皆さまの中には、住宅ローンを組む

計画をしていたり、実際に返済を

している方がいらっしゃると思います。

 

住宅は、金融商品や保険と同様、

長期にわたる投資です。

 


サムネイル
 

今回は、銀行の住宅ローンの仕組みを説明します。

 

 

これから住宅を買う方、住宅ローンを返済中の方、どちらの方も参考になると思います。

 

 

  住宅ローン金利の種類

 

 

住宅ローンは、金利の種類から、大きく

固定金利

変動金利

に分かれます。

 

それぞれ、基準金利を元に各銀行が 

独自に決めています。


基準金利には、

長期プライムレート長プラ)と

短期プライムレート短プラ

があります。


固定金利長プラ

変動金利短プラ

基準金利となります。

 

長プラ国債の利回り

短プラ短資市場

(銀行間で資金を融通しあう

金融機関専用のマーケット)

の金利で決まります。


まとめると下⬇の図のようになります。


 


10年国債利回りは、財務省が発行する

国債の入札価格を元に算出されます。

 

国債価格が、長期プラ固定金利を算出

する上での目安

(銀行がお金を調達する金利)

となるわけです。

 

変動金利の元となる短資市場の

実勢金利も同じで、

3か月以内の短期間の銀行の

調達金利となります。

 

銀行は、いわば長期資金や短期資金を仕入れ、住宅ローンという商品にして、

販売していると言えるでしょう。

 

参考までに、最近の長期プライムレート

短期プライムレートはどのように

なっているでしょうか? 

 

(全国信用金庫協会のウェブサイトより)

 

 

長期プライムレート短期プライムレート

のプライムレートは、いずれも

有料企業に貸し出すときの基準金利です。

 

個人向けの住宅ローンの金利を決めるときも、これらを参考にします。

 

 

  固定金利について

 

日銀の緩和政策で10年国債利回りは、

長年0.250%程度に固定されてきました。

 

ところがマイナス金利の解除により、

状況は変わりました。


10年国債利回りは上昇し

ています。2024年5月には、

1%を超えました。

 

最近の長プラは、0.400%程度が

10年国債利回りに乗せられています。

銀行は、約1.00%でお金を調達し、約1.450%で住宅ローンのような長期の融資をしているわけです。
 

 

  変動金利について

 

変動金利は、自由競争で、金融機関で異なっています。いくつかの銀行の変動金利を例で書き出してみます。
・銀行A  0.289 %
・銀行B    0.45〜0.65%
・銀行C    0.475%  (都銀)


いずれも、短プラから1%前後優遇しています。
 

短資市場は、日銀のゼロ金利でほとんどゼロかそれに近い金利で、銀行は資金を調達できます。ネット銀行の台頭もあり、変動金利は低水準が続いています。

 

 

  住宅ローン金利は今後どうなる?

 

今後、米国の利上げに伴い、

日本のゼロ金利や緩和政策の

見直しの可能性もささやかれています。

 

これまで、変動金利で低金利で融資を

受けてきた人は、今後、固定金利へ

の変更を検討する時期に来ています。

 

次回、この住宅ローンのコラムでは、

変動金利から固定金利に切り替える上

での注意点について述べてみたいと

思います飛び出すハート

 

(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者)

 

本記事に対する問い合わせはこちらからお願いいたします。

 

【関連記事】

コチラ↓をあわせてお読み下さい。

住宅ローンが分かる!変動金利と固定金利のどちらが良いですか? 

 

 
 
国債利回りについては、
コチラ↓をお読み下さい。

国債とは?【金融教育】 

 

 

 

 

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