教えを請う人の大切さ | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

父親から暴言と暴力という虐待を受け、
いわゆる昨日不全家族の中で育った私は、
中学生にして親に内緒で、
自分のお小遣いの中から、
自律訓練法の音声ガイドテープを購入し、
夜眠る布団のなかでこっそり練習して、
何とか心の平安を保とうとする、
多分ちょっと変わった子供でした。
 
家の中でも学校でも、
いつも心身ともに緊張状態で過ごしていた私は、
自分の心を安らかにする方法を、
探し求めていました。


今でこそ、
自分のように子供時代に虐待を受けてきた人間は、
臨床的な知識のあるカウンセラーに、
指導を受けた方が良いと分かるのですが、
以前の私は、
自分が親から虐待を受けていたと認めるのが嫌だったため、
自分が人と違うのは、
自分がスピリチュアルな性質を持っているからだと考えて、
スピリチュアルな教えを色々学びに行っていました。

私は元々、スピリチュアル寄りの考え方を持っていて、
スピリチュアルな内容を教える人達の言葉をよく理解できたため、
大抵のスピリチュアルな講座はとても楽しめたのですが、
過去には私の心身ともに破壊してしまうくらいの、
大変な目にあった講座もありました。









その2のブログの中に書いたのですが、
私は自分の子供の頃が酷かったから心が捻くれていると言われ、
傷ついた自分のインナーチャイルドを癒すために、
両親を毎日、イメージの中で一番残酷な方法で殺し、
その様子を毎日講師に報告するように言われました。

そして、その3に書いたように、
そのイメージをした夜から不眠状態になり、
気分が悪く、頭痛がし、勝手に手が震え、
涙が流れるという状態に陥いりました。

私は、この頃にはすでに、
両親に対する恨み辛みなどの気持ちは超えていて、
父親とも母親とも出来うる限りの良好な関係を築いていたため、
自分の親を殺したいなどという気持ちは、
持ち合わせていませんでした。

それどころか、
両親から愛されていた証拠を集める訓練をし続けたお陰で、
今まで両親からされた酷い言動ばかりに目がいっていた思考から、
両親にしてもらったことに感謝できる思考に変化し、
それに合わせて自分の人生も好転し始めていたため、
私にとって、この講師の指導は、

「過去の辛く苦しい人生を生きていた自分に戻る」

という、いわば退化的な指導だったのです。
(両親を恨みながら生きていた時よりも、
感謝しながら生きていた時の方が、
私は毎日を幸せに過ごすことが出来ていました)

講師の言う通りのことを行なって、
心身に異常をきたしてしまった私を、
講師がフォローすることはなく、
そのことをブログに書いた私に対して、
かえって訴えると言ってきた時に、
自分が教えを受ける相手は、
きちんと選ばなければいけないのだ、
と痛感しました。


今、私が過去の記事を引っ張りだして、
新たにこの出来事を皆さんに伝えたのは、
決してセラピストや講師という肩書きを持った人達のやる事が、
必ず正しい訳ではないことを、知って欲しかったからです。

人は皆んな、その生育歴も性格も違うのだから、
合うセラピーもセラピストも講師も、
皆んなそれぞれ違うのです。

それはスピリチュアルなものであろうと、
心理的なものであろうと、
変わりはありません。

あなたの受けている講座やセラピーが、
あなたを傷つけたり、
落ち込ませるばかりのものだったなら、
それはあなたが悪いのではなくて、
講師やセラピストとの相性が合っていないだけかもしれません。
 (元々、色んな問題を抱えていたり、出来ないことが出来るようになりたくて、
講座やセラピーを受けているのだから、
講師やセラピストの思う結果にならないからといって、
受ける側に責任を求めることがおかしいのです。)

無理してその人から教えを受け続けなくていいのです。

心理セラピーの療法は百を超えるほどあって、
その人から教えを受けなければ、
あなたが幸せになれないなんてことは、
ないのですから。