニューヨーク市警察にいたっては警官が支給される拳銃を選択する際、それまでのベレッタM92FSやグロック17以外の選択肢として、このP226を提示するようにもなったようだから信頼度はかなりのものだろうね。」

イ「日本でも使われてるって話を聞いたんだけどこれってホント?」

シ「ホント。ただし予算の関係上、数は決して多くはないみたいで、地方のSATは採用していないらしいけどね。」

イ「あー、まあ撃ちやすいわね。(銃ぶっ放しながら)」

シ「でしょ……ってなに勝手に撃ってんですかああああああああ!?」

イ「いや、置いてあったから。」

シ「こんな流れ前にも見たよ!?」

イ「さて、最後がグダグダになりましたが、次回、~H&KMk23ソーコム~【米国軍特殊部隊司令部の愛した銃】をお届けします。」

シ「いや、あなたのせいでしょ!?まったく。」

イ「お楽しみにー!」

銃DATABASE№013~マテバ 6 ウニカ~【世にも珍しいオートマチックリボルバー】

登場人物
・イミ
『十三回目ってなんか縁起悪いわね。』
・シグ
『今日は変わった拳銃だな。』

イミ(以下イ)「こんばんわ。皆様いかがお過ごし?」

シグ(以下シ)「今回は変わった拳銃だよね。」

イ「オートマチックの機構を備えた世にも珍しいリボルバーがこの銃!」


マテバ 6 ウニカ

シ「もうちょっとここに書くことないかな?恒例のスペック。」


全長・275mm

重量・1350g

口径・.357Magnum
    .44Magnum
    454Casull

総弾数・6

製造国・イタリア

イ「にしても、変わった拳銃よね。わざわざオートマチックにする意味がわかんないわ。」

シ「そこはまあ、いろいろと意味があったんでしょうよ。そんで機構。


壱、

初弾は通常のダブルアクションリボルバーと同じくダブルアクションで発射する

弐、
その発射の反動でバレルからシリンダーまでが1.5cmほど後退することによって、オートマチックのようにハンマーが倒れシリンダーが回転する仕組みになっている。


参、次弾からはシングルアクションで発射できる。これによってリボルバーの信頼性をそのままに、トリガーを軽くすることで連射時の命中精度を上げることができる。

シ「こんなもんらしいね。」

イ「今回は実銃はないの?」

シ「探しても見つからなくってね。」

イ「ふーん。で、こんな銃実用性あったの?」

シ「それは、いくらオートの性質を兼ね備えているとは言っても、シリンダーには何の仕掛けもないから装弾数6発という制約から逃れることもできずに、ただの「珍しい銃」として終わってしまったようだね。」

イ「やっぱりね。」

シ「ほかに特徴といえば、
バレルの長さは3,4,5,8インチがあって、その他18インチでストックを装備したカービンタイプのものはグリフォンと呼ばれるってぐらいだね。

イ「今回はここまで!次回~シグザウアーP226~【ベレッタM92Fに敗北した悲運の銃】をお届けするわ。」

シ「さようならー」


銃DATABASE№012~ベレッタ M92~【ガバメントに代わるアメリカ軍制式拳銃】

登場人物
・イミ
『十二回目まできたのね。そろそろ目次でもあったほうがいいかな?』
・シグ
『目次はいるよね!?』

イミ(以下イ)「こんばんわ。みんないかがお過ごし?」

シグ(以下シ)「今回もいつも通り紹介していきますね。」

イ「コルトガバメントの約70年の牙城を崩し、アメリカ軍制式拳銃として『M9』の名前で採用された拳銃!それがコイツ!」


ベレッタ92FS

シ「以下が毎回恒例の基本スペック。」

全長・M92 217mm
    M98 217mm
    M96 217mm
    90-Two 217mm

重量・M92 975g
    M98 975g
    M96 975g
    90-Two 921g
口径・M92 9mmx19
    M98 9mmx21
    M96 .40S&W
    90-Two 9mmx19、.40S&W

総弾数・M92 15+1
     M98 15+1
     M96 11+1
     90-Two17+1(9mmx19の場合)
          12+1(.40S&Wの場合)
製造国・イタリア

イ「やっぱり
アメリカ軍の制式拳銃となった意味合いは大きいわよねー

シ「うん。
そのせいもあってかイタリア軍や憲兵隊がM92F、フランス陸軍がM92G(PAMAS G1)、韓国軍が陸軍特殊部隊用としてM92FSを採用しているね。米軍より前にライセンスを取得していたブラジル・タウルス社でも(旧型モデルがベースだけど)各種バリエーションが生産されているほかに、デッドコピー(南アフリカ、台湾など)も含めると生産・採用国は数知れないよね。

