今日は「バカになれるほうが見える景色が変わってくる」です。
ある経営者の方が自社の採用面接に関して
「バカになれるほうが見える景色が変わってくると思うんです。だから僕は候補者の方々に”どれだけバカやってきたか”=失敗を恐れずチャレンジし、どれだけ引き出しを増やしてきたか?を面接で確認するようにしているんです」
とおっしゃいます。
どういうことでしょうか?
少し長くなりますが、ある事例で分かり易いものがありますので以下是非お付き合い下さい。
A君は東大出身(=偏差値の高い)の新卒の新入社員で、
B君は一般私大(=偏差値はやや低い)の同じく新卒で、A君と同期です。
二人は同じ経理部門に配属されました。
入社3ヶ月が経過したある朝です。
上司のCさんから A君とB君に
「A君かB君、明日の朝09:00に役員会で使いたい資料を作ってくれないかな?過去10年分の売上データ(約10万レコード)を製品別・担当別に分析してグラフで分かる資料をPowerPointで作って欲しいんだけど」
頭の良い冷静なA君「やったこと無いので僕は無理ですね。誰かやったことのある人に頼んでもらったほうが間違い無いです」
B君「やったこと無いですけど。。分かりました!やります!(=バカ)」
そのあと、B君は「やべぇ。。どうしよ。。。でもやるって言っちゃったからやろう!」と結局、周りの協力を得ながら徹夜し、朝08:00に間に合わせたのですが、Cさんから「B君ありがとう!でもここ間違ってるよ!至急直して!」と言われ
B君「あ!すみません、至急09:00までに直します!」と、何とか事なきを得ました。
B君は「参ったなぁ、徹夜だよ。。。間違いもしちゃったし。。でもデータ作成のやり方も分かったし、どこを間違えたかのポイントも分かったぞ!また次回、同じようなリクエストをもらったら何とかできそうだな」と反省してその日は終わりました。
半年後:
またCさんから
「A君かB君、前にもお願いしたんだけれど、明日の朝09:00に役員会で使いたい資料をまた作ってくれないかな?今度は過去20年分の売上データ(約30万レコード)を製品別・担当別に分析してグラフで分かる資料をPowerPointで作って欲しいんだけど」
頭の良い冷静なA君「前にも言いましたけど、やったこと無いので僕は無理ですね。誰かやったことのある人に頼んでもらったほうが間違い無いです」
B君「はい!了解です!この前やったので大丈夫です!」
B君は半年前にバカになって、やったことの無い仕事にチャレンジしました。チャレンジしなかったA君に比べて”引き出し”が増えているので、同様の仕事であれば何ら問題無くこなすことができます。また、未経験のものを克服した成功体験も持ったことになるので、同様の仕事で無くともチャレンジできるでしょう。
結果、B君は「今回はやり方も分かっているし、間違えたポイントも分かっているので残業しなくても終わりそうだな。」
とその日のうちに資料を作成終えたそうです。
如何でしたでしょうか?
また書きますね。