精神科受診 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

発達障害のセカンドオピニオンが欲しくて、
今日、精神科を受診してきました。

臨床心理士さんによるバウムテストに、
自閉症スペクトラム指数を図るAQテスト、
医師による問診という流れ。

バウムテストって絵を描く心理検査で、
絵を描くことが好きな私は、

「制限時間はありますか?」

と聞いて、

「特にありませんよ」

と言われたから、納得いくまで描こうとしたのですが、
心理士さんの予想を遥かに上回った時間描いていたためか、

「あと5分くらいで終わりにしましょうか?」

と言われてしまい、
2枚目を描く時には、あらかじめ描く時間を制限されてしまいました(^◇^;)
(バウムテストは2枚描きました)

バウムテスト、AQテストの結果をみながら、
医師から問診を受けました。

AQテストが50点満点と聞いて、
33〜38点だった私は(結果の見方がよく分かりませんでした)

「あ、私、そんなに高くないんだ」

と思っていたら、
このテスト結果だけで判定は出来ないものの、
33点以上あるのは、
自閉症スペクトラム症と診断されるレベルだと言われ驚きました。

「あんな、誰にでも当てはまる質問ばかりだったのに、、、」

という私の言葉に対し医師は、

「誰にでも当てはまる質問じゃないんですよ。
そう思うところに認知の相違があるのでしょう」

と、
私があらかじめ書いて提出した問診票を見ながら言われました。
(人と考え方が違うと言われる、と問診票に書いていました)

その後、医師からはASDに関する質問、
愛着障害に関する質問をされ、
そのことごとくに該当するエピソードを持っていた私は、

「でも、自殺未遂をしたのは1回だけで、
手首を切る自傷行為をしたのも軽く数回だけ。
過食嘔吐も今はしていないんです」

と、自分がそれほど酷い状態ではないことを医師に伝えたのですが、

「1回でもあれば多いんですよ」

と言われ、
そこでもまた、私の認識はひっくり返されました。

(そうか、そのうち1つも、していない人もいるんだ、、、)

世間一般的には、していない人の方が多いそうなのですが、
自分の身近にあったものだったため、
私の中で、何だかメジャーな行為になってしまっていました。

そして、私は自分に発達障害も愛着障害もあると思っているけれど、
どちらがより、自分の人生に影響を与えているか知りたい、
と医師に言った言葉に対しては、
このような返答が返ってきました。

「愛着障害と発達障害は、
ニワトリが先か、卵が先か、
というところはあるけれど、
切り離して考えることは出来ません。
治療も同時に進めていきます」

結局、私にどちらの影響が強いのかは分かりませんでしたが、
自分が考えていたとおり、
どちらも持っているということだけは、
はっきり医師から教えてもらうことが出来ました。

希望していたウェクスラー式知能検査も、
WAISIIIを受けられることになりました。

今日、私が医師から言われた言葉で、
1番心に残っていること。

「発達障害も愛着障害も病気ではありません、偏りです。
生きづらくなければ障害ではないのです」

私も以前から、同じ思いを抱いていました。

私の部下にも発達障害だと思われる子がいたけれど、
私のように人に怯えたり、人間関係で悩んだりはしておらず。

家族に愛されて育ってきたエピソードを、
とてもたくさん持っていました。

それは、私が欲しくても持つことが出来なかったもの。

以前、私が自分が発達障害ではないかと悩んで、
セラピストをしている知人に相談した時に言われた言葉。

「そんなの誰にでもあることなのに、
そんなに障害者になりたいの?」

その人に、今、言いたいこと。

「発達も愛着も、偏ったのは私の責任ですか?」

医師から

「周囲の理解があれば生きづらさは無くなるけれど、
周囲に理解してくれる人はいますか?」

と言われて、私は首を横に振りました。

そんな人や環境に恵まれていたならば、
私は父親からキチガイと言われた精神科受診を、
決行などしなかったでしょう。

偏りからくる生きづらさを解消するために、
私はこれから精神科に通院します。

どうか、願わくば。

私のこれらの体験が、
偏りのある人達の生きづらさを解消するために、少しでも役に立って、
障害に該当する人が、少しでも減りますように。

診察室を出る時に医師からかけられた

「よく今まで頑張りましたね」

の言葉に、ちょっと泣きました(´;ω;`)