イ「そうね。映画なんかにもいっぱい出てるわよね。」

シ「そうだね、それも
アメリカの軍制式拳銃となった効果かも。

イ「にしても特徴的なスライドね。上半分がほとんどないじゃない。」

シ「そのスライドが
ベレッタ製自動拳銃の特徴だね。
軽量でリコイルショックが比較的少ない上に、排莢口が大きいことから排莢不良も起こりにくいし、マガジンの容量も15発と豊富で操作性も高いね。誰でも容易に扱えることから、軍用拳銃として高い評価を受けているよ。」

イ「ちょっと小耳に挟んだんだけど、撃ってる最中にスライドが割れて飛んでくるってほんと?(ベレッタ撃つのを一度やめて)」

シ「ああ、ほんとだよ。」

イ「うええええええええええええええ!?(さっきまで撃っていたベレッタを取り落として)」

シ「あー!最後まで聞いてよまったく。そういう事故もあったけど、今はハンマーピンを大型化して改善された
事故対応したM92FSが現在の主流だから安心して!それとその事故は軍用の強装弾(通常より火薬量が多い弾丸)を使ったからって言われてるから!

イ「え、そうなの?」

シ「いまどきの銃器メーカーがそんな欠陥ほっとくわけないでしょうに。」

イ「そういえばそうね。はは……」

シ「さあ紹介の続き続き。現在は時代の流れというか、銃器業界のトレンドと言うべき各種のアクセサリー用マウントレールの必要性に迫られていて、実際にアメリカ海兵隊からの要請でM9A1というモデルが開発されたりしているよ。」

イ「それとこっちの
90-Twoって何?(テーブルに置いてあったもう一丁の拳銃を手にとって。)
ベレッタ90-TWO
シ「そっちは、ベレッタ社の新作。2006年に発売されて、内部のシステムは従来のまま。流行であるサイズ交換可能なグリップパネルを採用し、レールカバーなどの細部デザイン等外観の変更に加えて、装弾数を17発(.40S&Wでは12発)に増やしたモデルだね。名前の由来はもちのろん、"92(Ninety-two)"のもじり。」

イ「さあ?今回も楽しんでもらえたかしら?次回は~マテバ 6 ウニカ~【世にも珍しいオートマチックリボルバー】をお送りするわ。」

シ「次回もお楽しみに!」



銃DATABASE№011~FN ハイパワー~【教科書的自動拳銃】

登場人物
・イミ
『十一回目。そろそろインデックスでも作ろうかしら……。』
・シグ
『苦労人。次からなくそうかな。ここ。』

イミ(以下イ)「こんばんわ。みんな元気だった?」

シグ(以下シ)「おかげさまでここまでこられました。じゃ、紹介していきます。」

イ「『ブラウニング(ブローニング) ハイパワー』の名で知られる教科書的自動拳銃ね。だいぶ有名なんじゃないかしら。」

FNハイパワー

シ「以下がこの銃のスペックね。」

全長・197mm

重量・990g

口径・9mmx19、.40S&W

総弾数・13+1(9mmx19の場合)
     ・10+1(.40S&Wの場合)

製造国・ベルギー

イ「この銃は天才銃工と名高いジョン ブラウニングが晩年に設計し、その死後FN社の技術陣によって1934年に完成したのよね。」

シ「当時としては画期的なシングルアクション、着脱式マガジンへのダブルカラムの採用とか、近代オートマチックの基本要素が詰まった傑作だね。後生の様々な銃に影響を与えていたりもしてるよ。」

イ「ちょっとシグ?この銃マガジン抜いたらいきなりトリガーロックされたんだけど?」

シ「あ、それは他のオートマチックではちょっと珍しめの、マガジンセイフティっていう安全装置。マガジンを抜いた状態ではトリガーがロックされてて、薬室内に弾丸が残っていた場合の不注意な暴発を防ぐことが出来るんだ。ただ、この機能は特殊部隊での運用時には外されていることが多かったらしいね。……って何持ってるの!?」

イ「いや、ここ置いてあったから。」

シ「説明用に持ってきて置いてあったのに……勝手に使わないで!」

イ「えへへ、ごめんね。」

シ「もういいよ……で、このハイパワーピストル。戦後も長らく活躍し続け、英連邦、南米、中国、果ては最近物騒な北朝鮮とさまざまな国で採用されたんだよね。現用オートマチックとしては最古老の部類なんだけど、今も生産は続いてて、最近までSASを含めたイギリス軍で制式ピストルとして使用されていたんだ。」

