銃DATABASE№011~FN ハイパワー~【教科書的自動拳銃】 | 銃DATABASE 引金はお前が引け!

銃DATABASE№011~FN ハイパワー~【教科書的自動拳銃】

登場人物
・イミ
『十一回目。そろそろインデックスでも作ろうかしら……。』
・シグ
『苦労人。次からなくそうかな。ここ。』

イミ(以下イ)「こんばんわ。みんな元気だった?」

シグ(以下シ)「おかげさまでここまでこられました。じゃ、紹介していきます。」

イ「『ブラウニング(ブローニング) ハイパワー』の名で知られる教科書的自動拳銃ね。だいぶ有名なんじゃないかしら。」

FNハイパワー

シ「以下がこの銃のスペックね。」

全長・197mm

重量・990g

口径・9mmx19、.40S&W

総弾数・13+1(9mmx19の場合)
     ・10+1(.40S&Wの場合)

製造国・ベルギー

イ「この銃は天才銃工と名高いジョン ブラウニングが晩年に設計し、その死後FN社の技術陣によって1934年に完成したのよね。」

シ「当時としては画期的なシングルアクション、着脱式マガジンへのダブルカラムの採用とか、近代オートマチックの基本要素が詰まった傑作だね。後生の様々な銃に影響を与えていたりもしてるよ。」

イ「ちょっとシグ?この銃マガジン抜いたらいきなりトリガーロックされたんだけど?」

シ「あ、それは他のオートマチックではちょっと珍しめの、マガジンセイフティっていう安全装置。マガジンを抜いた状態ではトリガーがロックされてて、薬室内に弾丸が残っていた場合の不注意な暴発を防ぐことが出来るんだ。ただ、この機能は特殊部隊での運用時には外されていることが多かったらしいね。……って何持ってるの!?」

イ「いや、ここ置いてあったから。」

シ「説明用に持ってきて置いてあったのに……勝手に使わないで!」

イ「えへへ、ごめんね。」

シ「もういいよ……で、このハイパワーピストル。戦後も長らく活躍し続け、英連邦、南米、中国、果ては最近物騒な北朝鮮とさまざまな国で採用されたんだよね。現用オートマチックとしては最古老の部類なんだけど、今も生産は続いてて、最近までSASを含めたイギリス軍で制式ピストルとして使用されていたんだ。」

イ「最後に質問。この銃の名前のハイパワーって、どういう意味なの?拳銃の弾丸のパワーならもっと強いのがあったはずなんだけど。」

シ「ああ、それは装弾数の少ない回転式拳銃が主だった当時、自動拳銃でも1弾倉がせいぜい7~8発だった時代に、13発も撃てる銃の存在自体がハイパワーだったんだ。」

イ「なるほどね。さあ、今回お届けしてきた銃DATABASE。いかがだったでしょう。
次回は~ベレッタ M92~【ガバメントに代わるアメリカ軍制式拳銃】を、おとどけするわ!」

シ「今回もお付き合い頂きありがとうございました。」

イ「次回もよろしく!」