ASIA/heat of the moment
1980年代。パンクには遅く、オルタナ、グランジには早く・・・。僕がリアルタイムで洋楽を体験した年代!80年代といっても、いろんなサウンドがありますが、ロックということで語ると、60年代、70年代と比べどうも分が悪い感が否めません・・・。それでもまだ最近は、レコード系雑誌などでもそれなりに再評価されるようになったとは感じる。しかしどうも偏ってる気がしてならない。というのも、今になって音楽ファンに評価が大きいのは、当時はメインストリームではなかったニューウェーブ系がメインで・・・例えばニューオーダーとか、スタイルカウンシル、ザ・スミス、ストーン・ローゼス・・・。アメリカではR.E.M.、ダイナソーJr、ソニックユースなど、今のオルタナにつながるバンド。通というか、当時はちょっと音楽を深く語っちゃうような、人とは違うと言いたい人が好んだバンド!(自分含む!)だがしかし、当時メインストリームでヒットしていたサウンドを軽蔑し、避けていたのかというと、全然そんなことはないんです!むしろかなり大好きで、ベストヒットU.S.A.という、アメリカのチャートを毎週紹介する番組をチェックしては、上位にランクインされるレコードを買い漁っていました。当時のシングルレコードは、実家の押入れの中に100枚以上はあると思う。80年代の商業ロック、ポップスをバカにする人は多い。確かにセンスは、現代や60年代と比べてどうかと思うのも多いが、でもどの時代にも負けないくらいメロディーを大切にしてたと僕は思うし、自分がリアルで通っただけに、いとおしくもなつかしい。というわけで、相変わらず御託が長くなりましたが、そんな中から、僕が今でもいいと思う80年代の、これぞというヒット曲1曲にスポットを当てて、しばらく語っています。というわけで、前回に続いて80年代の名曲第二弾としてご紹介したいのが、ASIA/heat of the momentASIAはキングクリムゾン、イエス、ELPと、60,70年代プログレの大物バンドにいたメンバーが結成した、当時スーパーグループと言われたバンドです。プログレな雰囲気はあるものの、いきなりポップな歌モノを始め、ポップチャートで大ヒット!!当時は落ちぶれたかつてのスターがお金稼ぎと言われていたような気がしますが、お金稼ぎでこれだけ作れたらいいじゃない!このheat of the momentの入ってるファーストアルバムAsia/詠時感〜時へのロマンというアルバムも大好きで、実は今でもCDで所持していて、時々折を見て聴いたりします!まるでベスト盤みたいな捨て曲無しの完成度で、ん?アルフィー??という、日本のアルフィー、このアルバム絶対参考にしているだろう、みたいな楽曲が並ぶ傑作です。