インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ -86ページ目

第38回 20代のあなたへ

21世紀ルーキーの20代の皆さんから、「20代のコラムを」とのリクエストをいただいたのでメッセージを送ります。


 まず、はじめに「未来のありか」に対して自分を見つめ、自分はどうありたいのか「ありたい自分」をイメージして強く思うことだ!念じるように・・。そして手を上げて宣言する。すべてはここからスタートする。他人任せのシナリオや成り行きでは、5年10年経った時、個々人の力、器はいうまでもなく格差がつく。33歳から36歳までに経営者になりえる力をつけておかないと会社やマーケットから放り出されてしまう。
その為には、3年刻みの目標を張り出し、その為に何をするか、その時間配分を決め継続してゆくことだ。IT、英語、マーケテング、財務、ヒアリング力、プレゼン力をはじめ、ビジネスマンとしての基本MBAを身につけて欲しい。そして実践でのスキル、その道のそれぞれの師匠人脈を築くことも大切である。
 キャリアも経営も「決断」の連続である。会社や身の回りに起こる事に対して、自分だったらどうするかを「考える」ことである。間違っても評論家的な浅い聞きかじりの知識で批判ばかりの言語を、金魚のように口から発していては何の進歩も成長もない。例えば自分の所属している事業部長の立場で考えて見ると、いかに自分の考えが足りないかが解る。日々、継続して考える訓練が力となり、自分を進化させる。
 本来、学生時代は先人達の歴史を学ぶ場であり、社会人は歴史を創る場なのだから「創造する考力」を身に付けないと、価値がないはずだ。 マナーやルール、知識は先輩達から学べる。しかし、考える力は自分でしか獲得できない。
 また、できるかぎり20代は、価値ある人達とのコミュニケーションや目標達成に向き合ったことになら、借金してでも自己投資し自分を磨き込んで欲しい。自分のバリューを創造するには、OSが必不可欠であり、20代はOSを創る時である。余韻の残るまた会いたいと思わせる人達は、決まっていろんな努力や自己投資を惜しまない人が多い。
 20世紀を歩んできた会社の上司、先生、両親は、名の売れた大手企業ゼネラリストとして「会社と共に人生を」といった概念で、50代でピークを迎えるような仕組みを、信じて過ごしてきた方々が多い。 しかし、現実は50代の方々の多くは、自分の居場所探しで苦労している。
 20代のあなた、10年経った時、あの時の決意と継続した努力、自己投資、人脈の延長に2011年、30代の自分がそこにいる。
「ありたい自分」に向けて、自己実現の第一歩を踏み出していただきたい。





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第37回 「ベンチャーとは」

アメリカに行った際「話題になっているベンチャー企業は?」と質問したら「私の会社はベンチャーです。あの会社はベンチャーだとは云わない。」という言われた。


ベンチャーはあくまで行為を指す言葉であり、人や企業を表現する言葉ではないと。


ベンチャーという言葉が使われ始めたのは、私の記憶では1970年頃のことである。


当時ベンチャーの雄と云われた経営者の一人に、親しい友人でソード創業者、椎名尭慶さんがいる。


ソフトとハードの組み込んだパソコンメーカーとして1500人規模まで拡大し、東芝に事業売却をし、現在プロサイドという企業を経営しておられる。


「創業当時の中小企業はほとんど大企業の下請けで、自主独立で誰にも束縛されずに新たなコンピューターマーケットを切り開いていくわけだから、みんなで興奮して取りつかれたように仕事をやっていた。それで自分たちがこれからの情報社会を創るんだ!なんて思っていたなぁ」
と懐かしそうに語ってくれた。


椎名さんと会っているといつも「未来のありかた」から、それをどう掴むか!といった内容の話の展開になる。


会うたびに、刺激されエネルギーを頂く。


ソード時代,,椎名さんのもとにいたヤフーの社長井上さんやスカイマークの西久保さん達は、椎名さんのスピリッツに触れ影響され、起業マインドが喚起されたからと思う。


ベンチャービジネスとは、新たなマーケットを切り開いてゆくスピリッツをもった人間集団”だと思う。





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第36回 予兆をとらえた大川功さん

 日本を代表するベンチャー経営魂を持ったCSK創業者の大川功さんが、3月16日亡くなられた。


最初にお目にかかったのは16年前、人材採用の件でお会いして以来、多くのことを教えていただいた。


「事業には、必ず予兆が訪れる。その予兆を逃さずにとらえ、これを命がけで事業化する人に対して、天は時流という恩恵を与え、そして使命という責任を負わせる。」ということをモットーとしておられた。


