「電子メールに未来はない」--米国のウェブ専門家らが指摘 @ CNET Japan
エンタープライズ2.0という言葉が一向に浸透しないもっとも最たる理由がこの電子メールの存在だと感じているですが、この記事でもわかるようにそれに取って代わるものと言うのは一向に見えてきません。
プライベートにおけるコミュニケーション手段は確かに電子メールを離れつつありますが、企業間の情報共有ツールはいまだにメールにどっぷりの状態です。
企業が未だにメールにどっぷりな理由は「コミュニケーションツールとしてのメールシステムからの脱却 」に書きましたが、Web2.0系のツールにおいてメールに置き換わるであろうものが未だに企業内のそれに置き換れな理を
考えてみると、それらに比べてメールが優れていると感じている人が未だに多いからだと感じます。
それはどういったところかというと・・・
・ メールはすぐに届く
もっとも浸透している大きな勘違いでは無いでしょうか。
しかしそれは誤りであることは確かです。
参考: メールがすぐに届かない理由
・ メールはすぐに使える
プロジェクトで顔合わせをして、名刺交換さえすればあとはそこに書かれたメールアドレスにメールを送信するだけだと。
確かにこれは当てはまりますが、それはメールが企業に必要なインフラの一つであると重要視されているため、そのような運用にすぐに対応できるシステム基盤が整備されているからです。
これが他に置き換われば、それもそのように対応できるはずです。
メールだからと言うわけではありません。
・ メールは情報共有に向いている
プロジェクトの人数が多い場合、メールシステムの管理者に頼みメーリングリストを発行してもらうと言う手段を取るケースが多いと思います。
しかし、メーリングリストは情報共有に向いているのでしょうか。
答えはNOです。
途中で参加してきた人はそれまでやり取りしていたメールを取得する事はできません。
メールから離れて情報共有というものを考えてみたときにどういったことを重要視するかと言うと、何時でも自分の欲しい情報にアクセスできる事、伝達先が明確な事、そしてそれらの情報を保護する事ができる事などが挙げられるかと思います。
しかし、メール及びメーリングリストはそれを満たす事はできません。
・ メールは1対1のやり取りに優れている
これもメールに対する勘違いの一つでは無いでしょうか。
メールでやり取りされる情報はまるで秘匿になっているように錯覚している人が多いのだと。
送ったメールは様々なところで記録されています。
送ったメーラーに、自社の送信サーバーに、受取った相手方の受信サーバーに、そして相手のメーラーにも。
・ メールは安全だ
通常の使い方をしていればメールは安全でも何でもありません。
参考: [セキュリティ編]運用管理に暗号化されないプロトコルを使ってはいけない
例えば、メールに置き換わってブログやSNSで情報交換するというのはどうなのでしょうか。
企業間で情報をやり取りするのは、その間で何らかの業務が発生して情報を交換・共有する必要があるからです。
その情報の交換には対応する業務に関連する人が共有できればよいわけなので、ここまでではブログやSNSは利用することができると思います。
ですが、ここまででは情報共有ツールとして不足している機能が多々あります。
先ほど挙げたように決め細やかな情報の制御ができる機能が必要になってくるでしょうし、それらは安全でなくてはなくてはならないでしょう。
つまりブログやSNSがメールに置き換わるには
1. すぐに始められて
2. 何時でもアクセスできて
3. 情報が整理されており
4. 簡単に情報が取り出せ
5. 情報が安全であり
6. 決め細やかな権限設定機能が使え
7. 記録として残せる事
などが挙げられます。(もちろん全ての企業で)
ただ、現状ビジネスブログではそういった基盤を構築する事ができていないため、
もし仮に、ビジネス世界でメールに置き換わる情報共有のためのブログやSNSが出るとすれば、まずはそういった機能の平準化(オープン化)と言う事になるのでしょうね。