イ「最後に質問。この銃の名前のハイパワーって、どういう意味なの?拳銃の弾丸のパワーならもっと強いのがあったはずなんだけど。」

シ「ああ、それは装弾数の少ない回転式拳銃が主だった当時、自動拳銃でも1弾倉がせいぜい7~8発だった時代に、13発も撃てる銃の存在自体がハイパワーだったんだ。」

イ「なるほどね。さあ、今回お届けしてきた銃DATABASE。いかがだったでしょう。
次回は~ベレッタ M92~【ガバメントに代わるアメリカ軍制式拳銃】を、おとどけするわ!」

シ「今回もお付き合い頂きありがとうございました。」

イ「次回もよろしく!」











銃DATABASE№010~IMI ウージー~【高い信頼性と生産性】

登場人物
・イミ
『記念すべき十回目。ここまでくるのに約半年。』
・シグ
『苦労人。そろそろこの項目をはずしてもいいかもしれない。』

イミ(以下イ)「こんばんわ。みんな元気?今回は記念すべき十回目!」

シグ(以下シ)「じゃ、紹介していきます。」

「どーしたの?なんか味気ないじゃん♪」

シ「いや、別に……」

イ「じゃあどんどんいくよっ!!1951年に、建国当初のイスラエルが不足気味な自動火器を補うべく開発を開始した汎用軽機関銃。それがコイツ!UZIサブマシンガン!」

UZI(折り畳みストック)

シ「以下、この銃のスペック。」


全長(伸長時)・470(655)mm

重量・3.8kg

口径・9mmx19

総弾数・20/25/32

連射速度・600発/分

発射形式・S/F

製造国・イスラエル

イ「この銃は全体的にスチールプレスで製造されていて、生産性を高めているのよね。」

シ「その通り。だけどオールスチール製で重過ぎて文鎮という蔑称があるんだ。」

イ「そこまで重くても、単純設計で射撃も安定している事から海外からもオファーが掛かって、米国の大統領護衛隊(シークレットサービス)、西側のヨーロッパ諸国の軍にも採用されたのよ。現在でもイスラエル軍が使用している他、海外でも輸出、コピー、ライセンス生産されているわ。しかも、MP5を差し置いてドイツ軍の制式採用短機関銃になっているのよね。

シ「この銃、当初は木製の固定ストックタイプのみだったんだけど、後にオランダ空軍からの要望に応えて金属製の折りたたみストックタイプが登場して、こちらの方が一般的になったんだよね。他にも、初期型には短機関銃としては珍しく着剣装置の付いた物もあったんだ。」

イ「それは知らなかったけど、いったいどんなの?」

シ「こんなの。」
UZI(固定ストック)
シ「あと、短機関銃としては異例中の異例で、専用のグレネードランチャーも開発されているんだよ。これは現在主流の「アッド・オン」型ではなく、銃口に装着する「ライフルグレネード」型だが、やはり威力の弱い拳銃弾ではグレネードを遠くに飛ばすのは無理があり、実用的ではなかったらしいんだよね。」

イ「さすがにサブマシンガンで
グレネードランチャーは無理でしょ。

シ「そりゃあね……」

イ「次回、【~FN ハイパワー~教科書的自動拳銃】をお届けするわ!」

シ「楽しみにしててくださいね。」






銃DATABASE№009~グロック26~【最小グロック!?】

登場人物
・イミ
『九回目。毎回何をしているのやら……』
・シグ
『苦労人。淡々と銃を紹介。』

イミ(以下イ)「こんばんわ。みんな元気かな?」

シグ(以下シ)「引き続いて、前回の予告どおりグロック26を紹介していきます。」

「4回にわたって続けてきたグロックシリーズ紹介も今回で終わり。そのフィナーレを飾るのがこちらっ!」


グロック26

シ「以下が、この銃のスペックとヴァリエーション。」



全長・グロック 26 160mm
    グロック 27 160mm
    グロック 28 160mm
    グロック 29 172mm
    グロック 30 172mm
    グロック 33 160mm
    グロック 36 172mm
    グロック 39 160mm


重量・グロック 26 616g
    グロック 27 620g
    グロック 28 585g
    グロック 29 768g
    グロック 30 751g
    グロック 33 620g
    グロック 36 638g
    グロック 39 660g

口径・グロック 26 9mmx19
    グロック 27  40S&W
    グロック 28 .380ACP
    グロック 29 10mmAUTO
    グロック 30 .45ACP
    グロック 33 .357SIG
    グロック 36 .45ACP
    グロック 39 .45GAP