いつもお会いするたびに、濁声で大阪弁混じりの迫力溢れる語りによって、持論の経営観や明快なビジョンを伝えて頂いた。


「信念を持って未来価値の創造に経営資源を投資し、夢を実現するのが経営だ。


僕の経営観は人生観であり、

事業は一代限り」

「運命は自分で切り開け、運のいい人についていけ」

「価値とは目に見えないもの、無形価値をもつことが大切だ」

「人がすべて。経営はそれに尽きる」

経営哲学、ものの考え方、人材感は、経験を通じての刻み込まれた語録は、大川さん声と共に残っています。


例年年明け、CSKグループの賀詞交換会がある。


大川さんの「未来のありか」のスピーチを楽しみにしていたが、今年は欠席された。


頂いた冊子の中で、「21世紀を迎え、あくなき挑戦をしてゆきたい。


どんな事があってもSEGAは、利益を出すまで徹底してやってゆく。


今年も挑戦だ。 と紙面を通じて語りかけておられた。


大川さんは、最後まで現役のベンチャー魂を持ち続けた挑戦者でした。


今から思えば、大川さんに最後にお会いした赤坂のオフィスで帰る際、ふかぶかと頭を下げ見送ってくれた姿が瞼の裏に残っている。


お別れの挨拶だったのかもしれない。


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第35回 人生のCEOに

「297,360」この数字は、私が80歳まで生きたとしてあとどのくらいの時間を生きるのかを計算した時間だ。


まだこんなにある!これしかないのか!と思うかはそれぞれだ。


自分の人生を30代40代50代のあなたは、逆算して考えたことがあるだろうか?


計算してもみると漫然として過ごす時間などないことに「気付く」。


誰しも人生のCEO(最高経営責任者)でありたいと思う。


私は、人生設計、キャリア設計は、何に対して、どれだけ時間を使うかといった時間配分を決めるかにあると考えている。


企業の幹部やトップに秘書任せのスケジュールや親会社からのスケジュールによって、時間配分をしている人がいる。 


最も大切な自分の有限資源を、他人任せにしている。


こういったトップ達の経営は、ドリフト(流れ)経営となっている。


「事なかれ主義」で任期を過ごし退任する結果、リストラをし、唯一の戦略のように語っている経営者がいる。


時間配分を自分で決めない人が、他人や組織などマネージメントしている。


トップ達が頭を下げているシーンを目にするが、頭を下げ詫びて辞めれば責任を取る?


トップ、幹部たちを評論家のように揶揄している社員たちはいったいどうなっているのか?と思ことがある。

40代の方が、新たに一から出直したいと言うが、これまでの仕事知識、スキル、経験、人脈は大きな資源であり、優位性だ。


専門のスペシャリストでない限り、プロのゼネラリストを目指し、受け入れて貰うのでなく、参加するマインドで、企業に参加して欲しい。


「やりたいことを、今、先延ばししない」ことが、大切に思う。





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第34回 「お気に入り」

「お気に入り」に登録した際、ずいぶん使っていない登録サイトがあった。


私は、eコマースサイトでよく本を買う。


1年前に利用していたサイトは今ではほとんど使うことはなく、最近見つけた安くて早いサイトを利用している。


配達料無料、翌日宅配で、実に便利だ。


以前使っていたサイト運営会社に対して、忠誠心も変更するコストもゼロだ。


1ユーザーとして感じることは、インターネットの世界は先行していることが大切だと多くの人は言う。


そんなことはない。


同じ物をディスカウントしているまともなサイトであれば、そちらに行ってしまう。


「お気に入り」をクイックするだけでいい。


マラソンと違い、ネットの世界はパワーある会社が登場しディスカウントしたら、一夜にして顧客が奪われてしまう。


体力勝負のフィールドに入ってきた。


 昨年、アメリカで4月に起きた“ドットコム・クラッシュ”以降、ネットビジネス株式市場は、冷え切っている。


ベンチャーキャピタルは、最初に飛び出したドットコム企業には投資したが、どんどん首位が変わり収益のモデルが見えてこないのでほとんど出さない状況下にある。


最近、日本にもその兆候は見え始め、昨今の株価や投資家達は、ドットコム系は右に習えのように金を出さない。


インフラはますます整備され40%近くがアクセスされつつある環境下の中で、必ず大きな変化が出てくると思う。


久々に、チャンスの神様の到来だ。


多くの人がネットには慎重になっている。


ネットベンチャーが、息切れして気力を失ってきている。

事業を「誰かやって下さい」といった内容の話が、多くなってきた。


現状は、インターネットビジネスで、本当の意味での安定して儲かるモデルを見つけた人は、まだ誰もいない。


お金を払って見たい情報、サービス単独の会社は、育っていない。


既存事業の広報、マーケティングであったり、ブランドのある商品、貴重品を安くかえるサイトに、人が集まっている。


「お気に入り」に登録されるサイトの出現を、期待したい。





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