あなたが自分にそのラベル(発達障害)をつけた理由は何ですか? | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

ブログにお越しいただきありがとうございます^^
 
ASD(自閉症スペクトラム)
愛着障害当事者から
"幸せになるための心理セラピスト"
鹿島じゅんです。
 
私の発達障害に関する診断結果
コチラです。
 
私の愛着障害に関する生育歴
コチラです。
 
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私は自分の生きづらさの原因を、
35年以上探していてようやく、

『発達障害(ASD=自閉症スペクトラム)』

と、

『愛着障害』

という理由に辿りつくことが出来ました。



その理由に辿り着くまでには、
家族から、
私についてのアンケートを書いてもらい提出する、
といった課題を出す医療機関もあったため、
自分の心を抹殺した原家族(自分が生まれ育った家族)ではなく、
自分の素を1番よく知っている自分の成人していた娘に、
アンケートに協力してもらい、
書いてもらったこともありました。


「自分の母親が自分のことを発達障害だと疑っている」

という事実は、
娘の心にも大きな影響を与えていたと思います。

それでも娘は、
私が人と上手くコミュニケーションを取れない性質から、
職場で何度もイジメに遭いながらも、
シングルマザーで娘を育てなければならないからと、
どんなに辛くても仕事を辞めることはせず、
毎日泣きながらボロボロになって働いていた、
そんな私の様子を幼い頃から見ていたために、
私が自分が発達障害の中の、

『以前はアスペルガー症候群と呼ばれていた、
ASD(自閉症スペクトラム)だったのだ』

分かった話をした時には、

「お母さん、理由が分かって良かったね」

と言ってくれたのでした^^

先日、そんな娘と電話で話をしていた時に、
私は違和感を感じてしまったのでした。

その違和感を感じたのは、
娘が発したこんな一言。

「ADHD(注意欠陥多動性障害)は、
頑張っても仕事のミスが多いって書いてあって、
悲しかった」

自分も生きづらさを感じていた娘は、
私から発達障害という言葉を聞いた時に、
自分もネット等で、
発達障害について学んでいました。

そして私の、
こだわりの強さや過集中の様子を間近に見ていた娘は、
そんな私が精神科医から、

ASD(自閉症スペクトラム)の可能性が高い
ASDのグレーゾーンである

という診断を受けたことで、
娘自身も生きづらさを感じていて、
自分も発達障害ではないかと考えた時に、

「お母さんの程度でASDのグレーゾーンなら、
お母さんよりも症状の軽い自分はASDには該当しないだろう」

と思ったと言っていました。
(でも私が【障害】という診断を受けなかったのは、
自分で自分の特性に折り合いをつけて、
社会に適合することが出来ており、
【現在、困っていることが無い】といったことが、
大きな理由になっていました)

そのため娘は自分のことを、
発達障害を調べていて知った、
ADHD(注意欠陥多動性障害)ではないかと、
考えるようになり、
そして現在働いている職場で、
一生懸命、注意して働いているのに、
うっかりミスをしてしまっている自分は、

ADHDだからミスをしてしまう

のだと考えて、
悲しくなってしまったようでした。


そこにね、私は引っかかってしまったのです。

「あれ?
自分で自分に発達障害のラベルを付けたのは、
自分を生きやすくするためでは無いの?」

って。

娘が自分のことを発達障害だと考えたのは、
娘なりの生きづらさを抱えてのことだと思うので、
精神科医を受診した訳でも、
心理士からテストを受けた訳でもない自分の娘が、
本当にADHDなのかどうかを、
私が論じる気はありません。

娘が自分のことを発達障害だと捉えて、
生きやすく生活が改善されるなら、
それでいいと思っています。

でも、だからこそ。

発達障害のラベルを自分に付けて、
ただ悲しんでいるだけでは、
意味が無いと思うのです。

私は自分が障害者枠ではなく、
普通に今の会社に就職していることもあり、
私がASDの特性を持っていることは、
会社の人達は知りません。
(上司から「何で意見が白か黒かで中間がないの?」と言われたことはあるので、
ASDの特性を知っている人は分かっているかもしれません)

そして私は、
自分の身近な人達に自分がASDだと話した時に、
忘れることが出来ません。

少なくとも、私の周囲の人達は。

私がASDだとカミングウトしても、
生きやすく気遣ってくれる人はいないと思っています。


それは、自分の家族に関してもそうで。

元夫が家に愛人を連れてきたことで精神が崩壊し、
精神病院に入院した私を笑って、


と私の目の前で言い放った父も。

自殺未遂後、
まだ何も考えられない状態の私に、
働けと言い続ける母に対して、
自殺未遂した人間を、
もう少し気遣って欲しいと言ったら、

「自殺したやつがそんなに偉いのか?!」

と声を荒げた母も。
自分1人の力で生きていくことが出来る人間に、
なることが出来たのだけれど。
(このことは自分の家庭環境に感謝しています)

私が自分に発達障害のラベルを付けたのは、
生きづらさの原因を特定して、
生きやすくなるためでした。

自分の何が他者との軋轢を生むかが分かれば、
対策が取れるからです。

自分が発達障害だと知らなかった時の私は、
対策が分からずに、
ただ闇雲にもがいていました。


でも、
自分が他者と違う理由が分かったおかげで、
円満な人間関係を築けるようになりました。
きっとそのまま自分に貼っていたら、

自分を悲しく惨めにすることしか出来ません。

でも、発達障害だと受け入れて、
じゃあ、そこからどうしたら生きやすくなるかと考えられたら。

あなたが自分に付けたそのラベルは、
とても役立つものになると思うのです。

※ここでいう"あなたが自分に貼った発達障害のラベル"というのは、
自分で自分の生きづらさの原因が発達障害だと感じている人のことであって、
医師の診断等を受けている方のことではありません。