回答件数がそこまで多くないので、結果は少し疑問なんですが規模が小さい企業であれば確かにBlogというのは有効かもしれません。
それは、Blog本来の双方向性のコミュニケーションツールで社内の円滑な情報共有をと言うよりは、単に簡単でコストをかけずに情報だけを発信するツールを導入できると言う点においてです。
あるグループ内で仕事をする上で最低限必要とするのは、情報の伝達を如何に簡単に末端まで浸透させるかという言う点です。
そのツールとして多くの企業ではグループウェアやメールを利用しています。
グループウェアの場合、確かに小さな企業でも簡単に導入する事ができますが、多くの機能の中から利用するのはほんの一部だけだったりしますので、最終的に見てみればコストパフォーマンスが悪かったりします。
一方でメールに関しては、人数が多くなると送信する手間が大きくなりますし、メールと言うのは最終的には個人のPC内に情報が溜め込まれますので、取り出したいときになかなか情報を引き出せなかったり、その情報の有無は自分の頭の中にポインタを置いておかなければなりません。
つまりは、そのメールが過去に送られてきたかどうかをうっすらでも記憶しておかなければならない。
単に情報を発信し、その情報が一元管理され、見る側の負担も少なく済ませたいと考えた時に、手っ取り早く低コストなのが社内Blogと言う事では無いでしょうか。
Blogであれば情報が一元管理できるので、検索機能を使ったりカテゴリから見つけるなどの幾つか情報を辿る機能が用意されています。
ただここでのBlogの使われ方は、あまりコミュニケーションの双方向性といのは意識されていないように思えます。
単に一方的に情報を発信するツールと言うぐらいしか使われていないのではないでしょうか。
この場合、社員に向けての通達文章などのお知らせを届けるためのツールとしてだけ機能させているということです。
Blogを複数立てるとコストが大きくなってきます。
ここから社内Blogのトラックバックは機能しなくなるでしょうし、コメント欄を通しての情報交換はされるかもしれませんが、社員に向けてのオフィシャルな情報をBlogを通して書いた場合、それに対するコメントというのは付けにくいです。
少し社内Blogに対して否定的に書きましたが、それは本来のBlogの使われ方とは異なっているというだけでBlogを業務遂行のためのツールと位置づければそれは全然間違った使い方ではありません。
社内に向けて一方的であれ何らかの情報発信をしたいと言うのであれば、Blogがもっとも低コストで行えると思います。
私自身、採用関係のセミナーを開く際に、Blogでその情報を書き込んでいくという使い方をしていると聞いた事があります。
この場合に、参加希望者からの情報は全てメールで受け付けていて、トラックバック機能はもちろんの事、コメントの機能もオフにして運営しているとの事でした。
そういった情報を発信する際に、わざわざ専用のアプリケーションを作るよりは、市販のBlogパッケージを買って導入させてしまった方がずっと低コストです。
Blogは単に情報を発信するだけのツールにはなりますが、アイデア次第で多様な使い方が可能です。
カテゴリを個人に割り当てれば、その個人の情報を整理して溜め込む事ができます。
ここから、簡単なスケジュール管理をすることもできるでしょうし、ファイルを添付して文章管理を行う事もできるかもしれません。
利用する規模が大きくなるとそういった使い方は難しくなってきますので、今回のように小さな企業であれば効果的にBlogを利用できるのではないでしょうか。
そういった意味で、規模の小さな企業でBlogが活用されているのではとも思います。
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