わたしが好きな曲を、1980年代洋楽限定で語ってゆこうというコーナー。
今日のおすすめは、
Nick Kershaw、1984年の「The Riddle」です!
多分ベストヒットUSAだったか?
当時、小林克也が司会をする、深夜の全米トップ10を発表する番組があって、雑誌「ミュージック・ライフ」と並んで、洋楽好きが絶対押さえないといけない番組だったんですよ。
1984年ごろ、そこで初めて、このニック・カーショウを見た時、なんだか全てが中途半端な感じだなと思ったんですね。
当時、ハワード・ジョーンズなど、シンセを多用したエレクトロなPOPが流行っていまして、この人も、ややファンク、ソウル好きな雰囲気は感じるものの、まあおおむねそんな音でした。
しかし、なんせ徹底している感じが無いし、曲も今一つで、どうにもインパクトが薄い。
当時日本にも沢山あった、中途半端なシンセ歌謡POPSみたいだな、と感じたものだ。
ルックスも、なんだか中途半端なアイドルみたいで、でも当時のミーハーな女の子たちが、キャーキャー言っていた記憶もないんですね。
でも、顔はなぜか印象に残ってるんです。(髪型のせいか?)
そんな、わたしに何かを訴えてくることが無かった、もどかしいばかりのニック・カーショウではあるが、唯一放った、80年代前半の大名曲の一つ!、と言っていい、この、「ザ・リドル」一つだけで、彼をわざわざ語る価値はあるかと思う。
それほど、完全無欠の名曲だと思うのだ。
ブリティッシュ民謡みたいな、エレポップみたいな・・・それでいて、なんなんだろう、このせつなさは?
「せ・つ・な・い かたおもい~♪」
あ、違うか・・・
ニック・カーショウ、まだ今も活躍しているようですね。
90年代以降は、主役ではなく、プロデュースとかコンポーザーとか、サポートギタリストとか、主に裏方での活動が多いようです。
今になって、彼自身が伝説として語られる事もないでしょうが、この名曲は、ロックアンセムの一つとして、記憶されてもいいと思います。