総弾数・グロック 26 10/12+1
     グロック 27 9/11+1
     グロック 28 10/12+1
     グロック 29 10+1
     グロック 30 9/10+1
     グロック 33 9/11+1
     グロック 36 6+1
     グロック 39 8+1

製造国・グロック 26 オーストリア
     グロック 27 オーストリア
     グロック 28 オーストリア
     グロック 29 オーストリア
     グロック 30 オーストリア
     グロック 33 オーストリア
     グロック 36 オーストリア
     グロック 39 オーストリア


イ「にしてもちっこい銃ね。こんなの意味あるのかしら?」

シ「あるみたいだよ。この銃は主に護身用やバックアップ向けに発売されているんだけど、メインアームとしても充分に通用する性能を持ってるんだよね。それでその性能から軍や警察機関の関係者から注目されているんだ。私服任務や非番の際に携帯するケースも多いらしいね。」

イ「へぇー。でもこんな小さくしたのは何で?グロック19サイズでも十分じゃないの?」

シ「そりゃあ、小さいほうが持ち運びしやすいしね。しかも当時アメリカではAWB(連邦攻撃武器規制)って言うのがあって、11発以上の装弾数を持つ拳銃(マガジン)の販売が禁止されていたんだ。でもこの銃は言わばそれを逆手にとった形で、装弾数を10発以下に抑える代わりにサイズを最大限に切り詰め、携帯性を高めたんだ。」

イ「なーるほど。発想の転換ってやつね。11発以上のマガジンを売っちゃいけないんだったら、ちっちゃくしちゃえってことね。」

シ「そういうこと。ただあまりに小型だから、ロサンゼルスなど銃規制の厳しい地域では販売が禁止されてしまうケースもあるらしいんだ。残念だね。」

イ「銃は悪くないのにね……さぁ!暗くなっても仕方がない!続き続き。」

シ「あ、それとAWB失効後、くだんの小容量マガジンにはエクステンションタイプも登場し、装弾数を1~2発増加することも可能となったんだ。(州によっては現在も10発以下に制限されているけどね)」

イ「あ、なるほど。エクステンションが小指をかけるフィンガーレストの役目を果たして、ちっちゃ過ぎて握りにくいグリップが握りやすくなるのね。」

シ「正解。よく分かったね。」

イ「やった!さて。グロックスペシャル。お楽しみいただけたでしょうか。次回は【~IMI ウージー高い信頼性と生産性~】をお送りするわっ!」

シ「次回もよろしく。」







銃DATABASE№008~グロック19~【コンパクトグロック】

登場人物
・イミ
『八回目。銃に詳しいんだかそうでないんだか……』
・シグ
『苦労人。淡々と銃を紹介。』

イミ(以下イ)「こんばんわー。みんな元気にやってる?」

シグ(以下シ)「今回は前回の予告どおり~グロック19~コンパクトグロックで行きたいと思います。」

イ「1988年に登場した、同社グロック 17のコンパクトモデルっ!それがコレっ!」


グロック19

シ「以下がこの銃のバリエーションとスペック。」


         
全長・グロック 19 174mm
    グロック 23 174mm
    グロック 25 174mm
    グロック 32 174mm
    グロック 38 174mm

重量・グロック 19 665g
    グロック 23 670g
    グロック 25 638g
    グロック 32 680g
    グロック 38 685g

口径・グロック 19 9mmx19
    グロック 23  .40S&W
    グロック 25 .380ACP
グロック 32 .357SIG
    グロック 38 .45GAP

装弾数・グロック 19 15/17/31+1
      グロック 23 13/15+1
      グロック 25 15+1
      グロック 32 13/15+1
      グロック 38 8+1

製造国・オーストリア


イ「
この銃はグロック17を全体的にコンパクトに収めて、ユーザーからの要望を基に細かい修正が加わったグロック第2世代の銃よ。」

シ「コンパクトにしたことで
総弾数こそ減っちゃったけど、手頃な大きさでユーザーに親しまれ、1995年に後継機のグロック26が登場するまでグロック社の人気商品だったんだ。

イ「そのグロック19の人気を奪っちゃった大人気のグロック26はまた次回紹介するわ。」

シ「この銃、基本であるグロック17よりもサイズ的に小さいから携帯性に優れていて、必要ならば特殊部隊での運用も可能であることを示しているね。」

イ「
手の小さい傾向にある日本人の手にもじゅーぶん馴染む大きさなのよん。装弾数が多い上に握りやすいっていいわねえ。

シ「
ちなみに、現在はほぼ全てのグロック19がマウントレールを装備した第3世代の仕様に更新されてるよ。


「次回!〔~グロック26~最小グロック!?〕こうご期待!」

シ「さようなら-」